にしのんジャパン、ギャンブルに勝って決勝トーナメント進出!ありがとうコロンビア!
槙野が大戦犯にならずにホッとした~!(めっちゃ本音)
2018 FIFA World Cup Russia 1stStage GroupH
JPN 0-1 POL
前者が目の前の試合について語っているのに対し、後者は3試合のトータルで考えているから、そもそもの立ち位置が違うんだもん。心情的にはどちらも理解できる。
現象としてのみ言えば、リーグ戦の中ではああいう「談合」はよく見る風景でもある。
今大会でもフランスとデンマークの試合(今大会初のスコアレスドローになった試合)も同じような展開になってた。
今年4月の女子アジアカップのなでしこちゃんたちもパス回し5分間やったよね。僕はそのときも「それ自体は悪いと思わない」「すこしばかりモヤっとしますけど」と書いてます。
この「談合」は普通は当事者同士の利害が一致することで発生するものなんだけど、今回日本とポーランドの利益は同一ではなかった。「日本失点」の報を受けた段階で、よっぽどセネガルとコロンビアのほうが「談合」してもおかしくない状況だ。
ここにギャンブルがあった。もちろん点を取りにいくというのもリスクはあるので(ポーランドにはもうカウンターしか残ってなかった。だがその精度は高い)、攻めるにしてもギャンブルだった。が、にしのんが選んだのは「談合」のほう。
どこがギャンブルかというと、まずはポーランドが“お付き合い”してくれるかどうか。いくら日本が「このまま」って思ってもポーランドがガツガツ来たらどうしようもない。
そして、“コロンビアがちゃんと勝ちきってくれるかどうか”。確かにコロンビアはグループ1位がかかってたのでテキトーにプレーすることは考えにくかったけど。にしのんはその上で、日本の得点よりもコロンビアの守備にベットした(超他力本願には見える)ということだ。
攻めないという選択、もしかしたらテレビで見る以上に選手が暑さで消耗してたんじゃないかと思ったりも。
そしてそのギャンブルに勝った。勝てそうな賭けを選んで勝負して、それが当たったと。ただそれだけ。ルールの範囲での話。いいとか悪いとかはない。
あんな試合をしてて「フェアプレーポイント」で勝ち上がるとかちゃんちゃらおかしいわ!あれがフェアプレーか!という向きもあろうかと思いますが(^^;
「#吹奏楽部のシセ先生」というハッシュタグが超絶オモシロイ。僕は吹奏楽のことなんて何も知らないのに。フェアプレーポイントって使える?? pic.twitter.com/n89bkb8poV
— (・ω・つもりん♪ (@tsumorinrin) 2018年6月28日
ダサいかダサくないかで言うと、ダサい(苦笑)。
見たいか見たくないかだとモチロン見たくないんだけど。
持ち上げといてハシゴを外すようなサッカーマスコミも多数出てくると思いますが。
・・
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にしのんは、もうひとつギャンブルをした。
選手のターンオーバー。そして4-4-2というほぼぶっつけ本番システム。
これは・・・失敗しちゃったんじゃないですかねぇ。
右のゴートクとかやはり本職じゃない感すごかったし、宇佐美は守備に終われちゃったし、岳さんのマークは厳しくなって位置取りに苦慮してるし、蛍はなんだかすべてが後手だったし。
この2つのギャンブルによって、この試合そのもので得たものは“何もない”。
が、多くの選手が休めた。3度目の16強で、選手のコンディション面がここまでポジティブなのは初めてのこと。
つまり、にしのんのギャンブルが本当の意味で当たったかどうかが問われるのはベルギーとの一戦。談合もターンオーバーもすべてはそのため。そこで何が得られるのか――。
さあ、勝ちにいきましょう!!ベルギー、めっちゃ強いけどな。
(余談)
試合直後のインタビューで長谷部がこの試合ついて「もどかしい」という表現を使った。あのタイミングでこういう言葉が使えるなんてさすがキャプテン。整ってます。
長年ドイツ暮らししてるとは思えん(^^;
(追記)
開幕前に岡田武史元監督が「無様に勝つよりも美しく負けることを選ぶ」というクライフの言葉に対し、日本人は美学と誤解していると指摘してたことをふと思い出す。クライフの発言は負けたときに出てきた言葉だよ、と。勝負は勝たなきゃならないんだと強く言ってたな。
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