2022年11月30日水曜日

マッチ一本。

『カン カン』

夜道を歩いていると遠くから聞こえてくる、乾いた拍子木の音。

「ああ、そんな季節か。風物詩だねぇ」

マッチ一本火事の元。
あれ?ウチにマッチってあったっけ。ああ仏壇のとこにあるのか。
タバコも吸わないし、縁遠くなっちゃったねぇ。

・・
・・・と。

その『カンカン』の音が次第に消えゆく、その直後に聞こえてきたのは。

『ウーーーーウーーーー』

消防車だ。民家の壁に音が反響してるのか、どこから聞こえてるのかぜんぜんわからないけど、あっちからもこっちからも集まってきているようで、その音が小さくなることがない。

すごい台数なのかな。火事、気をつけないとな。

「風物詩だねぇ」なんてのんきなことを言ってたらいかんね。せっかく注意を呼び掛けてくれてるんだし。
マッチ使わないから、火元がないから、ってことでもない。
電気のコンセントからでも火は出るし、漏電だって原因になる。

改めて、「火の用心」。



2022年11月29日火曜日

向日葵の咲かない夏。

お借りしてます道尾秀介な2冊目、「向日葵の咲かない夏」
1冊目は「ソロモンの犬」→コチラ

小学4年生のミチオ。1学期の終業式の日、担任の先生に言われて欠席したクラスメイトのS君にプリントを届けに行く。S君の家で見てしまったもの――そこから始まる彼の夏休みの日々。


ダークなホラーなんだろうな。それもサイコな。
かなりどろどろぐろぐろした描写が序盤から続くんだけど、一方で子供が主人公ということもあって何やら楽し気な彼らのテンポな部分もあって、「絶対に忘れちゃだめだぞ、でないとまたメンタルやられるぞ(笑)」と自分に言い聞かせながら読み進める。

なかなかヘヴィな内容なのに、やはりさすがに引き込まれる。
ただ、どこか頭の斜め上のほうにどうにも「違和感」がもやっと付きまとってくる。幻想的と言ってもいいだろうか。
それがこの作品のミステリーな部分。

そう、あの蝉の音
そこから始まる物語にはきっと理由があって、あの夏の日々の、その音とかその温度とか時間とか湿度とか匂いとか、僕も知ってるあれこれを、行間から感じてた。だから幻想的なのにどこかリアリティがあって。だからよけいにキツイと感じたのかもしれない。

輪廻とか転生とか。

もう何を書いてもネタバレになっちゃうんで書きにくいけど、物語の終盤に少しずつその違和感がほどけてきて、明らかになってくることも多いんだけど、そのたびに驚かされるし、そしてまた新たな違和感を感じてしまう。

「まだひっくり返すつもりなのか」

ホントに人が悪い(褒めてる)。
最後の最後まで感情をもてあそばれた、そんな読後感だった。

ああしんどかった。しばらく道尾秀介はおなかいっぱい。


2022年11月28日月曜日

【Qatar2022】CMR v SRB(G)

サッカーって何なんだろうね。難しいよ。

戦術とかシステムとか。ちゃんとやってんのに脈絡なく失点したり。

結局は戦術飛び越えて背が高けりゃヘディング強くてなんかとかなったり。

守備しなきゃそりゃ失点するよね、とか思ってたら突然得点が生まれて。

FIFA World Cup QATAR2022 GroupG
Cameroon 3-3 Serbia

どっちも勝てたし、どっちも負けそうだったんだよね。

勝ちに不思議の勝ちあり。
引き分けにも不思議の引き分けあり。


惜しかったけど越えられなかった。

Game1は、翌日の日中に見逃し配信しようと思ってたんだけど、先に結果を知ってしまい「33点差か・・・」とさすがに意欲がなく。

山形 77-74 東京Z●

惜しい。実に惜しい。残り3分ぐらいでクロフォードのスリーが決まって同点になったときは「ワンチャンあるか?」と期待したんだけどね・・・。

同点と逆転、たった1ポイントのことだけど、そこには大きな差があるような気がしている。とにかく追い越さないと!!と思う。個人の印象ですけど。
3Qラストに一度逆転してるんだよね。でも次のポゼッションでTOしちゃったんだよな。そういうとこ。

あとは「ファウルしないと」というシチュエーションが難しい。
今のアンスポルールがちょっと微妙(←遠回し)なこともあるから。それもまた「技術」だとは思うけど、そういう練習ってやりにくいだろうしな。


次節は順位表的には「直接対決」。この「惜しかった」というかすかな光を結果に。


2022年11月27日日曜日

【Qatar2022】JPN v CRC(E)

いいとか悪いとか、そういう感じではないですね。
強いて言うなら、僕たちの期待が悪かった。

ドイツに勝ってたから「ぬぬぬぬ」になるけど、開幕前ならある程度可能性のある結果、だもん。

FIFA World Cup QATAR2022 GroupE
Japan 0-1 Costa Rica

内容についてはノーコメント。
次の試合次の試合、次の試合。



【Qatar2022】ARG v MEX(C)

なんでこのチームが初戦負けたかな?と思う程度にはアルゼンチン強かった。

前半はメキシコが相当にガツガツ来てて、それにちょっとお付き合いして削り合いの様相を呈してたけど、だからと言って過度にイライラするようなこともなかったのが良かったのかも。

後半スペースがじわじわと生まれてきたところで、唐突に、本当に唐突にメッシがミドルシュートを決めて、ここで勝負あり。

FIFA World Cup QATAR2022 GroupC
Argentina 2-0 Mexico

おもしろくは決してない試合だったけど、「メッシ健在」「アルゼンチンはこれから」を示してくれた。


メキシコはあのやり方しかなかったのかな。勝てそうな空気は最後まで出てこなかった。


2022年11月26日土曜日

【Qatar2022】TUN v AUS(D)

グループリーグの2試合目って、「でっどおああらーいぶな境目」なので、テンション上がってしまうし、そうなるとラフになりがちで、ただ荒くなるのか、割り切った形で戦うのか、いろいろな表現のしかたがあると思いますが。

FIFA World Cup QATAR2022 GroupD
Tunisia 0-1 Australia

ラフになったのがオーストラリアで、荒くなったのがチュニジア、だったかな(個人の感想ですぅ)。
サッカーって案外残酷で、そういうチームには何も起こらない。ましてや理不尽なことなんて何も。

結果的に前半のデュークのゴールが大きく、大きく結果に残った。
岡山サポのみなさん、おめでとう。


内容とかいらない。欲しいのは結果のみ――だんだんワールドカップっぽくなってきたぞ~。


【Qatar2022】NED v ECU(A)

立ち上がりの唐突(?)な先制点こそ目が覚めるようだったけど、それ以降オランダは何か見せ場が作れたかというと・・・むしろエクアドルの内容、特に運動量がすばらしく、逆転されなかったのはオランダにとって幸いだったなと思う。

FIFA World Cup QATAR2022 GroupA
Netherlands 1-1 Ecuador

脳内イメージのオランダってもっとこう迫力を感じるチームだったはずなんだけど、どうにもそのイメージがアップデートできてない。雑に言うと「つまらん」。
3戦目がカタールだから決勝トーナメントには近いとは思うけども、そのゲームでアップセットがあっても僕は驚かない。


僕的見せ場は「あ、ベンチにダービッツ!」でした(^^;


【Qatar2022】QAT v SEN(A)

テレビをつける。「後半49分」の表示。間に合ったというのか、間に合わなかったというのか(^^;

「セネガルのユニ、ジェフに採用してほしい」
「あ、シセ監督・・・その節はご迷惑を」

とか思ってるうちに試合終了。

FIFA World Cup QATAR2022 GroupA
Qatar 1-3 Senegal

Abemaでハイライト見たけど、それだけじゃ何にもわかんないね。やっぱりサッカーは90分のゲーム。
唯一、セネガルGKがすごかった、というのは瞬間的な映像でもよーくわかった。


アジア旋風巻き起こる中、開催国が連敗というのはどうにも。
やはり初出場か開催国枠ってのは厳しいね。日本も1998に出れてよかったよ。


2022年11月25日金曜日

かっこつけて言えばサイズダウン。

寒くなってくると、いや季節が変わると、服が欲しくなります。これはもう「摂理」と呼ぶべきもので、抗うわけにはいかないのです。

ウィンドウショッピングしながら思います。
「欲しい」ものはものすごくたくさんあるけど、それは必ずしも「要る」ものとはかぎらなと。
おこづかいは有限ですし、秋冬モノってそれなりのお値段ですもんね。ちぇ。

そんなこんなで「要る」ものとして、お仕事向けにセットアップとオックスフォードシャツを1枚、買いました。ホントはコートが欲しかったんだぞ。

シャツはこれまで着てきたものがくたびれてきた(襟裏とかまもなく生地が擦り切れるんじゃないかという状態だった)ので、同じものを――。

そういえば最近「袖が長い」と感じてました(ブログにも書いてます→コチラ。それだけじゃなくて全体にルーズというか余裕があるというか。ずっと同じサイズを買ってきたのに。

そんなことを思いながら一応試着してみました。シャツなんで、「シャツの上からシャツを羽織る」という程度ですけど。そしたらワンサイズ下でもイケそうだということで、下を買いました。そして実際着てみて、何の問題もなし。むしろこっちがジャストマイサイズと。

理由はいくつか考えられそうです。
  • そもそもメーカーがサイズ感を変えた。ルーズなシルエットのほうが流行してるとか、日本人の体形が大型化したとか。
  • 着る側の肉体のほうが変わった(笑)。

とある友人が言うには、「歳を取ると太るか萎むかだ」と。
確かにオッサンになっていく段階ではみな一様に腹が出てきますが、それがジジイになるにつれ、ますます腹が出るタイプと萎んでゆるゆるになっていくタイプと両方いるような気がします。※個人の感想です。

もしかして僕は「萎むタイプ」なのかもしれません。ちなみにそのとある友人も萎むタイプ(笑)。

身長は確かに縮んだらしいのですが(→コチラ、胴まわりも少し細くなってるようだし。
ただし、腹が出たままというおおよその「形」は変わっていません(^^;


あ、セットアップのほうも上下ともワンサイズ下になりました。こちらも下サイズでちょうど。それこそあまりにもルーズなシルエットは、オッサンには似合いませんからね。
こちらはインナーを変えたりしつつファッション的にも楽しめそうではあります。
ジャケット4990円・パンツ4990円、それぞれ50%オフ。ただし裾つめに800円(短足)。

・・
・・・

萎むと体のあちこちにシワが寄ります。アイロンかけるわけにもいきませんし。


【Qatar2022】BRA v SRB(G)

主導権がブラジル、というのは戦前からある程度予想できる範囲だけど、だからといってセルビアは引きこもるわけではなく、「やり合う」ことを選択した。
最終ラインは高く、全体にコンパクトで、奪ったボールも早いテンポでつなぎながら(パススピードも速い!)、押し上げる選手も多くて、攻守の切り替えも早い。
攻守ともに攻撃的で、ものすごく雑に言うと、「さすがピクシーのチーム」って感じ。

互いに持ってる自信がバチバチにぶつかる、めっちゃエキサイティングな一戦になった。

それでも圧倒的にチャンスを作り出すのはブラジルで、それはもう「さすが」以外にない。
後半になるとブラジルの圧力に徐々に疲弊していくセルビア。


最終ラインは押し上げられなくなり、ラインそのものも揃わなくなり、コンパクトネスも薄れ、いいようにボールを回され、守備はただボールを追うだけになってしまった。セルビアの問題というより、これぞブラジルなんだろうな、とも思う。
奪ってもただ蹴るだけ。まるでドイツ戦前半の日本のようで(涙)。

FIFA World Cup QATAR2022 GroupG
Brazil 2-0 Serbia

結果は妥当。それでも今大会の、今のところの個人的ベストバウト。


それにしてもセルビアの守備組織、きれいだったな(前半ね)
ビニシウスみたいな速いウイングがいるチームに対して、5枚で幅を埋めて、なおかつコンパクトで中盤の4枚のプレスバックも早い。
ポジティブトランジションのときの立ち位置も明確。
ひとつのお手本。


2022年11月24日木曜日

【Qatar2022】SUI v CMR(G)

後半から観戦。

カメルーン、“レブロン・ジェームズなヒゲ”が流行ってるのかな?


スイスはもちろん欧州のチームらしく「イマドキ」なチームだとは思ったんだけど、案外カメルーンもそうで、なんというか、ちゃんとサッカーしようとしてる感じ。
当然それは大切なことなんだと思うんだけど、僕が思うカメルーンの魅力は出ないんじゃないかな。こういう舞台で結果出すには良くも悪くも“意味不明な運動能力”なパワーが必要で、なんかそれがほとんど見えなかったな。

そうなれば、よりモダン(ちょっと言葉適切じゃないと思うけど)なスイスは自分たちのスタイルを貫けばいい。

解説(水沼さん)『プレス行っただけ損になる』

あー、昨日の前半のニッポンだ(^^;
疲れととともに心もついてこなくなったかな、カメルーン。

FIFA World Cup QATAR2022 GroupF
Switzerland 1-0 Cameroon

やっぱりさすがに欧州代表っすよ、スイス。


1ミリ秒でぶっ飛ばす。

今回今さらながらに見てみた映画は「シン・ウルトラマン」です。

今さらって言うか、「またか」と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、アマプラに落ちてきたので、劇場での2回に続いて3回目の鑑賞になります。劇場2回目のときに書いたブログ→コチラ


作品として本当に大好きなんですが、今回改めて思ったのは役者さんたちの凄さですかね。
最近はダイワマンやら仮面ライダーBLACK SUNとかでご活躍中の西島秀俊はもちろん、特に禍特対の面々は皆さん好演だったかと。滝くんなんて「びっくり」だもん。

で、今回気づいちゃった。神永さんがリピアと融合したあと、斎藤工の演技のリズムが変わることは、まあわかりやすいんですが、どうやら瞬きを一度たりともしてないんですよ。
外星人がそこにいる、何よりも伝わってきました!

ま、長澤まさみの存在感にはかなわんがな(笑)。

今回も楽しかったっす。そのうちまた見るな、俺。


【Qatar2022】GER v JPN(E)

前半は、今大会ここまでで最も勇気のないチームだった。「慎重」ではなく、「弱気」。

たしかにロングボールで一発裏返せば前田のスピードで大チャンスになるし、そもそもゲーゲンプレスをかいくぐることもできる。
ただそれはあくまで「ねらったロングボール」であって、ただのクリアだとねぇ。

ドイツが前線に5枚出てきて、バタバタとDFを寄せられて下げられて・・・結局サイドが空いたりポケット取られたり。
PKの前から「時間の問題よね」という感じだった。

相手5枚に対して(しかも上手い)4バックという数的不利がちっとも整理できなくて、結局唯一の戦術「伊東」までが最終ラインに吸収されては攻める手立てはない。


が後半、相手と数を合わせるとなんだか流れが来てしまい・・・カウンターが機能し始めて・・・。

FIFA World Cup QATAR2022 GroupE
Germany 1-2 Japan

いつものように「配置」しただけなんでしょうけど、それがハマるのだからサッカー不思議。

前半はしんだふり?まあそのまましんでしまいそうでしたけど(^^;
まあドイツが後半ちょっとなめてくれたのかな。ついでにシュートが不思議なほど入らなかったことにも助けられたのは確か。

とはいえ、勝ったのはニッポン!!
森保名将!(←手のひらクルクル~)

権田さん最高!(←手のひらクルクルクル~~)
与PKでMOMとか珍しすぎる。


2022年11月23日水曜日

【Qatar2022】MAR v CRO(F)

なんでM「A」Rなんだろう、モロッコ。

FIFA World Cup QATAR2022 GroupF
Morocco 0-0 Croatia

グループ4チームの実力が接近してるんじゃないかというふうに一番見えたグループF。
その意味でも注目してた一戦だけど、実際始まってみると互いに攻める守るが拮抗してて、スコア以上に見ごたえがあったかなと思う「前半」だった。
内容もリズムも悪いけど一発ありそうなクロアチアと、うまくボールをつないでリズムを作るモロッコ。そんな感じで。


ところが後半は、相変わらずクロアチアのリズム好転せず、モロッコも落ちてしまって、互いに「負けたくない」というのに終始してしまったかな。

簡単に言うと、眠かった。

クロアチア、次戦以降上がってくるんだろうか。モドリッチの輝きをまた見たいんですが・・・。


標準ゾーンへの突入。

生活習慣な通院の7回目。通い始めてちょうど半年になりました。
前回の通院の話は→コチラ

例によっての血液検査から。腕を出そうとスウェットを脱いでたら「あ、いいです」と頭を残したところでストップがかかりました。
指先にバチンととやって穴開けて?(どういうモノかはよく見えなかった)、そこから搾り出す方法に変わりました。なかなか搾れずにかえって大変そうです(笑)。

そして。

ついに!ついに!きました!!“標準数値”ゾーンに突入です!!

続いていた維持維持なモードから半歩前進です!
ドクターも「いやー、みんなこんなふうに改善すればいいのに」と。さらには「努力の賜物ですねっ」。
最近あんまり食生活、気をつかってなかったことはナイショにしておこうかね(汗)。

投薬自体は当面継続することになりましたが、次回通院は7週間後になりました。
予約票を受け取ると、記載の日付は2023年1月。

受付の方に「よいお年を(にっこり)」と今シーズン初のセリフを告げてきました(^^;


喜び勇んで友人(職業:お医者さん)に結果報告。そしたらすぐに返信があって『数値は簡単に上下するから、一喜一憂せずに』と。

・・・はい。つい浮かれてしまいました(反省)。


【Qatar2022】FRA v AUS(D)

個人的優勝候補筆頭と推しているフランスと、アジア最終予選でも戦ったオーストラリア。
注目の一戦は寝過ごしてしまって録画観戦(^^;

FIFA World Cup QATAR2022 GroupD
France 4-1 Australia

ひと言で言うなら「フランス強し」か。
先制されてミドルサードでちょっとうまくいかない時間帯があっても、何ひとつ慌てるそぶりが見えず、気がつけば相手を押し込んでいて、相手の重心が完全に後ろになり、さらに押し込みまくり、いとも簡単に逆転し――オーストラリアは前に出る力さえ奪われてしまった感じだった。

あれだけ引いた相手に対して狭いスペースでもボールが持てて、パスが回せて、そして両翼には驚異・脅威のスピードを持つデンベレとエンバペがいて。
守備面こそ見せ場がなかったけども、この攻撃陣は「フランス強し」と言わせるだけの迫力。
特にポケットを取りにいくところは迫力あったなー。


それにしても、今までのワールドカップと違って「シーズン中」の欧州トップ選手たちのコンディションの良さそうなこと。明らかに体はキレてる。
逆に、ここから過密日程になっていくところで、「キレてるからこそ行き過ぎ」みたいなことがケガが増えないことを祈りたい。


【Qatar2022】DEN v TUN(D)

デンマークは、ショルツ招集しなかったからな(←)。
でもまあエリクセンが復活しててそれは本当に良かったと思う。

あとシュマイケルがもう36歳だということにも驚いたり。

FIFA World Cup QATAR2022 GroupD
Denmark 0-0 Tunisia

一方チュニジアには攻守においてあまりモダンさを感じない。
攻守とも立ち位置があいまいというか雑というか。とはいえ、特に守備は「強い」。なんやねん、というぐらいに。
ま、そんなチュニジアにホームで惨敗したチームもあったようですが(涙)。


最終的にはどちらもハマらず、か。この1ポイントを喜んだのはチュニジアのほうかな?


ゲームの内容は別として、サポーターとして。
チュニジアのサポ、めっちゃ盛り上がるし、相手に対してブーイングはしっかりやるし、なんだけど、味方がミスを出したときにちっとも「ため息」が出ない。あれは見習いたいものです。


2022年11月22日火曜日

【Qatar2022】ARG v KSA(C)

後半途中から。
家に帰ってきた直後に居間から玄関に聞こえてきた絶叫(笑)。それがサウジの逆転弾。

後半にリードしたサウジ――サウジに限らず、中東のチームに共通して――はまあ時間を潰すのがお上手。巧者アルゼンチンといえども、イライラせずに冷静に同点ゴールを奪うことはかなわなかった。

FIFA World Cup QATAR2022 GroupC
Argentina 1-2 Saudi Arabia

いやーワールドカップ、盛り上がってきました(^^;

別にサウジ応援してるわけじゃなかったけど、なんとなくね、最後のほうは「勝て勝て勝っちゃえ」みたいな気分で応援してた。なんだろね、変なの。

まあこれでサウジ勝ち抜けでもないし、アルゼンチン敗退でもないしね。まだまだ。


浦和目線的には、アルゼンチンに勝ったサウジアラビアを事実上構成するアル・ヒラルというチームに、ACL決勝でリベンジしたい、その思いのみ。
経験値がっつり溜めてこい。それを貪り食ってやる!!
↑ちょっと強がり。実際は「ガクブル」です。


窪之内英策展に行ってきた件。

「ツルモク独身寮」でファンになった窪之内英策先生の展示会をやってる、しかも終わりそうだってんで、慌てて渋谷まで行ってきました。

エイサク先生といえば最近だと「カップヌードル×ワンピース HUNGRY DAYS」「日清どん兵衛 どんぎつね」のCMとか、NHK「アニ×パラ」の陸上競技編なんかで、テレビの中でよく見てました。
パラ陸上の選手のキャラクター、好きでした(^^;

フェミニンというか、「甘め」なイメージの女性イラストが有名ですかね。
個人的にはエイサク先生の「渋いオッサン」の絵も好きなのですが。

で今回はそんな女性を描いた、鉛筆画中心の小さな展示でした。


“鉛筆ならでは”とでも言うんでしょうか、実に細かくて本当に繊細な表現(特に瞳!)と、太さと濃淡よりコントラスト。
シロート目にはただ斜線を引いてるだけなのに洋服の質感まで伝わってくる。なんかすごく不思議(←語彙)

描かれた女性たちを見てふと気づく。みんな、目がこっち見てる。見つめられると照れる(笑)。こ、これは“あざとい
そう思うと甘すぎないほうが好み――絵の好みではなく人物としての好みとして――というのは認識しましたね。

色のチョイ足し。

エイサク先生が在廊したときに、大きなキャンバスの唇とか目尻とか瞳とかにほんの少しだけ色を入れていかれたとか(とスタッフさんに聞きました)。
まるでメイク・・・・さらにあざとくなってた(笑)。

着色された「原画」。

「ツルモク」、買い直しちゃおうかな。愛蔵版・・・。



【Qatar2022】ENG v IRN(B)

個人的開幕戦はアディショナルタイム14+10=24分!

FIFA World Cup QATAR2022 GroupB
England 6-2 Iran

その前半AT14分の原因になったGKとDFの衝突シーンもそうなんだけど、5-4のブロックを敷いたところで結局サイドを崩されてしまうと「ただ人がいっぱいいるだけ」になっちゃうからね、クオリティの高いイングランドのアタッカーの前になすすべなし、と。


特に最初の失点以降は中盤の4枚がガタガタでね、DFとの間で、脇のスペースで、いいように受けられ崩され・・・。

アジアではあれだけ強かったイランなのに。
アジア最強とも言われたカタールが何もできずに負けた(見てないんで報道レベルの話ですけど)のに続き、アジアと世界の差は広がったのか、と思わされている。
フクザツ。


イングランド、個々の能力はべらぼうに高いのはよーくわかった。
ただチームとしてはまだ判断保留かな。守備の部分がぜんぜんわかんなかったもん(^^;
特に後半AT10分の間の集中力のなさっぷりとかなー。


2022年11月21日月曜日

忘れてしまいたいほどの差。

(o´(エ)` o).o0(...味噌豚串はおいしかったし、Zgirlsのポニーテールは素敵だったし、DJの音楽は心地よかったし、あー楽しかった...)(←現実逃避)


●東京Z 64-98 A千葉

あまりの衝撃に「反省会」しすぎて試合のことをほぼ忘れてましたが、時間とともに残念ながら記憶が戻りつつありまして。

試合そのものは1Qで終了。4Qなんて「50点取れるか」「100点取られないか」「ダブルスコア回避できるか」だけですもん、気にしてたの。
1Qでまだ追えそうな点差のとき、相手にファウルがかさんでて、フリースローがいくつか来ててそれをゴンゴンゴンと外してね・・・。
FT、6/18ですってよ。シュートチャレンジの中学生のほうがぜんぜん上手かったやん。練習せいや。

守備もなんだかヘンだったんだよな。
ローテーションが完全に崩壊してて、逆サイドに2枚ドフリーになってるなんて何度あったことか。あれだけ余裕があればスリーだってバンバン入れられちゃいますよ。
A千葉の3P、16/31!すごいなー(棒読み)。

あれならゾーンディフェンスを継続したほうが良かったのでは?(ただの結果論だけど)

ジョシュア・クロフォードが「戻って」きて、それですべて解決かというと当然のようにそんなことはぜんぜんなくて、彼自身のコンディションも万全には思えなかったし、何より今のチームは去年のチームとはまったく違うわけでそう簡単に融合しないでしょ、というのも目の当たりにしてしまった。

あんな試合をホームで見せられても会場からは拍手が出る。チームはそれでいいのかい。


Game2はバスケットLIVEで。

前日HCが語っていた『頭を使い過ぎた、もっと足を』(意訳)については、立ち上がりから「おっ」という感じでは見てたけど、それは特に結果にはつながらなかった。
足を使うと慌ただしくなってミスが出る、と言ったら言い過ぎかもしれないけど、カラ元気っぽい感じで。

でトータルするとほぼGame1と同じようなスコアで終わる。
前日同様「50点取れるか」「100点取られないか」「ダブルスコア回避できるか」はすべて達成(半笑)。

●東京Z 61-99 A千葉

単純な実力差というべきなのかもしれないね。
もともと強くないチームが、ロスターもそろってない状態で強豪とやればこうなるよね、と。

逆に言うと、B2残留のためにどうしても負けてはいなけい相手が明確になった、ということです。危機感を持ってそこに注力していきたい。

(o´(エ)` o).oO(...今日もポニーテール素敵だった...)


2022年11月19日土曜日

【Qatar2022】シュミット使わんのかいっ。

サッカー日本代表、ワールドカップ本大会前の最後の強化試合、カナダ戦を1.5倍速(笑)で確認。

最初に思ったのは、「解説:人間力」だとストレスかかるから、本大会では避けて通ろう、ということですかね。いや、本気でそう思ってます。基本Abema見よう。


強化試合、と書いたけど実質的には「調整試合」かな。
コンディションのばらつきはやはり感じるし、試合勘のなかった選手を使い、他の選手と合わせた時間の少ない選手を長く使って。
主力と目される選手が使えないのだからまあそれ以外やりようがないかな、という気も。

個々の選手についてはあまり書こうとは思いませんが、唯一、GKだけはシュミット使わんのかいって思いましたね。少なくとも半分は使ってほしかった。
最後のPKも「止まりそうで止まらなかった」に象徴されるように、やっぱり降格直後ですからね、「負け癖」みたいなのがあるんじゃないかと。
何の根拠もない話だけど、もはや神仏に祈る段階だと思うので。


2022年11月17日木曜日

阿部勇樹と長谷部誠とリカルド・ロドリゲス。

2021年の天皇杯決勝を最後に、「あべゆ」こと阿部勇樹が引退してから1年。
埼スタでの引退試合をDAZNで見た。たかが引退試合がDAZNでライブ配信されたってすごくないっすか?

ハッピーが渦巻いてたよね。
あべゆを中心に、仲間と、サポとクラブと、その関係性が醸し出したもの。
そしてそのあべゆを見て育った彼の息子たちの見せてくれたもの。

笑いながら泣いちゃいそうな、そんな空気だったね。その場に行けなかったのを本当に悔やむほどに。

どのシーンを切り取っても素敵な場面なのだけど、特に好きだったのは阿部ジュニアのCKを阿部パパがニアで合わせたシーン。すごく得意な形で、あのヘディングでのゴールは何度見たことか。それを息子が演出するんだもん!!ゴールになってればなぁ(笑)。


2010年9月、イングランドへの移籍が決まったときに書いたブログの一部を引用します。この日も「全部」見せてくれた。ありがとう、あべゆ。
後方から長い距離を走り抜けて放つ正確なミドルシュート。
CKから、ニアに飛び込む得意の形。
そしてもちろん糸を引くようなフリーキック。”


僕がブログを書くようになったころにはもうドイツに移籍をしてしまってたので、このブログには「浦和レッズ・長谷部誠」は登場しない。

やんちゃで気難しそうだった彼が、ELのチャンピオンチームを「率いて」埼スタに凱旋するのだから、これはなんというか、見事に整いましたね(^^;

改めて彼が浦和のエンブレムのシャツを着ることはもうないのだろうなと再認識もさせられました(確か引退後はフランクフルトに残る契約だったよね)
さらに言えば、浦和にはわずか6シーズン、ドイツではフランクフルトだけで9シーズン目!だもん。あっちの人よ、もはや。

ただまあ、そんなビッグネーム、レジェンドだとしても、相手チームとして埼玉スタジアムにやってくるなら、それはもう「敵」、つまりブーイングの対象でしかない。そんなスタンスが僕の大好きな浦和レッズなのです。
そして親善試合ならではの終了後のノーサイド感。すばらしい。

でも、インタビュー聞いてて・・・・「ああ、この選手はウチが育てた」と本気で思えたからね、息子が実家に帰ってきてくれたような(経験ないですけど笑)、そんな気分でした。


○Urawa Red Diamonds 4-2 Eintracht Frankfurt

そんな相手に対して、いい内容で、しかも4得点で勝利して、「さいたまシティカップ」を獲得することができたのは、この上ない喜びです!
これで今シーズンはスーパーカップでのタイトル獲得から始まって、さいたまシティカップ優勝で終わる、悪くない1年になったんじゃないでしょうか(ちょっと無理やり)。

そんなチームを作ってくれたリカさん、リカルド・ロドリゲスが浦和レッズを率いる最後のゲームだったことも忘れちゃならない。

このゲーム、ひとつはチームコンセプトを十二分に発揮できたゲームだったこと(これがシーズン通してできてれば涙)、もうひとつは、誰ということではなく「次のチーム」に向けてのみんなのショーケースとしてちゃんと披露してくれたこと――この試合の「内容」は本当に濃かったと思います。

最後まで、ありがとうございました。あなたのチームは楽しかったです。本当に。


2022年11月16日水曜日

マフラーと手袋の季節。

大判のマフラーに押し出されるように少し浮いた感じになる後ろ髪が好きです。特にボブだとなお。

などと唐突に告白をしてみたわけですが、最近何かで見たんだよなーと記憶をたどったところ、エイサク先生のツイートでしたわ。


そんな「マフラーな季節」がやってきました。
さんぽニストとしても、手袋を携行する日々になりました。ポケットに手を入れるより、ちゃんと腕を振って歩きたいですからね。

で、ふと気づいたのが、手袋をしないで歩いてるとき、左手よりも右手のほうが冷たくなる、ということ。
右手で左手の甲を触ってみると「左手、暖かい」って思うし、左手で右手の甲を触ると「冷たっ」って思う。なんだろ。
手先のことだから血流由来なんだとは思うけど、案外普通のことなのか、あるいはここまで明確に差があるのは何か特別な理由が・・・?

今朝は右手にだけ手袋(スポーツ軍手)をして歩きました。



2022年11月15日火曜日

スタッドレスに履き替えましたで。

お寒うございます。そろそろ冬支度の季節ですねっ。
というわけで、愛車クロちゃんの足元を冬仕様に変更いたしました。


今年の夏、何かにとりつかれたかのように2022-2023シーズンのゲレンデ復帰に向けた準備をしてたんですが、そのときスタッドレスタイヤについてはショップの方に話を聞いて、「秋になってから」と決めてました(そのときのブログは→コチラ

そして予定どおり10月半ばにオーダーをかけて、このたびようやく装着まで完了したのです(大喜び)。
ホイールは予定どおり、ENKEI(そういえばエボゴンの標準ホイールだった)でもおなじみ、KYOHOのPPX MIL:8。黄色いラインが特徴的、なんともアウトドアなテイストも気に入っています。


タイヤは少し奮発して(?)「YOKOHAMA iceGUARD 6(iG60)」に。ひとつ前のモデルではありますが、とても評判が良かったモデルだし、やっぱ日本のメーカーのものには信頼ありますんで(^^;


で、ピット作業を待ってる間、ショップの中をうろうろしてたんですよね。時間持て余してしまって。

で、気づいたら・・・。


ドラレコも付けちゃってました(^^;
「KENWOOD DRV-350」、フロント1カメの廉価品ですが、先日友人がもらい事故に遭った際にドラレコ映像で助かったという話も聞きましたし、息子も運転するようになったのでね。念のため念のため。

さあ、これでいつでも雪山に行けまっせ!!


2022年11月14日月曜日

3年ぶり。

3年ぶりかぁ・・。
2022年から見て、2019年以来=3年ぶり、でいいんだよな。この数字、いつもわかんなくなる。

何がって「リアルの立食パーティ」ですよ。

そりゃ規模としては旧来のようにはいかないし、受付で検温したり「体調は大丈夫?いかがですか?」と声掛けしたり、マスク云々の話もあるし、微妙な制限はかけてたけど、実際にやれば、実感として「もうそういうの、いらないよね」と思う。
特に米国から戻ってきた研究者と話をするに、余計にその思いは強くなった。

もちろん「不要なリスクを取る」「無理して軋轢を生む」ことはないけど、今の日本は「過度」だと感じるのよね。

とはいいつつもいろんな考え方の人もいるからさ、ちゃんとオンラインもつないでハイブリッドで実施した。
若干の経験もあるので準備段階から「あれもこれも」と言いたくはなったけれど、必要以上には口をはさまず――まあ案の定いろいろトラブルもあったけど、それも含めて笑えたのだから、それでいいじゃないか。よかったじゃないか。

来年、また、もっと多くの人たちと。


1万円だけ黒字が出るとかいう、絶妙なコスト管理。お見事でした。


2022年11月12日土曜日

これが続くかどうか。

HCに続いて今度は最大の得点源であるイライジャ・トーマスまで契約解除。
理由は何もリリースされてないが、これは明らかに「迷走」だろう。大丈夫か編成?フロント?も少し説明せいや(怒)。

というスクランブル状態の中、なんと今季アウェイ初勝利!

福岡 79-86 東京Z○

エース不在とはいえ外国籍が3人使える福岡(スローターってアジア枠なのね)に対して、今週もベクトン1枚。そのベクトンもプレータイムが30分。
満遍なく得点を取り、全員で守った、そういうとこだと思う。
特に2-3ゾーン。ただスペースを埋めるだけでなくて、出る→戻るをハードに繰り返し、福岡の攻撃をノッキングさせることができたように思う。

問題はこれが続くかどうか。
シュート確率も「らしくなく」高かったし、ペイントへのアタックも意図してたように思うけど、はたしてこれが。


それにしても大矢。エースといってもいい大活躍じゃないですか。
外国籍不在の中、プレータイムが長くなるにつれて「自信」が見えてきたような。
積極的なシュートもそう。今日はブロックが4つも記録されている守備面も(15点10リバウンド4ブロック!)。

これがおそらく長くチームが求めていた「育てながら」ということなのかな。


2022年11月11日金曜日

耳からこぼれるTO DO。

やらんとならん!みたいなことが両耳からこぼれ落ちていくような感触。

ひとつずつやるしかないんだけど、ブログまで手が(脳みそが)回りません。



2022年11月10日木曜日

ソロモンの犬。

先日読んだいけないがおもしろかったよーって話がめぐりめぐって、それならと知人が道尾秀介作品を何冊か貸してくれた。ありがたや。
その中の一冊が「ソロモンの犬」

日々楽しく過ごす大学生4人組。が、ある日彼ら共通の「幼き知人」が事故に遭ってしまうことから少しずつ疑念が生まれてくる――本当に事故なのか、と。


これはサスペンスでミステリー。
でも同時に青春小説でもある。僕の胸の奥のほうの、小さな震えが静かに、静かに、止まることなく続く。

でも「犬」なのだ。
動物保護とか、そういうある種流行りのトピックにも思いを寄せながら、このタイトルに込められた意味もまた考え続けることになる。

でも、やっぱりミステリー。それもとてもとても高質なものだと思う。
考えるよりも先を読みたくなる、そうした吸引力が見事に高質。

だって、明らかに伏線のように見える事柄の、ひとつ何かが明らかになると、あるいはひっくり返ると、また次の何かが疑問として残る。
その繰り返し。
ぐいぐい読まざるをえないよね。

序盤から、僕の中にはほの暗い「予感」のようなものがまとわりついている。
それは物語の中に何か確信めいたものを見つけたということではまったくなくて、何かすごくいやなところに着地してしまうような、そういう予感だ。
不安と言い換えてもいいかもしれないが、じわじわとそれが大きくなってくる――まさかわざとそう読ませてる?だとすればいい意味でたちが悪い

そしてその「予感」は・・・それも思いもしない形で・・・。

そんなどんでん返しある?・・・と思ったらまだまだ物語はひっくり返る。うひゃー!

これだけぐるんぐるんひっくり返しといて(僕は翻弄されて)、それでもちゃんと着地地点には整合性があるんだもんなぁ。整合性だけでなくて「希望」まで。

いやはや参りました。


2022年11月9日水曜日

朝の風景。流れる時間。

通勤時、毎朝のようにすれ違う、保育園に通ってると思しきお子さんとお父さん。

この夏、お子さんは毎日のように商店街の真ん中に座り込んでテコでも動かず、みたいな状態だった。
お父さんも無理やり歩かせるようなこともなく、声を荒げることもなく、静かに我慢強く説得し続ける、そんな日々だった。
「ひとりで座ってて。おとうさん、先に行っちゃうから」なんて言っちゃうのが定番ですわね。

それからわずかに数ヶ月。いま、お子さんは歌いながら、むしろお父さんを引きずるように歩いてく。
なんとまあ。成長の早さと時の流れの早さに涙してしまう。そしてお父さんの頑張りにも最大限のリスペクトを。

時の流れはオッサンの涙腺も緩めるね。


時の流れといえば、このオッサンが子供のころは、ずっと「怪奇日食」だと思ってたんだよな(^^;
赤い月なんて、幻想的というよりは怪奇でしょ。古の、それこそ信長の時代の人々はそんなふうに感じてたんじゃないだろうか。皆既日食×惑星食という世紀の天体ショーに寄せて。


2022年11月8日火曜日

さんぽニスト、旧東海道をゆく。其の十

前日からのつづき)

(o´(エ)` o).oO(朝食なしパックだったらもっと早くスタートできてたか...)

などと思ったか思わなかったか、それはさておき前日ゴールの静岡駅前・府中宿からリスタートです。薄曇りのさんぽ日和です。

駿府城下の繁華街を大きく何度か曲がり(街道の曲がり方がさすが城下町らしい)、府中宿を後にします。

江戸時代から続くと言われる安倍川餅の老舗を通過すると、そこはもちろん「安倍川」。高所恐怖症的にはどきどきする大きな安倍川橋を渡りますが、意外と高さもなく歩道の幅もあって、流れる川にも水量もあまりなかったのでそこまでの怖さはありませんでした。心の底からラッキーって思いましたよ(^^;

しばらくまっすぐ進み、大きく右に曲がると丸子宿に入っていきます。
ここに来るまで当然のように「まるこ」だと思い込んでたんですが、「まりこ」だと知って軽く驚きました。ところどころに“鞠子”の表記もあったので、鞠=丸い、みたいなことなのかなぁなどと想像してます。いつものようにちゃんと調べてない(笑)。

その丸子宿(この文章を書いているIMEでも「まりこ」で「丸子」に変換できます)はなんでも奥州平定の際の功績によりこの場所が頼朝から与えられたのが始まり、だそうです。ああ義経・・。
大きな宿場ではないですけど、「ウチは鍛冶屋でした」みたいな表札が各家々に出されていて、なんとなく当時の様子がしのばれます。
ところで「まりこ美容室」って、地名だと思うけど人名の可能性も若干あるわね(^^;


さて旧道を丸子川に沿うように上流に進んでいきます。そして国道1号線のバイパスに合流すると、目の前に見えてくるのは、、です。あれ越えるん?という圧迫感が(笑)。

バイパスはトンネルに入りますが、人間は峠に入っていきます。
そこが間宿でもある宇津ノ谷。ここ、良いです!
山に向かう斜面ある集落。古い街並みを残しながらもきちんと人々の「生活」が感じられて、すごく良い!(←語彙力)
峠に掘られた「明治のトンネル」という観光資源もあるので意外と多くの観光客が来てましたね。


宇津ノ谷でのエピソード
集落から出て「明治のトンネル」方向の道路と旧東海道の山道が分岐する直前の、急な上り坂。アタマを坂の下のほうに向けて駐車してる白いHONDA FITのとこから年配の女性(おばあさん)がこちらに向かって歩いてきました。僕に向かって、半ば泣きそうな声で「車をあそこまで下げてくれませんか?」と。あそこ、というのは少し広いスペースがあって、傾斜はほとんどない場所です。確かに今停まってるところはそこそこの傾斜、ここに駐車するのはフツーはやりません。僕に向かって突き出された手を見ると車のキーです。
断る理由は特にないし、むしろ下げたほうがこちらも安心なので「いいですよ」と言いながらキーを受け取りました。「バック、できなくなっちゃいました?」と聞いてみると、「違うの。運転してたのはおとうさん。明治のトンネル見に行くっていって、ぜんぜん戻ってこなくて。私は車の中で怖くて怖くて・・・」。なるほどそれなら納得です。あの傾斜で前下がりの車内にいたらそりゃ怖い。「少し離れててくださいね」と言いつつ、エンジンかけてバックさせました。ほんの10メートルぐらいね。
「おとうさん、早く戻ってくるといいですね」と言うと、「ありがとうございますありがとうございますありがとうございます」とまた涙声。いやマジでおとうさん、早よ戻ってあげて。
それにしてもそこそこ人出がある中、なんで僕だったんだろう。いわゆる「道、聞かれがち顔」だとは思うんですが、なんか不思議・・・・あっ。今日免許証持ってきてなかったんだった。ごめんなさいごめんなさいごめんなさい(涙声)。[ここまで]

さて旧道で峠越えです。
道というか「溝」ですね(笑)。でもそんなに大変だとは思いませんでした、上りは(^^;
問題は下り。まずとにかく急。階段状に整備されてるとこもなく、ただまっすぐに下っていく。落ち葉が積もっててなんとも心許ない。途中からはこぶし大の石がゴロゴロしてて歩きにくいことこの上なく。途中追いついた先行の方はトレッキングポールを活用されてましたが、本気で「それいいっすね」って思いました(^^;
おまけに上りに比べて「長い」。次第に足首にも疲れが・・・ついに!石を踏んでそれがゴロっと!!・・・完全に後ろに転んだと思いましたが、思った以上に急斜面、手がすぐに地面について尻もちは免れました(どういう状態やねん)。まあ落ち葉まみれになりましたけどね、何事もなく良かった良かった。山下りは慎重かつ集中していきましょう(自戒)。

ようやく峠が終わって久しぶりの舗装路(^^;
再びバイパス沿いを進み、旧道に入って今度は岡部川に沿うように下流へ、そして岡部宿


立派な旅籠が今は博物館として営業してましたが、むしろ好きだったのはそこを通り過ぎたあとの細長い宿場町の風情。別に古い家ばかりが建ち並んでるというわけではないんだけど、歴史と生活が混在となってるかのような、そんな感じで、気がつけば道の写真ばかり撮影してました(^^;

広い通りに戻ると、「岡部宿の松並木」が保全されています。めちゃくちゃ本数が多いというわけではないのですが、やはり東海道には似合うなぁ、なんて思ったり。
ちなみにここから先、ところどころに数本ずつ、街道沿いに松が残されてます。いい道しるべになるというのは今も昔も変わらないのでしょうね。

あ、街灯のデザインがサッカーボール!と思ったら藤枝宿

清水(江尻宿)ではエスパルスのポスターとかたくさんあったようには思わなかったんだけど、藤枝はとにかくそこらじゅうにサッカーのポスターがベタベタと。しっかりと藤枝MYFCが推されてます。そしてメインのポスターにはどーんと地元の星・長谷部誠様。もはや観光資源(笑)。
せっかくなので藤枝東高校のグラウンドにも寄り道しました。藤色のジャージでアップする高校生がちらりと見えました(ミーハー)。
「サッカー最中」はあまりに想像がつくので特に食べたいとは思わなかったけど(すいません)。


藤枝宿を出るときに渡る小さな橋、ふと左前方を見るとまるでそこに太平洋が広がっているかのような広い広い景色。「うわー」。実際に海はもっともっと遠くのはずで、上手に言葉にできないのがもどかしいのですが・・・なんであんなふうに見えたんだろ。

ところで、ロングさんぽを2日続けるというのは初の経験だったのですが、ここに至っても大きな疲労は感じてません。歩き続けること自体は問題なさそうなのですが、気になってきたのが帰りの電車の時間。
藤枝宿は藤枝駅からは少し距離があるので、少なくとも線路に近づくまでは先に進みたい――計算上は余裕あるはずなんだけど、少しばかり気が急いてきてしまいます。

[藤枝市街のエピソード
藤枝の市街地を後にしようという信号のある交差点で、「ごんっ」という鈍くも激しくでっかい音が。
小型車と軽自動車の衝突事故。瞬間そのものは目撃してないのでどちらがどうというところまではわからない(ぼんやり見てたような気もするけどやはり人間の記憶なんてあいまい)のですが、おそらくどちらか(あるいは両方)が信号無視。横から突っ込んだ形になったほうの小型車が停止できずに相当な速度で民家の生垣に突っ込む瞬間は目にしました。
幸いどちらの車のドライバーさんも大きな怪我なく自力で歩いてましたが(エアバッグはどちらも作動してましたね。安全装備大事)・・・おじいさんとおばあさん・・・気を付けてほしいですね、いろいろ。やはりドラレコ装着しようかな。[ここまで]

左から東海道線の線路が近づいてきました。安倍川を渡るときに左に見えた以来で、ちょっと安心(帰りの心配中)。
六合駅のところで今一度時計を確認して、線路と並行しながら先に進みます。


そして島田宿に到着です。まだ時間的には少しばかり余裕がありますが、最終的に慌てるのもイヤなので宿場を散策するのは次回にしましょうかね。というわけで駅のほうに向かって今日はここまで。

ところで島田市って“地球上でもっとも緑茶を愛する街 SHIMADA GREEN Ci-TEA(ああ、シティか。最初読めなかったわ)って名乗ってて、島田市緑茶化計画なるものを進めてるそうで、駅構内で大々的に展開してました(なんか微笑ましい)。
駅前でも「緑茶縁日」ってイベントやってましたね。緑と縁、フォントによってはそっくり(笑)。


それにしても、もうずいぶん静岡県を歩いてきましたが、まだ終わりません。横に長いぞ静岡県!
そして次回はいよいよ越すに越されぬ大井川(怖いよぉ)。

今回の行程:府中宿~丸子宿~岡部宿~藤枝宿~島田宿。日曜日ということもあるのかな、営業してる店も少なく、ランチは藤枝宿に入るところのコンビニで前日同様の補給食。そのぶん帰りの静岡駅構内で静岡おでん再び(静岡茶割とみかんサワーも)。
ここまでの行程:[1] 日本橋~川崎宿 [2]~保土ヶ谷宿 [3]~藤沢宿 [4]~二宮 [5]~箱根湯本 [6]~箱根宿 [7]~沼津宿 [8]~蒲原宿 [9] ~府中宿 [10]~島田宿