2024年4月27日土曜日

翳りゆくひと。[026]


[026]

マサさんの病状、あっちゃんの現状。
いろいろ考えていると、否が応でも「自分の終わり方」についても考えることが増える。

わたし自身が。わたし自身は。

早死にしたいとはもちろん思わない。明日、もっと楽しいことがあるかもしれないから。
では、どこまで生き続けたいのか。

自分のゴールラインは自分で設定できるのか。

わたしの中で何も答えの出ない、出るはずのない堂々巡りの日々が続いている。

025<[翳りゆくひと]>027


2024年4月23日火曜日

ブログ更新お休みします。

数日間、新規の投稿が止まる可能性があります。
もしも、もしも楽しみにしてた方がいらっしゃったらごめんなさい。



2024年4月22日月曜日

油断大敵。

生活習慣な通院、18回目、およそ通院2年ぐらい経過しましたね。
すっかり書くのを忘れてたんですが、17回目は16回目よりも「微改善」という結果でした。
そうすると、ヨシヨシという気持ちが芽生えてきて・・・。

ドクター「少し高くなってます(バン!)」

改善してたぶんをあっさりと取り戻してしまいました(涙)。
というわけで今回はいろいろと厳しめに問診されました。

ドクター「間食は?(ドン!)」「体重は?(ドン!)」「あ、お酒は??(ドドン!)」

一応正直に答えるわけですが、そうすると食生活(特に酒ね)には厳しく指導とが入ってしまうマイ生活習慣なわけです。体重は問題なし。

ドクター「週に2日は控えてください(ドドドン!)」

できるかなぁ。

ぼく「が、がんばります・・・」

次回は6週間後です。しかも広範囲の血液検査やるってよ(ドキドキ)。



2024年4月21日日曜日

なんやねんなこの試合は。

相手チームがガンバだから、とかいうことは全然なくて。
負けるはずのない試合展開で、ころっと負けるのはちょっと萎えますわ。さすがに。

ウチも攻撃は「たいがい」だったけど、相手はまるで「形」を成してなかった。

でも、結果は。

●浦和 0-1 G大阪

選手の配置とか選手交代のタイミングとか、思うことは山ほどあるし、悪いことばかりではないけれど、でも、今の思いは。

バーカ。



2024年4月20日土曜日

若者はお上手。

U23アジアカップ第2戦、大畑先発!!
ナイスアシス・・・・あ、取り消された。
今度こそ!ナイスアシスト!!


サイドをオーバーラップしてマイナス気味のクロスにIHが合わせる見事なゴール・・・それ浦和で見たいやつ(涙)。

UAE 0-2 JPN○

とまあ大畑が一定の活躍を見せたので(もっとできるよ)、個人的には十二分。
ただ結果としては「あと1点」欲しかったかな。終盤惜しいシーンも多発してたので。
1点足りなかったことで韓国と得失点まで全部並んでしまった。次の韓国戦、もしドローだとPKまでやるレギュレーションとか。負けてQFがカタールとかイヤすぎるでしょ。

とはいえ、あれだけ荒いUAEを普通にいなして勝ち切った(しかもほぼターンオーバーして)のは本当にお見事。


それにしてもこのチーム、みんな上手。
とにかくキックの質が高いし、変なミスがすごく少ない。サイドのローテーションとか、スペースに顔出すとか、違うレーンに立つとか、現代サッカーの基本はちゃんと身についてる感じ。さらにサイドの使い方みたいなチームの戦術もしっかり頭に入ってて。
彼らが経験積んだら、そりゃヨーロッパ行っちゃうわ(今でも海外組多いけどさ)。


2024年4月19日金曜日

翳りゆくひと。[025]


[025]

院長は言葉を続けた。

「病院としては、必要な治療はもちろん行いますが、もしものケース、たとえばお父さんは心臓に持病があるから不整脈とか、あるいは肺炎とか誤嚥とか、それによる心停止、そうした事態になった場合にどうするか、ご家族として同意書を書いておいてください」

頭では「そうだろう」と思っているけれど、いざ『積極的治療を希望しない』にチェックを入れるときには少し手が震えた。
ただ、マサさん本人は理解できないだろうし、それでいい。マサさんはまもなく90歳。もしもそうなれば大往生だ。

「ご本人とはもう会われました?」
「いえ、昨日は到着が遅かったのでまだ」
「そうですか、手配させますので会っていってください」

入院病棟の待合エリアで待っていると、マサさんが横になったままベッドごと移動してきた。

その表情を見て、わたしは言葉を失ってしまった。
つい2ヶ月前はあんなに穏やかだったマサさんの顔から、「力」がまるで抜けてしまってるようだった。入院してるのだから当然なのかもしれないけれど、生気があまり感じられない。
それでも何か声をかけなければ。

「どうですか、具合は」

自分の口から出た言葉が、敬語になっていることに自分で驚いた。
わたしにはマサさんと会話をしているという実感がなかったのかもしれない。
マサさんも何か言葉を発しているようだが、これも脳梗塞の影響なのか、何を言っているのかまったく聞き取れない。本当に会話にならなかったのだ。

マサさんはベッドの上でモソモソと動いているが、見るとやはり左手がまったく動いていない。自分の身体が自由にならないことへの苛立ちみたいなものも感じる。
言葉にならない言葉を発し続けている。わたしは「そうだね」と相槌にもならない返事を繰り返していた。

「早く元気になってくださいね」

5分も経っただろうか。たくさん話そうとしたマサさんの息が上がってしまったような気もした。
もう十分だ。
写真を1枚だけ撮らせてもらって、看護師さんに面会を終えることを告げた。

病院を出たところで、いぬかいのサダカタさんに電話をし、ひととおりの状況を報告させてもらった。今後も何かあればよろしくお願いします、と。

マンションに戻って、あっちゃんにも聞いてきたことを簡単に説明した。

「脳梗塞でね、しばらくはよしおか病院に入院することになるから」
「面会に行くなら、電話予約が必要だって言ってたよ」

医療機関ではまだコロナ対応の影響は残っている。面会の人数・時間にまだまだ制限がかかっているのだった。

「それでね、院長先生がね、もし治療が終わっても麻痺は残るから、この家に帰ってくるのは無理だって」
「そうなの?」
「最終的には施設に入ることになると思うよ」
「このマンションの1階に空いてるところがあるから、そことここを交換してもらって1階に住めば・・・」

分譲マンションの部屋交換なんてそう都合のいい話、できるわけがない。
昔住んでた社宅アパートならいざ知らず。

「1階だってアプローチのところに階段あるでしょ。それがもう上れないから」
「そうよねぇ」

しばらくひとり暮らしになること、そしてマサさんはもう戻ってこれないこと。
何度も何度も説明を繰り返したが、はたしてあっちゃんの記憶に定着してくれるだろうか。

帰路、ながいきセンターのセイコさんにも電話で一連の事情を説明した。
身の回りに医療が存在しているマサさんよりも、心配なのはあっちゃんのほう。わたしとセイコさんは、その点で一致した。一致してしまった。

一方で、院長の言葉を思い出したりもしていた。

『連絡、つくようにしておいてくださいね』

024<[翳りゆくひと]>026


2024年4月18日木曜日

新基準低反発。

昨年の秋大会以来の「遠縁の後輩」の応援に。
結果は期待どおりのコールド勝ち、エースの復活も含めて大変喜ばしい内容でした。
相手チームに多めにエラーが出てしまって、ちょっとかわいそうだった。タイムリーエラーに絡みまくったあの選手は寝れないだろぅなぁ・・・。

この試合、個人的にすごく気になったのが、春の甲子園でも話題になった「新基準の低反発金属バット」。

音の高いモデルが人気、という話は聞いてました。多分にメンタルへの影響だと思いますが、その音の甲高さには本当に驚きました。参考記事→Number Web
試合前のペッパー中に軽くボールに当てるだけで「キーーーーン!」と、まるでホームランが飛び出したような音が球場に響く。


試合中はメーカー/モデルによる音の違いが表面化して、やたらに鈍い音のバットもあるし、芯に当たるかどうかでも響きに違いがある、というのがよくわかった。
ファウルなのに「キーン」だったり、きれいなセンター返しなのに「ゴンっ」だったり。

そしていざ打ち返された打球、「飛んでねぇ!」です。
完全にフェンスオーバーな感じの打球がフェンス手前で失速するシーンを何度見たか。
あるいは外野の後ろ!と思うような打球が野手の「前」にポトリと落ちたり。
外野手の守備位置、去年の秋よりも10メートルぐらい前になってる気がする。

半分は「音」との感覚のズレもあるんだろうし、その「音」もメーカーのよってぜんぜん違うわけで、これは慣れるのに時間がかかるよ。
選手はもう慣れたんだろうか。


2024年4月17日水曜日

やせ我慢のリスク。

『おしゃれはやせ我慢』だとは思うんです。ファッションは季節の先取りです!

でもね、特に冬から春になるときとか、我慢にも程があるというか、リスクがあるというか。

季節を先取りしたファッションは、簡単に言うと寒いっす。

・・・なんてことを書いてたらね、気温は乱高下しつつ一気に夏日になったり。
いったいどうなってんのよ>地球


模様替えするタイミングがわかりません(涙)。
(追記)間違えた「衣替え」だわ(恥ずかし)


虎の子を守って。

どの競技も、特に団体競技の出場権は狭き門だな、と思う。その意味でもオリンピックは特別だ。

男子サッカーの最終予選を兼ねたU23アジアカップ。上位3チーム(正確には3.5枠)にパリ切符が与えられるわけだけど、まずはCHN、UAE、KORと同組(!)になったグループリーグを抜けなきゃ話にならないわけで。QFとかよりもこのグループステージのほうが厳しくないか?と思ったり。


その第1戦。浦和的には「大畑が先発じゃないからやり直し!」とは思ったものの、始まってみると中国の右サイドにデカイ選手がいたので、「そういうスカウティングだったのならしかたないか」と思い直す。
右に関根、左にヒラカワだと実質浦和じゃないかと思ったり思わなかったり(^^;

そしてそのスカウティングが総じて非常にうまくいった試合ではなかったかと思う。

ひとつは得点シーン。右のポケットを取る→ペナ角方向へ戻す→中国のラインが上がる+ボールウォッチャーになる→その裏にファーから飛び込む、という実にスムーズな、かつ相手のウイークを突いた形でのゴールだった。きちんと合わせる松木はさすが。山田のクロスも上質。
直前にも松木が胸トラップからシュートに行こうとしたほぼ同じ形があったし、左サイドでもその形は狙ってた。

守備面でも、サイズでも不利だったにも関わらず、空中戦で特別やられるような形にもならなかったし、冷静な対応ができていたのは事前の準備の成果だったんじゃないかなと思う。

前半早い時間から10人になっちゃうのはさすがに予想してなかっただろう(西尾は反省しなさいね。これがアジアよ)
それでも、前半こそただ跳ね返すだけになってしまってたけど、後半にはそれを攻撃までつなげることもできるようになってて、「虎の子の1点を守り抜く」ためには最高の展開だった。

選手の能力はもちろん、そういう修正も含めて、チーム全体の勝利だったと思うよ。

○JPN 1-0 CHN

さあ次も勝ってとっととトーナメント進出を決めてしまえ。
次は中2日だからなっ大畑使え大畑使え大畑使え>大岩監督


2024年4月16日火曜日

時は流れて。


モンちゃんのポストで気がつきました。早いもので今日で本震から8年だそうです。

まだまだ復興道半ばという部分も多いのでしょうが、明るい話題も耳にすることも増えてきました。ぜひとも引き続き前へ、という思いです。

くまモンとは強い「縁」があるのですが(^^;

このブログのプロフィール欄にも書いてあるように、筆者の本籍地は熊本です。なので他の地域よりも思い入れは大きかったのですが、最近は「縁」そのものが切れかかっていて、その思い入れも徐々に小さく、というか他の地域と変わらなくなりつつあるような気がしています。
そもそも「故郷」というわけではないし。

それは時間の流れ、というやつだと思います。それはまあしょうがない。

でも、ときどき無性に辛子蓮根が食べたくなるのはDNAに刻まれた何かなのだと思います。
(って12年前も書いてた→コチラ


2024年4月15日月曜日

翳りゆくひと。[024]


[024]

保険証書類がぎゅうぎゅうに詰め込まれている引き出し、ざっと見たところ、満期になっちゃってるものなど、明らかにすでに契約が終了しているものも含まれていそうだった。
「整理してしまい込む」マサさんの面目躍如と言うか、何と言うか。

今日これを引きずり出して、すべてをチェックするのは現実的じゃないな。
わたしは力を込めて引き出しを元の位置に押し込んだ。

ただ、郵便で送られてくる保険会社からの通知が見つかって、少なくともK生命とZ生保、A生命の契約が現存することが判明した。入院の特約が付いているのはあるのか。

A生命の保険料はN銀行の口座から引き落とされているのはわかっていたが、保険の内容はよくわからない。
Z生保は、マサさんとあっちゃんが相互に受取人になってるタイプのもののよう。保険料はあっちゃん名義のクレジットカード経由で、マサさん名義のN銀行の口座から保険料が支払われていることも確認できた。
K生命は証書が見つかったわけではないのだが、第2連絡先としてわたしが登録されている契約ではないだろうか。わたしの自宅に通知はがきが届いていたはずだ。
いずれにしても、この段階で入院費用を保険で、みたいなことを考えるのは時期尚早だ。ここまで見えれば十分だとわたしは思っていた。

さらに、マサさん宛に届いてたSN証券の残高通知書が見つかった。1月に来たときもこの証券会社からの通知は見たような気するが、ちょっと記憶が定かではない。
残高は「資産」と呼びたくなる程度には大きく、わたしは、マサさんあっちゃんのためにこれが使えるといいなと漠然と考えていた。この書類はわたしが持っていることにしよう。
資産という意味ではマンションの権利書ってのもどこかにあるはずだ。わたしの意識は少し「将来」に向き始めていた。

そうこうしているうちに、よしおか病院から、院長が説明をしたいとの連絡が入った。

「お父さんとはずいぶん長いお付き合いになってるんですけど」

院長の最初の言葉は、気にかけてますよという意味だと受け取った。そもそも院長自身がマサさんを担当してくれてるわけだし。そして言葉の中に、何か差し迫ったようなものは感じない。

「脳のCT画像なんですけど、萎縮があるのに加えて、この白いところですね、脳梗塞が複数あるのは間違いないです」
「時期ははっきりとはしないんですが、以前から脳梗塞があった可能性もあります」
「現状、急激に悪化しつつあるということはなくて」
「血液検査の結果も、血圧が高い以外はさほど悪くないですね」

なるほど。ここまでの状況からある程度想像、いや、「期待」していた内容だ。

「あとは転んだときかな、腰の骨も」

少なくとも脳外科のある病院に転院する緊急性はなく、よしおか病院で1~2週間の入院、それからリハビリ施設へ、という流れになるだろうという説明だった。

「このあたりはうちの地域連携室とケアマネージャーで相談させてもらいますので」
「よろしくお願いします」
「あと、脳梗塞を原因とした手足の麻痺は残るので、リハビリをしてもご自宅に戻れることはないでしょう」

エレベーターのないマンションの4階という物理的制約、あっちゃんとふたり暮らしというソフトの問題。どう考えても「そうなる」のは当然なのだろうが、こうしてはっきりと医師に言ってもらえて、ある意味良かったと思った。

わたしの中の覚悟が決まった、そう言ったら言い過ぎだろうか。

023<[翳りゆくひと]>025


2024年4月13日土曜日

一進一退。

3歩進んで2歩下がるならまだしも、進んだ3歩分をしっかり3歩分戻ったわ(涙)。

柏 1-0 浦和●

大前提として、柏が素晴らしかった。
まさかあの強度と組織が90分間続くとは思えなかった。お見事。

対して浦和さん。

「岩尾不在が」って解説者に言われまくってたからな。事実そのとおりだと思うし、ぐうの音も出ん。
前節あれだけ良かった連動性が――前に出る守備が影を潜め、ビルドアップのときには誰も顔を出さずに個々が孤立する――。
まだまだスタイルが確立されてないんだろうな。生みの苦しみというやつか。おそらく今季はしばらくこの一進一退が続くんだろうな。
だから勝ったときにはアホみたいに喜んでやる!


“リーグ最多得点”

そんな次の試合で無得点。これも僕たちの浦和レッズさん。

・・
・・・

短期的に勝ち点を積み上げたいなら4-2-3-1もアリだとは思うけど、今のところ、我慢して、「積み上げるならコンセプト」なのかな。
問題はその我慢をいつまでやるん?という話。3歩下がったら4歩も5歩も進んでくれ。


2024年4月12日金曜日

さんぽニスト、旧東海道をゆく。其の十三

「横に長すぎる」でおなじみ静岡県に入って7日目。ついに、歩ききりました!


もう三島のこととか忘れちゃうぐらい遠い昔のような気がしますよ(^^;
実際2年半前のことでしたね→「旧東海道をゆく。其の七

*  *  *

というわけで、今回は前回ゴールの浜松宿の本陣跡前から、愛知県を目指して出発です。

小一時間も進むと、進行方向左の空が広くなったように感じます。たぶんあれは「海の気配」。そしてまだ9時台だというのに「さわやか」の前には10人以上の行列(@_@)

ところで、行き交う軽自動車(スズキのお膝元だもんな)のダッシュボードにやたらとポケモンのぬいぐるみが置いてあるような気がしてなりません。リザードンとかデカすぎるだろう。
何かこの地域と関係あるんかしら?浜松町にはポケモンセンターがあったはずだけど、それは浜松違いよ。

薄曇りの中、朝はフーディにウインドブレーカーといういで立ちでスタートしたのですが、陽が高くなるとあっという間に気温が高くなってきました。ロンT1枚になり、それから念のため日焼け止めも――特に後方から陽が上ってくるので首の後ろは念入りに。

そうこうしているうちに国道を離れ、松並木を抜けると舞阪宿に到着です。
舞阪宿の写真いろいろはインスタで→コチラ

江戸時代ならここから浜名湖を渡し船で、だったのですが令和の人間は弁天島を経由しつつ歩いて浜名湖を横切っていきます。
きっと左右に湖が見えるんだろうな~と期待しつつ進むと、歩行者専用の橋からは、左に道路・右に線路で視界が遮られるという、かなり残念景色でした。
少し寄り道してみようかとも思ったのですが、その寄り道する道もなくてね(涙)。

浜名湖を横切った先が新居宿です。「荒井」という表示もいくつか見かけたんだけど・・・ちゃんと調べてません(汗)。たぶん丸子/鞠子宿(→「旧東海道をゆく。其の十」)みたいな単なる別表記でしょう(テキトー)。
新居宿の写真いろいろはインスタで→コチラ

ここには関所があって、交通の要衝だったというこうがうかがわれます(東海道に設置された関所は箱根関所とこの新居関所の2ヶ所だそうで)。
が、ワタシは中の見学はせずに先に進みます(^^;


新居宿を出ると、東海道はいったん南下し、カクカクと曲がって方向を変え再び西へ向かいます。

浜名旧街道と呼ばれるこの道は風情抜群。松並木、そして左には遠州灘の気配(見えないけど)、右は緑深き山。その山にところどころ見えるこの時期ならではの満開の桜のピンク色。さんぽサイコー!と実感できる瞬間です。

一方で『津波避難』の標識や、がけ崩れの注意喚起の表示も数多く見られて、風情だけではない、この土地のリアルも感じられました。地震のときは両方のリスクに対してどう逃げるんだ?と心配になったりも。

さて東海道は右に針路を取り、さっきから見えていた「山」のほうへ上っていきます。それが潮見坂です。この坂、ここまで歩いてきた坂の中でもトップレベルに急坂かと。そこそこ長いし。

ふうふうと息を切らして上りきったところが白須賀宿です。天空の宿場町です(ちょっと言い過ぎですが、周辺より高い位置にあるのは確か)。
白須賀宿の写真いろいろはインスタで→コチラ

宿場の入口にある潮見坂公園からは遠く遠州灘を望むことができます。スマホで写真を撮ったんですけど、折からの薄曇りと逆光のせいで何が何やら(涙)。
それよりも、この高さまで一気に上ってきたのか、ってほうが驚きね。

案内看板によれば、もともと宿場は潮見坂の下にあったそうで(なので今も「元町」という地名が残る)、津波対策として高台に移転したのだとか。移転したらしたで高台は風が強くて火事が多くていろいろ対策が必要になった――なるほど。

曲尺手(かねんて:宿場町の入口などに見られるカクカクと曲がったクランク状の道のこと。軍事的な意味合い以外にも役割が、という話はコチラに丸投げしておくw)を抜けて宿場の中心に入っていきます。

この白須賀宿、とても街並みが綺麗に整備されてます。
この後通る二川宿でも思うことになるですが、「古い街並みと古い家」って別だよな、と。ちょっと説明が難しいんだけど、きちんと街並みを遺していくためには、「今」の手を入れ続けなければならない。町の方々のご苦労を思います。

で白須賀宿を出たところが冒頭に書いた「県境」。愛知県豊橋市です!
そして合流した国道1号線を、じわじわと下っていきます――潮見坂で上ったぶんですね。なんかもったいない(笑)。
国道の両側は工場、特に産廃関係の業者がたくさん。休日のこの日、歩道は誰ひとり歩いてません。なのにクルマはバンバン走り抜けていく。頭の中で、愛知県=クルマの町の図式が出来上がっていきます(^^;

道がほぼフラットになり、国道1号線を折れて東海道新幹線のガードをくぐり、東海道本線の踏切を渡るとそこが二川宿
二川宿の写真いろいろはインスタで→コチラ

細い道路の両側に、往時をしのばせる「古い街並み」(残念ながら本陣跡は改装中らしく公開が休止されてました)。雰囲気ありますね。曲尺手っぽいところもあります。

ただそれをのんびりと散策させてくれないのが、意外にたくさん通るクルマ車くるま。小さな橋の上で写真撮ろうとしてたら、私のせいで車がすれ違えなくなっちゃった、というぐらいには狭い(^^;
国道1号と並行してるので、抜け道みたいに使われてるのかな。

で、何も考えずに二川宿から次の吉田宿に向かって進んでいくことになるのですが、ぜんぜん時計見てなかったのね。意外なほど時間が経ってて・・・。
ずーっと薄曇りだったせいで太陽の動きで感じるはずの時間経過があまり実感としてなかったこともあるんだろうけど、何よりも疲労感が少なかったことが最大要因ではなかったかと。
それはつまり、先日投入したおニューのシューズがものすごく「いい具合」ということではないかと思ってます。歩きやすい+疲れが出ない、ですもの。
ただ、ソールの船底形状のせいで、歩道橋の下りがバランス的にちょっと怖かったです(^^;

それでも帰りのことを考えて少しばかり早足になっちゃったかな?

国道1号線に戻ると、ロードサイド店舗の感じとか、集合住宅とか、だんだんと豊橋の市街地という雰囲気になってきます・・・あ、路面電車が来た!

そこから路地を曲がって豊橋の中心部、つまり吉田宿に入っていくのですが、城下町ということもあって、カクカクと曲がります・・・あ、住所表示が「豊橋市曲尺手町」だ!
吉田宿の写真いろいろはインスタで→コチラ

本陣跡を通り過ぎたところで、東海道は豊橋駅と逆方向に進んでいくので、今日はここまでにしましょう。もうすっかり夕方だし(^^;


今回の行程:浜松宿~舞阪宿~新居宿~白須賀宿~二川宿~吉田宿。ランチは新居関所の真向かいにあった居酒屋さんのランチ「しじみラーメン+しらす丼セット」。しじみの澄まし汁に中華麺ぶち込んだような感じでしたが、このスープが濃厚!しらすも大量だったし、これで880円とかバカなの?と思うぐらい豪勢(上の動画の中に写真が出てきます)。おみやげは友人にサジェストされていたとおり、豊橋駅でヤマサのちくわとブラックサンダー


12 袋井~浜松]<[13 浜松~吉田]>[NEXT]


2024年4月11日木曜日

翳りゆくひと。[023]


[023]

ホテルからマンションに向かうこの道にもすっかり通い慣れてしまった。蝉の声がうるさい。

あっちゃんの様子はいつもどおり。マサさん不在が特に影響があるようには見えない。少しだけ雑談をして、それから病院に向かうことにした。

「入院の手続きとかがあるから、よしおか病院にちょっと行ってくるね」
「そうなの」

約束の10時に病院の窓口で地域連携室のヤマモト看護師を呼び出してもらい、事務的な諸々の説明を受ける。たくさんのことを言われたような気がするが、全部頭に入ってるだろうか。自分のことながら心配になる。
いや、これをあっちゃんがやることになったら、それこそ大ごとだ。しっかりやらなきゃ。

まずは入院同意書への記入、それからパジャマ、洗面道具、おむつといった身の回りの品の利用契約書にサインをした。
今どきの病院は、出入り業者がこうした品をすべて手配してくれるんだな。家族がいちいち持ってきたり洗濯したりといったことがないのは、すごく理にかなってる。少しでも負担がなければそれに越したことはない。もちろんわたしには対応はできないのだし。

「今、別の病院の脳外科で、再度のCT検査をしています」
「その結果を受けて、院長から説明をいたしますので」

よしおか病院には脳外科はないので、近隣の病院に行っているそうだ。こうした連携は本当にありがたい。

それから受付窓口の方からマサさんの医療保険証を返却してもらった。いぬかいのヨコミツさんがちゃんとピックアップしてくれてたみたいだ。よかった。

検査の結果次第では転院の可能性もあるので、医療保険証と介護保険証はセットにしておいたほうがいいとのことで、事務の方がいぬかいに連絡を取ってくれて、サダカタさんがわたしがいるタイミングに合わせてわざわざよしおか病院まで介護保険証を届けてくれた。

「今回はいろいろとありがとうございました。今日もお忙しい中すいません」
「いえ、今後も何かありましたらお声がけください」

こういう場所で、信頼に値する知った顔を見ることの安心感。そして自分たち家族のために動いてくれる人がいることに対する感謝。わたしはそうした思いを噛みしめていた。

手元に医療保険証と介護保険証が揃ったのは初めてだ。なくさないようにしないと。
だが、よく見ると医療保険証の有効期限が今月7月末までになっている。新しいのはもう届いていたりするのだろうか。

「つかぬことをお伺いしますが、新しい医療保険証ってもう各家庭に送られていたりするんでしょうか」
「いえ、窓口ではまだ新しい保険証は見ていないので、おそらくまだだと思いますよ」
「ありがとうございます」

わたしはいったんマンションに戻ることにした。
あっちゃんに入院手続きを終わったことを伝えた。

「午前中は検査しているみたいなんで、午後、院長先生から病状の説明があるからまた行ってくるね」
「院長先生って前の院長先生の息子さんね」

マサさんあっちゃんがこの地に越してきてから、ずっと通ってる病院だから、もう数十年もの付き合いになるはず。

「お兄さんもお医者さんで、院長は弟さんのほうよ」
「マサさんが家の前で転んだときに、助けてくれた若い男の人とよしおか病院でばったり会ったのよ」

あ、その話は昨日も聞いた。
はっきりしてる記憶とぼんやりしてる記憶がランダムに登場してくるんだな。

「そうだ。もうすぐ新しい医療保険証が送られてくるはずだから、絶対になくさないように、このテーブルの上に置いといて。次に必要になるから」

話をしながら、わたしはいつものようにリビングテーブルの上の書類や郵便物をチェックしていた。今回はマサさんの入院という事情があるから、特に保険関係を確認したかったのだ。

「生命保険とかの書類ってどこかにまとまってるの?」
「この引き出しよ」

引き出し、開かないぐらいにパンパンじゃん。何が入ってんのこれ。

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2024年4月10日水曜日

連立方程式。

『学校の勉強なんて将来役に立たないだろ?』

よく言われることではあります。数学なんて特に。

でも・・・。


人生において役に立たなさそうなもののひとつ、連立方程式。それが急に目の前に現れて、わたしゃびっくりしましたよ。

仕事上で「数字を」と頼みごとをされて、そのためには a b の値を出さなきゃならないということだったの。

解けたね。すばらしい(笑)。
いや、仕事の内容すなわち文章題から、ちゃんと式を立てられた自分に驚いた(大笑)。

未来を担う子どもたちに伝えたい。知識は人生を豊かにする、と。

そんでもって、こうしてめっちゃ具体的に役に立つとそれはもう単純に、ことのほかうれしいよ!!、と。


2024年4月9日火曜日

シーズンラスト。

残念ながらプレーオフに進むことができなかったので、レギュラーシーズン最終節がすなわち今季のラストゲーム。
その最終節を課題だった「連勝」で追われたのはまずもって良かったです。

金沢 66-89 東京Z○

金沢 67-86 東京Z○

このブログではあーだこーだ、さんざん文句も言ったし、一方で手のひらもくるくるくるくる回しながら喜んでもいたし、そういう意味ではまさに喜怒哀楽でした。

なにせここ数年に比べれば、ちゃんと勝ったり負けたりなシーズンでしたもの(^^;


何にも書いたような気がしますが、今季のカテゴリーは身の丈に合ってたのかもしれません。「怒哀」だけだと辛すぎますし。
その上で、素晴らしく上質なアリーナ体験を提供してもらったとも思っています。
比べるつもりはないですけど、B3TVを通じて見てみて驚いた部分もあったりしてね。

いや、それよりも何よりも、チームがシーズンを通して成長してたり、選手個々が自信を深めていったり、そうしたものがはっきりと見えたのが何よりうれしかったですね。
外国籍選手が1枚も変わらずにシーズンを終えられたというのも大きかった点でしょう。

まだ若い選手たちは、もしかしたら個人昇格していくのかもしれません。
むしろそうしてほしいしそうあってほしいとは思いますが、このチームで一緒にまた来シーズンも戦いたいなという矛盾した気持ちも持ち合わせています。

とにかく今は「お疲れさま」、そして「楽しませてもらいました」です。
何やらちょっとセンチメンタル(^^;

・・・来シーズンはもう少し数多くアリーナに行けるといいな。

まとめに今シーズンのらくがき2件(笑)。

2024年4月8日月曜日

見えた意識の統一。

逆転負けから中3日。チームの中で何があったのか。何が変わったのか。

それは想像しかできないけれど、少なくともピッチの上では「前へ」という意識が統一されていたのだと強く感じた。

前節の場合は『攻撃陣が前、守備陣が後ろ』だったんじゃないかとここにも書いたけれど、そういった分断がまるでなかった。

ほぼFWの位置のような岩尾が相手DFラインにプレッシャーをかける。松尾も前から守備に出る。その動きに伊藤もグスタフソンも、そして最終ラインも連動して押し上げて前のスペースを消す。
コンパクトな守備陣形は、中盤でのセカンドボールの回収につながり、連続攻撃につながっていく――。

○浦和 3-0 鳥栖

その守備のやり方において、象徴的だったのは石原と佐藤MOM級のインパクト。

立ち上がりにロングボールに対して「前で競った」石原。なぜかイエローになったけどな。なんやねんあのジャッジ。

相手の縦パスを「前で奪って」前線につなげた佐藤。2点目のゴールを演出した一連の流れは見事。ほかにもドリブルで運ぶシーンも目立ったし。


ほんと、この3日間で何があったんだろう。

新しいやり方、新しいメンバー、変化も求められる選手。

そうした中で、負けていいとは言うつもりはまったくないけど敗戦はちゃんとチームの栄養になってた。うれしい。
交代選手含めて全選手すばらしかったです~!!


2024年4月5日金曜日

翳りゆくひと。[022]


[022]

わたしの乗った飛行機は、予定よりも10分早く目的地に着陸した。

『すべての電子機器がお使いになれます』というアナウンスを聞いて、スマホの機内モードを解除した。と、表示されたのはあっちゃんからの4回の着信履歴。いったい何だろう。
妻からもメッセージが入っていて、それによれば、あっちゃんはわたしが向かっていること自体を忘れていて、マサさんが入院した、わたしに連絡がつかない、どうしよう、と妻に連絡をしてきたということだった。もう向かってますよ、ということで安心したようだったそうだ。

とりあえずあっちゃんへの折り返しは、やめておくことにした。
それからあっちゃんの記憶力のことを、いちいち嘆くのもやめておこう。しょうがないことなんだと繰り返し自分に言い聞かせて。

あっちゃんのマンションに到着し、時計を見るとすっかり夕方になってる。やっぱり遠いな、と改めて思う。

「マサさんの様子、どうだった?」
「別に普通だと思うけど」
「でも動けないって聞いてるよ」
「そんなことないと思うんだけどね」

あっちゃんは、マサさんが倒れた事実を受け入れられてないのだろうか。
ただ、会話を続けると、ゴミ出しに出たときに転んだことがあるとか、そのときに通りがかりの若い男の人に助けてもらったとか、その男の人とよしおか病院でばったり会ったとか、そんなことを話してくれる。
もしかしたら、その男の人って、デイサービスのサダカタさんじゃないのかな、断片的な記憶があっちゃんの脳内で再構築されてるのかな、などとわたしは思いながら話を聞いていた。

いずれにしても、マサさんの入院は当面続くはず。仮に退院となってもエレベーターのないマンションの4階に住むのは非常に困難だと言わざるをえない。だから何らかの施設に移ることになるのだろう。

「しばらくはひとり暮らしになると思う」
「そうなのかしら」

それでもそういうことになるからと繰り返し説明をして確認をした。
もちろんあっちゃんが納得できているのか、そして記憶できたのかは定かではない。

そのあとは例によって銀行口座の通帳記入を。
公共料金とマンションの管理費が、年金受給口座であるFA口座からの引き落としに変更になっていることが無事確認できた。これでライフラインはひと安心だ。
細かい引き落としが継続しているN銀行の口座には、少しばかり入金をしておいた。

月々の支払い関係が解決したのはいいのだが、今後のことを考えると保険とか資産とか、そうしたものを整理しておく必要があるのだろうな。
ただ、あっちゃんは「マサさんがやってるから」と完全に人任せだったわけで、今の段階で何かできることはないか。
次になにがしかの確認手続きがあるときに、個々に対応していくしかないかな、わたしはそんなふうに考えることにした。

ふと思い出して聞いてみた。

「そういえばこないだ来たときになかった、マサさんのスマホって見つかった?」
「さあ。持っていってるんじゃないの」

呼び出してみても『電源が入っていない』は続いているけど、今のこの段階では解約とかするのはやめておくかな。
わたしは消極的にそう選択した。

この日の夜はスーパーで買ってきた弁当をあっちゃんとふたりで食べた。
難しい話は抜きにして、マサさんの転勤で引っ越したあちこちのこととか、楽しく昔話をして過ごした。

あっちゃん、昔話なら大丈夫なんだな。

021<[翳りゆくひと]>023


2024年4月4日木曜日

バランスの落としどころ。

FC東京 2-1 浦和●

わしゃあのチームには特に負けたくないんじゃぁ!
逆転負けとかむちゃくちゃ腹立たしいわ!!

以上!!


とは言いつつも、一応は振り返ってみたりはする。

結論から言うと、内容的には負けて当然だったかなと。
あれだけバイタルがスカスカになれば、そりゃやられるし(VARで取り消してもらった失点も含めて)、昨日の濡れたピッチコンディションならなおさら。

「それでも西川なら」というのが昨季。それが2試合続けてニアを抜かれる、そしてエリア外からノータッチで決められる・・・・これはいろいろ覚悟も必要かもしれない。

バイタルスカスカ問題は、もちろんアンカー1枚という構造の問題もあるんだろう。昨シーズンだったらシュートブロックに誰かが入っていたのが誰も行けてないシーンが目立つ。
それだけでなく、SB、特に酒井(涙)の守備が不安定すぎて、IHがそちらのサポートに回らざるをえなくなってる、というのも拍車をかけてる・・・・ケガという話もあったので一概には言えないとは思うけどさ、もう過度な期待はできないかな。

とはいえ、ヘグモさんとしては「打ち合い上等」なはずで、それはある程度許容しながら攻撃に迫力が出れば、とは思うのよ。ただ、チームとしては昨季の残像なのか、「守れるはず」という思いが軸足を後ろ寄りにしてしまってるような気がしてならない。
守備面で特徴の少ない攻撃陣が前へ前へ、対して、守備陣の意識が後ろなら、そりゃ中盤にスペースが出ちゃうよね。
本当なら、もっと積極的に全体が高い位置でコンパクトにして、アグレッシブな守備から攻撃につなげて行きたいのだろうけど、なかなかリンクしてくれない感じだ。
リンク面は岩尾がかなり面倒見てたのに下げちゃったからな。投入すべきは小泉だったも。

でも、単純に攻撃だけを考えると、縦パスが多く入ったり、そしてペナ角で前を向けたり、昨季はあまり見られなかった形が多く出てきているという印象も確かにある。
渡邊の巻いたシュートの形とか。あれが入っていれば普通に勝ってたね。

選手個々の特性、メンバー構成、配置、そして意識の統一・・・攻守のバランスの落としどころが、6試合終えてまだ見つかっていないってところか。

なんだ、改善の余地しかないな。良くも悪くも(泣笑)。

だから、まだまだ諦めんよ。腹立たしいがな。


2024年4月3日水曜日

続・ゴーストバスターズ。

今回今さらながらに見てみた映画は「ゴーストバスターズ アフターライフ」です。金ローね。

リブートされた2016年版「ゴーストバスターズ」の続きではなくて、旧作の「正統続編」ということらしいです。あれだ、「ターミネーター:ニューフェイト」みたいな話だ。


そうだな・・・映画としては特に言うことはないかな。いい意味で(^^;
ちゃんと「ゴーストバスターズ」だったと思うし、現代ならではの映像表現も楽しめたし。

印象に強く残ったのは、「正統続編」だからこそのラストシーン。

“会えないはずの会いたかった人と会えて、なのにその人が直後に消えてなくなったら”

そのとき僕は、良かったと思えるだろうか。
それとも余計に悲しく思ってしまうだろうか。
願ったことを後悔してはしまわないだろうか。

大難問である。


2024年4月2日火曜日

自宅トレーニング[シーズン3]#18

「継続は力なり」ということは重々承知の上なのですが、やっぱり僕にとっての最大の敵は「飽き」なのです。

ということで少しばかり新しいメニューを加えてみました。
それはアイソメトリックス的なもの。雑に言うと、最大出力で動かないやつね。


すごく効きそうです。ただ、効果が出てくるのには時間がかかりそうです(涙)。
その前に飽きちゃいそうです(爆)。

そもそも動かないのはつまんないですし(←をい)。

【2024年3月度】
加圧トレーニング:1回[自宅トレ通算231回目]
寝起き素振り:20回
月間さんぽ歩数:約34万歩

計測
前月比:   体重-0.4kg 体脂肪率+0.1pts
前年同月比: 体重-1.0kg 体脂肪率±0.0pts
2013年7月比:体重-8.1kg 体脂肪率+4.1pts

前月のトレーニング→コチラ


2024年4月1日月曜日

連勝への渇望。

同じ1勝1敗なら、Game1の敗戦を糧にして、カムバックする形でGame2で勝利するほうがなんとなく気分がいい。

逆にGame2で負けると、Game1でどんなに選手が躍動して、どんなに持ち味を発揮して、どんなに快勝だったとしても、その印象が薄れちゃうのよ。

三重 71-84 東京Z○

三重 84-80 東京Z●

でも今節に限って言えば「勝つならどっち」とかそういうことじゃなくて。
置かれた自分たちの状況、そして相手の内容を考えても、きちんと2つとも勝たなきゃいけなかった。ちょっと失礼な言い方になってますね。すいません。

Game2は相手が対策してくることは当然わかってるはずで。
あのぐらいで何をあたふたしてんのよ・・・連勝できない「課題」がまた追試になっちゃったじゃん。
先週大森でできたことが、なんでできなくなっちゃったかなぁ・・・。


まったくこのチームってば、いい意味でも悪い意味でもドキドキさせてくれるわ(半笑)。


書きたいことが何もない。

人生楽しいことばかりでたまらん。
夢と希望しかない。
ブログに吐き出す愚痴なんてぜんぜんないよ。

・・
・・・エイプリルフール。



2024年3月31日日曜日

浦和の子たちがホームに帰ってきた。

何から書こうか。書きたいことが山ほどある。

○浦和 2-1 福岡

ホーム初勝利。ここからいい流れが続いていけばいいのだけれど。

逆転勝利。勢いを出すにはいい結果。
でも、そもそも先に失点してなきゃね。今季の西川はエリアの外から決められちゃうんだよな。去年なら絶対なかったシーン。どうした。

その失点の「起点」になってしまった渡邊が、「取り返そう」としたのかどうなのか、高い位置を取り始めてからより相手に対する圧力は強まったように思う。あとはチームとしてシュートが打てるかどうかよね。


同点シーンは右でWGとSBが絡んでクロス、逆サイドのWGが詰めるという、おそらくヘグモさんがやりたい形。渡邊の落ち着きもちろん素晴らしかったっすね。前述の「起点」、それから決定機もひとつ外してる中で、しかも大当たりしてる相手GKに対してきちんと流し込めるんだから。
解説で水沼パパが言ってたけど、SBを経験することでより前でのプレーに厚みが出た気もするわ。

SNSで話題になってたけど、試合終盤には「Pride of Urawa」を口ずさみながらプレーする姿含めて、「おかえり、ホームへ」と言ってあげたい。

決勝点は、こちらも「おかえり、ホームへ」と言ってあげたい前田のクロス。あれだけ警戒され続けながら、結局最後は仕事するもんな。すばらしい。

さらには開幕から「あともうちょい」を外し続けてきたサンタナ(この試合もか)。PKとはいえ、浦和での初ゴールおめでとう。いよいよ本領発揮を期待したい。

・・
・・・

ほら、こうして列挙すると、ポジティブな要素しかないでしょ。
連戦に向けて選手も入れ替えながらだし、絶対に流れは良くなってる。

上目指して続けていきましょ。


2024年3月29日金曜日

さんぽニスト、ロッカー構造を試すの巻。

さんぽ用に新しいシューズ、「NIKE MOTIVA」を投入しました!
といっても買ったのはずいぶん前なので、「おろした」というほうが正確かもしれません。

インスタにも写真載せてます→コチラ

主にロングさんぽで使っている「NIKE Zoom Rival Fly2」がだいぶくたびれてきたということもあるのですが(リアルに穴が開いたりしないかぎり、使うのを止めるタイミングがわからない)、これまでのようにランニングシューズではなく、ウォーキングシューズを試してみよう、ということが一番大きな理由です。

だって僕、走らないもん(笑)。

ランニングとウォーキング、何が違うんだってことなんですが、メーカーのHPの文言をお借りしますと、
“ユニークなパターンを施したアウトソールと大胆なロッカー構造を組み合わせ、抜群に滑らかでクッション性に優れた快適な履き心地を実現”
だそうで。

ロッカー構造って、スキー板なんかでも言うけども、いわゆる船底型かな。
ソールがフラットではなく、つま先とかかとの部分が宙に浮いてるような形の弧を描いているんすわ。
一見に如かず。公式サイトのスクショ載せますね。なんとわかりやすい(笑)。


昨今このロッカーのウォーキングシューズって各社から出てるけど、僕の知ってる限りではNIKEでは初だし、「ウォーキングシューズ」と銘打たれたのもこのモティバが初めてだと思います。違ってたらごめんね。

履いてみると、まずは「かかとがない」アンバランスさに驚きます。まるで一本歯下駄を履いてるような不安定さ(言い過ぎ)。
そして足を踏み出すと、中央部の底の厚さにまた驚く。でもその厚さがクッションという面ですごくいい感じで、ふんわりらくちんな感じなのです。軽く2時間ほど歩きましたが、疲れは感じなかったっすね。

立ってると不安定さを感じるけど、いざ歩き始めるとこれがなんともスムーズに進んでいく。転がっていくような、そんな見た目のイメージどおりって言っていいんじゃないかな。
かと言って反発が強すぎるわけではなくて、ごくごく自然に歩くリズムが上がっていく感じ。
この反発が強くないところがランニングシューズとの差かな?

こりゃおもしろい。

僕、振り出した足のかかとをわりとしっかりドンと着くタイプの歩き方をしている自覚はあるんだけど、いざかかとを着こうとするとそのまま前に運んでくれるような・・・言い方難しいんだけど。

しかも僕の足型にドンピシャ。こりゃいいぞ。

これ履いて、長い距離を歩いてみたい。そろそろ季節もよくなりますし。


2024年3月28日木曜日

翳りゆくひと。[021]


[021]

デスクに置いたスマホが震えている。わたしは特に何も考えることなく通話ボタンをタップした。

「もしもし」
『お父様の件ですが』

第一報が入ったのは2023年7月12日昼過ぎのことだった。電話の主はいぬかいのヨコミツさん。

『きのうデイサービスから帰るときに急に足の動きが悪くなって倒れてしまって、帰ることができなくなったので、私どもの施設に宿泊していただきました』
『今日はうちの系列病院の脳外科で検査を受けていただいています』

脳外というだけでいろいろ想像はできるが、デイサービス中で助かったと思う。そしてやはり隣に病院があったのは幸いだったか、とも思う。

医療保険証がないので一時的に10割負担になるというヨコミツさんに、わたしは「家の電話台の後ろに白いファイルケースが置いてあります。その中に保険証が入ってます」と伝えた。いぬかいの方々はときどき室内に入っているはずだったから、場所はわかるだろう。
いずれにしても、置き場所をきちんと決めておいてよかった。

ヨコミツさんの口調が穏やかだったので、わたしも冷静に「よろしくお願いします」と言うことができた。

夕方になって、今度はケアマネのサダカタさんから連絡が入る。
マサさんは、自宅マンション近くのよしおか病院に入院することになったとのこと。よしおか病院はマサさんのかかりつけであるとともに、個人病院でありながら地域の中心的な存在の大きい病院だ。それはありがたい。
サダカタさんからは、まずはよしおか病院の「地域連携室」という部署の担当看護師のヤマモトさんに電話してほしいと指示を受けた。

『入院の事務手続きと、それから担当医師からの説明がありますので、病院まで来ていただくことはできますか』
「わかりました。早急に調整をいたします」

ヤマモトさんの口調にも慌ただしさは感じない。

一方でわたしも電話の向こうからの指示をただ受け身になって聞いてるだけのような感じだったけど、それでもひとつひとつきちんとこなそう、そんな意識だった。慌てずに。

さて、超多忙なサラリーマンというわけではないが、それでもこの時間帯からの休暇取得はなかなか難しい。結局、休暇は翌日の午後からの取得として、昼すぎの便で向かうことにした。

その夜、あっちゃんに電話を入れた。

「明日、入院の手続きがあるから、午後にはそっち行くから」
『わかったわ』
「マサさんの様子、見てきた?」
『普通だと思うわよ』

明けて出発当日、7月13日。

予約便の関係で病院到着が16時半を過ぎてしまうことをよしおか病院のヤマモトさんに連絡した。『医師の予定もあるので、明日14日の午前10時に来院してください』ということになった。
ということはつまり緊急事態ではないのだな、という理解をした。
気は急いているものの逆に少し落ち着いた心持ちで、わたしは保安検査場を抜けた。

一応あっちゃんには、病院に行くならわたしの到着を待たずに行ってねと伝えた。

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2024年3月27日水曜日

オルタネート。

ここまで来るともう「タレントが小説書いた」みたいな感じじゃなくて「ときどきアイドルもやってる作家さん」(ファンのみなさんごめんなさいね)というレベルよね、だからちゃんと読まないとね、ということで手に取りました。
加藤シゲアキ「オルタネート」

「オルタネート」っていうのは作中に登場するSNSの名称だけど、このネーミングの持つ意味こそが物語の核にちゃんとつながっていくというのは、すんごいセンスだとまずもって唸らされた。
  1. 交互に起こる
  2. 交流する
  3. 代理人

もちろんそれだけでなく、ちょっとした言葉のチョイスも「おおっ」って感じで(←説明できないんで許して)。
常に見られているという立場の筆者だからこその感覚なんだろうか、そんなことも思う


物語はオルタネートを取り巻く高校生たちの群像劇。登場人物も多いけど、細かく分割された章立てのおかげで混乱することもなく読み進められた。
いやむしろ、高校生という移ろいやすい季節の中で、新生活に飛び込んだ1年生と将来をも考えなければならない最上級生のように学年ごとに時間の流れは違うという部分の表現が、より物語に厚みを出してくれているような気さえする。

その中でいち読者としては、オルタネートをやらない/やれない登場人物のほうに、何か惹かれるものがありましたね。ただ、その彼らも「やってないがゆえに翻弄」される部分もあって、現代社会の縮図と言うか。

「青春」ってさ、続いていくべきものだから、わかりやすい結末やエンディングがあるわけではない。でも、物語として、オルタネートによってもたらされた仮想的であるはずの人と人とのコネクト――関係性が、実は狭かったリアルというクライマックスに収束していく流れは素晴らしいとしか言いようがない。

そしてそれを象徴するような「祝祭」の章は、むしろ美しかった。

・・・読み続けたい作家がまたひとり。


2024年3月26日火曜日

ワイルド・スピーーーーーーーーーード!!

今回今さらながらに見てみた映画は「ワイルド・スピード/ファイヤーブースト」です。
シリーズ10作目(なので原題は「Fast X」)で、前作「ジェットブレイク」から連なる最終3部作の2作目です(最終2部作の前編ってほうが正確かしら)。

メインは「MEGAMAX」ありきのストーリー、それから「ICE BREAK」からの流れも濃いかな。


相変わらずの荒唐無稽のハチャメチャなんだけど、今作はちょっと意外というか、ぶいいいいーん!ききききー!どどどどどーん!の部分への原点回帰ってのかな、すごくワイスピらしいって思ったね。
どこが?と聞かれると困るけど(^^;

もちろんラストに向かっていく中で、当然この1本だけで収まるような話ではないわけだけど、それでもちゃんとエキサイトさせてくれたと思う。

次作は必ず劇場に行く!

もう公開からずいぶん経ってるからネタバレ書いちゃうけど、これまでも超法規的措置(超映画的措置か)を使ってきた本シリーズですが、今回はジゼル!
これには驚いたわ~。ブライアン登場シーンもしっかり描かれて、さらにはエレナも(写真だけど)。

「ファミリーの物語」であるワイスピらしく、オールキャスト総集合って感じで楽しかったですっ!

われらが日本車は、RB26を積んだDatsun 240Zが活躍。ほかにもランエボが2台映った気がするがWikipediaには書いてなかった。


2024年3月25日月曜日

ホームのチカラ。

2023-24シーズンホーム最終節。
ここ数年のような外国籍のよーわからん出入りもないシーズン、その成熟を見せてほしい。そして――。


○東京Z 88-57 岐阜

序盤のリズムを作ったのは、スターターだったルイスくんかな。個人的な印象だと。
高さの不利を、縦横の機動力で補って余りあるって感じだった。3P3/3含めて「今日のヒーロー」でもおかしくない活躍だった。グッジョブ。

岐阜側にTOが出まくってたから、「あとはシュートさえ入れば」。
そしてそのシュートを入れてくれたのがわれらが「UK」!3P×5本の20PTS!
現場で見ると伝わる空中で制止するかのようシュートフォームの美しさ!

点差の余裕があればもうひたすらに楽しく踊るのみ。
ラスト1分では「中学2年生」佐藤くんの5得点まで!!佐藤くんナイス!

うれしすぎて楽しすぎて、おじさんは祝勝会飲みすぎました(笑)。


開けてGame2。今季のホームラストゲーム。

2日続けてイージーなゲームにはならないとは思ってたけど、本当に競った展開で――。でも、不思議とやられるような気はしなかった。リバウンドしんどかった(x_x)

○東京Z 85-79 岐阜

ホームのムードが高まったときのアスフレは強い。と思う。

コートの上でディフェンスコールに合わせるキャメロン。
ベンチで客席とともに手拍子をするランプキンと坂本。
コートの中、ベンチ、客席、演出、チア、そして蒲田の壁(笑)――THIS IS OUR HOUSE!!!!

開幕のころから考えればいい意味で「化けた」

さあ、残り4試合。全部勝とう!話はそれからだ。


2024年3月22日金曜日

かっとびスターレット。

さかのぼると話は長くなるんですが、要するに「履歴を解析して広告を出してくるインターネッツくんのおかげ」ということになるんでしょうか。

ウルトラマンブレーザーの映画を観に行こうかと劇場を探す
→ブレーザーさんのフィギュアの広告が出てくる
→おもちゃの広告が出てくるように
→プラモデルの広告が出てくる
→マンガ「よろしくメカドック」に登場するクルマのプラモデルの広告が出てくる
→旧車のプラモの広告が!

そうして表示されてきたのが「TOYOTA STARLET Si Limited」のプラモデルの広告だったんですね。通称「かっとびスターレット」、あるいは型番から「EP71」と呼ばれていたクルマです。
このEP71、実は自分で最初に買ったクルマなんです。数十年も前のことです(^^;
そんな話は以前も少し書いてました→コチラ

「おおっ」とクリックして詳細を見てたところ、どうやらかなり上級者向けのプラモデルらしく、塗装とかしなきゃならないみたいだったんですね。これはちょっと僕にはムリだわーと諦めてたんですわ。

そしたらインターネッツくん、今度は同じEP71の1/42ミニカーを表示してきました!!
しかも当時乗ってたブラックとシルバーのツートンカラーのやつ!!

そりゃ当然クリックして調べますって(笑)。
実車を買ったときは紙の雑誌のカーセンサーで探したんだったなー、と懐かしい。

残念ながら発売はかなり前で(知らなかったよぉ)、すでに廃番。ただ中古品が出回ってないこともない、と。

思い出しましたよ。ひとつ前に乗ってた「エボゴン」のミニカーを買いそびれて大変後悔したことを。その話は→コチラ

今度はぜひとも欲しいな、でも怪しいネットショップで中古品買うのもやだなぁ、とスクロールをしていると、「ん?これ実店舗の在庫の紹介じゃないん?」というサイトを発見しました。
そうなるともう俺はもう壊れたブレーキだぜ!!(←意味不明)

クロちゃん(今乗ってるクルマね。これのミニカーも持っています→コチラのエンジンをかけ、お店に向かってGO!GO!GO!!

「あった!」(心の声)

ガラスケースの中に入っているEP71を見つけ、店の人に「これ見せてもらってもいいですか」と尋ね、その数分後には「カードで」って言ってました(笑)。

インスタに他の写真も載せてます→コチラ

いやー、実にうれしい。決して安い買い物ではないけれど、買わないよりは買って後悔したほうがいいって言うじゃないですか(←言わない)。

ほかのミニカーのコレクション(と誇れるほどの数量ではぜんぜんないんですけど、気に入ったミニカーをちょっとだけ集めてます)よりも目立つ場所に飾って、日々ニヤニヤしながら眺めてます。

画像はアクティオ社のサイト(https://note.aktio.co.jp/lifestyle/20220118-1138.html)を参照しています

たとえミニカーだろうと、自分とかかわりのあったクルマが手元にある喜び!


2024年3月21日木曜日

奇跡の時計。

主に仕事のときにしている腕時計は、機械式の自動巻き。なので、週末の土日に一度も着けないと、月曜日の朝には「止まってる」わけです。


再び動き始める月曜日の朝、最初に時間確認しようとしたときに「あ、時間がめちゃめちゃじゃん」と気づいて、竜頭を引っ張ることになります。

ところが今週、「あ、めちゃめちゃじゃん」と気づくことなくずーっとそのまま使ってたんですよね。

3日間、なんで気づかんかったかというと、奇跡的に長針が正しい時刻を指してたからなんです。
「だいたい今何時」というのは時計見なくてもわかるじゃないですか。だから短針がぜんぜん違う時刻を指してても気づかなかったみたいです。
特に短針そのものが実は存在してないといいう文字盤のデザインの影響もあるでしょうが。

そんな大層なな話ではないとは思うけども、それでも「こりゃ奇跡」と言いたいな、そんな話であります(^^;


2024年3月20日水曜日

翳りゆくひと。[020]


[020]

わたしは、その後もいぬかいのサダカタさんとはメールで継続的に連絡を取っていた。

マサさんもあっちゃんも、プロの目から見て「自宅でおおよそ問題なく生活できていると思う」というコメントをもらってひと安心していた。

マンションにも週イチぐらいのペースで上がってくれているようで、看護師でもあるヨコミツさんが服薬指導をしてくれたり、あるいは古新聞を少し片づけてくれたりしているとの話を聞いて、マサさんあっちゃんにとって「頼れる人々」になってくれてるのだとすればありがたいなと思っていた。

一方で現段階では「年齢的には健脚と見受けられます」というふたりだが、近い将来、マンションの階段がリスクになることは十分に考えられるので、その場合なにがしかの施設を考える必要も出てくる、という話ももらっていた。

こういう話は自分で中途半端に調べるより、プロから教えてもらったほうがわかりがいい。わたしは自分の知識不足を伝え、教えを乞うていたのだ。

実際に施設に入るきっかけとなるのは、たとえば脳梗塞や骨折で入院後に自宅の階段を上れないケース、そもそも自宅介護ができないケース、認知症の進行+衛生面の問題、徘徊、独居といったケースなどが多いそうだ。

その上で、施設には「特養」「グループホーム」「介護付き有料老人ホーム」「老健」などなどさまざまな形態があると――実際に検討するのであれば、本人たちの状況はもちろん、費用のことも考えなきゃならないし、極端に言えば「今考えてもしかたないな」というのがわたしの正直な気持ちだった。

言葉は悪いが、なるようにしかならん、と。

そんなある日、仕事中のわたしにあっちゃんから電話がかかってきた。

『ケーブルテレビの人が来てね、インターネットとセットにするとお得だからって』
『申し込もうと思うんだけど、どう?』

先日の「ガス代を電気代におまとめ」の件を思い出した。ある意味答え合わせだ。
せっかく整理した支払いが、また混乱してしまう可能性が出てくるのは避けたい。実際にお得かどうかの問題じゃない。

「いや、それはたぶんお得じゃないから、断って」
『あらそうなの?』
「うん。お断りでお願い」

でも事前に連絡もらったのはすごく良かった。

「でも連絡してくれてありがとう。これからも何か買ったり契約したりする前に僕に必ず連絡してね」

これを続けてくれれば安心なのだけど。

そうか。安心か。
こうしていろいろやってるのはマサさんあっちゃんのためというより、どこかでわたし自身の安心のためなのかもしれないな。

019<[翳りゆくひと]>021


2024年3月19日火曜日

ぜんぶ花粉のせいだ。

「あれもやっておかなきゃ。これもやっておかないと」

責任感とか使命感とか。

「あれもやりたい。これもしたい」

欲求とか欲望とか。

他方。

「何もしたくない。ただ無為なるままに」

平穏。あるいは怠惰、そして放棄。

何もかもが中途半端だ。今週の週初めは、いつもに増して心が、重い。



2024年3月18日月曜日

満足じゃないけど楽しかった。

ウノゼロ勝利と思ったら、今度は4-4ドローとか。

実に不安定というか、WINNER予想泣かせというか・・・・いや、エキサイティング?

湘南 4-4 浦和△

そりゃまあ「優勝!至上命題!」と声高に言っちゃったからこの結果はあかんよね。

でも、攻撃の閉塞感が、と言われてたところが、それぞれ見事な形の得点を4つ見せてくれて、さらにいくつか可能性を感じるものも作れて。
サンタナがんばれっ!

特に1点目なんて、「何度でもやれそう」な再現性の高そうなゴールだったでしょ?

バカゲームだけど、また新しい一面が見られて僕は楽しかったな。勝ちたかったのはもちろんそうなんだけども。
グスタフソン+敦樹-佳穂という逆三角形の形から、グスタフソン-岩尾+関根あるいは中島という違う構成でそれぞれいいシーンを見せてもらったもん。松尾はスタートから見たい気持ちはあるけれど、実は関根がものすごくチーム全体を下支えしてるのではないかと思ったりもしてて複雑。

逆に失点はそれぞれアンラッキーもあったわけで・・・もちろんその形を作られたのは良くないんだけど、少し大目に見てあげたい気持ちもある。


「我慢」なんて言う段階にはまだ来てないと思うぞ。


2024年3月17日日曜日

蓄積された経験と疲労。

いい立ち上がりだった。何よりシュート確率が良く、リバウンドもよく取れてた。
前節から続くいい流れが継続しているんだろうなと思ってた。

だけど2Q、「突然得点が止まる病」が・・・。
相手も多少お付き合いしてくれたので、ここで粘れれば、というところだったんじゃないかと思う。結果論でしかないけど。

豊田合成 76-71 東京Z●

前節から続くいい流れ」は確かにそのとおりだと思うけど、実はものすごくテンションの高いゲームだった影響が残ってたんじゃないかと思う。
表現が正しくはないと思うけど、興奮状態のまま1Qに入り、そして2Qになってエネルギー切れを起こしてたことに気づいてしまった、そんなイメージじゃないかなと。

どの選手も「キレ」を失ってる。僕にはそんなふうに見えた。

しかもシーズンの終盤、蓄積された疲労もあるだろう。
考えてみれば今年のチームは若い。長いシーズンを戦った経験のないルーキーだってたくさんいる。
しかたないこととは言いたくないけれど・・・。


順位表を見ながら、ポストシーズンがないことを改めて確認している。


2024年3月16日土曜日

翳りゆくひと。[019]


[019]

見つかったのはガス代の請求書だけではなかった。
ひとつはマンションの管理費の引落口座の変更届。2月に管理会社に電話して送ってもらえるよう依頼してた件だ。わたしは「なくなってなかった」と喜びつつも半ば驚きながら、その書類にマサさんの年金受給口座であるFA口座の情報を記入した。

そしてもうひとつ、携帯電話料金の請求書も。2月にハガキで口座引落の申込をしたのに。

「また銀行の通帳記入してくるから、通帳貸してくれるかな」
「お昼ご飯、何か買ってくるから」

あっちゃんにそう言い残して、わたしはすっかりおなじみになった携帯電話ショップに向かった。途中、コンビニでガス代の支払いをし、そしてマンション管理費の引落口座変更届を投函した。

「2月に口座引落の手続きを、ハガキで出したんですが」
「確認しますね・・・・まだ請求書払いになってますね。ハガキで送られた手続きには数ヶ月かかることもあるので」
「老人のふたり暮らしなので、請求書払いだとどうしても滞ることがあるんですよね。以前こちらで契約名義の変更をお願いしたら回線数の問題でダメだったので・・・」

完全に愚痴である。クレーマーになってなきゃいいんだけど。

「契約名義は変えなくても、お客様の支払いの子回線として紐づけることはできます」
「え?」

マサさん名義の契約の支払い方法を、私の契約にまとめてぶら下げる――そんな方法があるなら先に教えてよ、とは思ったけど、名義を変えられるかどうかを聞いただけなので、支払いの方法の話を深く聞いたわけではなかったか。
いずれにしても、これで電話料金は毎月わたしが、登録してあるわたし名義のクレジットカードで支払うということになったわけで、電話が止められてから4ヶ月半、ついに最大の懸案が解決したことになる。

そしてマンションの管理費も手続きが終わったので、これで公共料金関係はひととおり大丈夫になったかな。

実際には医療保険とか固定資産税なんかがFB口座から落ちてるけれど、ここは正直把握しきれてない。多少はしかたない。残高、気をつけておくようにしよう。

「ただいま。少し遅くなっちゃったけど、お昼、お弁当買ってきたよ」

駅前の商店街で買った、なんだか身体に良さそうな小ぶりの手作り弁当を2つ、ダイニングテーブルに広げた。
あっちゃんには「通帳、ありがとう。すぐにいつものところにしまって」と声をかけた。

「さて、そろそろ行かなきゃ」

わたしは時計を確認した。
あっちゃんには「このあとサッカーを見に行く」と思われているみたいだったけど、実際はこの日の午後、わたしには「小規模多機能ホームいぬかい」への訪問のアポがあったのだ。
説明するのも少しばかり面倒だったので、そのままにしておいた。サッカー観戦の予定は翌日である。

「いぬかい」へは、マサさんちのマンションからは、たぶんバスに乗っていくのがいいのだとは思うけど、路線バスというのは異邦人にはハードルが高い。ならば歩いて行ってしまおう。

約束の時間より少し早めにいぬかいに到着してしまったので、周囲を見て歩いた。
施設のとなりには総合病院が建っている。系列の病院のようだ。それは大きな安心材料だと思った。

いぬかいでは先に電話で話したヨコミツさんと、ケアマネージャーのサダカタさんと話をすることができた。

マサさんの現状、それからふたりの近い将来のこと、そのためのカネのこと。

ざっくばらんにいろいろと話ができた。そしてこれからも相談に乗ってくれるという。
わたしはそのことだけでも、今回飛行機に乗ってきた意味があったような気がしていた。

018<[翳りゆくひと]>020


2024年3月15日金曜日

ちびた鉛筆。

今クール、楽しみに見ているテレビドラマ「舟を編む」の第3話に、登場人物がナイフで赤鉛筆を削るくだりがありました。

編集者である彼らにとって赤鉛筆(赤と青が半々のやつ)は大切な商売道具のはずですが、昨今、鉛筆を使う場面って一般的にはあまりないよなと思います。

でも僕、鉛筆、使ってるんですよね。


ナンバープレイス(またの名を数独)を、僕は半ば趣味のように継続してやってまして。
枕元に置いてあって、寝る前に超難問を1~2問。頭がまったく回転しなくなったところが「おやすみの合図」、そんなイメージですかね。

で、そのナンプレの相方がこの写真の「ちびた鉛筆」なのです。
ドラマのセリフ風に言うなれば、『数字の海を渡る舟のオール』ってな感じでしょうか(^^;

名前を書くスペースがあるのでおわかりかもしれませんが、息子が小学生時代に使ってたもののおさがりです。「おなまええんぴつ」ってやつね。

この鉛筆、僕もナイフで削ってるんです。カッターナイフですけど。

手で削ると、愛着とまでは言わないですけど、大事に使おうという気持ちが少し強めに出てくるような気がしています。
なので本当に持てなくなってしまうまで、この鉛筆は使い続けようと思ってます。

・・・え?ちびた鉛筆ってカプセルトイにあるん?


2024年3月14日木曜日

脈絡はありません。

今日は脈絡のないことをいくつか書きます。


[ひとつめ]

「コーヒービート」のブームが落ち着き、最近のマイブームは「サッポロポテトバーベQあじ」です。

[ふたつめ]

3日に1回ぐらい通る通勤路に大型のわんこがいます。種類は知りませんが真っ黒な子です。
道路に面した複数台入る屋根付き駐車場に、ぶっとい鎖でつながれてるんだけど、通学中の小学生に飛び掛かろうとしてみたり(実際は鎖があるので無理)、男の子なのに足を上げずにジョボジョボしてみたり、なかなかにワイルドな子です。
ご主人もなかなかワイルドなタイプとお見受けしておりますが、先日そのご主人が「吠えろ」と命じてるように聞こえたんですよね。

「ぐるるるる、ガウ!ガウ!」

確かに言うこときいて、ちゃんと(?)吠えてましたけど、そういう指示って、一般的にあること?ペットを飼った経験がないのでわかんないっすけど。

僕、わんこに噛まれたことがあるので正直ちょっと怖いんですけども。

[みっつめ]

「たとえ敗れるにしても、ファイティングポーズは取り続けていたい」

なんかカッコイイセリフですけど、これ、サザエさんが出したパーに負けたときの息子1号の談話です。もちろん手の形はグー。

[よっつめ]

私の住む町は坂の町なんですけど、12%とかわりと強烈な坂も多いです。
その急坂を、たった3回ぐらいこぐだけで上っていく自転車は、電動“アシスト”扱いしちゃいけない。
原付だって「原動機付き」。あれはもう「電動機付き」でしょ。ちゃんとカテゴライズして取り締まってほしい。
しかもあそこ、一方通行なんだよ。あぶねーじゃないか。ぷんすか。


2024年3月13日水曜日

翳りゆくひと。[018]


[018]

5月になった。

マサさんの「いぬかい」でのデイサービスは順調なようだった。当初は週に1回だったのを、2週に3回ぐらいに回数を増やしているようだ。

一方あっちゃんは、「元気なんだからそんなとこ行くことないのに」と相変わらず懐疑的なようなのだが、空いた時間にちょっとお出かけしたり、昼寝したり、マサさんを気にかける必要のない穏やかな時間を持ってくださいと説得されているようだ。そのとおり、とわたしも思う。

なんとなく気になっていたのはその利用料金の支払いだが、口座引落ではなく当面現金で支払うことにさせもらった。最大の理由は、口座引落に登録できるのがN銀行だけで、マサさん名義のN銀行の口座は残高がギリギリだったから。
かと言ってあっちゃんが現金を用意しなければならないってのは忘れちゃいそうだなぁという心配もある。でも送り迎えの際に顔を合わせるだろうから、まあ繰り返し催促してもらえるかな、と甘えることにしてしまった。

いずれにしても一度いぬかいには挨拶に行かないとな。電話では話をしたけれど、こういうのってやっぱり顔を合わせるのって大切な気がするし。
わたしはいぬかいに連絡を入れた上で、19日金曜日の休暇を取得した。

「今度の金曜日、ちょっと様子見に行くよ」
『別にちゃんとやってるからだいじょうぶよ』
「サッカーの試合があるからさ、そのついでに」
『あらそうなの?』

サッカーの試合があるのは事実。でもそういう理由付けをしておかないと、あっちゃんがなんとなく嫌がるのもわかってたから。
もちろん試合観戦もわたしの楽しみではあるのだけれど。

今年に入ってもう3回目の朝一番の便。すっかり夜は明けている。
まだ真夜中のようだったあの1月の朝とは比べ物にならない気分なのは、この明るい空のせいだけではないだろう。わたしには窓の外を楽しむ余裕があった。

「おはよう」
「あらどうしたの」
「サッカーの試合行くついでにちょっと寄ったんだよ」

電話で言ったよね、という気持ちもありつつ、それは言葉にしないでおく。

「大きくなったねぇ」

マサさんは相変わらずだ。朝食もモリモリ食べてる。
でも改めてふたりを見ると、あたりまえなのだが、年老いたな、という気がする。特にそんな印象は顔、特に目の周囲に感じてしまう。窪む、とでもいうのか。

例によってリビングテーブルの上のチェックをしていると、ガス会社からの新しい請求書が出てきた。もともとガス代は引き落としだし、口座変更の手続きもした。じゃあこれは何だろう。しかも支払い期限は過ぎている。
あっちゃんに聞くのが筋かもしれないが、それは過度の期待かもしれない。わたしは請求書に書かれている問い合わせ先に電話した。

はっきりとした経緯はわからないが、2ヶ月分は請求書払いの扱いになっているということだった。そして「これで最後です」とも。
手元にある請求は1ヶ月分なので、その2ヶ月分のコンビニ振込用のコードをSMSでスマホに送ってもらった。

その後リビングテーブルから見つかったのは、ガス料金を「電力会社にまとめました」という書類だった。確かに昨今そういう「おまとめ」の話は多い。その結果の「精算」だったのだろう。
だけどなんでこのタイミングでそういうことになってるのか。雑に想像すると、営業マンがやってきて「お得ですから」と言われたのか。
わたしは、またもやなんともせつない気持ちになっていた。

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2024年3月12日火曜日

最近のコロ助のこと。

僕の中では数多の疾病のひとつ、という位置づけになっています。新型コロ助。

別に風邪と同じだなんて言ってませんよ。旧型コロ助含めて重い病もあれば軽い病もあって、そうしたありとあらゆるいろいろな中の一種類、だということだけです。

罹患してもいい、とも言ってませんからね。

だけどどんな病気でも、病気になるというのはある意味「ガチャ」で、しょうがない部分は多くあるわけです。

もちろん罹りたくはない。
だからせっかく習慣になった手洗い・うがいはちゃんと継続はしてます。

その上で「濃厚接触」(聞かなくなったね、この単語)の機会だってあって、僕はそれを楽しんでいたりもします。

でもまだまだ強く気にしている人もいますよね。
エレベーターのボタンを肘で押してる人も、絶対にマスクを外さないひとも、宴会は参加人数聞いてから来る人も。
そういう人を見ても僕は何も思いません。その人の判断だから。僕がそれで困ることはないもん。
だから逆にこっちも言われる筋合いはないのね。

いや、もちろん通院したり、混雑している電車に乗ったり、長時間の航空機に搭乗するなんてときはマスクしますよ。それは「いろんな人がいる場所」だから。
他人にいやな思いをさせないことがマナーの一歩目でしょ?
他者を認めるってそういうことでしょ?


なんで急にこんなことを書いてるかというと、5回目のワクワクさんをやってきたからなんです。MMMFFです。
接種券が届いた直後に「自力抗体獲得」をしてしまって延び延びになってたんですが、主治医とも相談してこのタイミングになりました。

つまりは有料になる前に、ってことね(笑)。