『カン カン』
夜道を歩いていると遠くから聞こえてくる、乾いた拍子木の音。
「ああ、そんな季節か。風物詩だねぇ」
マッチ一本火事の元。
あれ?ウチにマッチってあったっけ。ああ仏壇のとこにあるのか。
タバコも吸わないし、縁遠くなっちゃったねぇ。
・・
・・・と。
その『カンカン』の音が次第に消えゆく、その直後に聞こえてきたのは。
『ウーーーーウーーーー』
消防車だ。民家の壁に音が反響してるのか、どこから聞こえてるのかぜんぜんわからないけど、あっちからもこっちからも集まってきているようで、その音が小さくなることがない。
すごい台数なのかな。火事、気をつけないとな。
「風物詩だねぇ」なんてのんきなことを言ってたらいかんね。せっかく注意を呼び掛けてくれてるんだし。
マッチ使わないから、火元がないから、ってことでもない。
電気のコンセントからでも火は出るし、漏電だって原因になる。
改めて、「火の用心」。
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