2022年2月28日月曜日

アベック優勝。

令和の時代だというのに「アベック」などという枯れた言葉を使うことになろうとは。

三菱重工浦和レッズレディース、皇后杯優勝おめでとう!!

トップチーム(男子)の天皇杯に続いてアベック優勝!!
レイナス時代を入れて7回目のファイナル進出。そしてついに戴冠!!


いやーうれしいっすわ。
前回の皇后杯決勝のハイライトなんて今見ても悔しいもん。とんでもなく壮絶なゲームだし。

☆浦和 1-0 千葉

カップ戦決勝特有の重たい展開。つなぎたい浦和、スペースを消す千葉。どちらもチャンスらしいチャンスもなく前半が過ぎていく。
4-2-3-1から4-4-2に変更してみたりしたものの特に何も起こらない。

後半は再び4-2-3-1。システムというよりもプレー速度が上がった気がする。特にパススピードかな。前への圧力がぐっと上がって、それによってほんの少しずつ千葉の出足が遅れ始めた。そして疲弊も始まった。

60分、ファーに流れた菅澤に猶本からのパスが届く――がなぜかシュートは宇宙開発。でもそのとき、「あ、この試合、菅澤が取るな」と思ったんだよね。なんとなく1つめが入らなくて2つめが入る、というイメージが僕の中にあるんだわ。

そして、67分それが現実に!!


同じような形だけれど、今度はボレーを叩きつけた!
ボールを早く展開した安藤、正確なクロスを入れた清家、そして「なぜそこにいた」という感じにニアで潰れてた佐々木。とにかく浦和らしい積極的な攻撃だったと思います。

たったの1点差、ファイナルならではの緊迫感は最後まで続いてた。どきどきしながら見てたけど、終わってみれば、やられる可能性はものすごく少なかったなと思います。完勝での優勝です!!

BS1の放送で、決勝でのPK失敗を晒された解説のやのきょんも泣いてましたかね(^^;
選手で泣いてたのは猶本だけかな。なんか笑顔爆発で浦女らしいなぁと。


さてこの勢いでリーグも反攻だ!!


2022年2月26日土曜日

疑心暗鬼にならないように。

感染症とケガと連戦と出場停止で、もう2種登録の選手をベンチに入れざるをえないという事態。
それでも圧倒的にゲームをコントロールした前半。あとはゴールのみ、という段階になってた。
つなぎながら、少し斜めの縦パス(隣のレーンに、というイメージ)、ターン、そして展開、という形がいくつもいくつもできていた。
特に最初の縦が入る前のビルドアップの段階で、ショルツと岩尾と伊藤の「動き直し」の正確性には驚かされる。スタジアムのアッパーから、その動きだけ見てても楽しいだろうなと思えるレベルで。

●浦和 0-1 G大阪

ところが。
相手が片野坂だったことを忘れてた。後半に入ると次第に次第に「何か」を塞がれてしまい、だんだんと全体が重たくなってきてしまった。

本来ならリカさんは選手交代やシステム(立ち位置とか)の修正で次の一手を打ちたかったんだろうけど、あまりに手駒がなさすぎた。
岩尾の退場はしかたないし、彼のせいでもないし、その混乱の中でのややアンラッキーもあっての失点。
「ぐぬぬぬぬ」としか言いようがない。


若い選手、新しいメンバーで構成したチームがここまで戦えたことはポジティブにとらえていい。一番の心配は、結果が出なかったことで、逆に芽を出してしまうのが「疑心暗鬼」の種でないことを祈るのみ。

やってることは悪くないんだから!!

・・
・・・

コンディション面でいうと、大畑、小泉はまだまだかな。それから休みなしの江坂も心配。


がんばれ。がんばれ。

僕にとってこの2月26日はひとつのターゲットで、陽性判定はもちろんのこと、濃厚接触者にもならず、今日この日を迎えることができた。逃げ切った、という言い方もできるかな。

俺、がんばったなぁ。

いやまあがんばったのは僕じゃないか。


がんばれ、か。なんとなく口に出すのは気が引ける言葉なんだよね。
よく言うじゃない。がんばってる人に「がんばれ」って言うのはどうなのよ、って。

でも、ほかに言葉が見つからないんだよね。
口に出すのはためらうけれど、心の中では「がんばれ、がんばれ、がんばれっ」っていつもつぶやいてる。
それこそオリンピック期間中なんて、ずーっと言い続けてたもん。

だから言わせてもらおう。あと半日、がんばれ。



2022年2月25日金曜日

若さと落ち着きと。

今日、バスケットLIVEの実況で知って確認したけど本当にそのとおりだった事実。

『B2のフリースローランキング、1人しかランクインしてない』

ランキングに入る条件はそこそこ厳しいけど、それにしても、ねぇ。
ちなみに1位(笑)は川村。さすが。

○東京Z 79-63 奈良

大勝利!

個々に持ち味も出てて良かった良かった(^^;

ところで試合中に、良くも悪くも(←言い方)一番盛り上がったのは増子の左手フローターでしたが、それは置いといて(←言い方)、なんといっても新加入の岡島くんですな!!

一番若いはずなのに、落ち着いてて、積極的で、チームメイトへの指示も多くて、ベンチでもしっかり鼓舞できて。

プレーしてベンチに下がってまたコートに戻る、そのたびに落ち着きが増して、積極性や精度が上がって、そして実際にわかりやすい形で「結果」も見せてくれた。

ここまでのキャリアによって持ってる自信もしっかりあるんだろうけども、先輩方、うかうかしてられませんぞ。
岡島、山之内、バートンって超若いユニットが見てみたい。

・・・そろそろビリーの得点が見たいなぁ。


Game2はまた追記します。

*  *  *

(2022/02/27追記)
結果については「もったいない」以外ない。
内容よりも、こうした競り合った展開の中で結果が出ることは、大きな自信になるだろうから。

●東京Z 70-72 奈良

その競り合っていた終盤、試合をひっくり返されたのが残り30秒ぐらいの奈良の鈴木選手のディープスリー。
いわゆる「クラッチタイム」で、あのプレーを選択したことにはかなり驚いた。そして入ってしまってがっかりした(涙)。

驚いたのはまずその勇気。逆にそのプレーを選んでしまったというか、チームとして「いいの?」ということ。入ったからいいけど、もしも入らなかったら・・・チームとしてクラッチタイムに打つべき選手というのはあるだろうから。マンガーノ選手に渡すんだろうとばかり思ってた。

一方アスフレのほうは増子、増子という形。それ自体はチームとして「いい」だったと思う。ただあの時間帯は、疲労なのかキレのようなものがなくなっていて、ドリブル突いても先に進めないことも多く、時間だけを消費してしまってた。
うまく流れないオフェンスを見ながら、選手層だったり戦術だったり、そのあたりの引き出しの少なさを思うことになった。

どっちがどう、ということはないと思う。ただ互いに下位に沈むチームの、「今」を思ったりもした。ちょいせつない。


六本木。

「六本木」が好きです。
というとちょっと誤解を生みそうですね。「六本木という“字面”」が好きです。


特にスクリーンフォントで見たときの左右対称の感じがなんとも落ち着くんですね。そんなことないですかね(笑)。

なんでこんな話を唐突に書いてるかというと、この間さんぽしてたときに、[大木本]さんという表札を見かけたのがきっかけです。おおきもとさんでいいのかな。
左右対称はもちろんのこと、順番に直線が一画(一本?)ずつ増えていくような並びがまたいいじゃないですか。そんなことないですかね(笑)。

せっかくなら、頭に「六」も付けて、[六大木本]って並べたい。ろくだいきもと。


・・・何の話?


実はむかーしむーかし、六本木に住んでたことがあります。すごく短い期間でしたけど、今思い返せば日本有数の夜の繁華街での日々は、なかなかエキサイティングな日常だったのかもしれないです。

当時は仕事が忙しくて、日比谷線の終電で帰ってくることが多くて、駅に着くと降りる人を待たずに我先にと座席確保に突進してくる酔っ払いの流れに逆らう毎日でした。家から5分ぐらいのところでデートしてた友人から夜中に電話がかかってきて「支払いが足りなくなったからお金貸して」と言われたこととか、思い出します(^^;

中高生ぐらいのころに住んでたらロクなことにはならなかったでしょうけどねぇ(笑)。


対岸の火事。

まさか本当に侵攻するとはなぁ。

これまでも世界の中で紛争やら何やらあったことはもちろん認識はしているけども、ここまでの切迫感というか、そんな感情が出てきたことはないかも。

対岸の火事。

なんだけどね、ロの国とは僕たちも隣り合わせだったりするし。領土問題もあるわけで。
ああいう陰謀論に毒されてまわりがまったく見えなくなっちゃった人としか思えないプの人がなんだか自分を正当化、いや自分が正しいと信じ込んじゃってる時点で、もう次に何があるかわかんないもん。

さらに「ああ、こうすりゃいいのか」と模倣犯が出てこないとも限らない。
クサイの人、そういうことしそうだもん。そっちもお隣なんだよ。

それにしてもコメの国の「侵攻あるよ」って話どおりになっちゃったな。さすがの情報収集能力というか。
ただ逆にそこまで情報が集まっていても止めることはできなかったってことで、それはそれで恐ろしいわけです。

対岸の火事。

被害国には納豆の後ろ盾がないわけで、当然コメのほうは手は出せないし出さないと明言してる。それは大正解。だから簡単にはWW3にはならないはず。
てか、手を出したらニュークリアだかんな。絶対あかんよ。そうか、あっちもこっちも常任理事国か。国連も止めきれないか。

対岸の火事。

疫病のパンデミックであれほど人の命の重さを再認識したはずなのに、簡単にこんなこと。

憤りとか悲しみとか言いようのない不安とか。
ひとつひとつの命の無事を祈るしかない。

でもそうした思いを抱えながら僕たちは日々を生きていく。
対岸の火事が燃え上がってること、対岸の火事で被害がないことを祈ること、対岸の火事がこちらに飛び火してくるかもしれないこと、そうしたものを抱えながら。

きっと僕はこれまでの日々と同じように、明日もくだらないことを書いている。


(追記)
平和ボケだろうとなんだろうと、苦しいニュースから自分を遠ざけることは悪いこととは言い切れないからね。全員が向き合う必要なんてないし、むしろ遠ざけたほうがいい場合だってある。


2022年2月24日木曜日

開幕ダッシュは超苦手。

浦和レッズさんらしいなぁと思ったこと。
  • PKストップで大喜びしているのも束の間、次のプレーで失点しちゃったりすること。
  • 移籍した選手に「恩返し弾」なるものを食らったりしちゃうこと。
  • スーパーカップでいい勝ち方をしたにもかかわらず、やっぱり開幕ダッシュが超苦手なこと。


一方で、浦和レッズさん、前に進んでるかなと思ったこと。
  • 開幕戦とはまた配置を変えながらも、新しいメンバーも含めていい立ち位置を取り続けられたこと。
  • 結果、とにかく昨シーズンはビルドアップそのものができなかった神戸に対して、臆することなく後ろからつないで綺麗に崩すシーンが見られたこと。特に30分頃の最終的に松崎のファーへのシュートに至る一連のつなぎなどはもう!
  • 全体にバタバタというか速い展開が続いているのに、意外とプレーそのものは落ち着いていて、少なくともやられる感じはしなかったこと。

△浦和 2-2 神戸

それなのに勝てなかったのは、明本のくだらない退場が原因。それははっきりとしてる。ゲームプランも流れもあったもんじゃない。

ずーっとジャッジにイライラさせられていたことは十分にわかる。相手に挑発されたのも見てた。だけどあれはダメ。
勝点2を失い、ホーム開幕戦で勝てず、さらには台所事情が苦しい中ただでさえ不足しているFWがもっと足りなくなった。猛省な。

・・・それにしても関根のポリバレントっぷりに、いい意味で驚かされる。メンタル面もヘンな起伏が見えなくなったタカのこと、見習ってくださいね、タカ。

・・
・・・

元浦和の選手、というのが相手に2人いたけど、特に感慨のようなものはなし。
僕は「今の」浦和レッズを応援するのみ。


2022年2月22日火曜日

騙し絵の牙。

今回今さらながらに見てみた映画は「騙し絵の牙」です。原作小説は未読です。

大泉洋が主演だからといってコメディではありません。
もちろん独特の飄々とした空気は漂わせていますが、本質としてはかなり骨太なビジネスものだと思います。TBSの日曜21時にやりそうな感じ、と言えば伝わる?

出版社を舞台に、その歴史と伝統としがらみといった企業風土、時代の変化により変革を余儀なくされる状況――そこに大胆な施策を打って出るカルチャー誌の編集長(が大泉洋ね)。


しがらみがある以上、そこここに軋轢があるわけです。
そのバトルひとつひとつがおもしろいし、それを演じる方々も非常に魅力的。特に松岡茉優池田エライザは「!!」とビックリマークをいくつも付けたくなる!!

何重にもいろいろな事象が絡んでいるにもかかわらず、テンポがいいからすごくスムーズに物語を受け入れられたし、2時間があっという間。
そしてちゃんと希望あるエンディングは実に後味もよくて、見事なエンタメ映画だったと思います。

*  *  *

もう1本。大泉洋→「新解釈・三國志」→福田雄一監督、と連想したわけではないですが、「HK/変態仮面」を。
鈴木亮平はすごかった(いろんな意味で)し、おもしろかったんだけど、楽しめたかと問われるとちょっと言葉を濁したい(笑)。

とりあえず「続編は見なくていいかな」と思いましたです。


2022年2月21日月曜日

【Beijing2022】春よ、来い。

フィギュアスケートのエキシビション、羽生結弦の演技を見ながら思う。
立春というメッセージで始まったこの大会が、「春よ、来い」という祈りにも似た演技で最終日を迎えるというのは、なんだかとっても象徴的だな、と。
ショートプログラム「序奏とロンド・カプリチオーソ」もそうだけど、清塚さんのピアノは痺れますね。

春、それは始まりの季節――The Beginning
閉会式とは、どのような形であれ「次」に向かう場でもあるんだもんね。たくさんのすばらしいパフォーマンスを見せてくれたすべてのアスリートの未来に幸多かれと祈ります。


考えてみれば、オリンピック“競技会”の中で、互いに競わないのは開閉会式とこのエキシビションだけ。そう考えるとちょっと不思議な場でもあるけど、選手たちがちょっとした「打ち上げ」のような心持ちで参加してくれて、それこそ「次」への活力にしてくれたらと思うね。
だって、彼らが「次」に向かうからこそ、僕たちの楽しみは続いていくんだから。

おなじみIOC会長挨拶の言葉を借りれば『4年後また、ミラノ・コルティナで会いましょう』やっぱり挨拶長いよバッハ。寒いのに。
僕たちも元気にその日を迎えられるように――。

*  *  *

最終日、競技の合間にBS1で放送された大会ハイライトの録画を見てた。
2月18日の放送だったから、大会14日目までのぶんだったんだけど、その瞬間瞬間のことがこうぐわっと腹の底から思い出されるような感じで、涙出た。

ドーピング問題、謎の失格、疑惑の判定・・・毎度のことながら嫌なことも多かった大会ではあったのは確かなんだけど、それでもやっぱり目一杯楽しませてもらったんだな、とそのハイライト映像を見ながら実感してました。うん、楽しかった。
NHKさん、こいつの「最終日までバージョン」、ぜひとも放送よろしくね。

そんな僕の興奮の日々≒会期中の全ツイート→コチラ

さあ、次はパラリンピック!!


2022年2月20日日曜日

【Beijing2022】最後の週末。

カーリング女子決勝。
僕たちが望んだような結果にはならなかったけど、試合後にサード吉田知那美選手が残した言葉が印象的だった。

『最後の負けでこの4年間を否定してしまうのはもったいない』

僕たちはこの2週間の一瞬の結果でいろいろ言うわけだけど、選手にとってはこの一瞬ではなくて、連続する長い時間を経ての現在地。
ここまで来た自分のことをしっかりと褒めてくれたらいいな。

それは前日、因縁の最終周回の第2カーブで転倒してしまったスピードスケート女子マススタートの高木菜那選手にもかけてあげたい言葉だと思った。もちろんすべてのアスリートにも。


さあ、最後まですべてのアスリートの集大成を楽しませてもらいましょう。


優勝を目指すならば。

今季の目標はリーグ制覇。
であるならば、言い訳にできることは何もない。

京都 1-0 浦和●

ただまあ、内容もダメダメだったかというと案外そうでもなくて、相手によってやり方を変えられるバリエーションも増えてるし。
ハイプレス対策も一定の評価はしていいと思う。

むしろ心配なのは内容や結果ではなくて、いきなりの過密日程の中で、絶対的な頭数が不足している選手の疲弊。そしてケガ。もちろんコロナのさらなる蔓延も。
その意味でも酒井のケガが軽傷であることを祈ります。

いきなりの正念場。チームマネジメント全体が試される。


ジャッジで勝ち点を奪われるのはカンベンな!!


2022年2月19日土曜日

【Beijing2022】コミュ力全開。

大会も終盤になってきて、だんだん残り競技が少なくなってきて・・・でも、僕たちには最終日にゴールドメダルマッチが待っている。

土壇場に強くて、どんどん成長して。そんなチームの姿をもう1試合見られるんだ。
なんてハッピーなことなんでしょう。


ベースにあるのはコミュニケーション。ここまで感情を表に出しながら他人とコミュニケーション取れるって、すごいことだと思う――「信じられない」というほうが近いかもしれない。

シートの端と端で大声で会話してるチームなんてほかにないもの。

新しい歴史の扉を開けたロコ・ソラーレ、このまま一気に開け切っちゃってもいいんだよ?

“クレイジースイーパーズ”の活躍、期待してます!



いやー、日曜日も朝から忙しくて困っちゃうなーーーー(笑)。


2022年2月17日木曜日

【Beijing2022】握りこぶし。

『Rea..dy....』

少し間の抜けたような「ヨーイ」の声がかかってからの1分13秒19

ピッピッピッ『ピー』

連続して鳴らされるスタートを示す電子音が鳴ってからの51分40秒3


握りしめるこぶしの「握り方」こそ違うけれど、指が手のひらに食い込むほどに握った。上がりに上がった僕のテンション。
そして取ってほしいメダルが、取ってほしかった人に、チームに届いた。
言葉にすると安っぽくて恥ずかしいんだけど、うれしかった。心の底から喜んだ。

これ以上文字にするのは難しいな。そうか、こういうときに人は「ありがとう」っていうのか。

ありがとう。すばらしい時間を届けてくれてありがとう。


メダルを届けたい人」の話をここに書いたばかりで、そういう人たちに「形」が届いてよかった。本当によかった。

それはもちろん、クリーンにナチュラルに戦って、自力で結果を出した坂本花織選手にも同じことが言えます。おめでとう。すばらしいフィギュアスケートを見せてくれてありがとう。



2022年2月16日水曜日

頭ん中ぐるぐる。

アラームが鳴って目を覚ます。

・・・・という夢を見て目を覚ました。やめてよもう。まだ真夜中じゃん。どうなってんのよ俺の頭ん中。


頭の中といえば、毎度のことながら日々ぐるぐると音楽が流れる。どうにも止められない。

最近だと「マジンガーZ」「人造人間キカイダー」の主題歌。なぜでしょうねえ。心当たりはまるでない。
ところでこの2曲、やたらに似てる気がする(マイ脳内基準)。ずーっとマッシュアップなリミックス状態なんだよね(伝われ)。

せっかくなんで(?)、ぐるぐるした曲をメモっておくことにしてみた。

今日はELTの「fragile」
今日は「ルパン三世のテーマ」とaikoの「キラキラ」
今日は石井明美の「CHA-CHA-CHA」
今日はウルトラマンAの挿入曲。
今日は倉木麻衣の「Love, Day After Tomorrow」

なんでや。なんでやねん。わけわからん。と関西弁でツッコみたくなる脈絡のなさ(^^;

頭の中は何も進歩してないものの、ぐるぐるしてる曲があまりに違うんでびっくりしてます(汗)。

んで気づいたこと。

おもしろいことに、いや、不思議なことに、こうしてメモに書き残すと、“その曲”のぐるぐるが止まるということに。

なんでやねん。

『頭ん中ぐるぐる』というタイトルは、「♪迷い道くねくね~」のメロディで読んでね。

*  *  *

2022年2月15日から16日にかけては、トム・クルーズ主演映画「カクテル」よりThe Beach Boysの「Kokomo」。これは理由がはっきりしています。北京オリンピックスノーボード女子ビッグエア、村瀬心椛さん、銅メダルおめでとう!


2022年2月15日火曜日

【Beijing2022】ゴールドをあなたに。

長くスポーツを見てると、「この人に金メダルを」と思い入れが強くなる選手がいます。
その実力も十二分にあるのに取れてない、だから取ってほしい、取らせてあげたい、そんな気持ちになる選手が。

そのひとりがノルディック複合の渡部暁斗選手
ほかにもたくさん挙げられますけど、ここではやめておきます。選手によっては「せめてメダルを」となる場合も。

荻原健司の時代以降、日本のノルディック複合を支え、オリンピックは実に5大会め。そしてソチと平昌では銀メダル。細かく説明するのは面倒なので、その素晴らしい実績はWikipediaでも見てくれ→コチラ


ノルディック複合の「グンダーセン方式」って、結局のところ最後はかけっこになるわけです。だから見てるこちらは相当に力が入る。がんばれがんばれがんばれっ、と。

そしてギリギリ、応援の声も及ばす惜しくも2位という大会が2回続いてきました。今度こそ今度こそ、そう思って応援をしてきました。
今大会での個人ノーマルヒルでは先頭争いには絡むことができず(それでもちゃんと入賞してる凄さ!)、このラージヒルには期するものはあったのではないでしょうか。もちろん応援してる僕たちはとんでもなくテンション上がってましたよ。

集団の後ろで力を溜める、そういうやり方もできるんだと思いますが、彼は「先頭を引いて勝負に行く」。その潔さと戦い方が、こちらの胸を打ちます。
今回も先頭グループ(途中までは追走グループ)の、いつも前のほうでレースを展開してきました。


結果としてそこで力を使ってしまったのか――僕の応援が足りなかったかも――フィニッシュラインのわずか手前で目の前にあった金メダルを逃すことになりました。

取ってほしかった。取らせてあげたかった。
たぶん、戦略的には何も間違いはなかったし、パーフェクトなレース展開だった。それでも、ほんの少し運もなかったし、相手のほうがすごかった、という以外にいいようのない、見事な見事な銅メダルだったのです。

おめでとう。くやしい。くやしい。おめでとう。

金メダルは取れなかったけど、あなたは私たちの「キング・オブ・スキー」です。


【Beijing2022】未来を空に描いて。

『オリンピックの舞台が(中略)「次の4年間のイメージ」を提示する場であるとするならば』と書いたのはほんの数日前のことです。

もちろん本人はそんな先のことではなく、“今の頂点”を目指して挑んだトリックだったんだろうけど、それにしても「これからはこれが必要」と強く訴えかけてくるような一本だった。
ライブで見られなかったのが本当に残念。


実況も、解説も、観客も、そしてライバルたちも、もしかしたらTEAM JAPANのスタッフさえも“口あんぐり”トリプルアンダーフリップトリプルコークかもしれない:僕に聞かないで)。しかもほぼランディングしてたじゃん。

試技後に他の選手と抱き合う姿を見ながら、おじさん、ついつい泣きそうになっちゃったじゃない(^^;
そういえば去年もそんなシーンを見たっけね。

もちろん岩渕選手だけでなく、男子も含めてすべての選手が高みを目指すというメンタリティで挑んだのだと思いました。すごくいいものを見せてもらいました。かっこよかったです。

大塚健『技の難度をおさえて4位で終わるのは絶対に嫌だった。攻めた結果で悔しいが次につながればいい』

ああかっこいいっ
と讃えることしかできないのだけど・・・心からそう思っています(語彙力)。


さてここで4年前の岩渕選手を見てみましょう。


圧倒的破壊力と全俺がおののいた「彼女とスノーボードなう」
一緒に滑りに行って3回転されても困るけどな(笑)。


【Beijing2022】ルール(その2)。

またこの話題について書くのか・・・と自分でお題目を決めながらなんとも悲しい気分であります。

またも出てきてしまったドーピング問題、です。

残念なことにドーパー自体は今でも頻繁に見つかってるのですが、今回話題がデカくなったのは、ひとつはCASが今大会の「出場」そのものは認めてしまったこと、それから日本国内でも有名な圧倒的な金メダル候補で、それがロシアオリンピック委員会の選手(前回大会ではOlympic Athletes from Russiaって呼んでましたね)ということかなと思っています。
何が「絶望」やねん。こっちが絶望だっての。

今回のCASの最低――おっと変換間違えた(毒)――裁定には一定の評価はしたいと思います。年齢のこととか、検査が今大会のことではなかったこととか。
ただ出場させても「表彰台ならメダルはすぐにはあげない」というのはなんとも結論の先送りで、ダブスタというか釈然としないという気持ちも確かです。というか感情としては「失格!」と叫びたい。

そもそも違反者には参加資格は与えちゃいけない、というのが大前提のルールですから。
「国としての出場が認められていないのに国別対抗戦に出てくんな」とROCには言いたいぐらい、出てきちゃだめ、と常々僕は思っています。建前としては国別ではなく「団体戦」という種目なんですけどね。


僕はこのブログで何度かドーピングについては書いています。もちろん「ダメゼッタイ」だと考えています。ルール違反という単純なこと以上に「ダメ」なんです。
そのあたりについては過去の投稿から引用をいたします。

“スポーツにはアンチドーピングというルールがある。
ドーピングをした競技者に対して「ずるい、汚い、卑怯」と言うのは当然だし、意図的であるならばそれは許しがたい行為なのだが、それだけじゃない。

同じ土俵に上がっていた多くのフェアでナチュラル(クリーン)な競技者たちの、費やしてきた努力や時間やコストや機会や、未来さえ奪う、つまり犯罪行為なんだよ。”

・・
・・・

本人が(というかチームが)自主的に出場辞退するのが、今のところ一番収まりがよさそうです!!

2022年2月14日月曜日

惜しかったのか、あっさりなのか。

なんかすっごい久しぶりな気が・・・と思ったら、1ヶ月以上も試合見てませんでしたよ。


結果的に「また仙台か」ということになりました。
だんだん仙台の選手の特徴、覚えてきちゃってます。特に「あの選手にやられた」ということが鮮明に(涙)。

●東京Z 69-80 仙台

1ヶ月前には「20分なら戦える」だったものが、今回は「30分なら」になった。スコアだけを見れば問題なのは3Qの「9-21」だけなのだから。
前日はもっと顕著で、2Qの「4-13」さえなければたらればたられば。

仙台のロスターが厳しいのは割り引かなくてはならないんだけど、本当にもう少しという段階まで来てるのではないかと思う。

思うんだけど・・・・このおなじみ「突然得点が入らない病」が表面化したときに、何かこう淡々と時間が過ぎていってしまうように見受けられて・・・。

ミスが起こるのはしかたない。リングに嫌われることもあるだろう。
そんなときに必要なのは、エナジー、それに尽きると思うのだが、それは精神論にすぎるだろうか。

*  *  *

女子の代表戦はタイミングに恵まれて2試合とも見たんだぞーん。

FIBA Women's Basketball World Cup 2022
Qualifying Tournament Osaka
○JPN 86-79 CAN
BIH 87-82 JPN●

対BIHに関しては本格的に対策を練らないと太刀打ちできないということが判明したというだけで十分(^^;


ベストファイブに選ばれたステファニーとひまわり、そして桃仁花の“妹トライアングル”(今命名しました by 私)がチームの中心になっていけばよりアクティブなチームになっていくんじゃないかなという希望が持てる試合内容でした。うん。


【Beijing2022】愉快痛快。

こういうこともあるのがオリンピックなんですねぇ。


スピードスケート女子500m。
高木美帆さんはそもそも中距離の選手だし、今季はワールドカップにも出てなかったし(たしか)、ホントに5種目やるの?と懐疑的な声もあったし、本人もパシュートのために棄権も考えてたなんて話も聞こえてきたし。

それがフタを開けてみれば、高地で作った自己ベストを低地で更新しての銀メダル


とにかく「うわーーーっ」「すげーーーーっ」って思って、それを表現できる言葉を探してたんだけど、それが“愉快痛快”

期待されている選手が好成績を出したときには「ヤッター」に加えて、少しホッとするような感情「よかったよかった」が混じるんだけど、この銀メダルは本当にただただ愉快だなと思ったんですよ。選手たちには失礼かもしれませんけど、なんか自然と笑っちゃうような感じで。


第4組ですごいタイムが出ちゃいましたからねぇ。いわゆるメダル候補たちへのプレッシャーは計り知れないものがあったと想像します。
競技を終えてにこやかにリカバリーのバイクをこぐ美帆さんと、残りの選手の表情の差たるや。ひょっとしたら頂点まで?なんて夢想しちゃいましたよ。その意味でもジャクソンは本当に強かった。

あと、めぐり合わせ的にはヨハンコーチが戻ってきたのも大きいのかな。

となると期待がまたまた高まってきます。残りの種目、特に1000mで「よかったよかった」と思えますように。


2022年2月13日日曜日

頂点目指して。

シーズン頭のスーパーカップなんてさ、別に勝ち負けにこだわってないし、新戦力やチームの熟成度を測る場でしょ?
なんていつも強がってたわけだけど、ついついにやけてしまう。にやにや。

川崎 0-2 浦和○

去年4試合やって勝てなかった相手だからね。そりゃうれしいよ。だって今年のスローガンは「Hungry for Victory」だもん。
もちろん浮かれちゃいけないんだけど。にやにや。


システムは昨年のものがベースにはなってるんだろうけど、すごく数字では表せない絶妙に可変させてきてる気がする。特に守備のとき。

前から行くならば4-3-3のような形で中盤のアンカー位置に岩尾を残してIH(敦樹と柴戸)が出ていく。特に球際を強く。
引くのであれば4-4-2のコンパクトなブロックを。サイドが崩されそうなときはFWがサポートに降りてくる。
使い分けがなかなかこなれてたかなと。

柴戸と敦樹のところが一番考えなきゃいなけいポジションなんだろうし、すばらしい活躍だったんだけど、さらにそれを下支えしてたのが岩尾。気が利いてるし、強いし、これはいい選手だ!

新加入と言えば左SBで出場した馬渡。対面が家長で苦労するかと思ったけど、粘り強い守備と前に出るときのスプリント力、間違いなく戦力として計算できるでしょ!
これで明本を前で使えるわけで、FW不足は心配なくなったと言っていい。

なんだ。いいとこしかないじゃないか(笑)。

そして大切なこと。
ベテランがたくさんいなくなってチームの芯になる選手が、みたいな話があったけれど、それはいなくなる側のエゴでしかなくて、いなくなればなったでちゃんとそういう選手は出てくるんだということ。新22番の柴戸も新14番の関根も、本当に成長してくれておじさん感涙ですよ。

さあ新シーズン、頂点目指して。


2022年2月12日土曜日

【Beijing2022】きりのない欲望。


アイホなんてついこの間まで「出るだけ」で十分にうれしかったはずなのに、すぐに「もっと勝て」なんて思っちゃう。

小林陵侑にだって、すぐに「2つめの金」なんて思っちゃう。

無責任がゆえに僕たちの欲望はきりがない。

ただ、結果や内容が満足できるものかは本人にしかわからないことだろうし、それでいいんじゃないかと思った。というか、選手たちの表情を見てて“思い出した”

だから今日は「おめでとう」「お疲れ様」と素直に言うことにしたいと思います。



2022年2月11日金曜日

【Beijing2022】現実からの夢。

オリンピックの舞台が、4年間の集大成を見せる場であると同時に、「次の4年間のイメージ」を提示する場であるとするならば。

フモさん、ツイートお借りします。

平野歩夢がトリプルコーク1440のほかに「まだある」と明言していたトリック――スイッチトリプルコークなのか、あるいは1620だったのか、今となっては知る由もないのだが。

本人が『2回目の得点に納得いかず、怒り』と表現したRUN2が、普通に(判定の基準まではわからないけど、世間が見てたイメージどおりに)得点が出ていたら、RUN3で僕たちは2026年の夢を見れたかもしれないと思うと、それは本当にもったいないと思うね。

ただだからといって、2022年の現実として僕たちが目撃したものは何も色あせることはないのだけど。


前段が長くなっちゃったけどさ、ゴールドメダルにふさわしい、本当にすごい――語彙が足りん――パフォーマンスだったと思う。
トリプルコークをあまりにふわっとランディングするもんだから、「あれ?ダブル?」とか思っちゃうほどの完成度。以前「使わなくても」なんて言っちゃってホントすいません。

おめでとう、平野歩夢選手!!

素晴らしいものを見せていただきました。
そしてショーン・ホワイトというレジェンドが「現役」のうちにオリンピックの場で勝利することができて、本当にうれしく喜ばしく思っています。
にいちゃん、最高&最強でした。
ご本人には失礼かもしれませんが、流佳って3きょうだいの2番目の長女、って感じのお名前ですわね。

そのにいちゃんの快挙を喜ぶ弟も、とんでもない高さを見せてちょーかっこよかったぜ!


うーん、やっぱスノボを語ると語彙を失うな(^^;


2022年2月10日木曜日

【Beijing2022】新たな扉。

リアルタイムで見ることがかなわなかった男子フィギュアのフリー演技をハイライトで見ながらぼんやりと考える。

4年前結果が出せなかった者として、その技をひたすらに突き詰めていったのがネイサン・チェンだったのに対して、4年前にひとつのゴールにたどり着いた者として、新たな扉を叩き続けたのが羽生だったんじゃないか。そんなことを。

そうだとするなら、勝負としてはかみ合わなかったんだろうし、扉を開けきれなかった羽生がメダルに届かなかったことも、なんだか自然のことのような気さえする。順当、と言い換えてもいいかもしれない。

どちらに価値があるとかそういうことではなくて、その両方を同時に見れらるのが4年に一度のオリンピックという舞台――。


仮に4Aをクリーンに下りていればメダルだったというスコアも象徴的。
あ、それでも「認定」はされたのだから、扉はほんの少しだけ開いたのかな。

きっと誰かがもうひと押しして、開けきるのもそう遠い未来じゃないだろうね。それはネイサンかもしれないし、やっぱり羽生なのかもしれないけれど。

*  *  *

さあ、明日は新たな扉を叩きまくってきて、もしかしたらもう扉を叩き壊してしまったかもしれない平野歩夢が登場する。見逃せないぜっ。


2022年2月9日水曜日

【Beijing2022】ふくの日。

2月9日は「ふくの日」だそうです。

ここまでものすごくいいこともたーーーーくさんあったんだけど、何やら「不可解」やら「疑問」やら「不穏」やら、およそスポーツとは関係のなさそうな話題ばかりで・・・。


別に国民全員一致で応援せよ、なんて思わないけども、ウインタースポーツに興味のない人たちに、ネガティブな印象ばかり届けてしまうのはいかにももったいない。
ちなみに「不可解」の代名詞であるショートトラックは、そもそもの立ち位置として「判定で争う格闘技」という競技なので、あれは不可解でもなんでもなく、プロレス的に楽しめるスケートっぽい何かだと思っていただければ(雑なことを言ってしまい、関係者の皆様には本当に申し訳ないですが)。

ウインタースポーツだって、どんだけエキサイティングでただ見てるだけで楽しめて興奮しちゃうか、そういうことが伝わればいいのに、そう思ってます。

だからこそ、今日は福、つまりハッピーな話が届けばいいなと思ってたんだけど。

また世間は競技のことよりも、周辺の話しかしないのかな。
たくさんの選手が、それは日本選手に限らず、すばらしいパフォーマンスを見せてくれてるよ。順位とかだけじゃない、心にガツっと伝わってくるから。

そう思って見て感じれば、たとえその瞬間だけでもハッピーな気持ちになるよ。

・・・メダルなんてかすりもしない35位になって、ガッツポーズをする選手を見て、「ふく」を感じてくれたら。ねえ。



2022年2月8日火曜日

【Beijing2022】Fly High

♪どこまっでもーー

基本的にオリンピックはNHK派なので、北京オリンピック放送のテーマソング「Fly High by Milet」がずっと流れてるわけですが、『どこまっでもー』のとこだけ延々と脳内ループしちゃってます・・・・あの後、どんな歌でしたっけ?全然記憶に残ってない(笑)。


平日日中はお仕事してるので、なかなかたくさんの競技を見ることができないんだけど、それでも今日はオリンピックの凄さを堪能したかな、なんて思ったりしています。

それはまさに選手個々が見せる高みへの挑戦――Fly High。

アルペンスキー男子スーパーG。トップ選手たちの技術――絶対にできないはずの「空中でターンしている」かのようでだった。
もちろんその一瞬だけではなくてラインの取り方を含めた戦略もあるんだろうけど、結局それを実現できるものがなければならないわけだ。


クロスカントリー男子スプリント。夏の陸上1500mのような、駆け引きもありながらも、それ以上に必要なのは目の前の相手に勝ちたい、負けるもんか、そんな闘争本能。


スピードスケート男子1500m。ワールドカップでまったく結果が出てなかったはずなのに、この大会にきっちり照準を合わせてメダルをもぎ取っていくオランダチーム。
想像の域を出ないけれど社会情勢も含めて、「勝負を賭けるならここ」と決め切れることこそ強さなのか。


カーリング混合ダブルス決勝。フリーズってこんなに簡単にできるもんだったっけ?
種目特有の点の取り合いの中、まったくミスする気配もなく、「スーパーショットがあたりまえ」というイタリアチームの強さに驚愕する。


そしてわれらがスマイルジャパン、アイスホッケー女子グループリーグ最終戦。
身体のサイズも、基本的な技術も、下回っていたのかもしれない。それでも一瞬たりとも集中を切らさずパックを追う――テレビで目で追うのさえ大変なのに。
目標どおりの1位通過で決勝トーナメントへ。もうこちらも彼女たちの戦いから目が離せない。
どうせ目で追えないならラジオの実況に耳を傾ける、というのも悪くなかった。けっこう映像が頭の中に浮かんできた。


「より高く」――それはオリンピックのモットーのひとつ。


2022年2月7日月曜日

【Beijing2022】ルール。

 ルールってのは可能なかぎりフラットに競技ができるように存在しているけれど、それは誰にとっても公平かというと必ずしもそうではなくて案外理不尽なものだったりもする。
それもまた競技の一面だ。
だから、その微妙な不公平さを含めてルールは守るべき。

何度か同じようなことを書いてきてるけど、僕はそう思っている。


それでも、それでも、もっといい運用はなかったのかと思う。10チームのうち4チームに失格者が出るなんて、「競技不成立」でもおかしくないわけで。

努めて冷静に考えるに、おそらく少し痩せたんだと思う。会場に入ってもうずいぶん時間も経ってるし、緊張感が続いている中、フィジカルのコンディションを整えてる(体重を調整する)時間が取れなかったんじゃないかな。いやね、それでも4人はないわ。(追記:5人だったそうね。もっとアレですわ)


「犯人探し」はやめてほしい。別にインタビューも聞かなくてもいい。本人がだけが悪いわけではもちろんない。
一瞬銅メダルが見えた、あの大ジャンプを讃えたい。ただそれだけでいい。



個人的に最も「金」を期待してたレースだったんだけど・・・いや、まだまだ終わらんよ!!


2022年2月6日日曜日

【Beijing2022】心躍る。

何度も書いてることではあるけれど、採点競技は基本的に理不尽であって、しかも冬の競技は運不運が非常に大きく結果に左右するもので――。

それでもこの大きな大会で、やりきったこと、それも猛烈に高いレベルでやりきったことを僕たちはしっかりと見届けたし、そのことは選手たちに誇ってもらえたらうれしいなと思う。


本当に心躍る滑りだったし、言葉にするのは難しいけど、あんりさん、マジですごかったよ。

*  *  *

小林陵侑。金メダル、も少し喜んでるかと思いきや、インタビューで「次の試合」と言い切った。そうだね、ここが終わりじゃない。また僕たちの心を揺さぶってほしい。揺さぶってくれると信じてる。“Fly High”だね。

だってね、実際問題として、あの追い風を克服できたのは、彼ひとりだから。運不運とか関係なかった。素晴らしい勝利。


さあ、どんどん行こうぜTEAM JAPAN!!


2022年2月5日土曜日

【Beijing2022】力を尽くすその瞬間を。

力を尽くす、ということはこういうことか。
そしてその姿はこんなにも胸に迫るのか。

高梨沙羅が飛んだ2本目のビッグジャンプ。
堀島行真がこの日の4本目で見せた高いエアと驚異のリカバリー。


それぞれ目標としていた順位には届かなかったかもしれない。それでもその「目一杯」のパフォーマンスは、強く心に響いた。

僕たちはメダルの数とか色とか、いつもそんなことにとらわれてしまう。
それはもちろん大切なことなのかもしれないけれど、それでも選手個々が全力で力を尽くしてくれれば、それで十分、十二分なのだと思う。

ただテレビの前でギャーギャー言ってるだけの僕たちにとって、そんな選手の姿を共有できるこの瞬間は、なんて贅沢な瞬間だろう。



沙羅さん、混合団体もよろしくね。


2022年2月4日金曜日

【Beijing2022】立春。

「立春」って、何かが始まるって感じするもんね。偶然とはいえ開会式にふさわしい日――実際にはめっちゃ寒そうだったけど――と演出だったと思います。

バッハの長い挨拶を除いては(^^;


それにしてもまさかトーチがそのまま聖火台になるとは。ガスの供給どうするんだろう。余計なお世話ですかそうですか。

帽子にマスクで誰が誰やらわからなかった我らがTEAM JAPANですが、笑顔も見えてたようで何よりです。だって、開会式なんて「選手のもの」だもん。演出も含めて(バッハの挨拶を除く)存分に楽しんでもらって、ここまでたどり着いたことをかみしめて、そして自らの競技に向かってもらいたいな、そんなことを思います。
その機会さえ得られなかった芳家さん・・・どうぞお大事に。

いやー、それにしても花火の物量。中国を感じるわー。


さてTOKYO2020でもやってたランチタイム配信観戦。
今日はフィギュアスケート団体のアイスダンスのリズムダンス。チームココこと小松原組が1番滑走だったんで、タイミングよく見ることができた。
フィギュアって案外競技が止まってる時間が長いんで、限られた時間内だとなかなか難しかったりもする。


いい演技だった。本当にそう思った。
あなたたちのあげた4ポイントが、きっとメダルへの希望になる!!


なでしこ、再構築の第一歩。

3連覇がかかってたなでしこさんたちのアジアカップ。残念ながらベスト4止まりでした。

CHN 2(4PK3)2 JPN

ピンチらしいピンチがほとんどなかっただけに、実にもったいない失点でした。特に1失点目は安かったねぇ。


2失点目は119分。いかにも「あっ」という失点で、守備固めをした後だったから、「これは浦和天皇杯パターンか?」とも思ったりしたものの(笑)、結局そのままタイムアップ。
PKはまあしかたない(山下ってPK苦手なのかな)


グループリーグのとき、僕は「ゆるゆると期待している」と書きました。
負けてもいいとは言いませんが、勝ってしまうことで「これでいい」とならないですんだととらえたい思います。
一度壊れたものを再構築し始めたばかりなのですから。そんなに簡単じゃないです。

何より、この大会ではワールドカップの出場権を得たのです。とりあえず大目標は達成です。


2022年2月3日木曜日

【Beijing2022】さあ始まったよ。

開会式もまだなのに、こんなに盛り上がってていいんかね?
オリンピック、楽しいなぁ。本当に。


TEAM JAPANの先陣をきって登場したスマイルジャパンこと女子アイスホッケーチーム。
ちょうど映像を見始めたのがちょっとばかり攻められてる時間帯だったんだけど、集中力というか、あの高速のパックに対して「正確」にスティックを動かし続けているなとまず思った。
スティックが動けば相手の攻撃の道筋を消すことができる。3ピリのキルプレイの時間帯もそれは決して緩むことなく、そして最終盤にかけて運動量が落ちない。


追わなければならない相手のほうが先に足が止まった。それがどれだけすごいことか。このチームは強いよ。いやー期待しちゃうなぁ。

*  *  *

モーグル男女予選。
川村あんりは、ミスはあったものの「まあ余裕でしょ」という感じでQF進出。ターンはまだスピード上がりそうだし、エアは調整のみ。いい感じじゃないでしょうか。

一方堀島行真。セカンドエアを飛びすぎて――ヤバかったね、あのエアは――予選2に。


ちょっとジャッジ厳しくね?と思うけれど、大会直前のインタビューでもちょっと不安があったように見えたし、前回大会のこともあるし、1本余分に練習できると思っていい方向につなげてくれるといいな。

・・
・・・

オリンピックが始まった、ということは「もうすぐ終わっちゃうんだ」ということも感じ始めてて、ちょっと寂しい気持ちも出てきてる。なんかヘンなやつでごめんなさい。

さあ明日は開会式です。


開化鉄道探偵、再登場。

開化鉄道探偵」の続編、山本巧次「開化鉄道探偵 第一〇二列車の謎」を読了。

前作が維新直後の“鉄道黎明期”だとすれば今作は少し時代が進んで明治中期の“鉄道拡大期”と言っていいか。開通した高崎線(上野-高崎間)が物語の背骨になる。

開業したばかりの大宮駅で発生した「人為的」な貨物列車の脱線事故。その積み荷から見つかった千両箱をめぐって舞台は始発駅・高崎へ。
徳川の隠し金なのか。鉄道、警察、商家、養蚕農家、没落士族、過激派・・・さまざまな人々とそれぞれの思惑が複雑に絡まり謎は深まっていく。その謎に元八丁堀の草壁が挑む――。


前作よりも時代が進んだこともあって、鉄道と社会との関係性には少し変化が見える。概ね好意的に受け入れられているというか。ただ貧乏政府ということもあって、この高崎線は「私鉄」だったのだとか。目から鱗。

政府だけでなく、世の中そのものが貧乏だったところに出てきた隠し金騒動。設定の妙ですね――というか、どこからかノンフィクションのような気持ちで読んでたよ。

草壁探偵と助手の小野寺コンビもいい感じに一体感(小野寺くんは否定するだろうけど)も出てきてるし、綾子という仲間(?)も増えて、絡まりまくった物語が一気にほぐれていく爽快感は格別でした。

ところで、絡まりまくった物語とあいまって登場人物がすごく多くて(全員怪しく見える)、中盤少しすぎたあたりでいろいろわかんなくなっちゃったので、頭から読み直しましたです(^^;

あと、主要な舞台となった高崎の町や事件の起こる倉賀野、烏川といったあたりは中山道さんぽで歩いたところなので、なんとなく風景が想像できたり、「ああ、あの鉄橋とカーブか」なんて思い当たったり、そんなところも嬉しかったな。

というわけで本作も存分に楽しませていただきました!


2022年2月2日水曜日

深化する戦術伊東。

まず皆様にお伝えしたいのは、先制点の起点となったのは酒井宏樹の高速ロングスルーパスであります。浦和レッズの酒井なのです!!その前に酒井に落としたのは伊東なんだけどね。
絶品のクロスも2本!決めてくれよぉ!

○JPN 2-0 KSA

最終予選全体を通じても比較的いい内容でグループトップのサウジアラビアに勝利しました。サウジ側のコンディション、メンバーの状況(開始早々のケガも含めて)のぶんは割り引かないとならないとは思いますが、90分間安心して見てられましたね。

最大の要因は「深化する戦術伊東」かなと。
選手交代を含めて戦略的に勝てたのかどうかはよくわかりませーん。が、選手丸投げスタイルの中で、これまで以上に準備時間が取れたことも含め、選手同士のコミュニケーションがより深まってるのかなと思います。

もう少し言うと、「閉塞感がある中、しかたなく伊東に頼る」のではなく、「明確なストロングである伊東をどう活かすか」というコンセンサスが取れてきているというか。
守田や酒井との関係性、伊東が走るスペースの確保・・・などなど。

別に手放しでほめてるわけじゃないんですけどね。必ずしもいいことばかりじゃないと思うし。

あれだな、これが「寄せ集めて並べるだけで機能する代表」ということなんかな。
ただレベル的に即興だけじゃなかなか機能しなくて、少し熟成の時間はかかるみたいですが。


オーストラリアが終了間際にやらかして勝点落としたけど、特に状況は変わってなくて「次節負けたら3位転落」。
世間は次節勝利で出場確定とだけ言ってますけど、手負いのオーストラリア相手ですからね、浮かれちゃだめよ。アウェイだし。


最終予選の投稿へのリンク
[MD1] オマーン(H) [MD2] 中国(A) [MD3] サウジアラビア(A) [MD4] オーストラリア(H) [MD5] ベトナム(A) [MD6] オマーン(A) [MD7] 中国(H) [MD8] サウジアラビア(H)