10月。天候は曇り。
ついこの間までTシャツいっちょで大汗かきながら歩いてたのに、ウインドブレーカーを着ててもちょっと汗ばむ程度。季節は確実に進んでる。
人はどうして海が見えると「おおっ」って思うんでしょうか(^^;
ところがこのあたり、ちょうど水平線のところが西湘バイパスに遮られて見えない。曇り空と海の色がまったく変わりなくて、「おおっ」もイマイチでしたけどね。
小田原宿に入ると、「かの小田原攻めのときの土塁、ここまであったんだよ」という地図の描かれた看板を見つけた。大河ドラマ「真田丸」で見たばっかりだったんでね、その巨大さに「すげえな高島弟」とか変な感想を持つ(笑)。
僕の持つ小田原北条氏についての知識は「真田丸」によるものが9割(恥)。残り1割、北条氏の家紋はフィッシャーだなと思うスキークラスタ。
日本橋を出発してから初めての“城下町”。道路の整備ぐあいや町のありように「ほほう」と思うのと同時に、ガイドブック片手に歩く人の多さに、思えば遠くへ来たもんだ、と。
お城見たのは久しぶり。天守閣はそれはそれは美しくて。寄り道してよかった。
急に思い出した。小田原宿に入る少し手前で僕を追い越してった地元男子中学生自転車3人組と、天守閣のとこでふたたび出会う。こういうのも「お城を中心に町ができてる」という証なのかもなと思う。
さて。
お城のほうに寄り道した交差点はその名も「箱根口」、箱根駅伝第4中継所メガネスーパー本社前。そう、いよいよ箱根なのです。
箱根駅伝でも小田原-箱根湯本間はオマケみたいに語られることが多いけど、それでも上り坂が始まったなと感じるには十二分。山下りで平らに感じるとか、ありえないと思うんですが。どうですかね。
旧道の緑は深くなり(さすがに紅葉の気配はない)、人影もまばらになり、そのぶん空気がうまくなったような気もして、上りでありながらも足取り軽く。たまに見え隠れする箱根登山鉄道の車両にうきうきもしながら。
そういえばこのあたり、クモの巣がすごかったんだ。すべての家の屋根、すべての電線にクモの巣(もちろんクモそのものもいるぞ)が張ってて、すごいとこだと道の右側の電線から左側の電線へ、道路の屋根のように巣が!季節なんてのもあるんだろうか。すごい光景だった。
線路をくぐって入る神社、湧き水みたいな小川、なかなかに興味深い旧道はやがて新道に合流。歩道橋で道の左側に渡って早川沿いを上っていく。正面に箱根湯本駅、左手が温泉街が見えてきた。ここは早川にかかる三枚橋。
三枚橋を左に渡ると旧東海道の続きなんだけど、ここから先は駅がなくなるので帰るのにも難儀しそう。そんなわけで「今日はここまで」。
旧東海道は海沿いから一気に山へ――。
今回の行程:二宮駅~小田原宿~箱根湯本。お昼ごはんは箱根板橋駅前のお蕎麦屋さんで、イチオシのとろろそば。大盛無料は大盛りすぎてちょっと食べすぎ(笑)。
ここまでの行程:[1] 日本橋~川崎宿 [2]~保土ヶ谷宿 [3]~藤沢宿 [4]~二宮 [5]~箱根湯本
0 件のコメント:
コメントを投稿