2021年11月30日火曜日

むかしむかしあるところに。

腹立つわー(褒めてます)。

読みながらずーっとそんなことを思ってた、青柳碧人「むかしむかしあるところに、したいがありました。」を読了。
一寸法師、花咲か爺さん、つるの恩返し、浦島太郎、そして桃太郎という日本むかしばなしをモチーフにした短編ミステリー集です。


感想を書こうと思うんですが、ネタバレにならないようにぼんやりと書くならば、「ミステリーのあらゆる要素が詰め込まれてて、ものの見事に騙されて、腹立つほどにおもしろかった!」ってとこですかね。

「一寸法師の不在証明」「花咲か"し者"伝言」「つるの倒叙がえし」「密室竜宮城」「絶海の鬼ヶ島」と、各話のタイトルを並べるだけでもそのバラエティさがうかがえます。

一寸法師はいかにして――How done itとか、誰がいったい爺さんを――Who done itとか、密室トリックとか、「そして誰もいなくなった」とか、ね。
そしてその謎には誰もが知ってるむかしばなしの「あれ」が関係してたりするわけですよ。

つるの話は衝撃的だったなぁ。事件が起こるシーンから始まる、いわゆる倒叙ミステリーとして・・・・思いきや!!

浦島太郎は竜宮城で探偵役になるわけですけど、ああなんと切ないあのラストシーン!!
犯人までたどり着いているのに!!

鬼目線の桃太郎は冒頭に鬼ヶ島の地図!それにまず騙されてたじゃん!ああ説明したい(笑)。
誰もいなくなるだけじゃなくて、まさかの結末――横溝正史かと思うほどの血の物語・・・。実にラストにふさわしい。

あーネタバレしないように書くの難しすぎるっ。

自分の中ではかなりの傑作であります。
マジで頭おかしいわ(褒めてます)。

腹立つとか頭おかしいとかネット限定の誉め言葉をリアルで使わないように気をつけないとね。


2021年11月29日月曜日

特別な試合にはからきし弱い。

試合終了のホイッスルが鳴ったとき、思ったね。

「お人好しがすぎる」

相手が残留争いで必死なのはそうだろうけど、そんなの関係ない。
こちらにだって勝たなければならない理由は山ほどあったはずだ。強い相手に対して出せたものが、どうして出せなかった。

いや、出そうとしなかったんだ??


右SBに酒井が入った以外は前節と同じ前線のメンバー。だけど基本配置が違ってた。相手に合わせるような形の4-2-3-1。これがどうにもハマらなくて、後半は敦樹の位置を前に出し、投入した小泉とともにIHに立つ。これで押し込むことには成功した。だけど押し込んだだけ。

相手最終ラインの守備は良かったとは思うけど、それを割り引いてもそこからの積極性がまったくなかったね。おなじみダチョウスタイルの「どうぞどうぞ」。
シュートが入らないのはある意味「しかたない」と思える。だけど打たないのは、消極的なのは認められない。

●浦和 0-1 清水

後半AT、清水がFWを2枚替えて、「勝点1のための時間稼ぎ?」って思ったんだけど、選手も同じように「終わった」と思ってしまったか。なんで誰もシルヴァーノに競らなかったんだ?そしてあれよあれよと失点。勝点欲しくてたまらない相手に、お人好しにもほどがある。

これで38節は完全な消化ゲームになってしまった。
結果どうでもいいなら、あべゆとかウガ、槙野を先発させるかい??
彼らの退団のコメントをどう受け止めるか、残る者たちの奮起を期待したい。

だって、まだ天皇杯、あるからね。準決勝はここ、埼玉スタジアムだからね。



2021年11月25日木曜日

駅のDX。

ときどき利用する、とある駅の改札口。自動改札の脇に駅員室があって、改札を通るときにいつも駅員さんから声がかかる。「こんばんは」「ありがとうございます」と。
僕もこんばんはと返すのだけど、ふと、「そういえばほかの駅で挨拶することなんてないなー」「駅員さんと挨拶することってなくなったよなー」と思ったの。

僕は昭和な人なので、通勤通学定期は駅員さんの目視、という時代を経てきている。
あのころは確かに毎朝駅で「おはようございます」「いってらっしゃい」みたいな挨拶をしてた覚えがあるんだよね。


今思えば、もしかしたら一番最初にデジタルトランスフォーメーションが進んだのは駅の改札なのかもしれないな。自動改札によって明らかに駅員さんの改札業務は変わったし、ユーザーである僕たちも便利になった。

それはきっと「いいこと」なんだと思う。思うんだけれど。


2021年11月24日水曜日

無限列車。

無●●車、という文字列を見ると“無賃乗車”だと思っちゃうお仲間の皆様、こんにちは。
というわけで今回今さらながらに見てみた映画は「劇場版 鬼滅の刃 無限列車編」です。
ちょうど今テレビシリーズが無限列車編のクライマックスのようですね。見てないけど。


言わずと知れた大ヒット作品です。
ですが・・・お話に対する基本的な知識が欠落してる私ですから、フジテレビで特別編と称して2時間×5本(10時間・・・あーしんどっ!)も放送された、無限列車乗車までの総集編をひととおり見てからの鑑賞です。見ておいて正解だったなと思った。

ひと言でいうならば「おもしろかった!」ですかね。
特にクライマックスの、列車が止まった後の戦いのシーンは画面に吸い込まれるような時間でした(なのでコマーシャル入れるタイミングおかしいぞフジテレビ!と怒ってました)。

ただ自分の中のハードルを思いっきり上げすぎてた、というネガティブ要素もあったのは確かです。
魅力的で個性的なキャラクター、セリフの重厚さ、映像の美しさ、時折はさまれるギャグシーン・・・確かに人気があることはわかるんです。ですが、どこかで「そこまでか?」と思ったりもして。
成長、強敵、挫折、仲間、という典型的なジャンプ方式に慣れすぎてるのかなしれないな。

でも前述のようにとてもおもしろかったので、テレビシリーズを毎週チェックするつもりはないですけど、今後もこういう総集編のような形でまとまったものが出てくれば、ぜひエンディングまで見届けたいなと思っています。

・・・ところで切符買ったシーンってあった?無賃乗車ではなくてしっかり切符は持ってたけども(←かなり大切なところですよね)。


2021年11月22日月曜日

ただいま埼スタ。

2019年の最終節から714日ぶり、あの日に買ったマフラーを巻いて、われらがホーム埼玉スタジアム2002に行ってきました!!


ずーっとここに戻って来たかったし、リカさんのチームをこの目で見たいという欲求はずっとあったんだけど、「さてどのタイミングで?」というのは悩んでた。
そんなタイミングで『ワクチン・検査パッケージ』を使ったチケット発売された。

「ここしかない」

そう思いました。リスタートです。
本音はいつもの北ゴール裏席がいいけれど、今はまだ声を出す応援もできないわけで、ならば今のチームを高いところから俯瞰で見ることのできる席ってのはすごくいいじゃないか、と。ちなみにDAZNの中継でも「自分」が確認できました。

*  *  *

相手は4節で完敗を喫したマリノス。バックアッパー席でマリノス戦を見ると、2001年の埼スタこけら落としで惨敗したこと(涙)が思い出されたり。
前節8得点(!)という勢いもあるし、高速FW陣は脅威ではある。で実際に押し込まれたようにも見えたんだけど・・・。

「あれ?そんなに危ない感じはしないぞ」

となんとなく思う。守備に追われる時間は確かに長いんだけど、ただ受けてるだけじゃなくて「狙い」のようなものがところどころに見えたりするんだよね。
それがリカさんが仕込んできたとおぼしき4-3-3

ユンカー、小泉が使えない中で、両ウイングに走力のある選手を入れ、IHに関根と敦樹が入った。「ここがこうで」というほど戦術的に何が起こってるのかまではよーわからんかったけど、横浜の中盤が少しノッキングするような瞬間があったような気がした。

関根がコースを消して、そして敦樹がインターセプト。
その瞬間に広大な裏のスペースに向けて両ウイングが走る――。何度そんなシーンを見たことか。

先制点の場面も大久保が左サイドの深い位置を確保したことからだったもんね。
その大久保も守備面の貢献も大きかった。あれが正しい位置に立つ、ということなのかなと。

○浦和 2-1 横浜FM

関根の特に守備面の八面六臂とも言える活躍はもちろんだけど、敦樹だよ。今季のベストパフォーマンスだったんじゃないだろうか。奪い、そして前に出ていく。そして戻り、相手の攻撃を寸断する。
新しい役割だったはずなのに、なんだその成熟度は(大喜び)。彼がルーキーだったということを「J1初ゴール」という事実で思い出す。オフサイドで取り消されたのは開幕直後だったよね、そういえば。


2点目のロングカウンターでの一連のプレーとか鳥肌もんだったよ。「尻が浮く」とはこのことね。達也にボールが向かった瞬間には僕はもう無言で立ち上がって両手を突き上げてた(笑)。


ただマリノスもさすがに強くって、時間を追うごとに疲労とかメンバー構成の変化とか、少しずつ本当に押されてきてしまったかもしれない。

あと10分我慢すれば、あと5分我慢すれば。手拍子で後押しを。
声は出せないけれど、サポーターの熱量は確かにそこにあったし、さすが浦和サポーター、しっかりゲーム展開に合わせた「手拍子のチャント(?)」が用意されてた。


終了のホイッスルとともにバックスタンド最上段で無言でガッツポーズ。われに返ってこぶし開くと、手のひらは手拍子で赤くなってた(笑)。


公式サイトに掲載されたこの試合の注意事項の中に『できれば公共交通機関以外で来場を』との文言があった。で、そういえばと確認したら、埼スタの駐車場の利用チケットがまだ残ってたの。それを購入して、20年間で初めて自家用車で来てみました。


往路は岩槻街道が渋滞したものの「らくちん」って感じだったんだけど、帰りはスタジアム周辺道路が大大渋滞しちゃってて駐車場から出られなくて。まあ勝った余韻があったからぜんぜん苦じゃなかったんですけどね(笑)。

ただちょっと苦だったのは、この日からスタジアム内でのアルコール提供が解禁になってたこと。スタジアムとビールの取り合わせはマストでしょうに!!
しかも雰囲気だけでもと買ったノンアルビール、まだ2口しか飲んでないのにハエがぽちゃりと中に入って・・・終了(号泣)。


2021年11月19日金曜日

さんぽニスト、旧東海道をゆく。其の七

上りよりも下りのほうが体への負担は大きいという話はよく耳にするけど、ここまで差があるとは。さんぽ翌日も翌々日もその次の日も筋肉痛がひどくて・・・股関節まわりもだけど、特にケツの両サイド。ロングさんぽでこんな筋肉痛が出たなんて記憶にない。あー痛てえ。

・・
・・・

というわけで、箱根越え、行ってまいりましたっ。
勢いあるうちに(?)行っちゃえ俺、ってな感じです。

2週間ぶりの箱根は少し季節が進んだだろうか。芦ノ湖方面に向かうバスの中から見えた温度表示が「5℃」ってなってて少しビビる。が実際にはそんなに肌寒さは感じなかったな。1時間弱出発時刻が遅いのと、湯本よりも朝日がしっかり当たってるからかもしれない。


しかしというかやはりというか、スタート直後の箱根峠への旧街道上り坂に入った途端に空気の冷たさが変わる。だって林の中だもの。デイパックの奥に放り込んである手袋を出すかどうか少し迷うも、「どうせこの上りで暑くなるに違いない」と思ってちょっと袖口を“萌え袖”にして進む。

そして一瞬にして息が上がって体温も上がった(笑)。
予想はしてたけど、箱根峠への上り石畳はなかなか強烈な斜度。さらに挟石坂と名づけられたところは坂ではなく階段、というかもう段差!こりゃ参った!!
先行して歩いてたおじさん、一段ずつ休憩してた。気持ちはわかる。追い越せないので僕も一段ずつ休憩(笑)。「こりゃキツイですねー」なんて話しながら。

そんなこんなで息を弾ませながら箱根峠の頂上に。
振り返って、芦ノ湖が予想以上に低いところに見える。これを直線的に上ってきたのか。なんかびっくりだ。

そしていよいよ静岡県突入!!初めての関東圏脱出!ちょっと興奮しますな(笑)。

[箱根峠でのエピソード]
峠のパーキングの裏でおじいさんが猫(飼い猫?)を遊ばせてた。にゃんこだーと思いながら近づくと突然、「旧街道歩いてるの?」と話しかけられた。ええ、歩いてます。「あのね、この先通行止め」。え?
「こっち(旧街道のほうを指して)行こうとしてるの」はい。「鎌倉古道のほうとか、おととしの台風19号で石畳流されちゃって、ずっと通行止めなんだよ」「歩いてく人いるんだけどさ、戻ってくるよ」そうなんですね。ありがとうございます。
「この国道をね、1キロばかり下るんだ。歩道が右側しかないから右側ね。1キロばかり下ったら接待茶屋の赤いバス停があるからその先を右に旧街道入れるから」。なるほど、そうします。
「そこからずっと行くとね、両側に民家があるところがあって、そこで横断歩道渡るんだ。新しく線引いたからきれいな線だよ。その先で左に入って、で山中城のほうに出て・・・・」。(o´(エ)` o).oO(そこもう通行止めのトコ関係ないよね)わかりました、とりあえず1キロ下ってみます。ありがとうございました~。
下ってって同じ道を上って戻って、なんてやらずにすんだからすごく助かっちゃった。舗装された国道歩きやすいし(笑)、相模湾が見えたりもして。バス停は日焼けしてるのか黄色だったけどね。ありがとう、話好きのおじいさん。
にしてももしかしたらあの勢いのまま話し続けてたら三島までたどり着いちゃうんじゃないかな。[エピソードここまで]

静岡県側の旧街道(箱根西坂、というらしい)は、神奈川県側(箱根東坂)と雰囲気が違う。地形的に南側が開けてるからなのかな、木漏れ日が届いてきて明るい、というのが一番。山の中をたったひとりで歩いてるので、この明るさというのはメンタル的にもすごくいいな。

石畳だけでなく案内表示なんかもきちんと整備されててことのほか歩きやすい。説明が難しいんだけど、石畳もうまいこと滑り止めとして機能しているような感じでね。
だからと言って気を抜いて歩けるかというと決してそうではなくて(笑)、だいぶ慣れてきたとはいえやっぱり足元しっかり見てないとなんないし、落ち葉がごそっと滑ることもあるんでね。ていねいにていねいに下っていくのです。

おじいさんの話に出てきた国道の横断歩道を渡って(ちょうどこのあたりで函南町から三島市に入る)しばらく行くと、日本100名城にも数えられる山中城址に出る。本当は土塁とか珍しいものが遺されてるらしいんだけど、本丸の周辺だけちょろっと散策、そして隣接する駒形諏訪神社にお参りして先を急ぐ。いや、急いではいない(^^;

つづら折りになってる国道をショートカットするように、少し急勾配になった下り坂を進むと(途中林の中でガサゴソ音がしたんですけど。怖かったんですけどぉ)、急に右前方に視界が開ける。お、富士山。そしてその手前に巨大なつり橋――「三島スカイウォーク」の入口に出た。入口からはつり橋の全体像は見えないが、きっと高いんだろう。高所恐怖症である僕には一切関係のない話だ。通過通過

スカイウォークの先すぐに笹原一里塚があるんだけど、そのあたりで民家も建ち並ぶようになって、「ずいぶんと下りてきました」が実感された。
ところが下り坂はまだまだ続いていて、直後の「こわめし坂」がもんのすごかった。道が途切れてるのかと思うほど急激に落ち込んでて、後ろにのけぞるような姿勢を取らないと落っこちちゃうかのようで。これ、逆方向から歩いてきた人はタイヘンだわ。「こわめし(強飯)」とは何ぞや、という話は三島市のホームページへ→リンク

さて、「東海道」をどんどんと下りながら、僕の視線はときどき右方向へ。遠くまで見えるところでは必ず富士山がどーんと見えるので。
とにかくどこから見ても絵になるわ、富士山てば。おそるべし三島――地元の人は毎日のことだから「別に」なんて感じなんだろうか。

旧街道蜘蛛の巣越しに見遣る富士

日射しが強くなってきた。着ていたフーディを脱いだ。この暖かさはさすが東海地方(雑な感想)。
それにしても下り坂、ぜんぜん終わんないな。ときどき三島の市街地らしき街並みが眼下に見えたりするんだけどまだずいぶん下だしな・・・と思ってたら現れた小学校の名前が「坂小学校」。ド直球(^^;

さらにずんずんと下って、塚原新田地区のあたりでラストの旧街道石畳(歩いてるときはラストだとは思ってなかったけど)
さらにさらにどんどんずんずんと下って、短い区間だけど国道と合流。この国道の歩道が「当時をしのんで」わざわざ石畳にしてあるんですけどね、ごつごつしすぎてて超歩きにくいったらありゃしない(苦笑)。

JRの踏切を越え、大場川にかかる新町橋を渡ってついに三島宿のエリアに入る。下りきりましたよ!
ずっと下りを歩いてきたから「平地は足が出にくいな」なんて思ってたら、実は緩い上り坂だったというオチ(爆)。でも確かにこのとき股関節まわりにだけちょっと疲れを感じたかな。


何はなくともまずは三嶋大社へお参り。無事ここまで下れました。ありがとうございます。

三島はもう都会なのであまり往時の宿場町の風情が多いわけではないんだけど、ところどころすごく雰囲気のある古い建物が残ってたりして、町歩きをしても楽しそうだな。どうやらうなぎが名物のようで、匂いに腹が鳴ります。町一番の有名店らしき店には50人ほどの待ち人が!
三島広小路駅で“いずっぱこ”の踏切を渡ったところで時計を見る。「うん、まだ先に進めるな」。時間も体も問題なし。

次の沼津宿までの道では、右から左へ流れる小さな川というか用水路というか、とにかくたくさん渡っていく。富士山の湧き水なのかな。どれも水量が豊かできれいな水(に見える)。

そして大きな川、黄瀬川を渡るともう沼津宿は近い。。

東海道は黄瀬川が流れ込む狩野川に沿うように進んでいく。大きなビルが建ち並ぶ。そしてすごくあっけなく沼津宿に入った。三島からはあっという間だった
沼津はめっちゃ大都会だし、宿場町の名残はほとんど感じないけどね。

城下町のお約束、お城の跡を回り込むように曲がったところ(川廓と名づけられてます)で今日はここまでにしよう。駅も近いことだし、お昼も食べそびれてるし。


余談ですけど、三島から沼津の間で信号のない横断歩道を渡ろうとしたとき、すぐに車が止まってくれて、こちらは待たずに道を渡れたのね。思い起こせばこの日だけでも同じようなことが3回もあった。箱根峠のおじいちゃん含め、静岡の人の印象、爆上がり中です。ま、サッカーに関しては譲れませんけどね。王国浦和(^^;

それにしても、ここまで来ちゃうと日帰りはなかなか面倒になってきたな(今回起点の箱根町港まで自宅から3時間!)。鉄道会社が違うから帰りは自宅最寄駅でICカードでそのまま改札出られなかったし。次に東海道に来るときは泊りがけがよさそうだな。


今回の行程:箱根宿~箱根峠~三島宿~沼津宿。三島まではコンビニのコの字もなかったので、持ってたエナジーゼリーでしのいで、ゴールの沼津でお・す・し。沼津っていったら寿司でしょ。駿河湾の「近海ものセット」(金目鯛でしょ、太刀魚でしょ、桜えびに生しらすに・・・)に加えて深海魚のアブラボウズの握り。お酒は沼津の地酒、白隠正宗。おみやげは安倍川もちとお茶のロールケーキ(沼津ほぼ関係なし)。
ここまでの行程:[1] 日本橋~川崎宿 [2]~保土ヶ谷宿 [3]~藤沢宿 [4]~二宮 [5]~箱根湯本 [6]~箱根宿[7]~沼津宿


2021年11月18日木曜日

店長もバカすぎて。

早見和真「店長がバカすぎて」を読了。
本と読書を愛してやまない主人公の書店員が、決して恵まれていない労働環境の中、あまりにバカすぎる周囲の人に振り回されながらドタバタじたばたするという、「書店ガール」のお話。


店長は終始一貫してバカなんですが、ほかにも書店の社長も、小説家も、出版社の営業も、お客様も、主人公の立場からするとそういう位置づけになっちゃうわけです。
まずそういう登場人物の設定がおもしろいかなと思います。ネタバレしますが、さすがに酔って他社で暴れる社長はいないと思いますけど。

いち社会人からすると、他者に対して多かれ少なかれそういう感情は抱くものだと思いますし(もちろん僕も「けっ(怒)」などと心の中で思うことは多々ありますです)、でも小説の中でもカリカリするのはどうかと思いますから、「あるよねーそーゆーことー」とケラケラ笑いながら読むのが吉ですね。

極端に自分の立場に置き換えてしまうと、なんかつらい結論に落ち着いちゃったりするかもしれないもん。つまり自分自身がバカすぎて、という結論に。

主人公もそういうことに気づきます。
読者(主人公の周囲も、か)はもっと早くそのことに気づいてますが(笑)。

そしてさらに、主人公は「気づいていなかったこと」を知らさせれることになります。
読者はもっと早くそれに気づいてますが(笑)。そういう意味ではミステリー的な謎の部分については超ライトだと思いますね。

・・
・・・

文庫版のラストには著者と発行人の対談が載ってたりするんですが、さすがにちょっと自画自賛すぎてあまり気持ちよくなかったかな。
本屋大賞ノミネート作品ということでしたが・・・んー。まあ作中「本屋さん大賞」なる賞の話も出てきますし、本屋大賞が書店員の投票という背景を考えれば、まあそうか、と。

うん。やっぱり、「いるよねーそーゆーひとー」とケラケラ笑いながら読むのが吉です。

*  *  *

作中、心に残った一文。

『自分の感想が他の人たちと相容れないことは恐れない。不安なのはバイアスをかけてしまい、曇った目で作品に触れていないかということだ。』

これは本当にそう思う。am●zonのレビューなんて見ちゃうと、何も読めなくなっちゃうもん。自分で選んだものを、自分の目で読む。そしてそれを自分の言葉で書き残す。これからも僕はそうしていきたい。


2021年11月17日水曜日

見てま戦。


というわけで。

OMA 0-1 JPN○

アウェイで見事な大勝利(棒読み)。でこの結果を受けて。


DAZNで試合を改めて見るかどうかはちょっとアレですが、ハイライトぐらいは見るのかなぁ。見て何か追記したいことが出てくれば書きますけど、漏れ聞こえてくる情報をまとめると『戦術三笘』以上のものがあるとは・・・。
今さらですが、三笘の笘はたけかんむりです。くさかんむりの苫じゃないからね。


最終予選の投稿へのリンク


2021年11月16日火曜日

言葉を探して。

たとえばスポーツ観戦ネタのような即時性がぜんぜん必要なくて、特にしっかりじっくり時間をかけて長々とこのブログの文章を書いたりするとき(いつも長いとか言わないでー)、あたりまえだけどその文章そのものと向き合う時間、期間がそれなりにあって、なんだろう、推敲するたびに成長していく姿に愛着というか(自分で書いてて何言ってんだ俺、と思う)、なんかそういう思いがちょっと芽生えたりします。いや、長いのに限らずだな。
往々にして一気に書きなぐったほうが文章としてはおもしろいことがあるのだが。

「下書き」、つまり公開直前状態にしても、実際に公開するまで日々読み返したり、ちょこっと直したりしつつ・・・。

で、公開した段階で、「おしまい」っていう気分になるというか、ああもう世間に晒してしまったか、というどっかいっちゃった?みたいな・・・んー違うなぁ。
同じ文章を読み続けるのに飽きた?それも違うな。

ずっとそこにあったものがなくなった??
翌日別の投稿をアップするとスクロールしないと読めなくなっちゃうのもちょっと・・・。

そうしたなんとも複雑な、この感情に当てはまる言葉を今、探しています。



2021年11月15日月曜日

粘り切れず。

なんだろう。ちょっと言葉にするのが難しいんだけど・・・。

前半から外のシュートは数多く決まってた。つまらないミスはすごく少なかった(当社比)
インサイドだって攻守においてそれなりに戦えてた。
山之内を加えたビッグラインナップっぽいユニットも機能してた。
おまけに相手は去年から妙に相性のいい越谷。
ここで勝たないでいつ勝つの!というムードだったと思うんだ。思ったんだけど。

越谷 91-80 東京Z●

勝負所でのシュート確率か――エアボールとか急に増えたような気がするし、FTも入らなかったし。
インサイドの守備でも簡単に得点を許した場面が増えたような気もするし。

それって何でだろう。最終盤まで粘り切れなかったのはどうしてだろう。苦しい。

・・
・・・

そしてGame2。Game1で入った3Pが入らなければそれはもう(泣)。

越谷 76-55 東京Z●


これで開幕13連敗。3年連続のL14まであと「1」。
次節の相手は西地区最下位の愛媛。

もう一度書きます。「ここで勝たないでいつ勝つの!」

2021年11月12日金曜日

個々の能力と即興性。

図らずもゲスト解説の松井大輔が口走った。

『戦術伊東』

これがすべてだろうなぁ。

VIE 0-1 JPN○

ピッチの中でそれはもう“異質”と言っていい速度差。圧倒的走力。
ベトナムの最終ラインが高く設定されてたこともあって裏に走り放題。守備での貢献ももちろん高かった。

あのゴラッソが認められてれば言うことなし、だったね。


以上。


というわけにもいかないのですよ。
「勝ってるチームはメンバーは変えない」ということがあるにせよ、相手チームが、相手のシステムややり方が変わっても何か対策したようにまったく見えないのがね・・・。交代も同じだし。

選手個々の「即興」だけでやってるんじゃないかと疑ってますよ、私。右SBが室屋ではなく山根が出た、というのも田中との関係性にふんわりと期待したからじゃないかと。
選手に丸投げ、とも言えるかな。前半の守田の立ち位置とか、きっとそうだと思う。

次節、アウェイのオマーン戦。このベトナム戦に比べれば多少なりとも時間はある。
だって3位争いをしてる場合じゃないんだからね。
いろんな意味で注目。・・・平日深夜かぁ。


最終予選の投稿へのリンク
[MD1] オマーン(H) [MD2] 中国(A) [MD3] サウジアラビア(A) [MD4] オーストラリア(H) [MD5] ベトナム(A)


2021年11月11日木曜日

千載一遇。そして差。

連続(3連続だったかな)ターンオーバーから始まるという最悪な立ち上がり。
いや、ミスが出るのはしかたないと思うんだ。ただ負けてるチームは、そういうことでムードが悪くなるじゃないですか。疑心暗鬼になるというか。その意味で「最悪」だと思った。

ところが点差は離れていくどころか競ったまま経過していく。

ひとつは西宮が“お付き合い”してくれてたってこともあるんだけど、出場しているすべての選手が“良かった”からだと思う。
ミスはどうしても目立っちゃうけどさ、それを補うだけの大躍動だったと思います。クロフォードも、ノエリアも、増子も、久岡も今季ベストと思う。

正直言うと、3Qの11点リードのときには「もうこのまま終わってぇ」と思いましたよ。ええ。

●東京Z 71-77 西宮

こうしてやってきた今季初勝利に向けた千載一遇のチャンスを、いとも簡単に奪い去っていったのが西宮のベテラン陣。特に道原と川村だった。
前半なんて何もしてなかったくせに(失礼)、終盤のキモになる時間帯にはいちいちいやらしいプレーをして(くやしいが褒めてる)、シュートは落とさない。
おまけに川村のゴールの支柱に頭をぶつけるパフォーマンス。あれは西宮のムードを盛り上げたよね。うん。判定に文句を言おうとするコーチを椅子に座らせたりもしてたね。

「ああ、これがベテランの仕事か」

ため息が出ました。
そういうのが勝負を分けた差だったかもしれないなと。



2021年11月10日水曜日

進撃の裸人。

とある夜。

住宅街を歩いてると、「がちゃっ」とドアの開く音がした。
見るともなしにそちらに目をやると、一軒の家の玄関ドアが開き、中からひとりの女性が出てきた。

その女性は振り返って、室内に向けてひと言ふた言かけたように見えた。玄関の中は明かりが灯っていて、よく見えた。いや、よく見えてしまったと言ったほうがいいか。

そこにいたのは全裸のおとうさん。

いやん。ゆるゆるやん。いやん。

衝撃の夜。


2021年11月9日火曜日

さんぽニスト、旧東海道をゆく。其の六

街道さんぽを始めた2016年。東海道から歩き始めたわけだけど、ひとつの区切りとして箱根の関所までたどり着いてないということが心のどこかにずっと引っかかってて。
一方で、峠を上るなんてのはもはや自分らしいお気楽な「さんぽ」のスタイルではないんじゃないか、そんな思いもあったり。

天気も良さそう。季節もいい。ちょっと遠くにも出かけてみたい――いろいろな状況がうまく重なって、ようやく、5年ぶりに東海道に戻ることを決断しました。


朝っぱらの箱根は寒い。快晴で風もないのに、ウインドブレーカーを着込み、ネックウォーマーも装着して須雲川に沿うようにスタート。

箱根湯本の温泉街はいきなりの上り坂。もう少しじわじわと上ってくのかと思ってたわ。心の準備が(笑)。とりあえずもう一度脚のストレッチ、しておきますかね。

ちなみにこの箱根湯本から上っていく道は県道732号=現「東海道」。並行しているバイパスが国道1号線「箱根新道」(宮ノ下のほうを通る箱根駅伝ルートも国道1号の東海道です)。県道を縫うように進む旧道が「箱根旧街道」と呼ばれています。「東海道」は案外クルマ来るんでちゃんと端っこ歩きましょう。人はわずかだけど(^^;

で、湯本の大きなホテルがまだまだ見えるエリアで最初の旧街道に入ります。もちろん石畳。
まず思ったのが「ランシューじゃなくて良かった」ってこと。普段のロングさんぽのときはランニングシューズNIKE Zoom Rival Fly2なんだけど、今回は石畳エリアがあるので、トレッキング的なのKEEN Jasper2 WPを履いてきたの。それでも滑りそうな不安はあるから。
この時点で「さんぽ」のレベルじゃないな、とは思い始めてる。

東海道まで戻って、ふと空を見上げると快晴。でも木々に遮られて直射日光がほとんど入ってこない。朝なのに夜が明けてないような不思議な感覚。これが山深いというのだろうか。
なので気温はまだ上がってこない。ところが石畳のせいかじんわり汗が出てきた。ウインドブレーカーはもうお役御免(^^;

何度かの旧街道を上り切ると、ようやく間宿(あいのしゅく)である畑宿に出る。「ようやく」って書いたけど、距離も時間も大したことはない。だけど「ようやく」って言いたい、そんな感じです(^^;
間宿ってのは宿場と宿場の間にできた「休憩エリア」ってところかな。小田原から箱根はそれだけ厳しい区間、ということなんだろうね。
寄木細工のお店は朝も早よから開店してたけどあんまり興味がないので通過。そういえばここで初めて観光客とおぼしき人とすれ違ったな。

畑宿の外れの一里塚から、また旧街道なんですが、これが強烈だった(のだが後にそれ以上のところが出てくることを僕はまだ知らない)。東海道が大きく回り込むところを直線的に上っていく――つまり斜度が急ってこと。「さて行きますか!」と自分を鼓舞しつつ(^^;
視線が低いこともあって、目の前に石畳があるような感覚。うまく体を持ち上げられるような角っこに足をかけてクライミングでもしてるように歩を進める。ふうふうふう。
途中箱根新道の「上」を渡るんですが、どういう構造??

ふーっ。ようやく東海道に戻ったーって思ったらそこが「七曲り」。急勾配のつづら折りです・・・いくつかカーブを曲がってさらにそこから急な階段(!)で旧街道の橿木坂に。なんでも古くはここが一番急坂だったらしいっすよ。

それにしても景色見てる余裕がない。石畳は足を着くところをちゃんと考えないと足首ぐにってなっちゃうから、どうしても下を見なきゃならないからね。階段も言わずもがな。

橿木坂のこれでもかと続く階段――途中まで何段あるか数えてたんだけど脳内酸素不足により途中でわかんなくなった――を上り切っていったん立ち止まる。深呼吸して息を整えないと。ふぅぅぅぅぅぅ。
僕のスマホには何枚かの空や木立の写真が残ってるんだけど、そういう景色の写真を撮ってるのは、こうして立ち止まって休憩してるときってことなんです。そうなんです・・・。

斜度のないところは道幅が狭くて両側から生えてる草をかき分けるように進み、上りでは石畳の苔と微妙に湿ってるとこでちょいちょい足を取られ、そして手も使って上るのか?とばかりの急斜面・・・その名も「猿滑坂」。いやーん。

それだけにたどり着いた「甘酒茶屋」のありがたいことったら。人生イチ美味しい甘酒をいただきました。400円安い。マジで2000円までなら出す(笑)。
囲炉裏に火が入ってたりしてね、あわやお尻に根が生えて動けなくなるところだったわ~。

さあ上りもあと少し。「ここは雪降ったらそこそこ急斜面ゲレンデ」とか思いながら少しずつ少しずつ(大股じゃ歩けません)石畳を上ります。脳内では「マジヤバい」しか言葉が出てきてません(笑)。ぜえぜえぜえ。

お、頂上?と思しき場所に石碑が。おなじみの『箱根八里は馬でも~』が刻まれてますが、いや馬は無理だろ、と思いますよ。馬は上れても、馬の背の人間は落ちるね。実感として。

そんなわけで展望広場に寄り道する元気もなく先へ進むと、ラストは下りになります。箱根駅伝5区でもおなじみですね。
下り怖いよぉ・・・。加速がつくというのか、滑りそうな不安はマシマシだし、正確に石を捉えないと捻挫しそうだし・・・。マジで足元しか見てません。周囲の記憶がまるでありません(泣笑)。

で、ラストのラストは急すぎて、足を横に向けてまるでスキーのようにエッジを立てて(=石の隙間に足を入れつつ)1段ずつ安全第一で下りました。

こんなんさんぽと違うわ!!

ふと視界が開けて右のほうを見やると、箱根駅伝の中継でも登場する元箱根のガソリンスタンドが!ついに山道を抜けたか!!

そんなこんなで芦ノ湖、そのほとりに箱根神社の鳥居、そして遠くに富士山が見えたときの感動というか喜びというか興奮というか、ちょっと言葉にならないなぁ。
あえて言うなら「生きてたどり着けた」か(爆)。でも江戸時代の人は本当にそんな感じだったのかもしれないなぁ、などと思ったり。


ちなみにちなみに現在の箱根旧街道は、関東大震災などで崩れてほとんど残っていなかった道を神奈川県が後に整備したものだそうで。整備してこれですからね、当時の道は推して知るべし。わずかに残った「江戸時代の石畳」という標識が立っているところもありました。

ここまで来ればあとは一直線。平地って歩くの楽だわー(あたりまえ)。
杉並木を抜け(ちなみに杉並木の入口近くにある一里塚は、江戸から24番目の一里塚。24×4だから、えーっとざっくりここまで100km)、湖畔に回り込んだところに見えました!黒く輝く箱根関所!!

江戸口御門から入って京口御門から出ると(すっと通過しました笑)、ついに箱根宿です。
ちょうど本陣があったとされるのが箱根駅伝往路ゴール地点のあたり。まさにゴールにふさわしいポイントかなと思います!


付け加えるならば「峠越えて三島宿まで行く」なんて考えなくてよかったよ、と。
いつものロングさんぽを考えればここまで距離はあまりないので全体的な疲労感は少ないんだけど、石畳を歩いたダメージが足首にだけ感じられる。この先もアップダウンと石畳あるし、それ考えたら三島宿なんてムリムリ(^^;


復路スタート地点(同じ場所)から元箱根に戻るように歩いて、箱根神社に無事到着の御礼を申し上げて、今日はここまで。温泉宿に泊まりたかった・・・。

そういえば芦ノ湖畔は直射日光が当たって暑かった(^^;


今回の行程:箱根湯本~畑宿~元箱根~箱根宿。途中休憩の甘酒茶屋で力餅(うぐいす:きなこ餅ですね)をいただいたので、お昼ごはんは観光客溢れる箱根では食べず、帰途の小田原駅の駅弁。おみやげはベタに箱根の温泉まんじゅうと小田原のかまぼこ。


2021年11月8日月曜日

アジアを戦うだけの力量。

開始10秒、左サイドのパスが引っかかってしまいいきなり鹿島の決定機。あれがこの試合の大枠を決定づけてしまったのかもしれない。

最終ラインからのパスコースはうまいこと制限され、開いたCBの選択肢がほとんどなかった。無理目の縦パスはものの見事に狙われた。戻して逆サイドに行ってみても同じ。
ならばと斜めにサイドチェンジを送ってもスライドが早い。
特に前半は何も組み立てられなかったと言っていい。

広くピッチを使いたい浦和は、そこで奪われると当然のようにスカスカだ。最終ラインに蹴られ、落とされたところを2列目に押し上げられ、ゴリゴリとゴールに迫られた。
よく1失点で済んだとさえ思えた。

さらにやっかいだったのが
正しいポジションに立ち、相手の届かないところへボールを動かしていきたい。だけどカシマの深い(のかな?)芝は、ボールスピードを消し、相手選手の動きが間に合ってしまう。相手2人の間を通すパスがゆるゆるとか思い出しただけでも背すじが(涙)。
正しい表現ではないと思うけれど、ボールを動かしたい浦和と人を動かしたい鹿島にとって、完全に後者のためのピッチコンディションだったと思う。

そうしたことも含めての完敗だった。

鹿島 1-0 浦和●

後半小泉が入ってそれこそ気の利いた位置でボールを引き出せるようになって、さあいよいよこれから、というところでの関根の負傷は痛かった。
得点の可能性が見えるのは結果的にFW槙野の投入まで待たなければならなかったから。


ひと晩経っても、まだ鹿島に負けたことが猛烈に悔しい。
そしてもちろんリーグ戦経由での来季ACL出場権が霞んだことも。でも、ああいう「強い」系サッカーをしてくるチームに負けたこと、ああいうピッチコンディションに対応できなかったことを考えると、まだまだACLで戦い抜けるだけの力は持ってない、ということでもあるかもしれない。

くそう。


2021年11月7日日曜日

傘のさし方がわからない。

パラリンピック中継のスタジオゲストでその存在を知った人も多いんじゃないだろか。
岸田奈美「傘のさし方がわからない」を読む。


著者自身と障がいを持つ家族にまつわるエッセイ集。岸田さんのnoteで読んでた話もあったけど、やっぱり紙の本で読むのはいいなぁ、などと思いつつ、半ば「wwww」という気持ちと半ば「ぐううう」という感情がないまぜになりながら読み進めた。

なんだろう、文章そのものがすごく好きだなと思う。いや、内容よりも、ということじゃないよ(^^;
著者紹介に書かれている『100文字で済むことを2000文字で伝える作家』というスタイルが肌に合うという感じなのね。
逆に言うと、2000文字じゃないと成立してないと思うの。決して回りくどいわけじゃない。冗長なわけじゃない。人が頭ん中で考えることって、理路整然と100文字で済むようなことじゃないもの。

前述のようにnoteで読んでた話もあったけど、特に最終章の「これからのわたしに」のとこはまったくの初見だった。
岸田さんってTwitterでのアクティブさ(?)から“瞬発力の人”(ちょっと伝わりにくい)だと思ってたんだけど、どうもそれだけじゃなかったみたいで。

おもしろおかしく話せることばかりじゃない。だから指針のようなものが――その意味で“贈与”の話はおもしろかったな(←笑ったって意味じゃなくて)。

内容については細かくは書きません。読んだほうが絶対おもしろいと思うから。

・・・なんやかんやで最初の「ボルボV40」の話が好き(^^;


2021年11月6日土曜日

あと少しもう少し。

高木の3Pでゲームが始まって、その後も3Pを中心に着々と得点が伸びていく。特にホアンとクロフォードの調子が良く、完全にゲームを掌握しているように見えた。
1Qに奪った得点はなんと22!20点超えなんていつ以来???

すごく期待感の高い立ち上がりではあったものの、見てるこちらも慣れてないというか、半分期待半分不安というのが正直なところ(^^;

でまあ結果としては「半分の不安」のほうが的中することになるんですが・・・(涙)。
何より、当たってたはずのホアンとクロフォードの2人がファウルトラブルになったのは大きかったかもしれないなぁ。ディフェンススキルの問題という気もしないでもないですが。

福島 80-76 東京Z●

試合の流れを自ら失うようなミスが散見されたことは確かだけど、それ以上に4Qに逆転されて引き離された後も必死に追いすがったことは自信にしてもいいかな、とは思う。

ただ、後半競ってる段階で、プレーに迷いのようなものが見えたこと、ダチョウ倶楽部的「どうぞどうぞ」な感じになってしまってたこと(んで結局タフショットとか)、それは少し残念かな。

ミスはしかたない。できないことがあるのもしょうがない。でも積極性だけは失わないように。
それがGame2に向けた最大の期待。今シーズン初勝利まであと少し。もう少し。


2021年11月5日金曜日

セタップ!かいものーだー。

先月『秋冬モノのショッピングに行きたい』って書いたんですけど、その話のつづき、です。
筆者注:「セタップ」とは仮面ライダーXの変身のときの声ですが(主題歌タイトルもまんま「セタップ」です)、もちろん Set Up の意味です。

*  *  *

ネット上をふらふら巡回してて、ふと見かけた服の広告。ジャケットとパンツのセットアップ。その謳い文句はというと・・・。
  • 撥水加工!
  • 家で洗濯できちゃう!
  • シワになりにくい!
  • そして生地はもちろんストレッチ!!ウエストにはゴム!

「ストレッチ」。ああ、なんて甘美な響き。おじさん、もうストレッチ素材なしじゃ生きていけないかもしれないよ。

で、お値段4,800円。は?バカなの?採算度外視なの?某●Uでもセットアップ揃わんぞ。

怪しげな日本語を駆使するネット販売ではなくて、ちゃんと著名な洋服屋さんだし、近所に実店舗があることを思い出したので、「ちょっくら見に行ってみるか」と。

服はネットじゃなくてやっぱりリアル店舗で見てみたい。質感もそうだし、何より自分に似合うのかどうなのか、という最重要課題がある。
最近はネットショッピングでも試着サービス的なシステムがあるようだけど、それも面倒なんす。
「でも店に行くのはな・・・」なんて二の足を踏んでたこの長い長い時期を、ようやく乗り越えたんだというこの心境の変化!すばらしいじゃないですか!!

・・
・・・

ほう。これか。今シーズン流行りのルーズなシルエットではなくて、ノーマルというかそれなりにシュッとした形かな。それは好ましい。
うんうん、生地も伸びる伸びる。軽いし楽チンそうだなぁ。

「すいませーん、試着いいですか?」

ま、そうなりますよね(笑)。

タイトなシルエットのほうが好きだったりするものですから、ギリギリ範囲内のひとつ下のサイズも合わせて試着してみます。
店員さんのプロの目も借りて諸々確認。が、下のサイズ、ジャケットの袖丈は悪くないんですが、やはり肩まわりがパンパンになっちゃって無理かな。パンツの裾の長さは好み(ちょい短めが好き)だけど、テーパードなのでふくらはぎがきつめ(スキニーパンツ状態)なのと、やはり腹まわりっすな。横に変な皺が出てしまいます(涙)。

ということで結果いつものサイズに。パンツの裾だけちょっと切ってもらうことにしました。それはつまりの足の長さが・・・皆まで言わせるな。

お直しが700円。でもアプリ会員になるとその場で500円引き。
トータル5,000円。税込み5,500円。いいんですかそのお値段で??

いいオトナなのでTシャツと合わせたりはしてません。今のところ。

いやー快適です。ストレッチ最高です。
なんでも180度開脚しても大丈夫なんだそうですが、そもそもそこまで足が開かないので必要ないとも言えますが(笑)。

色は濃紺なんですけど、ブラックにも見えますし、照明によっては濃いモスグリーンみたいな気もするし、いい色なんじゃないでしょうかね。
内ポケットなんてジッパー付きですよ。

それにしても、普通にお店で買い物しちゃったよ。できたよ。
それが何よりもウレシイですー。


2021年11月4日木曜日

超絶技巧の騙し本。

“超絶技巧の騙し本(ミステリ)”とカバー(帯じゃないのよ)に印刷された似鳥鶏「叙述トリック短編集」を読了――タイトルの吸引力抜群!!(笑)

叙述トリックってのは、著者の微妙?な言い回しによって読者に先入観を植え付け最終的にミスリードさせる手法のこと(雑ですまん)。「そんなことはどこにも書いてないもーん」みたいなことなんで、しばしば「ずるい」「汚い」「卑怯」「アンフェア」ってことになりがち。
そこで今作では冒頭の「読者への挑戦状」で、フェアを期して『叙述トリックを使っています』と明言し、かつ大胆にもそれぞれの短編における解決のためのヒントまで書き連ねてある。
まずそのやり口が実に変態的(褒めてる)というか(^^;


あたりまえのように「だまされんぞ」「解決するぞ」という意気込みで読む。

ところがどっこい、文章が滑らかすぎて、気がつくと流れるように読んでる。どこにも引っ掛かってない。それじゃ叙述トリックは読み解けない。
何ページか戻ってもう一度読み直したり、冒頭のヒントを確認してみたり・・・。

あれ?ん?おやっ??
あーくそっ、だーまーさーれーたーーーー!!

いろいろおかしいなと思うとこ、あったんだよなー。
こっそり書くけど「読者への挑戦状」からね、おかしかったんだよ。

まあいいか。似鶏さんも冒頭の読者への挑戦状で「なんとなく読んでも楽しい」(意訳)って言ってますし。

あーくそっ(笑)。


2021年11月3日水曜日

激闘。

激闘。
まさにその言葉にふさわしいゲームだったと思う。

互いに細かいとろのスタイルは違うけれど、やりたいことを、やるべきことを続けた90分。
意志と信念を集中と激しさの中で表現した、と言い換えてもいいか。

川崎 1-1 浦和△

どちらが主導権を握った時間が長かったか、なんてのは問題じゃなくて、どちらに可能性があったか――その意味では、使い古された言い回しだけれども「妥当な結果」だと思う。

シーズン序盤で戦えるんじゃないかと期待をしながらも大敗した相手に、この内容で戦えたこと。正直言えば「勝ちたかった」以外はないんだけど、それでもここまで積み上げてきたこと、この内容のゲームができたことに対して胸を張ってほしい。
リーグ経由のACLを考えると勝点3欲しかったのですが。


来季は結果を逆にしてやる。絶対だ!

・・・・柴戸と酒井は大丈夫だろうか。ユンカーも。天皇杯もあるんだけども。心配心配。

2021年11月2日火曜日

加圧トレーニング[シーズン2.7]#08

根が“圧倒的ズボラ”なので、トレーニングのような継続的・定期的に取り組むことってのは苦手なわけです。楽しいことでもないわけで。
だから本当は、やらなくていいなら、やりたくない。

でもネット上には“他人の目”がありますから、ここに書き残すことである種の“抑止力”になってます。

そう考えると、なんかもう“継続のための継続”になってて、目的と手段とがぐっちゃぐちゃですけど、それでも止めてしまうよりはプラスだろう、と言い聞かせて、今月もちょびっとだけトレーニングをするのです。


【2021年10月度】
トレーニング回数:1回
いつもどおりの低空飛行でございます。

メニュー
上半身中心。
洋服をかっこよく着るにも筋肉はある程度必要なのでは、と思う今日このごろ。

計測
前々月比、体重+1.9kg。体脂肪率+0.2ポイント。謎数字-10。
シーズン2.7開始からは、+1.7kgの+1.5ポイント。
先月危惧したとおり、しっかりと戻ってますねぇ。しっかりと。しっかりと・・・うわぁぁん(泣)。



2021年11月1日月曜日

試練の連敗。

どうしちゃったかなぁ。

ポイントポイントでは「らしさ」も全開になるんだけど、そういう時間が続かないというか・・・。

浦和のボール保持に対してハイプレスで潰しにくるというのはどのチームも共通なんだけど、そこがかいくぐれなくなってる気がするんだよね。
ボール保持、展開を広く早く、相手を走らせて、押し込んで、即時奪回からのショートカウンター。それが第一段階でつまづいてしまう。

千葉L 2-1 浦和●

前節のコピーのような連敗だった。痛い痛い。

まあ理由は明確で、栗島のケガなんだろうな。
守備面の貢献はもちろん、ちょっとしたリズムの変化で単調にならないようにしたりすることが、このチームにとってどれだけ大きかったか。まさに気が利いてるプレーだったんだよね。
柴田もがんばってるんだけど、コンビでこその「らしさ」だったんだろうな・・・水谷がんばれ。超がんばれ。


チームがやりたい形になってこないと、前線の選手に焦りのようなものが見えてきちゃうし、どうしてもより単調になってしまう。安藤と猶本に顕著。

塩越がスタートに戻ってきたけどコンディションはまだまだ。
島田にも角田にも可能性はものすごく見えるけど、いろいろなものを背負えるだけのものはなく。

ちょっとここが今季の正念場かもしらん。

・・・遠藤を先発に使うってのはどうだろう。リズムが違うプレーヤーだし。