2020年12月31日木曜日

蹴りたい背中に向けられる衝動。

綿矢りさ「蹴りたい背中」を読む。
なんで今さら?と自問したいぐらいだけど、読まなきゃ、という気分だったのだ。それ以外にはない。

作者が19歳のときに芥川賞を受賞したということで話題になったベストセラー。
という情報だけである程度想像できたとおりの内面的な青春小説だったように思う。

ただ、いわゆる「青春」小説ではあるのだろうけど、どうも現実と妄想の境目があいまいというか、なんだか「ファンタジー」を読まされているかのような浮遊感をも味わう。

一方で、妙に「リアル」な瞬間もある。

『外の世界が遠いんだ』

あのころを思い出そうとすると、確かにそうだったんだ、そんな気がしてくる。
そのぐらい曖昧でふんわりしていて、そのくせ強烈に衝動的な時間がこの一冊の中に残されていた。


あのころの内側の、ある意味鬱屈した感情なんて、そもそも言葉になんかできるようなものじゃない。ただこの作品の中に散りばめられたいくつもの比喩は、本当に「いいな」と思わされる。感触としてわかるんだ。

決して面白かったと読み終えたわけではない。ただ、奥底のほうに忘れ去られていた衝動という名の感情に、再び触れることができた、そんな気がしている。


2020年12月30日水曜日

食べる女たち。

今回今さらながらに見てみた映画は「食べる女」です。
だって、キョンキョン主演ですもの(はぁと)。

小泉今日子を中心に、鈴木京香、沢尻エリカ、前田敦子(心が女性の役で勝地涼も出てた!)、シャーロット・ケイト・フォックス、広瀬アリス・・・。世代も生活も異なる数人の女性たち。その物語の中心にあるのが「食べる」という行為。その食欲と、性欲と、そうしたすごく本質的かつ日常的な部分が淡々と、かつ赤裸々――男目線で見ている僕はそんなふうに感じる――に描かれる。

ただなんとなく予想したとおり、「何かが起こる」ドラマではなかった。

何も起こらないこそ、なんとなく気づかされる大切なこと。大切しなきゃならないこと。

おいしいものを食べること。そのおいしさを分かち合うこと。
大変おいしい2時間でした。


そのほか邦画を2本ほど。

「カイジ ファイナルゲーム」
正直言って、つまんなかった。
特有のゲーム/ギャンブルのひりひり感、いわゆる「ざわざわざわ...」という感触がまったく感じられない。ゲームそのものの頭脳大回転っぽさも薄い。
ただ藤原竜也に「悪魔的だー!」と言わせるためだけにあった作品。ぷんぷん。

「臨場 劇場版」
使い古されたようなお話だなぁと思ってたら、そもそも見てた(笑)。
だけど、そのときにも「使い古された感じ」と書いてる(笑)。


2020年12月29日火曜日

【ら~めん】飯田商店@花月嵐

全国屈指の人気店「飯田商店」カップ麺の話は→コチラ
とはいえこのご時世、湯河原まで遠征するなんてのもなかなか難しいわけです。そんなときの強い味方が花月嵐コラボ。ということで行ってまいりました。
※おひとりさま、かつ、ランチタイムをずらしました。

入口脇の券売機に千円札を投入し、[しょうゆらぁ麺 飯田商店]のボタンを・・・押せない。お値段1,100円也。せんひゃくえん・・せんひゃくえん・・・。
湯河原のお店は1,300円なのでリーズナブルといえばリーズナブル。

さて。


なかなか素敵なビジュアルです。
ではスープからいただきましょう。そのスープにはしっかりとした鶏油の層が。想像以上のアッツアツであります。ふうふう。ごく。

「あまーい!」

芳醇な醤油と濃厚な鶏。それが合体してなんとも言えない甘さを感じる旨味となって押し寄せます。おいしーい。もうひと口。熱っ。

麺は細めのストレート。柔らかめ、というのが飯田商店のスタイルだそう。
ずずっ。熱っ。
スープの持ち上げがすんごく良いので、まあ熱いこと熱いこと(笑)。なので細いのに一気にのどを通すわけにもいかず、結果的にもぐもぐと。そうするとね、小麦の味がするのよ。おいしいなあ。

うん、おいしいや。

シンプルだけど快感度高い。いつか湯河原に行ってみたい、そういう思いも新たに。


2020年12月28日月曜日

萎縮。

この週末は基本ステイホームだったので、テレビ前に陣取ってバスケをたくさん見た。NBA、B1リーグ、ウインターカップ・・・そしてもちろんB2リーグも。

でも。

●東京Z 46-77 福岡

Game1はなんかいたたまれなくなって3Q途中で見るのをやめた。あとで結果だけは確認したけど「さもありなん」というスコアだった。


そして翌日。「人は1日でも変われる」ことを信じて――いや、願って、のほうが近いな。でも。

●東京Z 70-91 福岡

いたたまれなくなってたのは前日と同じ。だけどちゃんと見ておかなきゃならないような気がすごくして、特に盛り上がるでもない試合を、今度は最後のブザーが鳴るまで見た(ブザー後はすぐに消したけど)。

なんだろう。
前節は見えてたように感じた「気持ち」がまるで感じられない。積極性のなさというかテンションの低さというか・・・いろいろ考えてたどり着いたのがタイトルにもした「萎縮」という言葉だった。
たとえばボールが回ってくることをビビってんの?みたいな「どうぞどうぞ」な他人任せな感じとかね。

そりゃNBAやB1と比べたら技術的に上手じゃないのはわかってるよ。それをとやかく言うつもりはない。
だけどあんな萎縮した空気はどうなんだろう、と高校生のプレーを見てて思ったの。

考えてみれば昨シーズンだって14連敗とかあったわけさ。そのときも自信なさげだった。
でも今のようなテンションじゃなかったと思うのよ。
ベンチも常に盛り上げようとしてたじゃない。

なんとかチームに勢いをと声を張るアリーナMCが、悲痛にすら響く。
スタンドは応援の声を出せないけど、選手は声出していいんだよ!?

・・・バスケ、楽しめてるかな。心配。


2020年12月26日土曜日

年の瀬なので紅白のことを書きます。

曲目も発表になったことですし、年末恒例紅白歌合戦プレビューであります。

大泉洋が番組途中でサイコロ振って、NHKホールからどこかに行ってしまうことをちょっと期待しています。そんな「紅白どうでしょう」はどうでしょう。


さて。

まずは特別企画

顔出しNGのGReeeeNがどのような形でパフォーマンスするのか、そして朝ドラ「エール」との絡みは・・・と興味は尽きません。むしろ朝ドラメンバーが歌ってくれるんでもいいんですけど(笑)。

あとさだまさし。変な先入観捨てて、じっくり聴いてほしいなって思います。パフォーマーとしても凄みのある人だと思うんですよ。
歌うのは「奇跡」か。そういえばGReeeeNにも「キセキ」という曲がありますね(^^;

QUEEN出るんすか!
正直コラボとかせずに単独でいいんですが(笑)。

紅組

去年ね、『「48」が1組で「46」が3組。時代の流れですねぇ。』って書いたんですよ。そして今年はついに「48」が不在になりました。時代の流れです。
そんなアイドル界隈ですが、ついに!BABY METALが!!遅すぎるぞNHK!!(笑)
たった1曲でどこまでその世界を表現しきれるか不安もありますが・・・いや、楽しみしかないね。こうご期待。

JUJUねえさん、初出場なのね。意外。
ライブで拝見したこともあるんですが、歌をものすごくていねいに歌う人という印象でした。楽しみです。「せかほし」のこと(それはつまり三浦春馬さんのこと)を思い出しながら「やさしさで溢れるように」を聴かせていただきたいと思います。泣いちゃうぞ。

どうしても林檎さんに目を奪われがちですが、楽器隊にも要注目なのが東京事変
妙なおっさんたち、かっこいいんだから!(←褒めてるつもり)

そういえば、MISIAさんケガしたってニュースがあったような。大丈夫なんかね。
そういえば、どうしても興味がわかないNiziU。ごめんなさいごめんなさい。でも、一応サビぐらいは踊ろうかな(^^;
そういえば、aiko出ないんだよな・・・。

白組

郷ひろみの筒美京平トリビュートは超楽しみです。あの曲とあの曲はやるんだろうなぁ・・などと。
せっかくなら、事実上の解散?を発表した少年隊を再結成させてメドレーでやってほしかったなぁ。今年改めて聴いて、「ABC」「stripe blue」とか大好きだと思いました。はい。

♪緑の中を走り抜けてく バッタがおるで~ 真っ赤なくるま~
瑛人「香水」の“D&Gを歌うか歌わないか問題”は、NHKは最後まで明言しないと思いますよ。そうして視聴者の興味を引っ張って、最大瞬間視聴率を狙うのではないかと、斜め視点で見ております。ちなみに僕は「歌うほう」に一票。

マーチンさんこと鈴木雅之が歌うのは「夢で逢えたら」。リアルではなかなか逢えないご時世です。夢でもし逢えたら、素敵なことね。これは見逃し厳禁!

そんなご時世だった2020年を象徴する一曲が星野源の「うちで踊ろう」。もともとはオンライン弾き語りだったのを、どういう演出で見せてくせれるんだろうね、おげんさん。

そういえば、いいかげんけん玉も飽きたなあ。
そういえば、いくらなんでもジャニーズ多すぎん?とか思ってたらSnowManが辞退とか。こんなとこで今年を象徴しなくてもいいのに。
そういえば、白組のほうが多いんですけど隠し玉あるのかな?とか思ってたら、YOASOBIが追加になりましたね。確かに大人気のようですが、配信で音楽聴かない派なもんで・・・。

歌唱順は未発表ですが、100パー、が大トリだわね。

ではみなさん、大みそかの夜に。盛り上がりましょうね。

2020年12月25日金曜日

鳥肌がぁぁ。

なかなか本屋に行く時間が取れなくて、読むものがなくなりそうで。そんなときのためにと本棚に大切に入れといた「ほむほむ」こと穂村弘のエッセイ「鳥肌が」を読み始めた。


例によってネガティブというか、後ろ向きというか、まるで僕自身と語り合っているような感覚が実に心地よい(←変?)。それが軽妙な言葉で綴られているのだからたまらない。

この本のテーマは「こわい」。だから鳥肌なのだ。
芸能人がテレビで安直に使う「鳥肌」レベルはなくて、もっと本質的な、心の奥底のほうで感じる恐怖が、あのブツブツになって表面化する、そういう「鳥肌」だ。

当然作中では “こわい” “こわくなる” “おそろしい” という語が頻出する。

明確にこわいものがあるというよりも、ふとした「ん?」という感触をじっくりと噛みしめてみたときに心の中に泡立つ恐怖。
ちょっとしたタイムラグを経てお尻がもぞもぞして鳥肌が立つ。短歌を交えて描く恐怖の世界(^^;

こわい。おもしろい。こわい。わかる。おそろしい

中でも刺さったエピソードは、入院してる友人にお見舞いとして絵本を贈って絶交されたという話。

『「言葉」は意味から自由になることができない(略)必ず「意味」の解釈が入り込む。そこに致命的なズレが生じる可能性があるのだ。』

こ、こわい・・・。そうだよな、言葉って・・・。

あとね、僕自身が長年悩まされてきた(ホントはあまり悩んでない)高所恐怖症の正体がぁぁぁ。

『(略)突然スイッチが入って自分をぽいっとしたくなるかもしれない。「飛び降りる気はない」のに「絶対に飛び降りてはいけない」と思うと、マイナス×マイナスで実行してしまいそう、などと考える。おそろしい。万一そうなった時、「低い手摺り」とか「低い柵」では困るのだ。』

そうだ。高いところに「いること」がこわいというより、高いところから「飛んでしまうイメージ」がこわいんだよね。「飛びたくなる」と言い換えてもいいかもしれない。柵が低けりゃすぐに飛べそうでしょ(←伝わらんか)。
階段踏み外してくるぶしをゴリっと角にぶつけるなんてフツーにイメージしちゃうもの。

正体がわかったところでこわくなくなるわけじゃないけどなー(涙)。

ホントに自分と語り合ったような読書時間だった。

*  *  *

「こわくならないように」することが、僕の、特に仕事してるときの原動力かもしれない。
こわいから防御する。こわいことが起こらないように準備する。こわいけどこわいことが起こったときの予測をしておく。

『という訳で、私はこわそうな人やつらそうな状況に対する回避レーダーを巡らせて、いつもびくびく生きている。』

びくびく。


2020年12月24日木曜日

メリクリあいうえお作文。

め 目の前の難局も
り 理解のできない疫病も
い 胃が痛くなるような出来事も
く 苦しくつらい毎日も
り 理由なき中傷も
す ストレスフルなメンタルも
ま ままならないあれこれも
す すべて乗り越えてゆけますように。

Merry Christmas!!!


※内容よりも語感・リズム感優先で書いております。ちなみに私にとっては今日は「ただの平日」です。


2020年12月23日水曜日

新しい生活と新しい体験。

さんぽ。
さんぱー。
さんぽにすと。

さんぱー・・・「第3波」・・・なんつって(^^;


過度な恐怖心を持って生活しているわけではないけれど、公私ともにいろいろ考えることもあって、基本的には「自ら粛々と」した生活を選んでいる。

いわゆる「おでかけ」もしてないし、大好きなスポーツ観戦にも行ってないし、メシを食うのも基本的にはおひとり様(それはいつものことではあるけど)
忘年会も当然スルーしたし、会食のお誘いもお断りした。飲み会の誘いだけは絶対に断らなかったこの私が、だ。

↑おひとりさま履歴。

とはいえ休日に一日中家にいると、それこそ気分まで下がってしまうこともあるし、家族のみんなだってウザイのではなかろうか(悲)。

そんなわけで、ご近所さんぽはむしろ積極的にしている。
さすがに近所にもう歩いたことのない道はないだろうと思ってたけど、ほんの少し遠くまで歩くと、まだまだ「未知の道」(すいません、ダジャレです)があったりする。ちょっと迷子みたいになるのがすごく楽しいです(^^;



晴れてれば日光浴もできるし、音楽を聴きながら頭の中もフラットになる。
紅葉も楽しめたし、冬の花の美しさを愛でることもできてた。

新しい生活と、新しい体験。つらいことばかりじゃない。


2020年12月22日火曜日

冬の朝。

冬の朝は、

S N K

寒い、眠い、暗い。

せめて朝日が射し込めばいいのに、と思う北側の部屋で寝てる私。
暖気運転というか起動時間にすごく時間がかかる。


結果、暖房の効いた部屋にいる日中も眠い。


2020年12月21日月曜日

冬に至る。

 冬至

ありがたいことに、「ゆず湯」にも入ることができて、温かな一日の終わりです。


かぼちゃの煮物もいただきました。食感も含めて「ほっこり」です。

そんな夜が一番長い日に、おそらく「人生で一度しか見ることができない木星と土星の急接近」がありました。
今夜は残念ながら見ることはできなかったけど、昨夜は近視の目に全力でパワーかけて、明るい星のすぐ隣に小さく小さく輝く土星の姿も確認できました。


冬至というのも星のめぐり合わせ。
木星と土星が近づいたのも星のめぐり合わせ。

いろいろあるけどさ。すべては大きな大きな流れの中のほんの小さな「揺らめき」のようなものだとしたら。
うん。きっとまた。


ここからならまた始められる。

20連勝を目指そうという群馬。ロスター見るだけで超難敵であることは火を見るよりも明らかで、それに引き換え東京Zは前節のことを思い出すまでもなく状態は悪い。

だからといってゲームは待ってくれないわけで、苦しい中で何ができるか、何をしようとしているのか、見たかったのは「チームの姿勢」その一点。

群馬 89-74 東京Z●

群馬 93-88 東京Z●

Game1こそ2Q途中で息切れしたような状態になってしまったけど、Game2には4Q終盤まで「あわや」の展開に持ち込むことができた。
ああいう試合展開で勝利まで持ち込むことができないってのがまさしくチームの力そのものだとは思うんだけど、すごく陳腐な言い方をすると「気持ちが見えた」ゲームだった。

僕はこういうのが見たかったんだ。
もちろん勝つに越したことはないけどさ、負けるにしても負け方ってあると思うもん。

ただでさえ外国籍枠が1つ空いてて高さの面で圧倒的に不利なメンバー構成で、おまけに高さ+得点力を誇るジョーンズがまさかの3Qでのファウルアウト。代わりにプレイタイムを伸ばした坂井までファウルアウト(なんでやーー!)
さらに紺野は足首痛めてたみたいで・・・。

そんな状態なのに、2-3ゾーンで必死に守って食らいつく。
手持ちの武器があまりに少なくて、まるで少年マンガのクライマックスのようだったわ~(笑)。

テレビに向かって自然に「がんばれがんばれ」と声が出た
鬼気迫るプレイぶりだった岡田は、さすがに4Qにはまったく足が止まってしまいましたね。それはもうしかたないって思うよ。まあ岡田に限らず全員ギリギリでした。惜しむらくは・・・いや、言うまい。



よく言われる「次につながる」試合だったんじゃないかな。ここからなら、また始められるよ。うん。

毎試合、こういう気持ちの入ったゲームを期待したい・・・あっ、負けていいってことじゃないからね!!

2020年12月20日日曜日

シーズン最終節。

今シーズン、ついに埼玉スタジアムに行くことなく最終節になった。
あ、そういえばサッカーではなくて、エボゴンの写真撮影には行ったんだった。

最終節はセレモニーもあるし、退団する選手・スタッフとの「区切り」としての意味合いもあるけれど、その試合の結果によっては順位的な意味、優勝とかACLとか賞金ラインとか(降格とか)もあるわけで、寒くも熱いことが多いのです。埼スタに馳せ参じることは自分の中では半ば恒例のようになっている。

だけど今年は行かなかった。

最終節に参戦しなかったのはいつ以来だろう。このブログを調べたら、2017年は行ってなかったんだったと気づく。あと思い出すのは2006年に優勝を決めた試合(くそう)。
いずれにしても、両方とも理由は「お仕事」だ。それはもうしょうがない。

でも今年は違う理由で行かなかった。行けなかった。寂しいし悔しいし残念だし。

来シーズンこそ、マイ・ホームに行けますように(祈)(祈)。


え、試合?何それ??(現実逃避:2試合連続

●浦和 0-2 札幌

唐突なスリーバックも含め、チーム全体のモチベーションというか、「気持ち」が枯渇してたという以外に言いようがない。積み上げようとしてきたことが、何も表現できない。

ボールを持たれること自体は想定内として・・・やめとこ。

俺たちは弱かった。またゼロからスタートする。
優勝争いとかアジアでの戦いとか、いつになることかわからないけど、ずーっとクラブとともに僕たちはいるのだから。

なーに。「お荷物時代」を考えたらなんてことない。

あと、大槻さん、こんなタイミングで監督を引き受けてくれて、ありがとうございました。

(追記)公式さんから今シーズンの総括来てた。ここまで踏み込んだ作文を読んだのは初めてかもしれない。春まで期待しながら待てそうな気がする(^^;


2020年12月18日金曜日

ファースト・ジェントルマン。

『君は総理になった。これは必然だ。しかし、君は男性ではなかった。これは偶然だ。そうだろう?』

なんだかいいなぁ・・・。

というわけで、原田マハ「総理の夫」を読んだ。

小さな野党の党首である「君」が、ある日「初の女性総理」に担ぎ上げられた日から大きく変わってしまった日常を、「僕」つまり総理の夫の目線で描く(日記を書いている、という体裁だ)。
最初の総理の夫だから、ファースト・ファースト・ジェントルマンだな(^^;

あくまでフィクションでありながら、社会情勢や抱える問題点など、確かに今の日本を色濃く反映している。
でもね、この小説ではそういうことはわりとどうでもいいように思うんだよね。
総理大臣、政治の世界という特殊な場面設定を使っているけれど、あくまでも「君と僕」の、純粋で美しいラブストーリーだと思ったんだ。
どっちにしても政治についてここに書き記すつもりはないんだが(笑)。

冒頭に引用したセリフは総理の夫のもの。この語り部たる夫のキャラクターが特にいいんだよなー。
ある意味浮世離れしてて、性格も実にピュアで、政界のようなギスギスした世界にはまあ似つかわしくない。
それでもすべては「君」のために。その一点に曇りなし。
おまけにオトコゴコロの描き方が抜群に上手。マハさんは女性なのに。

読み手である「僕」には、こういうラブストーリーは似合わないという自覚はあるものの、そんな僕でも読んでて本当に心地よかったんだ(照)。

『僕は、君を支えよう。そして、君についていこう。
凛々しく、たくましく、美しい君に。
どこまでも。』


作中、伝説のスピーチライター氏が名前だけだけど登場する。これは「本日は、お日柄もよく」から繋がるものだろう。こっちも読んでみようかな。

*  *  *

本作とは何ら関係ないんだけど、配偶者の呼称について、妻とか家内とか嫁とか奥さんとか、どう呼ぶ「べき」かについて、いろいろ言うじゃないですか。
なんだかめんどうなんで、僕の場合、他人には「妻」と言うようにはしてますけどね、本人「たち」が良ければなんでもいいじゃんね、とも思ったりします。

相馬家は「総理」なんで簡単でいいなー(^^;

2020年12月17日木曜日

結果はまあその。

祝!興梠慎三9年連続2ケタ得点!!

単純に9×10しただけで90ゴールだし(計算が雑)、長期離脱してない証左でもあるし、移籍しても監督変わっても常に使われ続けているわけだし――浦和の場合、監督いったい何人変わったんだ(涙)――なんとなく凄そうに見えない見た目(超失礼)なのに、通算ゴール数157も今や史上3位だし、Jリーグの歴史に残るすんごい選手になっちまいましたよ。

何よりチームへの貢献度は計り知れない。その部分では感謝しかないですわ。
来シーズンもよろしくお願い申し上げ奉りまする(ぺこり)。


え、試合?何それ??(現実逃避)

川崎 3-1 浦和●

先制したものの、一瞬たりとも「勝てそう」とは思えなかったね。成熟度というか、そもそも同じリーグでいいのかぐらいの実力差が明確にあった。

3トップのサイドアタッカーはまったく止められず、否が応でも人数をかけてしまう。その位置までラインを下げてしまえばバイタルがら空き。
かろうじてクリアしても機動力と展開力のある中盤にあっさり回収されてしまう。サイドに気を取られているとそこから中央にズバっと縦パス。パススピードもいちいちウチより早いし、チームの成熟度が判断の早さにも直結してる。

「やめてー」「そこはだめー」「きゃぁぁぁ」

たまに浦和の狙いであるカウンターのチャンスが来そうになっても「おまえら戻るのはえーよ」。


さすが王者川崎様。もうそんな感想しか出ません。
我々から見ると、遥か遠くに行ってしまわれました・・・。
そんなわけで、三笘ください。

引退する中村憲剛のホームラストマッチに花を添えられて何よりでした(棒)。

・・
・・・

初先発の武田。やはりここまで出場機会が限定されていた理由がわかった気がする。
ファーストディフェンダーとしての理解度・強度、意識が足りてなかったかなー。
今年の浦和は、FWがいろいろ限定をさせることがすべてのスタートになる。追うにせよ、リトリートするにせよ。
がんばれがんばれ。浦和の未来。

かたや武田と歳の差20の阿部勇樹。展開に応じてポジションを縦横に変えるあたり、見ててため息が出るほど。さすがでした。
ま、それでも結果としてはやられまくったわけですけどね(泣)。


2020年12月16日水曜日

やっぱりダイヤは赤に限る。

今回今さらながらに見てみた映画は「ブルー・ダイヤモンド」です。

ロシアン・マフィアに幻の青いダイヤモンドを売ろうとする宝石ブローカー。ところが商談がまとまろうかというときに、そのダイヤの仕入れ元の行方がわからなくなる。
なんとしてもダイヤを入手するために、その行方を追う。手がかりを求めてたどり着いた極寒の町で、男はひとりの女性と出会い・・・。

主演はキアヌ・リーブス。ということで多少なりとも期待はして見たわけです。

これはクライム・サスペンスでいいんだろうか。
それともクライム・サスペンスをベースにしたラブストーリーなのだろうか。
あるいはそのどちらでもないのか。

ラブストーリーにしてはそこに対する吸引力というか、なぜにそこまで惹かれるのか、みたいな「必然性」があまりに希薄。

かたやサスペンスだとしても、途中で主人公はあっさり「諦める」からね。何かに対する「執着心」みたいなものもあまりに希薄。

おまけにちらちらと見せられる主人公の背景もよくわかんなかった。


何が描きたかったんだろうねぇ。いやマジで。


2020年12月15日火曜日

【ら~めん】醤太郎@中延

ご近所だったもんで足繁く通っていた「醤道」がなくなってもうずいぶん経つ。
その流れを汲む「Fusionラーメン醤太郎」に初訪してきた。


醤道時代も「長浜ラーメン 金太郎」とのコラボをやってたけど、店名からもわかるようにまさにこの2店舗がフュージョンしたお店、ということのようで・・・・環七らーめん合体ということ以外、微妙に想像ができてません(^^;

だって醤油の専門店と長浜だもんなぁ。どんなんだよ、と思いつつ、まさにそのコラボメニューである「醤太郎ラーメン」(790円也)のボタンをポチっとな。

食券をカウンターに乗せたところで質問を受ける。

『豚アブラと鶏アブラが選べますがどうしますか』

えっ。まったく想定外の質問。「・・と、鶏で」。理由はない。勢いだけ。

『麺の固さはどうしますか』

初めてだし、これはもう「普通で」。

『ランチタイムサービスで、ライス小か味玉か大盛が選べますが』

「お、大盛で」。もちろん特に理由はない(^^;

出てきたらーめんを見て、そしてスープをずずっと飲んで思ったね。
「これは長浜のほうが強い」って。

いわゆる九州とんこつの風情を持ち、そして細ストレート麺。
ということは、アブラは豚だし、麺はカタだし、大盛でなくて替え玉、ってのが正解なんじゃないかと。つまり全問不正解(大笑)。

それはまあ置いといて、すんごく食べやすいとんこつ風らーめんになってるなぁ。
とんこつ臭もほとんどなく、かといって薄いわけでもなく、なんだろう長浜のコクの部分だけを強調して、醤道由来の出汁の旨味を重ねたみたいな・・・うーん。上手に説明できないけど、強烈な衝撃はないものの、要するに美味かった(笑)。

特に大量に乗っかってた粗刻みタマネギが良くてね~。
いくらしつこくないとはいえ、とんこつはそれなりに力を持っているわけで、それをうまい具合に中和してくれるこのタマネギの存在はありがたい。

大ぶりにカットされたメンマも食感的に良かったな。

これは要再訪ですね。普通の「醤油ラーメン」もあるし、中太麺もあるし、何より「豚・カタ」を試さないわけにはいかない(^^;

都営浅草線・東急大井町線中延駅からすぐの国道1号線(第二京浜国道)を「中延駅入口」の信号で渡ってそのまままっすぐ50mほど進んだ右側。

2020年12月13日日曜日

武田のリーグデビューと阿部の復帰。

ルヴァンを見てなかったから、赤い浦和のユニフォームをまとった武田を初めて見た。
守備的な負担があるような場面じゃなかったからその全貌はわからない。だけど、少なくとも短い出場時間で「違い」を見せてくれたのは確か。
ラストプレーでは「あわや」の場面も。

武田英寿に、スターの可能性を見たね。

△浦和 0-0 湘南

でもまあただそれだけのゲームだった。

ビルドアップはままならず、かといってロングボールの精度も低く、唯一の楽しみが興梠のゴールだというのにそこまでボールが届けられないとか・・モチベーションの落ちたシーズン最終盤ってのはこんなもんなんかねぇ。


祝!あべゆ今季初出場!
思ってたようなパフォーマンスは見られなかったけど。


2020年12月12日土曜日

なんもなかった。

アウェイで勝利!なんつって喜んでたのは夢だったんかね。

『今日も相手のエースに対して、翔ちゃんがんばってるわねぇ』
『今日もツバサのレイアップは今日も決まらんか』
『今日も高いな、ケインのジャンプは』
『今日もレオ君は一生懸命ゴール下にいるね』

えーっと、それ以外になんかあったかな。なんもないな。
40分間、いや、実質的な約2時間、見てらんなかったもんなぁ。

●東京Z 75-98 愛媛


●東京Z 70-90 愛媛

別に昨シーズンまでも強かったわけじゃないけど、そこには「何か」はあったと思うんだ。
こんなに「何もなかった」と思ってしまうのが、僕にとってのいちばんの衝撃。


え、11節
そんなもん、ふて寝して記憶から消したわ。


2020年12月6日日曜日

アウェイで勝利!

Game1もあと一歩だったけど、Game2でようやくようやく、今季初のアウェイゲーム勝利!

熊本 87-81 東京Z●

熊本 51-69 東京Z○

結果を見るにGame1がハイスコアでGame2がロースコア。走りたい熊本を走らせなかった、っ、てのがGame2の結果につながったのかな、なんて思ってたりしてます。

実況も言ってたけどディフェンスリバウンドからの速攻が熊本のスタイルだとすれば、Game2では要所要所でオフェンスリバウンドが取れてたのが、速攻出されないという点でも大きかったのかもしれないな。
熊本のペイント内の守備がルーズになってた気がするので、それにも助けられたか。

もちろん守備でもよく足が動いてるように感じたし、特にゾーンのときの出る・戻るの繰り返しはすばらしかったなと思ったりしてます。


新加入のジョーンズは、強引さが諸刃の剣ではあるものの、相手には確実に圧力を加えられる選手で、今後さらにフィットしていくことを楽しみにしたいと思います。
だから、イシュには心配せずにしっかり治療してほしいな。


2020年12月4日金曜日

【144Factory、閉店のお知らせ】

多くの皆様に――いや、少数だった(涙)――ご愛顧いただきました、オリジナルグッズ販売の「144Factory」はこのたび閉店することとなりました。

制作・販売のプラットフォーム自体がなくなるんで、自動的に、という形です。
実際には12月末まで買えるみたいですけど、このブログのウェブバージョン(PCサイト)の右上にあったリンクはもう切りました。

最近は事実上「開いてるだけで客はなし」状態だった144Factoryですから、このあとどこかで再開ってことは今のところ考えてません。
一度移転したときも実はめんどくさかったしね。2016年のことでしたが。

それでもグラフィックデザインそのものは細々とやり続けると思いますし、出来上がったものはこのブログやSNSでも公開しようと思ってたりします。
そこで見てくださった方が、なにがしかのリアクションをしてくれれば、提供できるものはあるように思っていますし、もしかしたらオンラインショップ再開の可能性もゼロではない――多いとは言ってない(笑)――と思っています。

冗談抜きで、ご利用いただいたみなさん、本当にありがとうございました!ではでは。


最後の最後になって僕のデザインを「お気に入り」に登録してくれた方がいらっしゃったんだよな。残念・・・・って登録しただけで買ってくれたわけじゃないんだけどな(自嘲)。


2020年12月3日木曜日

空飛ぶカジノを狙え。

今回今さらながらに見てみた映画は「スカイ・ミッション」です。
この邦題はワイスピの流れなんだろうけど、そういう付け方ってどうもね。

WWEの“エッジ”が主演のアクションサスペンスということで見てみましたが・・・エッジのアクション、ごくごく少量ですわ(笑)。

違法カジノからその資金を強奪せよ、というミッションをさせられるエッジ様一味・・・ありがち(笑)。

この空飛ぶ違法カジノ“MONEY PLANE”の設定はなかなかおもしろかったし、そこでのギャンブルもなかなかゲスくて妙な盛り上がりを見せますが、まあ逆に言えばチープ。

これぞB級ってとこまで振り切れてないのがね、ちょっと。



2020年12月2日水曜日

アラサー探偵in西荻。

見かけると必ずといっていいほど手に取る東川篤哉作品。「かがやき荘西荻探偵局」ももちろん。

西荻窪にあるシェアハウス「かがやき荘」に住まうアラサ―無職の3人組が、金持ち実業家である大家さんとその見習い秘書から持ち込まれる依頼を、家賃と引き換えに解決していく――そんなんでいいかな?

本職の探偵さんではなくて、3人組のうちの1人がミステリー好きという立ち位置で、大家さんはおもしろがって(かどうかは不明)使ってるという感じ。だって家賃収入なくても困らないお立場の方とお見受けします(^^;


まああとは軽妙な、おなじみの東川節炸裂。登場人物の「大きな大きな心の声」が、読者を笑いと煙に巻きながら、というスタイルですね。
で、その軽妙な筆致にといろいろ見落としてくということになるんですが、今回もまさに。

でもなあ。

あまりに軽やかすぎではなかったかな。ミステリーとしても。
この僕にトリックを気づかれるなんて(笑)。

2020年12月1日火曜日

加圧トレーニング[シーズン2.5]#20

またまたやっちまったですよ。おかしいなぁ。ついこの間11月になったばかりだったと思うんだけどなぁ。光陰矢の如し。慣用句を使って誤魔化すスタイル。


【2020年11月度】
トレーニング回数:0回
・・・・すいませんすいませんすまん。

計測
あまり意味がない行動のような気もしないですど、体重だけは測ろう。
と思ったら、まったく起動しないんですが・・・。また故障なり。