2024年3月31日日曜日

浦和の子たちがホームに帰ってきた。

何から書こうか。書きたいことが山ほどある。

○浦和 2-1 福岡

ホーム初勝利。ここからいい流れが続いていけばいいのだけれど。

逆転勝利。勢いを出すにはいい結果。
でも、そもそも先に失点してなきゃね。今季の西川はエリアの外から決められちゃうんだよな。去年なら絶対なかったシーン。どうした。

その失点の「起点」になってしまった渡邊が、「取り返そう」としたのかどうなのか、高い位置を取り始めてからより相手に対する圧力は強まったように思う。あとはチームとしてシュートが打てるかどうかよね。


同点シーンは右でWGとSBが絡んでクロス、逆サイドのWGが詰めるという、おそらくヘグモさんがやりたい形。渡邊の落ち着きもちろん素晴らしかったっすね。前述の「起点」、それから決定機もひとつ外してる中で、しかも大当たりしてる相手GKに対してきちんと流し込めるんだから。
解説で水沼パパが言ってたけど、SBを経験することでより前でのプレーに厚みが出た気もするわ。

SNSで話題になってたけど、試合終盤には「Pride of Urawa」を口ずさみながらプレーする姿含めて、「おかえり、ホームへ」と言ってあげたい。

決勝点は、こちらも「おかえり、ホームへ」と言ってあげたい前田のクロス。あれだけ警戒され続けながら、結局最後は仕事するもんな。すばらしい。

さらには開幕から「あともうちょい」を外し続けてきたサンタナ(この試合もか)。PKとはいえ、浦和での初ゴールおめでとう。いよいよ本領発揮を期待したい。

・・
・・・

ほら、こうして列挙すると、ポジティブな要素しかないでしょ。
連戦に向けて選手も入れ替えながらだし、絶対に流れは良くなってる。

上目指して続けていきましょ。


2024年3月29日金曜日

さんぽニスト、ロッカー構造を試すの巻。

さんぽ用に新しいシューズ、「NIKE MOTIVA」を投入しました!
といっても買ったのはずいぶん前なので、「おろした」というほうが正確かもしれません。

インスタにも写真載せてます→コチラ

主にロングさんぽで使っている「NIKE Zoom Rival Fly2」がだいぶくたびれてきたということもあるのですが(リアルに穴が開いたりしないかぎり、使うのを止めるタイミングがわからない)、これまでのようにランニングシューズではなく、ウォーキングシューズを試してみよう、ということが一番大きな理由です。

だって僕、走らないもん(笑)。

ランニングとウォーキング、何が違うんだってことなんですが、メーカーのHPの文言をお借りしますと、
“ユニークなパターンを施したアウトソールと大胆なロッカー構造を組み合わせ、抜群に滑らかでクッション性に優れた快適な履き心地を実現”
だそうで。

ロッカー構造って、スキー板なんかでも言うけども、いわゆる船底型かな。
ソールがフラットではなく、つま先とかかとの部分が宙に浮いてるような形の弧を描いているんすわ。
一見に如かず。公式サイトのスクショ載せますね。なんとわかりやすい(笑)。


昨今このロッカーのウォーキングシューズって各社から出てるけど、僕の知ってる限りではNIKEでは初だし、「ウォーキングシューズ」と銘打たれたのもこのモティバが初めてだと思います。違ってたらごめんね。

履いてみると、まずは「かかとがない」アンバランスさに驚きます。まるで一本歯下駄を履いてるような不安定さ(言い過ぎ)。
そして足を踏み出すと、中央部の底の厚さにまた驚く。でもその厚さがクッションという面ですごくいい感じで、ふんわりらくちんな感じなのです。軽く2時間ほど歩きましたが、疲れは感じなかったっすね。

立ってると不安定さを感じるけど、いざ歩き始めるとこれがなんともスムーズに進んでいく。転がっていくような、そんな見た目のイメージどおりって言っていいんじゃないかな。
かと言って反発が強すぎるわけではなくて、ごくごく自然に歩くリズムが上がっていく感じ。
この反発が強くないところがランニングシューズとの差かな?

こりゃおもしろい。

僕、振り出した足のかかとをわりとしっかりドンと着くタイプの歩き方をしている自覚はあるんだけど、いざかかとを着こうとするとそのまま前に運んでくれるような・・・言い方難しいんだけど。

しかも僕の足型にドンピシャ。こりゃいいぞ。

これ履いて、長い距離を歩いてみたい。そろそろ季節もよくなりますし。


2024年3月28日木曜日

翳りゆくひと。[021]


[021]

デスクに置いたスマホが震えている。わたしは特に何も考えることなく通話ボタンをタップした。

「もしもし」
『お父様の件ですが』

第一報が入ったのは2023年7月12日昼過ぎのことだった。電話の主はいぬかいのヨコミツさん。

『きのうデイサービスから帰るときに急に足の動きが悪くなって倒れてしまって、帰ることができなくなったので、私どもの施設に宿泊していただきました』
『今日はうちの系列病院の脳外科で検査を受けていただいています』

脳外というだけでいろいろ想像はできるが、デイサービス中で助かったと思う。そしてやはり隣に病院があったのは幸いだったか、とも思う。

医療保険証がないので一時的に10割負担になるというヨコミツさんに、わたしは「家の電話台の後ろに白いファイルケースが置いてあります。その中に保険証が入ってます」と伝えた。いぬかいの方々はときどき室内に入っているはずだったから、場所はわかるだろう。
いずれにしても、置き場所をきちんと決めておいてよかった。

ヨコミツさんの口調が穏やかだったので、わたしも冷静に「よろしくお願いします」と言うことができた。

夕方になって、今度はケアマネのサダカタさんから連絡が入る。
マサさんは、自宅マンション近くのよしおか病院に入院することになったとのこと。よしおか病院はマサさんのかかりつけであるとともに、個人病院でありながら地域の中心的な存在の大きい病院だ。それはありがたい。
サダカタさんからは、まずはよしおか病院の「地域連携室」という部署の担当看護師のヤマモトさんに電話してほしいと指示を受けた。

『入院の事務手続きと、それから担当医師からの説明がありますので、病院まで来ていただくことはできますか』
「わかりました。早急に調整をいたします」

ヤマモトさんの口調にも慌ただしさは感じない。

一方でわたしも電話の向こうからの指示をただ受け身になって聞いてるだけのような感じだったけど、それでもひとつひとつきちんとこなそう、そんな意識だった。慌てずに。

さて、超多忙なサラリーマンというわけではないが、それでもこの時間帯からの休暇取得はなかなか難しい。結局、休暇は翌日の午後からの取得として、昼すぎの便で向かうことにした。

その夜、あっちゃんに電話を入れた。

「明日、入院の手続きがあるから、午後にはそっち行くから」
『わかったわ』
「マサさんの様子、見てきた?」
『普通だと思うわよ』

明けて出発当日、7月13日。

予約便の関係で病院到着が16時半を過ぎてしまうことをよしおか病院のヤマモトさんに連絡した。『医師の予定もあるので、明日14日の午前10時に来院してください』ということになった。
ということはつまり緊急事態ではないのだな、という理解をした。
気は急いているものの逆に少し落ち着いた心持ちで、わたしは保安検査場を抜けた。

一応あっちゃんには、病院に行くならわたしの到着を待たずに行ってねと伝えた。

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2024年3月27日水曜日

オルタネート。

ここまで来るともう「タレントが小説書いた」みたいな感じじゃなくて「ときどきアイドルもやってる作家さん」(ファンのみなさんごめんなさいね)というレベルよね、だからちゃんと読まないとね、ということで手に取りました。
加藤シゲアキ「オルタネート」

「オルタネート」っていうのは作中に登場するSNSの名称だけど、このネーミングの持つ意味こそが物語の核にちゃんとつながっていくというのは、すんごいセンスだとまずもって唸らされた。
  1. 交互に起こる
  2. 交流する
  3. 代理人

もちろんそれだけでなく、ちょっとした言葉のチョイスも「おおっ」って感じで(←説明できないんで許して)。
常に見られているという立場の筆者だからこその感覚なんだろうか、そんなことも思う


物語はオルタネートを取り巻く高校生たちの群像劇。登場人物も多いけど、細かく分割された章立てのおかげで混乱することもなく読み進められた。
いやむしろ、高校生という移ろいやすい季節の中で、新生活に飛び込んだ1年生と将来をも考えなければならない最上級生のように学年ごとに時間の流れは違うという部分の表現が、より物語に厚みを出してくれているような気さえする。

その中でいち読者としては、オルタネートをやらない/やれない登場人物のほうに、何か惹かれるものがありましたね。ただ、その彼らも「やってないがゆえに翻弄」される部分もあって、現代社会の縮図と言うか。

「青春」ってさ、続いていくべきものだから、わかりやすい結末やエンディングがあるわけではない。でも、物語として、オルタネートによってもたらされた仮想的であるはずの人と人とのコネクト――関係性が、実は狭かったリアルというクライマックスに収束していく流れは素晴らしいとしか言いようがない。

そしてそれを象徴するような「祝祭」の章は、むしろ美しかった。

・・・読み続けたい作家がまたひとり。


2024年3月26日火曜日

ワイルド・スピーーーーーーーーーード!!

今回今さらながらに見てみた映画は「ワイルド・スピード/ファイヤーブースト」です。
シリーズ10作目(なので原題は「Fast X」)で、前作「ジェットブレイク」から連なる最終3部作の2作目です(最終2部作の前編ってほうが正確かしら)。

メインは「MEGAMAX」ありきのストーリー、それから「ICE BREAK」からの流れも濃いかな。


相変わらずの荒唐無稽のハチャメチャなんだけど、今作はちょっと意外というか、ぶいいいいーん!ききききー!どどどどどーん!の部分への原点回帰ってのかな、すごくワイスピらしいって思ったね。
どこが?と聞かれると困るけど(^^;

もちろんラストに向かっていく中で、当然この1本だけで収まるような話ではないわけだけど、それでもちゃんとエキサイトさせてくれたと思う。

次作は必ず劇場に行く!

もう公開からずいぶん経ってるからネタバレ書いちゃうけど、これまでも超法規的措置(超映画的措置か)を使ってきた本シリーズですが、今回はジゼル!
これには驚いたわ~。ブライアン登場シーンもしっかり描かれて、さらにはエレナも(写真だけど)。

「ファミリーの物語」であるワイスピらしく、オールキャスト総集合って感じで楽しかったですっ!

われらが日本車は、RB26を積んだDatsun 240Zが活躍。ほかにもランエボが2台映った気がするがWikipediaには書いてなかった。


2024年3月25日月曜日

ホームのチカラ。

2023-24シーズンホーム最終節。
ここ数年のような外国籍のよーわからん出入りもないシーズン、その成熟を見せてほしい。そして――。


○東京Z 88-57 岐阜

序盤のリズムを作ったのは、スターターだったルイスくんかな。個人的な印象だと。
高さの不利を、縦横の機動力で補って余りあるって感じだった。3P3/3含めて「今日のヒーロー」でもおかしくない活躍だった。グッジョブ。

岐阜側にTOが出まくってたから、「あとはシュートさえ入れば」。
そしてそのシュートを入れてくれたのがわれらが「UK」!3P×5本の20PTS!
現場で見ると伝わる空中で制止するかのようシュートフォームの美しさ!

点差の余裕があればもうひたすらに楽しく踊るのみ。
ラスト1分では「中学2年生」佐藤くんの5得点まで!!佐藤くんナイス!

うれしすぎて楽しすぎて、おじさんは祝勝会飲みすぎました(笑)。


開けてGame2。今季のホームラストゲーム。

2日続けてイージーなゲームにはならないとは思ってたけど、本当に競った展開で――。でも、不思議とやられるような気はしなかった。リバウンドしんどかった(x_x)

○東京Z 85-79 岐阜

ホームのムードが高まったときのアスフレは強い。と思う。

コートの上でディフェンスコールに合わせるキャメロン。
ベンチで客席とともに手拍子をするランプキンと坂本。
コートの中、ベンチ、客席、演出、チア、そして蒲田の壁(笑)――THIS IS OUR HOUSE!!!!

開幕のころから考えればいい意味で「化けた」

さあ、残り4試合。全部勝とう!話はそれからだ。


2024年3月22日金曜日

かっとびスターレット。

さかのぼると話は長くなるんですが、要するに「履歴を解析して広告を出してくるインターネッツくんのおかげ」ということになるんでしょうか。

ウルトラマンブレーザーの映画を観に行こうかと劇場を探す
→ブレーザーさんのフィギュアの広告が出てくる
→おもちゃの広告が出てくるように
→プラモデルの広告が出てくる
→マンガ「よろしくメカドック」に登場するクルマのプラモデルの広告が出てくる
→旧車のプラモの広告が!

そうして表示されてきたのが「TOYOTA STARLET Si Limited」のプラモデルの広告だったんですね。通称「かっとびスターレット」、あるいは型番から「EP71」と呼ばれていたクルマです。
このEP71、実は自分で最初に買ったクルマなんです。数十年も前のことです(^^;
そんな話は以前も少し書いてました→コチラ

「おおっ」とクリックして詳細を見てたところ、どうやらかなり上級者向けのプラモデルらしく、塗装とかしなきゃならないみたいだったんですね。これはちょっと僕にはムリだわーと諦めてたんですわ。

そしたらインターネッツくん、今度は同じEP71の1/42ミニカーを表示してきました!!
しかも当時乗ってたブラックとシルバーのツートンカラーのやつ!!

そりゃ当然クリックして調べますって(笑)。
実車を買ったときは紙の雑誌のカーセンサーで探したんだったなー、と懐かしい。

残念ながら発売はかなり前で(知らなかったよぉ)、すでに廃番。ただ中古品が出回ってないこともない、と。

思い出しましたよ。ひとつ前に乗ってた「エボゴン」のミニカーを買いそびれて大変後悔したことを。その話は→コチラ

今度はぜひとも欲しいな、でも怪しいネットショップで中古品買うのもやだなぁ、とスクロールをしていると、「ん?これ実店舗の在庫の紹介じゃないん?」というサイトを発見しました。
そうなるともう俺はもう壊れたブレーキだぜ!!(←意味不明)

クロちゃん(今乗ってるクルマね。これのミニカーも持っています→コチラのエンジンをかけ、お店に向かってGO!GO!GO!!

「あった!」(心の声)

ガラスケースの中に入っているEP71を見つけ、店の人に「これ見せてもらってもいいですか」と尋ね、その数分後には「カードで」って言ってました(笑)。

インスタに他の写真も載せてます→コチラ

いやー、実にうれしい。決して安い買い物ではないけれど、買わないよりは買って後悔したほうがいいって言うじゃないですか(←言わない)。

ほかのミニカーのコレクション(と誇れるほどの数量ではぜんぜんないんですけど、気に入ったミニカーをちょっとだけ集めてます)よりも目立つ場所に飾って、日々ニヤニヤしながら眺めてます。

画像はアクティオ社のサイト(https://note.aktio.co.jp/lifestyle/20220118-1138.html)を参照しています

たとえミニカーだろうと、自分とかかわりのあったクルマが手元にある喜び!


2024年3月21日木曜日

奇跡の時計。

主に仕事のときにしている腕時計は、機械式の自動巻き。なので、週末の土日に一度も着けないと、月曜日の朝には「止まってる」わけです。


再び動き始める月曜日の朝、最初に時間確認しようとしたときに「あ、時間がめちゃめちゃじゃん」と気づいて、竜頭を引っ張ることになります。

ところが今週、「あ、めちゃめちゃじゃん」と気づくことなくずーっとそのまま使ってたんですよね。

3日間、なんで気づかんかったかというと、奇跡的に長針が正しい時刻を指してたからなんです。
「だいたい今何時」というのは時計見なくてもわかるじゃないですか。だから短針がぜんぜん違う時刻を指してても気づかなかったみたいです。
特に短針そのものが実は存在してないといいう文字盤のデザインの影響もあるでしょうが。

そんな大層なな話ではないとは思うけども、それでも「こりゃ奇跡」と言いたいな、そんな話であります(^^;


2024年3月20日水曜日

翳りゆくひと。[020]


[020]

わたしは、その後もいぬかいのサダカタさんとはメールで継続的に連絡を取っていた。

マサさんもあっちゃんも、プロの目から見て「自宅でおおよそ問題なく生活できていると思う」というコメントをもらってひと安心していた。

マンションにも週イチぐらいのペースで上がってくれているようで、看護師でもあるヨコミツさんが服薬指導をしてくれたり、あるいは古新聞を少し片づけてくれたりしているとの話を聞いて、マサさんあっちゃんにとって「頼れる人々」になってくれてるのだとすればありがたいなと思っていた。

一方で現段階では「年齢的には健脚と見受けられます」というふたりだが、近い将来、マンションの階段がリスクになることは十分に考えられるので、その場合なにがしかの施設を考える必要も出てくる、という話ももらっていた。

こういう話は自分で中途半端に調べるより、プロから教えてもらったほうがわかりがいい。わたしは自分の知識不足を伝え、教えを乞うていたのだ。

実際に施設に入るきっかけとなるのは、たとえば脳梗塞や骨折で入院後に自宅の階段を上れないケース、そもそも自宅介護ができないケース、認知症の進行+衛生面の問題、徘徊、独居といったケースなどが多いそうだ。

その上で、施設には「特養」「グループホーム」「介護付き有料老人ホーム」「老健」などなどさまざまな形態があると――実際に検討するのであれば、本人たちの状況はもちろん、費用のことも考えなきゃならないし、極端に言えば「今考えてもしかたないな」というのがわたしの正直な気持ちだった。

言葉は悪いが、なるようにしかならん、と。

そんなある日、仕事中のわたしにあっちゃんから電話がかかってきた。

『ケーブルテレビの人が来てね、インターネットとセットにするとお得だからって』
『申し込もうと思うんだけど、どう?』

先日の「ガス代を電気代におまとめ」の件を思い出した。ある意味答え合わせだ。
せっかく整理した支払いが、また混乱してしまう可能性が出てくるのは避けたい。実際にお得かどうかの問題じゃない。

「いや、それはたぶんお得じゃないから、断って」
『あらそうなの?』
「うん。お断りでお願い」

でも事前に連絡もらったのはすごく良かった。

「でも連絡してくれてありがとう。これからも何か買ったり契約したりする前に僕に必ず連絡してね」

これを続けてくれれば安心なのだけど。

そうか。安心か。
こうしていろいろやってるのはマサさんあっちゃんのためというより、どこかでわたし自身の安心のためなのかもしれないな。

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2024年3月19日火曜日

ぜんぶ花粉のせいだ。

「あれもやっておかなきゃ。これもやっておかないと」

責任感とか使命感とか。

「あれもやりたい。これもしたい」

欲求とか欲望とか。

他方。

「何もしたくない。ただ無為なるままに」

平穏。あるいは怠惰、そして放棄。

何もかもが中途半端だ。今週の週初めは、いつもに増して心が、重い。



2024年3月18日月曜日

満足じゃないけど楽しかった。

ウノゼロ勝利と思ったら、今度は4-4ドローとか。

実に不安定というか、WINNER予想泣かせというか・・・・いや、エキサイティング?

湘南 4-4 浦和△

そりゃまあ「優勝!至上命題!」と声高に言っちゃったからこの結果はあかんよね。

でも、攻撃の閉塞感が、と言われてたところが、それぞれ見事な形の得点を4つ見せてくれて、さらにいくつか可能性を感じるものも作れて。
サンタナがんばれっ!

特に1点目なんて、「何度でもやれそう」な再現性の高そうなゴールだったでしょ?

バカゲームだけど、また新しい一面が見られて僕は楽しかったな。勝ちたかったのはもちろんそうなんだけども。
グスタフソン+敦樹-佳穂という逆三角形の形から、グスタフソン-岩尾+関根あるいは中島という違う構成でそれぞれいいシーンを見せてもらったもん。松尾はスタートから見たい気持ちはあるけれど、実は関根がものすごくチーム全体を下支えしてるのではないかと思ったりもしてて複雑。

逆に失点はそれぞれアンラッキーもあったわけで・・・もちろんその形を作られたのは良くないんだけど、少し大目に見てあげたい気持ちもある。


「我慢」なんて言う段階にはまだ来てないと思うぞ。


2024年3月17日日曜日

蓄積された経験と疲労。

いい立ち上がりだった。何よりシュート確率が良く、リバウンドもよく取れてた。
前節から続くいい流れが継続しているんだろうなと思ってた。

だけど2Q、「突然得点が止まる病」が・・・。
相手も多少お付き合いしてくれたので、ここで粘れれば、というところだったんじゃないかと思う。結果論でしかないけど。

豊田合成 76-71 東京Z●

前節から続くいい流れ」は確かにそのとおりだと思うけど、実はものすごくテンションの高いゲームだった影響が残ってたんじゃないかと思う。
表現が正しくはないと思うけど、興奮状態のまま1Qに入り、そして2Qになってエネルギー切れを起こしてたことに気づいてしまった、そんなイメージじゃないかなと。

どの選手も「キレ」を失ってる。僕にはそんなふうに見えた。

しかもシーズンの終盤、蓄積された疲労もあるだろう。
考えてみれば今年のチームは若い。長いシーズンを戦った経験のないルーキーだってたくさんいる。
しかたないこととは言いたくないけれど・・・。


順位表を見ながら、ポストシーズンがないことを改めて確認している。


2024年3月16日土曜日

翳りゆくひと。[019]


[019]

見つかったのはガス代の請求書だけではなかった。
ひとつはマンションの管理費の引落口座の変更届。2月に管理会社に電話して送ってもらえるよう依頼してた件だ。わたしは「なくなってなかった」と喜びつつも半ば驚きながら、その書類にマサさんの年金受給口座であるFA口座の情報を記入した。

そしてもうひとつ、携帯電話料金の請求書も。2月にハガキで口座引落の申込をしたのに。

「また銀行の通帳記入してくるから、通帳貸してくれるかな」
「お昼ご飯、何か買ってくるから」

あっちゃんにそう言い残して、わたしはすっかりおなじみになった携帯電話ショップに向かった。途中、コンビニでガス代の支払いをし、そしてマンション管理費の引落口座変更届を投函した。

「2月に口座引落の手続きを、ハガキで出したんですが」
「確認しますね・・・・まだ請求書払いになってますね。ハガキで送られた手続きには数ヶ月かかることもあるので」
「老人のふたり暮らしなので、請求書払いだとどうしても滞ることがあるんですよね。以前こちらで契約名義の変更をお願いしたら回線数の問題でダメだったので・・・」

完全に愚痴である。クレーマーになってなきゃいいんだけど。

「契約名義は変えなくても、お客様の支払いの子回線として紐づけることはできます」
「え?」

マサさん名義の契約の支払い方法を、私の契約にまとめてぶら下げる――そんな方法があるなら先に教えてよ、とは思ったけど、名義を変えられるかどうかを聞いただけなので、支払いの方法の話を深く聞いたわけではなかったか。
いずれにしても、これで電話料金は毎月わたしが、登録してあるわたし名義のクレジットカードで支払うということになったわけで、電話が止められてから4ヶ月半、ついに最大の懸案が解決したことになる。

そしてマンションの管理費も手続きが終わったので、これで公共料金関係はひととおり大丈夫になったかな。

実際には医療保険とか固定資産税なんかがFB口座から落ちてるけれど、ここは正直把握しきれてない。多少はしかたない。残高、気をつけておくようにしよう。

「ただいま。少し遅くなっちゃったけど、お昼、お弁当買ってきたよ」

駅前の商店街で買った、なんだか身体に良さそうな小ぶりの手作り弁当を2つ、ダイニングテーブルに広げた。
あっちゃんには「通帳、ありがとう。すぐにいつものところにしまって」と声をかけた。

「さて、そろそろ行かなきゃ」

わたしは時計を確認した。
あっちゃんには「このあとサッカーを見に行く」と思われているみたいだったけど、実際はこの日の午後、わたしには「小規模多機能ホームいぬかい」への訪問のアポがあったのだ。
説明するのも少しばかり面倒だったので、そのままにしておいた。サッカー観戦の予定は翌日である。

「いぬかい」へは、マサさんちのマンションからは、たぶんバスに乗っていくのがいいのだとは思うけど、路線バスというのは異邦人にはハードルが高い。ならば歩いて行ってしまおう。

約束の時間より少し早めにいぬかいに到着してしまったので、周囲を見て歩いた。
施設のとなりには総合病院が建っている。系列の病院のようだ。それは大きな安心材料だと思った。

いぬかいでは先に電話で話したヨコミツさんと、ケアマネージャーのサダカタさんと話をすることができた。

マサさんの現状、それからふたりの近い将来のこと、そのためのカネのこと。

ざっくばらんにいろいろと話ができた。そしてこれからも相談に乗ってくれるという。
わたしはそのことだけでも、今回飛行機に乗ってきた意味があったような気がしていた。

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2024年3月15日金曜日

ちびた鉛筆。

今クール、楽しみに見ているテレビドラマ「舟を編む」の第3話に、登場人物がナイフで赤鉛筆を削るくだりがありました。

編集者である彼らにとって赤鉛筆(赤と青が半々のやつ)は大切な商売道具のはずですが、昨今、鉛筆を使う場面って一般的にはあまりないよなと思います。

でも僕、鉛筆、使ってるんですよね。


ナンバープレイス(またの名を数独)を、僕は半ば趣味のように継続してやってまして。
枕元に置いてあって、寝る前に超難問を1~2問。頭がまったく回転しなくなったところが「おやすみの合図」、そんなイメージですかね。

で、そのナンプレの相方がこの写真の「ちびた鉛筆」なのです。
ドラマのセリフ風に言うなれば、『数字の海を渡る舟のオール』ってな感じでしょうか(^^;

名前を書くスペースがあるのでおわかりかもしれませんが、息子が小学生時代に使ってたもののおさがりです。「おなまええんぴつ」ってやつね。

この鉛筆、僕もナイフで削ってるんです。カッターナイフですけど。

手で削ると、愛着とまでは言わないですけど、大事に使おうという気持ちが少し強めに出てくるような気がしています。
なので本当に持てなくなってしまうまで、この鉛筆は使い続けようと思ってます。

・・・え?ちびた鉛筆ってカプセルトイにあるん?


2024年3月14日木曜日

脈絡はありません。

今日は脈絡のないことをいくつか書きます。


[ひとつめ]

「コーヒービート」のブームが落ち着き、最近のマイブームは「サッポロポテトバーベQあじ」です。

[ふたつめ]

3日に1回ぐらい通る通勤路に大型のわんこがいます。種類は知りませんが真っ黒な子です。
道路に面した複数台入る屋根付き駐車場に、ぶっとい鎖でつながれてるんだけど、通学中の小学生に飛び掛かろうとしてみたり(実際は鎖があるので無理)、男の子なのに足を上げずにジョボジョボしてみたり、なかなかにワイルドな子です。
ご主人もなかなかワイルドなタイプとお見受けしておりますが、先日そのご主人が「吠えろ」と命じてるように聞こえたんですよね。

「ぐるるるる、ガウ!ガウ!」

確かに言うこときいて、ちゃんと(?)吠えてましたけど、そういう指示って、一般的にあること?ペットを飼った経験がないのでわかんないっすけど。

僕、わんこに噛まれたことがあるので正直ちょっと怖いんですけども。

[みっつめ]

「たとえ敗れるにしても、ファイティングポーズは取り続けていたい」

なんかカッコイイセリフですけど、これ、サザエさんが出したパーに負けたときの息子1号の談話です。もちろん手の形はグー。

[よっつめ]

私の住む町は坂の町なんですけど、12%とかわりと強烈な坂も多いです。
その急坂を、たった3回ぐらいこぐだけで上っていく自転車は、電動“アシスト”扱いしちゃいけない。
原付だって「原動機付き」。あれはもう「電動機付き」でしょ。ちゃんとカテゴライズして取り締まってほしい。
しかもあそこ、一方通行なんだよ。あぶねーじゃないか。ぷんすか。


2024年3月13日水曜日

翳りゆくひと。[018]


[018]

5月になった。

マサさんの「いぬかい」でのデイサービスは順調なようだった。当初は週に1回だったのを、2週に3回ぐらいに回数を増やしているようだ。

一方あっちゃんは、「元気なんだからそんなとこ行くことないのに」と相変わらず懐疑的なようなのだが、空いた時間にちょっとお出かけしたり、昼寝したり、マサさんを気にかける必要のない穏やかな時間を持ってくださいと説得されているようだ。そのとおり、とわたしも思う。

なんとなく気になっていたのはその利用料金の支払いだが、口座引落ではなく当面現金で支払うことにさせもらった。最大の理由は、口座引落に登録できるのがN銀行だけで、マサさん名義のN銀行の口座は残高がギリギリだったから。
かと言ってあっちゃんが現金を用意しなければならないってのは忘れちゃいそうだなぁという心配もある。でも送り迎えの際に顔を合わせるだろうから、まあ繰り返し催促してもらえるかな、と甘えることにしてしまった。

いずれにしても一度いぬかいには挨拶に行かないとな。電話では話をしたけれど、こういうのってやっぱり顔を合わせるのって大切な気がするし。
わたしはいぬかいに連絡を入れた上で、19日金曜日の休暇を取得した。

「今度の金曜日、ちょっと様子見に行くよ」
『別にちゃんとやってるからだいじょうぶよ』
「サッカーの試合があるからさ、そのついでに」
『あらそうなの?』

サッカーの試合があるのは事実。でもそういう理由付けをしておかないと、あっちゃんがなんとなく嫌がるのもわかってたから。
もちろん試合観戦もわたしの楽しみではあるのだけれど。

今年に入ってもう3回目の朝一番の便。すっかり夜は明けている。
まだ真夜中のようだったあの1月の朝とは比べ物にならない気分なのは、この明るい空のせいだけではないだろう。わたしには窓の外を楽しむ余裕があった。

「おはよう」
「あらどうしたの」
「サッカーの試合行くついでにちょっと寄ったんだよ」

電話で言ったよね、という気持ちもありつつ、それは言葉にしないでおく。

「大きくなったねぇ」

マサさんは相変わらずだ。朝食もモリモリ食べてる。
でも改めてふたりを見ると、あたりまえなのだが、年老いたな、という気がする。特にそんな印象は顔、特に目の周囲に感じてしまう。窪む、とでもいうのか。

例によってリビングテーブルの上のチェックをしていると、ガス会社からの新しい請求書が出てきた。もともとガス代は引き落としだし、口座変更の手続きもした。じゃあこれは何だろう。しかも支払い期限は過ぎている。
あっちゃんに聞くのが筋かもしれないが、それは過度の期待かもしれない。わたしは請求書に書かれている問い合わせ先に電話した。

はっきりとした経緯はわからないが、2ヶ月分は請求書払いの扱いになっているということだった。そして「これで最後です」とも。
手元にある請求は1ヶ月分なので、その2ヶ月分のコンビニ振込用のコードをSMSでスマホに送ってもらった。

その後リビングテーブルから見つかったのは、ガス料金を「電力会社にまとめました」という書類だった。確かに昨今そういう「おまとめ」の話は多い。その結果の「精算」だったのだろう。
だけどなんでこのタイミングでそういうことになってるのか。雑に想像すると、営業マンがやってきて「お得ですから」と言われたのか。
わたしは、またもやなんともせつない気持ちになっていた。

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2024年3月12日火曜日

最近のコロ助のこと。

僕の中では数多の疾病のひとつ、という位置づけになっています。新型コロ助。

別に風邪と同じだなんて言ってませんよ。旧型コロ助含めて重い病もあれば軽い病もあって、そうしたありとあらゆるいろいろな中の一種類、だということだけです。

罹患してもいい、とも言ってませんからね。

だけどどんな病気でも、病気になるというのはある意味「ガチャ」で、しょうがない部分は多くあるわけです。

もちろん罹りたくはない。
だからせっかく習慣になった手洗い・うがいはちゃんと継続はしてます。

その上で「濃厚接触」(聞かなくなったね、この単語)の機会だってあって、僕はそれを楽しんでいたりもします。

でもまだまだ強く気にしている人もいますよね。
エレベーターのボタンを肘で押してる人も、絶対にマスクを外さないひとも、宴会は参加人数聞いてから来る人も。
そういう人を見ても僕は何も思いません。その人の判断だから。僕がそれで困ることはないもん。
だから逆にこっちも言われる筋合いはないのね。

いや、もちろん通院したり、混雑している電車に乗ったり、長時間の航空機に搭乗するなんてときはマスクしますよ。それは「いろんな人がいる場所」だから。
他人にいやな思いをさせないことがマナーの一歩目でしょ?
他者を認めるってそういうことでしょ?


なんで急にこんなことを書いてるかというと、5回目のワクワクさんをやってきたからなんです。MMMFFです。
接種券が届いた直後に「自力抗体獲得」をしてしまって延び延びになってたんですが、主治医とも相談してこのタイミングになりました。

つまりは有料になる前に、ってことね(笑)。

2024年3月11日月曜日

慮ることから。

つい先日のことだ。
仲間内のSNSでやり取りをしてて、何気なく軽口を叩いたつもりだった。

だが、後になってその文章を読み返して、まったく軽口になってないことに気がついてしまった。
もちろん気づいてすぐに釈明して陳謝したけれど、そして相手側からも大丈夫だと言ってもらったけど、どうしても自分の中の後悔が消えてくれない。

もし気づいてなかったら。

大切な友人をなくしてしまっていたかもしれない。いや、仲間という枠から自分自身が排除されていたかもしれない。そうした思いが次々に湧いてくる。

この十数年で、他者を思うこと、思いやること、慮ること、そして自らの言葉はていねいに綴ること、そうしたことを学んできたはずなのに。

とにかく、次に実際に会える機会があったら、またちゃんと謝ろう。もし相手が忘れているような事象だったとしても。


3月11日。また今日から、誰かを思いやり、そして慮ることから始めたい。


さあここから。

0-4でアウェイゲームを圧勝したレディースに比べれば、得点差は最少だし、終盤の逃げ切りはギリギリって感じだったのも確かだったけども、それ以上に「全体に良くなった」という実感が得られたのがとてもうれしかった。

札幌 0-1 浦和○

攻撃時の4-3-3の配置。左右のサイドのコンビネーション。ネガティブトランジションの早さ。
守備時のプレスバック、前プレと4-4-2ブロックの整備。

ようやく2024年版の積み上げを期待できるところまでやってきた。もうね、期待しかないわけよ。うん。
その意味で、ものすごくナイスゲーム!

さあここから!!


ピッチ状態、悪かったね。ショルツのケガも多少なりとも影響があったんじゃないだろうか。
選手がケガなくいいパフォーマンスを見せる――もちろんアクシデントは当然ありうるのだけど――、それは興行としてのベースになることだろうし、ピッチコンディションの整備というのも、その一環として重要なんだなと再認識してます。

ショルツの代わりに入った佐藤のパフォーマンスがお見事だっただけに、ショルツにはじっくりと調整してもらいたいと思います。


2024年3月10日日曜日

弟の逆襲。

Game1の結果を受け、おそらく誰よりも悔しかったのは井手だったんじゃないかと思う。


その思いが、形になってプレーに現れていた。
ポイントガードの熱量は、チーム全体に伝播していく。

そうすればこういう結果だってでるんだと。なんか感動しちゃった。

○東京Z 88-66 横浜EX

井手のとんでもないブザビはもちろんのこと、一番頑張ってたのにはリバウンドかな。
前日まるで取れなかった結果を受けて、単純に競り合いに行かず、しっかりとボックスアウトすることを忠実にやり続ける。全員のすばらしい集中力だったんじゃないかと。


よーし。後は残り試合を全部勝つのみ!!

ということで、大田区総合が揺れた、井手の3Qブザビをどうぞ。↓



元仲間だからとて。

試合前、「今日は兄弟マッチアップあるかな」なんてのんきに思ってた。
そして、期待すべき選手として、ヒーロー投票にも「井手」と書いた。

だけど活躍してしまったのは横浜EXのほうの井手だった。
ハーフコートオフェンスであそこまでズタズタにされるとは。本来のアグレッシブさに加えて、大変失礼な言い方だけど「いつの間にあんなに上手くなった?」だ。
どちらかと言うと「守備に特徴」のある選手だと思ってただけに。

逆にアスフレの井手は、その勢いに抗おうとして、逆に空転してしまったか。
なんだか「らしく」なかった。

●東京Z 60-85 横浜EX

もちろん、それが敗因だとはまったく思ってなくて、個々の力が少しずつ横浜EXのほうが上だった、ただそれだけだと思う。

ボールハンドリングも、パス回しも、シュートも、リバウンドも。さすがB1経験者を多くそろえるチーム、そう思わされた。
リバウンドはマジで苦しかった。キャムのスピンムーブも完全にスカウティングされてたね。


完敗だったなぁ。

増子はある意味増子だったけど(←)、西山はスターターで出てリズム作って1Qだけ「お役御免」。
結果、おかえりとか言ってウエルカムしてる場合じゃなかったのよね。ぐやじい。


2024年3月9日土曜日

翳りゆくひと。[017]


[017]

『介護保険証再発行の手続きを行ってください』

医療保険証に続いて介護保険証もなくなってるのか。
このあたりもわたしの知識のなさなのだと思う。医療保険証がない時点で介護保険証という存在を意識できなかったのだから。
いや、介護認定が下りた後に発行されてるんだから、あのタイミングではもともと存在しなかったのか?

医療保険証である「後期高齢者医療被保険者証」、介護保険証である「介護保険被保険者証」、そして「介護保険負担割合証」は、3点セット。そういうことを、わたしはまだ少しずつ覚え始めている段階だった。

『郵送での受け取りは息子さんのご自宅で受け取っていただけないでしょうか』

ありがたいことにメールには基本的な再発行の手続きが記載されていた。
わたしはそれをベースに、区役所の福祉・介護保険課へメールを出すことにした。必要書類の確認と、そして「送付先変更届」の書式の送付を依頼した。
もともとあまり電話が得意ではないのもあるのだが、文書で残しておかないとならないと強く思っていたのも確かだ。アドレスがHPに公開されていて助かった。

後から思ったのだが、区役所の担当窓口にはこういう問い合わせはきっと多いのだろう。介護される本人がなかなか書類を受け取れないというケースは容易に想像ができる。
なので、非常に話はスムーズだった。特に何かに引っ掛かるようなこともなく、必要書類へ記入をし、本人確認書類の控えを添えて区役所に再発行と送付先の変更を申請することができた。

そしておよそ10日ほどで介護保険証がわたしの手元に郵送されてきた。
今後、介護保険関係の書類はすべてわたしに送られることになる。それはなにより安心だと思ったのだが、一般論として独居老人なども多いだろうに、みなさんこうした書類はきちんとされているのだろうか。どうしてるんだろう。そんな疑問も湧く。

介護保険証が届いたことは、すぐに「いぬかい」に電話をし、本紙は郵送すると約束した。
施設長のヨコミツさんと話ができたのだが、マサさんに対してとても心を配ってもらってるみたいでありがたかった。マサさん自身も少しずつ施設に慣れてきているようなことだった。

セイコさんもいぬかいまでマサさんの様子を見に行ってくれて、「冗談も出てました」と教えてくれた。

なんか、良かったなあ。

わたしが噛みしめていたのは、改めて誰かを頼ることの大切さを、そしてそれよってもたらされる心の安寧だ。

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2024年3月8日金曜日

翳りゆくひと。[016]


[016]

2月下旬になって、マサさんのデイサービスの体験利用が始まった。

あっちゃんは「元気に暮らしてるのにそんなとこに行かなくても」と言ってるみたいだけど、当のマサさんは楽しく出かけているようだ。

だが、実際に行ってみると、理解力・記憶力の低下が顕著で、たとえばトイレの場所が覚えられなかったり、急に帰りたいと訴えたり、簡単に言えばデイサービス側にご迷惑を掛けてしまったようだ。
もちろん「迷惑でした」ということを言われたわけではない――そういう人も多いのだろうし――が、わたしの感覚としては申し訳ないなぁという感じだったのだ。

複数のデイサービスを体験したこの結果を受けて、ながいきセンターのセイコさんからは『認知症の進行が推定され「要支援1」の状態ではないことが明らか』と連絡があった。
改めて「要介護じゃないの?」という区分変更の申請をしてもらえることになった。

また、次は「小規模多機能型居宅介護」という、通いと泊まりを組み合わせて利用できるサービス施設を体験してみる、ということになった。
顔なじみのスタッフと比較的少人数利用者という組み合わせが、サービス利用に融通が利くことと、またそれが今のマサさんには適しているのではないか、ということだった。

そして3月下旬、再度の介護認定の結果が出た。
セイコさんがマサさんちに訪問して届いていた書類を確認してくれたところ、マサさんは想定どおり「要介護1」ということになった。あっちゃんには「要支援1」。ともに1年間の認定になる。

この結果を受けて、マサさんは4月から週1回のペースで小規模多機能型居宅介護への通いサービスを利用することに決まった。
施設名は「小規模多機能ホームいぬかい」、そして担当のケアマネさんはサダカタさんという男性になる、と連絡をもらった。

もちろん、あっちゃんが要支援なので、セイコさんがケアしてくれることは変わらない。その安心を持ったまま、マサさんのことがまた一歩進んだのかな、わたしはそんなふうに感じていた。

わたし自身はメールを打ってるだけで何もしていないのに。

だけどそんなふうな安堵の時間は長く続かない。
セイコさんから一本のメールが届いた。

『「いぬかい」さんからお父様の「介護保険証」の確認ができず困っていると相談を受けました』

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2024年3月7日木曜日

八ヶ岳ブルー。

空の密度がいつもより濃いんじゃないか――?

そんな見事なまでの“八ヶ岳ブルー”を見せてくれたサンメドウズ清里スキー場でした。


この日は、レースに参加する仲間のサポートという名目で現地入り。
勘のいい方ならお気づきでしょうが、“嵐を呼ぶ男”と称されるワタクシめがレースにエントリーしなかったからこその 荒天 好天、しかも今シーズン最高とも言われた雪面コンディションだったということです。感謝しなさい(真顔)。

サプライズでのサポート参加でしたが、ウチのチームの選手が喜んでくれたのが何より。
結果も出たみたいで、コース外からのインスペクションが役に立ってたらうれしいね。

サポートだけではなくて、レース前とレース後にはガッツリとフリーを楽しませてもらいました。

固いバーン、不整地もいい練習になったと思いますし、思いのほか「量」も滑走することができました。

ゲレンデでの「緩急」って言うのかなぁ。気の向くままに強弱をつけつつ、堪能しました。
おひとり様スキーをこんなに楽しめたのって、ホントに記憶にないぐらい。

楽しかったなー。楽しめたなー。行ってよかったなー。

・・・今シーズンはもうラストかしら。


2024年3月6日水曜日

犬も食わない。

一度読んでみたいと思ってた2人の作家が共作してる、となったらそらまあ読んでみますわね。うん。
たとえそれが「お前には似合わん」という自覚のある恋愛小説だったとしても(^^;

そんなこんなで尾崎世界観・千早茜「犬も食わない」を読了。

読み始めて最初に思ったのは、両作家とも書きっぷりが好み、ということ。
リズムというか、言い回しというか、肌に合う。すぐに次を読んでみたいと思ったし。
千早さんがフォーシームの剛速球、尾崎さんがツーシームの速球、なんて言ったら伝わるかしら(ムリ)。


『昔から飴を噛みくだく癖があった。もっと甘さが欲しくなって噛みくだいて、あっという間になくしてしまう』という女。
『廃棄物を引っ張ってると気が紛れる。誰からも必要とされなかった物が金に変わるということに励まされる』という男。

意外な形で出会ったふたりの、不安定な生活がそれぞれの目線から綴られていく。

野球の試合に相手を思う、男。
友人の愛犬に相手を思う、女。

違うけれどもある意味似た者同士のふたり。共作だということをすっかり忘れてた!!

このふたり、読者である自分とはぜんぜん違うタイプだとは思うのだけど、衝動とか怒りとか、あるいは怠惰とか、自分の中にも間違いなくそれはあって、共感と反発のような感情が同時に湧いてきて、何と言うか・・・ちょっと困る(^^;

そしてたどり着く場所は、やっぱり“そんなん、犬も食わんわ”な場所。

こういう、違う立場から描く共作?共同執筆?ってどこまでプロットを決めてんだろ。
むしろ何も決めてないほうが、本当の恋愛みたいでドキドキしちゃうじゃん?――などと年甲斐もなく思ったり、ね。
その意味では巻末におふたりの対談なんて収録されてないほうが良かったかも。

そんなこんなで、たいへんドキドキと楽しい読書時間でした。うん。

・・
・・・

オマケ。印象的だったところをちょっとだけ引用。
『暗闇は簡単に光に吸い込まれる。闇の中に居れば光を感じるのに、その逆がないのは不公平だ』(尾崎)

『約束もなく、ただ、その日、その日を一緒に過ごす。それだけのことが人間同士だとうまくいかない』(千早)

2024年3月5日火曜日

自宅トレーニング[シーズン3]#17

先月「ひざ痛い」って書いたんですが、その後特に大きな症状は出てません。
長距離歩いても、スキーしても、平気。
ただなんとなく気になってる、そんな感じです。

念のため、今月はスクワットなどのトレーニングは自重しました。
あくまでも自重ですからね、サボリじゃないですよ!
トレーニングの話で「自重」と書くと「じじゅう」みたいに読めちゃうね。


【2024年2月度】
加圧トレーニング:1回[自宅トレ通算230回目]
寝起き素振り:19回
月間さんぽ歩数:約39万歩

計測
前月比:   体重-0.2kg 体脂肪率±0.0pts
前年同月比: 体重-0.5kg 体脂肪率+0.6pts
2013年7月比:体重-7.7kg 体脂肪率+4.0pts

前月のトレーニング→コチラ


2024年3月4日月曜日

開いたのは片目。

今シーズンの初得点があった。
1つめの勝ち点を得た。

・・・片目だけ開いたよ、そんな感じの結果かな。

△浦和 1-1 東京V

開幕2試合を終えて、レッズサポの大半は多少なりとも閉塞感を感じてるんじゃないかと思う。新監督だとなかなかねぇと思いつつ、そういえば先シーズンも新監督が開幕2連敗だったなと思い当たる。

こういう気分のときは自分のブログを読み返してみるのです。

『勝ち点どころか、シュートどころか、チャンスの形そのものが少なかったから』と書いた第1戦。途中出場の渡邊にやられたという記述もあり。まさか今季はウチにいるとは。

だけどそこからチームが成長していって、最終的に上位で戦えてたんだから、それを思うとまだぎゃーぎゃー言う段階ではないかな、というのが現時点での一応の心境です。ヘグモさん、よろしくです。
そりゃもちろん開幕ダッシュでどーん!と行くのが理想だけども。


そしてやはり鍵はグスタフソンかな、と。ひと言でいえば「まだかみ合ってない」。

いいところに立ってるけど、CBが「出したいところじゃない」感じ。
いいところをねらってるけど、前の選手が「受けたいところじゃない」感じ。

たぶん相互理解ということなんだとは思うんだけど、そこがスムーズになればと期待感はものすごくあります。視野の広さ、タッチの正確性、パスの種類、相手のパスコースを消す守備力――「技術」は間違いのないところだと思いますので。

逆に今はグスタフソンをうまく経由できないことでどうしても外回りになっちゃうし、あげくに外からのクロスも合わないと来てるからなぁ(涙)。

サイドからのクロスという意味では、あれだけ攻撃に関与できるんなら、左SBは本職の大畑でいいじゃん、って思います。
渡邊は左の前で、そして前田を右の前で見てみたい。

*  *  *

この日はレディースもホームでの大一番に1-1のドロー。
「今日は1対1の引き分けになる、そういうめぐり合わせ」と思っておこう。


2024年3月3日日曜日

これが差というやつなのか。

ゲームが佳境にかかってくる段階では「よしよし、これはワンチャンスあるよ!」という気持ちで見てたんだけど、終盤に一気に「差」が出てしまった。
2試合とも同じ展開だったかな。

鹿児島 84-64 東京Z●

鹿児島 77-63 東京Z●

地力と言ってしまえばそれまでで、それこそが順位に現れているわけだけど・・・差、か。

その「差」そのものを嘆くのか、試合の途中までは勝負できた成長を喜ぶのか。

わかんねえや。


ただ順位がひとつ下がってしまったことはまぎれもない「事実」。
正念場。


翳りゆくひと。[015]


[015]

ながいきセンターのセイコさんがマサさんのマンションにやってきた。

「こんにちはー」

こうしてセイコさんが、マサさんあっちゃんの「顔見知りの人」になっていく過程がありがたい。わたしならイライラしてしまいそうなところも、穏やかに対応してくれるのも心強い。

マサさんの保険証が無事に見つかったことで、「次に病院に行くときは必ず持参してくださいね」と説明している。
保険証は、わたしが書類入れとして用意した白いファイルフォルダに入れて、今度は電話台の後ろに置いた。そして表から『重要書類、捨てるな』と大書きしたメモが見えるようにしておいた。さすがに捨てられることはないだろうと期待をして。
そしてそこにマサさんのマイナンバーカードもしまっておくことにした。

そしてわたしは、届いていたマサさんの介護認定の通知書をセイコさんに見せた。

「要支援1なんですか?」

判定結果にかなり驚いていたようだ。

「少なくとも要介護1は出ると思ってました」
「最近判定が厳しいとは聞いていたんですが」
「状況を見ながら、再申請してみたいと思います」

要介護ではなく要支援だったことで、受けられるサービスに制限があるようだが、引き続きセイコさんがケアプランの策定などを行ってくれるそうだ。
この日聞いた説明によると、要支援だとそのまま半ば公的な機関である包括支援センターの方がケアマネージャーとして担当してくれるが、逆に要介護の段階になると、民間の施設が担当になり、そこの方がケアマネージャーを担うことになる。つまりこの段階ではまだセイコさんが直接担当であるということで、これは正直、大安心という言葉以外にない。
細かいところはまたメールでやりとりを、ということにさせていただいた。

セイコさんの訪問の後、わたしは再び携帯電話ショップに出向いた。支払いを請求書払いからFA口座の口座引き落としに変更するためだ。

「さっきも来たんですけど、この契約の支払いを口座振替にしたくて」

夕方になっていたためか、来客予約が埋まっていて窓口対応には時間がかかるという。この日は平日で日帰り必須のわたしは「申込の書類があると聞いてるんですが」と伝えると、店員さんが申込欄のあるハガキを出してきてくれた。
記入して投函すればいいということだった。

マサさんちに戻って、ハガキに必要事項を記入する。

「ねえ、銀行印ってある?」
「さあ、これかしらね?」

そうだよな、普通に生活してても銀行印って使わないもんな。あっちゃんが自覚ないのはしかたがない。でも、おそらくコレだろうという印を押しておいた。違ったらしょうがない。

そうこうしている間に帰りの便の時間が迫ってきていた。

「いろいろバタバタしててごめん、また来るから」

そう言い残してマサさんちを出た。携帯会社へのハガキをポストに投函して空港に向かった。

慌ただしかったが、カネの流れをある程度変更そして整理できたこと、要支援だったとはいえマサさんの「介護」に向けて半歩前進できたような気がしていること。もちろんもっとできたことややり残したこともあるような気がするけど、空港のレストランで軽く飲みながらそんなことを思っていた。窓の外はすっかり暗くなって照明が灯る滑走路。
カウンターに広げたPCから打ったセイコさんへのメールにも、そうした思いを書き記しておいた。

「さあ搭乗するか」とPCを閉じる前に、今日のためのチェックリストを再確認した。

あ、身障者手帳とペースメーカー手帳は見つかってないや。

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2024年3月2日土曜日

翳りゆくひと。[014]


[014]

マサさんの部屋の捜索を続けると、無造作にハンガーにかけられたマサさんのジャケットの内ポケットに何か入ってることに気づいた。出してみると長財布だ。すいませんね、と心の中でつぶやきながら開けてみると、そこに入ってたのはマサさんのマイナンバーカード。最強の本人確認書類を見つけた。これは喜ばしい。しっかり確保しておこう。

ところで、ファイルケースに入れたメモがなくなった経緯は――マサさんがそれを読んで、自分にとっては不要と判断して捨てたとか、そんなところだろうか。あっちゃんが捨てたとは思いたくない。
いずれにしてもメモがない以上、頼んだことは何ひとつできていないということだ。今一度、お金の動きを考えなきゃならない。

やっぱりまずは記帳だな。

あっちゃんに頼んで通帳の束を出してもらう。こちらは先月整理した形、チャック付きケースに入ったままだ。
わたしはF銀行の2つの通帳とN銀行の通帳、それから今月分の携帯電話の請求書を持って駅前に向かうことにした。

「ちょっと銀行に通帳記入に行ってくるね」

今回も電話料金を払ってくるとは言えなかった。

携帯電話ショップでは料金を支払うのと同時に、タブレットの解約も行った。
実は前回、部屋の隅で充電されている7インチタブレットが気になってはいたのだ。ただわたしに余裕がなくて放置してしまってたのだが、その後請求明細の中にもそのタブレットのための回線契約が記載されていたので、今回確認をしたのだった。

「ねえ、このタブレットって使ってるの?」
「いいえ、ぜんぜん」

あっちゃんの答えにさもありなんという印象を持つ。使ってないなら解約一択だ。
解約手続きにはマサさん名義の委任状と本人確認書類が必要だが、委任状は準備済み。そして本人確認書類はマイナンバーカードがある。

「このタブレットの回線を解約したいのですが」
「どういう経緯で契約したかはわからないのですが」

一応そういう言い方はしたが、おそらく何かのキャンペーンで「端末が無料なので」とか言われたんだろう。老人相手にアコギな商売しやがる。
まあそういう自覚もあるんだろう、あっさり解約してくれた。SIMはその場で返却、端末はわたしがもらって帰ることにした。
ついでにスマホの料金プランの見直しもした。

その後は、F銀行へ。予定どおり2月15日今日付けでFA口座にマサさんの年金が振り込まれていた。FB口座からはいくつかの引き落としがあった。
N銀行の口座からも想定どおりの引き落としが。

正直言えば、何も手続きをしてもらってないというのは想定内。
そのためにチェックリストも作っていろいろシミュレーションしてきたわけだから。

下調べしたところ、年金の振込口座を変更するほうがよっぽどハードルが高そうだったので、マサさんちに戻ったわたしは、公共料金の通知書類などを確認しつつ、電気とガスの引き落とし口座の変更手続きを始めた。
今どきはスマホひとつでオンライン手続きできる。FA口座の暗証番号も知ってたので、予想以上に簡単な手続きだった。

水道料金は残高に余裕のあるM銀行の口座からの引き落としだから、この際無視することに。

あとはマンションの管理費か。前回発見した請求書に書かれていた管理会社に電話してみる。

「お世話になっております。管理費の引き落としの口座を変更したいのですが」
『変更手続の書類があるので、郵送します』
「お手数ですが、よろしくお願いします」

これはつまり、今日のうちに口座を変更できないということにほかならない。

「マンションの管理会社から郵便が届くと思うんだけど、捨てないでおいてね」

一応あっちゃんにはお願いしてみたけど、どうだろう。場合によっては次の機会に管理会社まで出向くほうがいいかな、などと考える。
急がずとも、管理費は、残高不足で落ちなくても請求書で督促されるだけだから、という計算もわたしの中にはあった。

そうか、そうなると携帯電話料金も請求書払いではなく、FA口座から引き落としにするようにしておけばいいのか。

あれ、携帯電話と言えば、マサさんのスマホ、見当たらないぞ。わたしは自分のスマホからマサさんの番号を呼び出すも、『おかけになった電話は電源が入っていないか、 電波の届かない場所にあるため、かかりません』というおなじみのメッセージが流れるのみ。

「どこにあるの?」
「え、電話かい。さあどこかな」
「マサさんどこにもでかけてないからポケットとかに入ったままじゃないの」

そうこうしているうちに、ながいきセンターのセイコさんがやってくる時間になっていた。

013<[翳りゆくひと]>015


2024年3月1日金曜日

2泊3日、1.5日。

ひと月ぶりに野沢温泉にスキーに行ってきた。

今シーズンの雪不足は本当に深刻で、ハイシーズンのはずの2月にもかかわらず、閉鎖されるコースが多数出てきてたり、あるいは気温が高くていったん融けた雪がまた固まってアイスバーンになるなど、まるで春スキーの様相だ。

その猛烈に固いバーンはテクニカルな面でいい練習にはなったし(少しだけ上手になった気もしてる)、それをレッスンするという形で周囲に還元できたのもすごく自分の中ではいい成果になったと思ってる。

ただなあ。今回は「楽しかった~」は半分かな。
その半分は100パーセント楽しめた。それは嘘じゃない。


ゲレンデに出てる時間、あまりゴリゴリと滑らない。ゆったりと楽しむ。そういうのは計画どおりだったし、今回はもともとそういう会だったからぜんぜんいいのよ。
でも、結果的に自分の都合ではないのに3日目はゲレンデに立てなかったのがどうにもモヤモヤしてしまう。0.5日+1日+0日。

年間で何十日も滑れるわけではないし、今シーズンはもう終わってしまいそうなゲレンデ状況なのに。
いやらしい言い方をすれば費用だってムダになった。ホント、俺ってやさしいなぁ(棒)。

理由は書かない。

ただ、次はもうムリだと思ったことは我慢しないと思う。「知らんがな」というやつだ。