2024年1月31日水曜日

翳りゆくひと。[006]

 
[006]

この地では通称「ながいきセンター」と呼ばれる包括支援センターは、雑に言えば地域の老人のことを気にかけてくれるところ。市の管轄になる。
ここにふたりの現状を話しておけば、少なくともふたりが孤立してしまうことはないのではないか、そういう期待があった。

「失礼します」
「ご予約の方でしょうか」
「いえ、予約はしてないんですが、ご相談と思いまして」

対応してくれたのはセイコさん。もらった名刺には保健師の肩書が書かれている。

「ボケた老人のふたり暮らしで」
「電話が通じなくて、今日慌ててやって来ました」
「電気が止まったことも」
「わたしはひとり息子で」
「エレベーターのないマンションの4階で」

ここまで来て何もカッコつけたことを言う必要はない。ありのままを、心配なことをすべて並べ立てるように話した。

「おおよそ、お話はわかりました。ではご両親のお名前と連絡先を記入していただけますか」

その書類を見てセイコさんは怪訝そうな顔をした。そして「ちょっと失礼しますね」と自席に戻ってパソコンのキーを叩く。

「このおふたりのことなら奥様のご友人の方から心配だからと相談を受けていました」
「今度ご自宅に訪問する計画を立てているところでした」

どなたかは知らないが、あっちゃんのことを気にかけてくれてる人がいたことに驚きと安堵の気持ちがないまぜになって湧く。

「息子さんがいらっしゃるなら、今日のうちに訪問して、様子を見させていただくようにしましょう」

マサさんちのマンションに来ていただく時間を約束して、わたしはながいきセンターを辞去した。

ビルの外に出て思う。
仕事だから当然なのかもしれないけれど、セイコさんの反応の早さに救われたような気分だった。何より誰かにまとめて状況を話すことができたこと、つまり悩みを打ち明けられたことは大きい。
まだ何も始まってはいないけれど、事態がきっといい方向に動き出す、そういう予感もしている。
気が急いて心拍数が上がりっぱなしの一日だったけど、ひとつ長い息を吐き出せた。

さてまだやり残したことがある。電車に乗って4駅、M銀行での通帳記入だ。
ここからも細かい引き落としがいくつか確認できる。水道料金もここからみたいだ。どういう管理をしてたんだマサさんは、とちょっと腹立たしくも思うけれど、ただ当面残高には問題はなさそうだ。

なぜなら昨夏に大きな入金がある。これはなんだろう。
振込名義をスマホで検索すると、どうやらゴルフ会員権を売った代金のようだ。
今のこの段階でまだ会員権を保持していたことも驚くが、売るという「行動」をマサさんが実行していたということにも驚く。

帰宅してマサさんに聞いてみた。

「ゴルフの会員権ってまだ持ってるの?」
「あそことあそこと。ときどき行ってます」
「ゴルフなんてもうしてないじゃない。会員権も売ったでしょ」

横からあっちゃんが言う。結局本当のところはわからない。なにせわたしは、ゴルフ大好きなマサさんがそもそもどこの会員権を持ってたか、いくつ持っていたかということを知らないし。
ただとにかく、入金された現金があることだけは確かで、このカネが、マサさんあっちゃんの老後の資金として活用できることを考えるべきだなと思っていた。

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2024年1月30日火曜日

自分で書き始めといてあれですけど。

私、このブログで今「翳りゆくひと。」という連載を書いています。
ざっくり言うと、年老いた親をネタにした話なんですけど、これ、思ってた以上に文章量が多くなって、かなり書くのが大変です。自分で書き始めといてあれですけど。

現在進行中で書いてるのは約1年前の話なんですが、そのころのことを思い出すのもなかなかヘビーだし、文章にするとなるとものすごく咀嚼しなきゃならないし、結果、心のほうもけっこうしんどかったりします。自分で書き始めといてあれですけど。

さらにリアルタイムでもいろいろなことが起こってます。今そこにある現実と、以前そこにあった現実が交錯して、ちょっと混乱している自分もいます。自分で書き始めといてあれですけど。


かと言って、いざ書き始めると妙なモチベーションが発露されて、それなりに集中しちゃう部分もあったりして、そんなこんなで「ほかのこと」にあまり気が回らなくなってる自分に気づいたりもしています。感情が動くことが少ないという感じでしょうか。

つまり、あの、つまりブログの「ほかのネタ」が見つかんなかったりしてるんです。
それがさらにしんどい。人生楽しく生きてるつもりなのに(笑)。

以上、長々とブログのネタ枯れの言い訳でした。自分で書き始めといてあれですけど。


2024年1月29日月曜日

のざわいこうぜ'24

先シーズンから復帰させてもらった「のざわいこうぜ」
例年、この月曜日には絶望的な筋肉痛が発生するのですが、今年は案外だいじょう・・・ぶ、ではないか。どっちやねん。

嵐を呼ぶ男としては、もちろん天気は「抜群にお天気」ということはないわけだけど、それでも晴れ間を見ることもできたし、それなり、いやそれなり以上に満喫はできました。

20余名(!)ご同行のみなさん、ありがとうございました。
幹事さんにも感謝申し上げまする。自分が幹事やってたときよりもはるかに盛大になってるもんなぁ。

野沢温泉スキー場やまびこゲレンデAコース上より(毛無山山頂1650m)

振り返ってみれば滑走量そのものは多くなかったような気もするけれど、久しぶりに「みんなで滑る」ことのおもしろさを再認識したのが、「満喫」の一番の要因かなと思います。

「身内の集団があぶねー」
「この斜面、行っちゃう?」「どうする?」
「おれソフトクリーム食べる」

とか言いながら滑るの、楽しいのよ。やっぱり。
それでいて、オトナの集団だから自由気ままにやらせてもらえる余白のようなところもあって、練習する時間も取れたし、いろんなトライもできたし。

夜が楽しいのは言わずもがな。
個人的にはあんまりしゃべらずに隅っこで飲んでただけだけど、まさかAくんやOくんのネタをフルバージョンで見られるなんて!

またね。
願わくば、もう少し積雪量が(涙)。

*  *  *

帰京する上信越道から関越道にかけて、練馬駐屯地の第1普通科連隊の車列が続く。ボディの横には「災害派遣」の幕がかけられている。能登からの帰路なのだろう。みなさん本当にお疲れ様です。頭が下がります。そして現地の一刻も早い復興を。


2024年1月26日金曜日

今度はモーツァルト。

文庫コーナーの新刊のところに並んでた、中山七里「おわかれはモーツァルト」を手に取りました。

さよならドビュッシー」から読み進めてきたシリーズ(探偵役となるピアニストの名前から「岬洋介シリーズ」と呼ばれるそうな)です。
実はシリーズ最後に読んだ「どこかでベートーヴェン」の後、「もういちどベートーヴェン」「合唱」という2冊が出てたみたいなんですが、ぜんぜん気づいてなくて。楽しみにしてたくせに申し訳ない(汗)。
でもまあこの「モーツァルト」は「いつまでもショパン」の後、という時系列になるようなので、まあいいかと読み始めました。


今作の主人公は「ショパン」にも登場した盲目のピアニスト。モデルはあの人でしょうねぇ。

コンサートツアーの最中、事件に巻き込まれ、そして容疑者となったところで、岬洋介が颯爽と現れ、そしてピアノを弾いて(笑)、事件を解決する――。

もちろん事件を解決していくミステリー(『どうしてあなたは嘘を吐いたんですか』という繰り返されるセリフがぐっと盛り上げてくれる)ではあるものの、実はその比重はあまり大きくなく(「ショパン」のときブログでも私は『ミステリー色は薄め』と書いています)、やっぱり音楽の小説なんだよな、と思います。犯人、わりと早めにわかっちゃったし(^^;

とにかくこのシリーズは、“音が鳴る”

やはりその部分が一番楽しいのだと思います。それが最大の魅力だとも思います。
『踊ろう。
もっと軽く。
もっと楽しく。』
さらに今作を読んで感じたのは、言葉が的確ではないと思うのですが、「水戸黄門」のようなヒーローものだな、ということ(そう思ってたら巻末の解説にも同じようなことが書かれていて驚く)
誰かのピンチに現れ、救ってそして去っていく。必殺技はピアノね(笑)。シュワッチ。
完璧な男として描かれる岬洋介だからこその立ち位置に感じました。
『「普通」を望む人間に許されることであっても、才能を持った人間に、怠惰や停滞は許されないのです。』
だから予定調和、そう言い換えてもいいのかもしれませんが、ヒーローだもん、それでいいんじゃないの、とも思います。
『臆病は勇気によって粉砕された』
ヒーローの物語はまだまだ続いていくそうです。
『自分以外のためだったら、案外がんばれるものです』

*  *  *

物語の本筋とは関係ないのですが、いい(?)言葉なので引用して書き残しておきます。
『思考停止。世の中には論理的に深く考えるのが苦手な連中が少なくない。そういう連中は誰かの言った、いかにもありそうなデマに飛びつく。論理的に考えるよりデマに乗って騒いだ方が楽だし、正しいことをしてるみたいで気持ちいいからだ』


2024年1月25日木曜日

個々のスキルとクオリティ。

そして今日も槙野元選手はしゃべりすぎだと思います!!

立ち上がりのラッキーな形での先制で、試合そのものは相当楽になった。
ラッキーとは言え、ポケットに流れてボールを受け、キープし、相手DFから完全にボールを隠せる技術、それはちゃんと上田綺世を評価しないといけないとこかな、と思います。もちろんPKそのものの技術も。あの強いボールが蹴れるってのは相当よ。
「うえだあやせ」ってフルネームで呼ばれるのはなんだろう。言いやすいんでいいんだけど。

○JPN 3-1 IDN

「惜しいっ」っていうのを含めて決定機になったシーンは、選手同士の距離感もそれぞれの立ち位置もよく、軽やかにボールが動いて作り出したものが多かった。前線の3枚でDFラインを広げた上で、その隙間にIHやSBが入り込むという、4-3-3らしい組み立てだったかなと。毎熊、中山、旗手あたりの「気の利いている」ところがうまくかみ合ったんじゃないかな。選手の即興に任せるタイプの監督だと思うから、この気が利いてるというスキルは、相当に重要だと思いまする。
そして最終局面にはアンカー遠藤も絡むのだから、相当に分厚い攻めだった。

と、攻撃に目が行ってしまうけども、なんやかんやでやっぱり冨安よ。

『いい攻撃はいい守備から』

1対1の強さ、ハイボールの処理の正確性、起点となるパス、そうした個人のスキルに加えて加えてDFラインのコントロール。
交代で下がった後にその存在の大きさ、クオリティの高さを痛感する。


決勝トーナメントの初戦はたぶん韓国。相手はいろいろ言ってくるんだろうけど、もう特別意識するような相手じゃないような気がするんですがどうでしょう。
むしろ日本代表がそういうレベルにあってほしい。


2024年1月24日水曜日

翳りゆくひと。[005]


[005]

さて、無事電話は開通したが、やはりライフラインの支払いの問題はクリアにしておく必要があるだろう。昨夏の電気の件もある。
何せ平成の日付の通知が出てきてるぐらいだ。とてもきちんと管理されているとは思えない。

息子であるわたしは知っている。マサさんもあっちゃんもカネの話には驚くほど無頓着だということを。まあマサさんなら、どこから何が引き落とされてというのは記憶してたのかもしれないけれど、もはや聞いても回答が返ってくることはないだろう。

「今使ってる通帳見せてくれる?最近は通帳記入とかしてないんじゃない?」
「そうね、ぜんぜんしてないわ」

あっちゃんが束になった預金通帳を持ち出してきた。なんだよこの数・・・。
見てみるとすでに最後のページまで使い切っているものも多数だったので、ちゃんと分類したらマサさん名義のものは4つ。生活には使っていないあっちゃん名義の預金通帳はこの際見なかったことにする。

この4つの通帳のうちの1つが、マサさんの年金が入金されて、日々の生活に使っているものだというF銀行のもの。だがよくよく確認すると、同じ銀行同じ支店の口座がもう1つある。

「さあ普段は使ってないけど」

あっちゃんの答えはある意味予想どおり。残念ながら。
今どき同じ支店で2つの口座は作れないんじゃなかっただろうか。想像するに、マサさんの年金受給が始まるタイミングで営業マンに「ぜひ新しい口座を」とか言われたんじゃないだろうか。そのへんのお人好し感は、まさしくマサさんだし、きっと同じような経緯で保険やら何やら、いろいろやってるんだろうな。

あとの2つはN銀行とM銀行のもの。まずはとにかく記帳だ。そうすれば少なくともライフラインの支払い関係は見えてくるはずだから。

再びマンションを出て駅前に向かう。「お昼はふたりで食べておいて」と言い残して。

まずはF銀行で2つの通帳記入。
年金が入ってくる口座(仮にFAとしよう)は、確かに2ヶ月毎にある程度の金額が入金されている。驚いたのはその金額が意外に多いこと。マサさんの長きにわたる仕事ぶりに改めて尊敬の念が湧く。もちろん勤め先というのも大きく影響しているはずだけど。
そのFA口座からときどき現金が引き出されている。これはあっちゃんが生活費として引き出しているものだろう。どう使ってるかは知らないが、残高は少しずつ増加傾向にある。

そしてもう1つの口座(FB)。やはりこちらから公共料金が引き落とされている。予想的中だがまったくうれしくない。
一方の口座が増えている、すなわちもう一方は減り続けていく。おそらく、FB口座にはそれなりの預金が入っていたんだろう。だが、毎月毎月引き落としが続けられればいつかはゼロになる。小学生でもわかる理屈だ。それが2022年だった。
FB口座の履歴をさかのぼると、散発的にまとまった金額が入金されている。つまり気が付いたときにFAからFBに現金を移動させていたということだ。ただ、それは日々の暮らしから見ればイレギュラーなことで、今のふたりの生活では忘れられてもしかたのないところ、なのかもしれない。

続いてN銀行に。
ここからは保険とか新聞代とか、ライフラインとまでは言わないけれど、生活に必要なものが大口ではないものの引き落とされている。そして普通口座の残高はマイナス。
総合口座で定期預金が入っているようで、意味合いとしてはそこから補填されているのだろう。その意味では、多少は猶予のある口座、ということか。
でもマイナスっていうのは良くない。手持ちの現金を入金して見た目だけプラスにしておいた。

さて、M銀行だが、この町にはない。電車で移動するしなければならない。

でもその前に、この駅前で寄りたいところ、いや寄るべきところがある。

駅前の雑居ビルに入っている、地元の「包括支援センター」のドアを叩く。

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2024年1月23日火曜日

揺り戻し。

生活習慣な通院の15回目。といっても実はもう病院行ってから2週間強の時間が経過しちゃってますね(汗)。
前回の通院の話→コチラ

すっかりブログに書き残すのを忘れてたわけですが、たぶんそれは「忘れたかったから」なんじゃないかと想像してます。

だって、数値、ちょっと悪くなってたんだもん。
ここのところ微かながらも改善方向だったのが、その改善した分が戻ってしまったのです(泣)。

となると当然ドクターには叱られますよね。

「(強めに)がんばってますか!?」
「(厳しめに)数値は1~2ヶ月の結果ですからね、年末年始のぶんはこれから出てきますよ!」

はい。はい。すいません。気をつけます。はい。はい・・・・。

12月のトレーニングの話のときにも書いたんだけど、確かに生活荒れてた自覚はあってね・・・。


悪化傾向なので、次回は間隔短く6週間後です。


2024年1月22日月曜日

素敵な週末って。

特に書き残すような話でもないんだけど。

この週末はあまり天気も良くなかったこともあって、基本、家の中で過ごした。

やらなきゃならなかったことのいくつかを片付けた。
全部をクリアにしたわけじゃないけど、それでいいよと緩やかに自分をほめている。

やりたかったことのいくつかもできた。
特に久しぶりに地元のお店のテイクアウトでランチができたのは良かったなと。すごく贅沢をしたわけじゃないけど、やはり美味しいものは「源」だ。

溜まってた録画を見たり、テレビでスポーツ見たり、次の週末の準備も、少しだけやった。
デジタル関係はあまり触らなかった。

ちっともがんばってない。何かトピックがあったわけでもない。
それでも穏やかに過ごした。十分素敵な週末だった。



2024年1月20日土曜日

ベンチワーク。

史上最強、史上最強って言うから、そのうちどこかでポロっと負けるんだろうなとは思ってたけど、ある意味このグループリーグで幸いだった。まだやり直せるからね。

IRQ 2-1 JPN●

勢いで書いちゃいますけど、敗因はズバリ、「ベンチワーク」じゃないの。

初戦であれだけよかった南野のポジションをなぜ動かした?
窮屈そうだったし、何より南野の左って機能した記憶がないのよ。

「久保は使いたい」「戦術伊東は外せない」「じゃ、みんな出しておきましょうか」

そしてその3人なら前はポストのできるタイプを使いたいじゃない。普通に考えて。浅野じゃないよね。
守田の高さも中途半端。きちんと指示が出ていたとは思えない。

そういえば、森保はもともと「配置するだけ」というタイプだったね、という心配がまた湧いてきた(涙)。


あとさ、フィジカル系FWに対してなすすべなかったDF陣についても考えるところはあろうかと思いますよ。
それから交代選手も、代わるたびにどんどん手詰まりになっていっただけのような。

繰り返しますが、敗因を上げるなら個々の選手ではなく、ベンチワーク。


翳りゆくひと。[004]


[004]

そうだ、肝心なことを忘れてた。わたしはビデオ通話アプリを使って自宅にいる妻のスマホに接続した。正月の挨拶というやつだ。あっちゃんは「わざわざ来てもらってごめんなさいね」とか言ってる。家にいたわたしの息子、つまり孫と話したマサさんは、やっぱり「そうですか」と他人行儀だ。それはもうしかたないし、息子も理解している。

電話を切って、いよいよわたしはリビングテーブルの上に重ねられた郵便物、書類を1枚ずつ確認することにした。
といってもどこかで斜め読みになってしまう。わたしにも余裕がなかったのだ。

「お茶、どう?」
「いや、今はいいよ」

余裕のなさがわたしの言葉を強くしてしまう。

公共料金の通知が出てきた。よくよく見ると日付が平成だ。
これはマンションの管理費の請求書みたいだけど、管理費が請求書扱いなんてあまりないと思うぞ。
あっちゃんに聞いてみた。

「マンションの管理費って引き落としだよね。公共料金も」
「そうよ」
「そうだよね」

細かいところは後で確認だ。そう自分に言い聞かせながらわたしは先を急ぐ。電話・・・電話・・・あ、あった。これだ。携帯電話会社からの請求書が見つかった。
案の定、封筒はていねいにハサミで開封されるけど、ていねいに封筒に戻され、そして積み上げられてた。

コンビニや郵便局で使える支払票が付いてるタイプの請求書。つまりそれは自分で支払いにいかないとならないということだ。
まず確認するのは支払い期限、やはり12月の日付になってる。間違いなく滞納だ。
さらに明細を確認していくと、予想していた記載を見つけることができた。固定電話の支払いが、携帯電話会社からの請求にまとめられてる。とにかくこれで同時に通じなくなった理由がはっきりした。どういう経緯でそうなったか、今は問うまい。

「携帯電話屋さんに行って使えるようにしてもらってくるよ。そうだ。家の鍵、貸してくれるかな」

「薬飲んだ?」「どうだったかな」「お湯沸かしてくれた?」「えーと」となんとも言えないやりとりをしているマサさんとあっちゃんにそう告げた。「滞納してる料金を払ってくる」とはちょっと言えなかった。

電話台の下の扉の裏側にマンションの鍵の予備がある。戻ってきたときにオートロックでドタバタするのもいやなので、それを借りて、まずは携帯電話ショップに向かうことにした。確か駅の反対側の商店街にキャリアの直営ショップがあったはずだ。

やはり平日に来てよかった。休日の携帯ショップの混雑は想像を絶する。しかも時節柄もあって今や予約するのが基本――細かい話をすれば、予約は契約者であるマサさんのスマホのアカウントからしなければならない。当然そんなのわからないし。

支払窓口に件の請求書を出して、延滞になっていること、利用が止められていると思われることを告げた。

「お調べしますね・・・そうですね。10月分が未払いになってますので、1月1日から停止させていただいます」

10月分だって?
そうか、半月未払いでいきなり止められるわけがない。妙に納得である。
聞けば10月分が未納、11月分は支払い済み、そしてわたしが見つけた請求書の12月分が未払い、と。なんで11月分だけ払ってるのかは、正直わからない。マサさんなのか、あっちゃんなのか、いずれにしても何かのスイッチが入ったんだろう。それも考えてもしかたないこと。
さらに1月支払い予定分も金額が確定しているとのことだったので、都合3ヶ月分の支払いをさせてもらった。使ったのはわたしの個人のクレジットカードだ。

「電話、すぐに使えるようになりますか。固定電話も」
「そうですね、基本的には入金が確認できればすぐに。遅くとも数時間では使えるようになるはずです」
「ありがとうございます」

携帯ショップを後に、いったん家に戻る。固定電話、そして2人のスマホも無事使えるようになっていた。まずはこれで今回の目的のひとつは達したわけだ。
ひとつ肩の荷が下りたような気分になっていた。

わたしは妻と息子との家族のグループチャットに『電話開通』とメッセージを投げた。息子から『イイネ』のスタンプが届く。
それから新年早々に連絡をもらっていたマサさんの弟のヤスおじさんに電話をかけ、無事電話が使えるようになったことを報告した。そしてその電話をマサさんに代わった。

「ええ、そうですね」
「まあゴルフとおんなじでぼちぼちです」

ゴルフと同じでぼちぼち、というのはマサさんお得意の言い回しだ。それが聞けたのは悪くないけど、でも会話してる相手が自分の弟だということは、わかってないんだろうな。

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2024年1月19日金曜日

さあやり返せ。

2月3月のホームゲームで「お友達招待キャンペーン」なるものが始まった。
とにもかくにも観客動員、という施策そのものには何も言わない。多少なりとも協力はしたいとも思っている。
ただその先に見ている「上」を目指すのであれば、僕は競技力の部分は必須だと思ってるし、その意味では『下位のチームに対してホームゲームを落とす』のは・・・。

実力差はないというのは承知の上で、結果、欲しいんだよね。もう少しもう少し言ってるうちに、レギュラーシーズンはもう半分もないんだよ。

●東京Z 77-87 岡山

とは言え、ことこの試合について、内容が特に悪かったようにも思わなかったし、選手も集中して戦えてたと思う。すごくポジティブ。
ずっとビハインドの展開の中、3Qには一時逆転もできた。

0-1-4-8-22というビッグラインナップも期待感爆アゲだった。

どこに差があったかと思い返すと、「一歩目」かなと。
ルーズボールに対する反応が、ことのほか岡山は早かった。そういうシーンをいくつか思い出す。

セカンドチャンスを与えるという直接的なことだけじゅなくて、ムードの部分でも影響あるもんなぁ、と素人は思うのです。


それなら、Game2はやり返せる。平日の17:00ティップオフとかいう鬼日程なので現地はもちろんNGだし、配信にも間に合うかどうかわからない。でも、期待して結果を待ちたい。


2024年1月18日木曜日

【ら~めん】一会@大森

お寒うございます。となれば味噌ですよね、み・そ!
脳内検索してやってきたのは宿題店のひとつ、「らーめん一会」です。


ランチタイム、ちょうど満席だったので控えの椅子で待たせてもらったんですが、その間に店内を見てると、接客いいですね。とにかくていねいで。ちょっと「腰、低すぎんか?」と思っちゃうほどに。そして作ってる工程もとってもていねい。期待高まります。

カウンターに通されて、注文したのはトップメニューの「海老茶色のみそらーめん」(880円也※値段違うかも・・)です。

あくまでも「海老茶色」であって、「海老の出汁」とかじゃないんで。
でもさすがにミスリードしちゃうかもなぁ。

照明のせいかな、普通の茶色にしか見えんかった(汗)。
写真はインスタに・・・上げたいのですが、なんかインスタ不具合でAndroidのSDカードのデータ読んでくれないので、そのうち直ったら上げます。(2024.1.20追記)インスタ直ってないけど手間かけてアップしたのでコチラ

まずはモヤシがシャキシャキ。これだけでもていねいに作られたのがわかります。うん。

スープは、個人的な好みはもう少し濃いところなんだけど、それは別として、すんごく美味しい。言い方がアレだけど、ぐいぐい飲めちゃうって感じなの。
それと麺の絡みがとっても良くて。

日常のみそらーめんとして、店の雰囲気とともに愛される一杯。てな感じ?(笑)。

しっかり完食完飲しちゃいました。ごちそうさまでした。

JR大森駅中央改札から東口へ。階段を右に降りて正面の道(スシローの角)を、まっすぐビルとビルの間を抜けるように進んで、短い信号渡ってさらにまっすぐ50メートルほど進んだ左側。Luz大森の向かい。アーケードのちょっと手前。


2024年1月17日水曜日

嵐を呼ぶ男、シーズンイン。

雪不足でモチベーションがなかなか上がらなかったんですが、ようやくシーズンインです。

学生時代の合宿所でもあった栂池高原の定宿に到着し、宿の皆様にご挨拶をば。

「あら~おひさしぶり~」

確かに久しぶりだわ。記憶をたどると、ああ前回は2日目が大雨で滑らずに帰ったんだったなんてことを思い出す。あのときは息子2号と一緒だったはずで、とすると1号が中学に上がった後で、2号はえーっと・・・うわっ、たぶん10年ぶり!
調べたらホントに10年ぶりだった→当時のブログ

「ほんとすいません、ごぶさたしちゃって(平身低頭)」

おとうちゃんもおかあちゃんも、皆さんお元気そうで何よりです。僕もシニア券世代になりました(^^;

おなじみの景色(涙)
朝食中の栂池パークより

そんなこんなでいざゲレンデへ。
雪の量はまだしも、とにかく山全体が雲の中に入ってるみたいな感じで、とにかく視界が悪い。足元も真っ白で、滑りにくいことこの上なし。

テンション下がりめで早めにランチ・・・・そして。

午後、どんどん降る雪の量が増し、風もどんどん強くなってきた。視界もさらにひどくなって、ゴンドラの支柱は次の1本がようやく見える程度。
顔は「痛冷たい」し、正直ゲレンデに立ってるのがやっと。そもそもどっちに滑っていいのかすらよくわかんない状況ですからね、もうスキーになんてなりませんよ。
立ってるだけでどんどん新雪に埋まってく・・・。雪質そのものは軽くて最高でしたが。

こういう視界のときって、本当にダメなんですよね。
ホワイトアウトというのか、方向感覚だけじゃなくて平衡感覚すら奪われて、なんというか「遊園地のコーヒーカップを他人に全力で回されている」感じでさ、簡単に言うと「吐きそう」になっちゃうのよ。

なので早々に宿に戻って温泉温泉(^^;

ワタクシ、お仲間の皆様からは「嵐を呼ぶ男」とさんざん言われておりまして、まあ自覚症状もあるんですが、今回もやっちゃいましたね。
いやいや、大変な雪不足のシーズンですから、「やってやったぜ」のほうが近いかも。と自己を正当化して慰めております。

ニュースによれば長野県全域に大雪警報。そして県内で最も積雪があったのがここ小谷村。24時間降雪量、ゲレンデでは軽く50センチは超えてたでしょう。
風呂上がりにテレビで大学ラグビーを見始めたら、国立競技場の天気がどんどん悪くなって最後は大雪。それはさすがに俺のせいじゃないからな、と言っておきたい。

クロちゃん埋まった。

ただ翌日は雲ひとつない大晴天。絶好のコンディションの中、サイコーに楽しませてもらいました。
結果的に2日間で栂池の全営業リフト・ゴンドラを制覇してしまった(笑)。

もちろんシーズンイン初日ですから、ちゃんと練習もしましたよ。この全身に残る疲労感は、おそらくそれによるもの。
技術面、去年よりは少し状態はいいかな。でも雪質が良かったからね、そこは割引。

そうそう。愛用のゴーグルとヘルメットが経年劣化?でちょっといろいろ怪しいところが出てきました。こちらも10年選手なんですが(→当時のブログ、なんとか今シーズンいっぱいはがんばってもらいたい、そのように思っているのですが。
だって慌てて買わずにじっくりと選びたいもの。どうせまた10年使うんだし。


2024年1月15日月曜日

アジアの頂点へ、まず。

とりあえず槙野元選手はしゃべりすぎだと思います!(笑)


それはまあそれとして、アジアカップが始まりました。
ワールドカップに出るのはわりとイージーだと思うんですが、アジアの頂点を取るのはなかなか大変だと思いますし、めっちゃ取りたいタイトルです。

が、ワタクシ、すっかり試合のこと忘れてましたよ(汗)。
だけどうまい具合に帰宅したタイミングでキックオフだったので、夜食食べながらのんびりと観戦。

『今日は4-2-3-1か。でも守田の位置が高いから4-1-2-3っぽいな。』
『だとするとIJはも少し外に張りたいかな。右サイドの機能性が今ひとつ。IJと菅原って何度も一緒にプレーしてたよな?』

セットプレーで2発喰らって逆転されても微塵も負けるなどとは思ってません。のんびりのんびりと選手の動きを追ってた、みたいな感じです。
ベトナムの1点目はゴラッソ。2点目は彩艶、もう少しできたんじゃないか?という気持ち。ただいずれもフリーでヘディングされてるという事実をもう少し重く受け止めたい。

○JPN 4-2 VIE

それにしても南野が調子良かったね。特に守備面。カバーリングというか、機器察知というか、すばらしかったです。あれが通常モードならばなお喜ばしいのですが(←言い方が悪い)。
いずれにしても初戦としてはいい出来だったんじゃないでしょうかね(←言い方が軽い)。

ところで、「今回は微塵も負ける気が」とは書きましたが、4年後はわかんないよ。
テクニックはあるし(遠藤が交わされるんだぜ)、スピードだってやられてるシーンも多かった。発展途上のチームに規律の厳しいトルシエってめっちゃ合いそう。


2024年1月12日金曜日

姫川班のオムニバス。

誉田哲也「オムニバス」を読了。
「姫川玲子シリーズ」の最新刊にて短編集です。


実は姫川玲子シリーズ、あまり読んではないんですね。どっちかっていうと、テレビドラマを一生懸命見てた派。

なので、ストーリー云々ではなくて、頭の中に結ぶ映像がとにかく竹内結子さんで。せつないやら悲しいやら。

『菊田ーー!』

声が聞こえてきそうです(涙)。

でも、本の中では姫川さん、相変わらずお元気です。
相変わらず、すなわちガッツリ濃いめのキャラですが、短編なんで案外気楽に読めました。サイドストーリーというのでしょうか、脇役にスポットが当たる部分も多いので。

ついでに次作への「引き」まであるのは、さすがですな。


2024年1月11日木曜日

たぶん、今、忙しいの。

ちょっとばかり愚痴を書くと。

・・・という書き出しで夜中に文章を書いたんですが、「ラブレターは翌日に読むと恥ずかしい」的な感じで、わりととんでもないことを書いてたので全削除(^^;

今日もがんばっていきましょう。アイム・サラリーマン。


2024年1月10日水曜日

またまた検索捜索また検索。

今回今さらながらに見てみた映画は「search/#サーチ2」です。
「2」ってぐらいなので、当然「1」はありました。すごくおもしろかったやつです。レビューブログは→コチラ

でも単純な続編ではなくてまったく別のお話です。
行方不明になった家族(今回は母)を捜索する(サーチする)という基本プロットは同じ。そして、あらゆるシーンが“すべてパソコン/スマートフォンの画面上・ウェブカメラの画像を捉えた映像で進行する”という縛りの部分が前作からの継続ということになります。


まずすごく良かったのは、前作から「時代が進んだ」ということですね。前作がほぼPC画面だったのに対して、ツールとしてのスマートフォンは確実に世の中に浸透しているし、ウェアラブルデバイスといったものもある。
生活のDX化は一気に進んでいて、もはやデジタル/ネットワークのない生活は考えられないわけで、そこに「2」における盲点/着目点が存在しているわけです。

主人公は高校生。いわゆるデジタルネイティブな世代で、この世代なら誰しもがこれだけのスキル(単純な「検索」だけでないのがこれがまた)を持ち合わせているとはまったく思わないけれど、「できそうな気がする」という思いはものすごく感じました。
もちろんそれは素晴らしいことなんだけど、この作品の中で描かれる「追跡劇」を冷静に見ると、ある種の恐怖を感じる旧世代な私でもあります(^^;
マネしちゃダメよ、ゼッタイ。

そして何より、ミステリーとしての出来が秀逸!

「ああそうだったのか。参った!」でした。ホント、おもしろかったっす。
前述のように前作のストーリーとは関係がないので、単独でももちろん楽しめますよ。


2024年1月9日火曜日

【ら~めん】ふくもり@世田谷野沢(2)

めっちゃ久しぶりの「中華そば ふくもり」であります。


調べたらなんと5年半ぶり。店が建て替えられてられてからは初なので、改めてお絵かきしておきます(^^;

まだ正午前なんですけどもう店外に行列が。幸い2番目でしたが、食べ終えて出てくるともう10数人。さすがの人気ぶりです。

入口の券売機で前回同様「中華そば」(890円也)をポチ。この5年半で170円高くなってますが、むしろそれまでが安すぎた気も。

カウンターに座って新しい店をきょろきょろ。店は改装されましたが、マンガの本棚はちゃんと残ってます。んで、その本棚の裏に小上がりがある。家族連れにはうれしいですね(実際3組ほど小さい子を連れたファミリーが来店してました)。

さて中華そば。店構えは変わるとも味は変わらず。というわけで前回のブログ読んでね(手抜き)→コチラ
写真だけはインスタに上げてます→コッチ

いやー、実においしい。今日も今日とて完食・完飲です。ごちそうさまでした。

最寄は東急田園都市線駒沢大学駅。国道246号線を渋谷方向、環七と交差する上馬交差点を右折。400mほどの右側(環七外回り側)。


2024年1月8日月曜日

ワンポゼッション差のせめぎ合い。

OTまで行ったならやっぱり勝ちたかったし、勝てそうだったし。

山口 86(OT)84 東京Z●

ただこの日はほんの少しの運が足りてなかったな、と思ったりも。ここぞの場面でのルーズボールが相手側にこぼれたりしてたからね。
まあ結局、3Qに「得点止まる症」が発症したのが最大の原因ではあるのだけれど、ああいう場面で「何気なく」2点取れたりするようになるといいよね、というのは常々思うことではあります。


山口 83-84 東京Z○

逆にGame2は同じような展開の中、競り合い、そしてサンバさんのスリー(本気でびっくりした。「うえー打つの~?」とか思ってごめん)で逆転勝利。

10点差とかになるとちょっと諦めムードが(僕の中に)出てきてしまってた昨シーズンと違って、最後まで可能性を感じられる今季は、エンターテインメントとして何倍も楽しめています。
・・・カテゴリー下げたんだから当然だろ?という意見は聞きたくありませんが(涙)。


そして何はなくとも請田が重傷でないということが何より。まずはしっかりと療養してくださいね。
Game2の1Q、3P 3/3は衝撃的だったし、欠かすことのない僕らの飛び道具だからね。


2024年1月5日金曜日

さんぽニスト、日光御成道をゆく。その弐

2023年末のさんぽの記録です。年末ですから決着のつけられるものはつけておこう(?)と、日光御成道に戻ってきました。

前回は大門宿の先から脇に逸れて埼玉スタジアム2002をゴール地点としましたので、今回は埼スタ最寄りの浦和美園駅を起点としてまずは日光御成道まで戻ります。


御成道に戻ったところにスポーツの名門校・浦和学院があるんですけど、その手前でサッカー部の選手の自転車軍団に追い抜かれました。みんな自転車ってことは近くに寮があるのかな、などと思いつつ、さあリスタートです。

年末の朝の街道沿いは人通りは少ないものの、トラックはガンガン行き交います。首都圏の物流を支える道のひとつなんでしょうね。

東武アーバンパークライン(なんじゃその名前)の踏切を渡り、東北道の高架をくぐり、少し戻るような形で再び東武線を越えると人形の町、岩槻宿です。道の左右にいくつも人形店が立ち並んでいます。
人形の町というと、中山道の鴻巣宿を思い出しますね。

失礼を承知で書くと、初めて訪れたこの岩槻、予想以上に大きな街でした。やはり埼玉高速鉄道、ここまでは延伸したい、その気持ちはすごくよくわかります。

[岩槻宿でのエピソード]
市街地の中心部の交差点で横断歩道を横方向に渡ったんですね。その渡ろうとする先の歩道の真ん中に自転車が倒れてるのを見つけて、「邪魔になるだろうから起こそうかな」と思いつつ渡り切ったら、その自転車の脇に立ってる2人組のひとりから唐突に声を掛けられました。
「助けてください」
私、自分のことを『道聞かれがち顔』だという自覚はあるんですが、さすがにSOSは初めてです。聞けば、声を掛けてきた若い人が自転車の運転者で、もうひとりのおじさんと接触事故を起こしたらしいのです。それをきっかけにどうも互いに手を出して喧嘩状態になってるようなのです――少なくとも僕の前で殴り合いをするようなことはなかったですが、若い人の口から血が出てるのは確認できます。ただ、お前が手を出した、あなたが殴ったと主張が完全に食い違ってるので、僕は「話はわかりましたが、現場を見てたわけではないので私には判断ができません。おまわりさん呼んで話を聞いてもらいましょう」と。そしたら若い人、「警察に電話しようとすると殴ってくるんです」と。んー。では私が110番しましょうと言うと「もういいです、ご迷惑が掛かりますから行ってください」と。んー?どういうことや?助けて言うたんあんたやで?
そうこうしているうちに人が集まってきました。そして交差点の角の店の方が警察に電話をしてくれました。なので僕はその時点で先に進むことにしましたが(目撃したことは何もないので)・・・なんだったんでしょう。[エピソードここまで]

岩槻宿を出ると道はなんというか、単調?
そういえば以前日光街道さんぽでこのエリアを歩いたときにも「淡々としてる」と書いたけど、それを思い出す感じですね(^^;

御成道杉並木 岩槻区相野原付近

ところどころにこんもりとした木々が見えて、それがいちいち一里塚?とか思っちゃう感じと、縦横無尽に張り巡らされた送電線と、西の空に飛びまくるカラスと・・・・あと何だっけ。

余談。冬とはいえ水分補給はきちんとしてるんですが、気温がそこそこ低くて・・・まあ簡単に言うとトイレが近かったわけです。で街道沿いのコンビニにはたいへんお世話になったわけです。ありがとうございます。
その街道のコンビニはたいてい四つ角、しかもちょっと奥まったところに建ってるんで、店を出たら「あれどっちに行くんだっけ?」とわかんなくなるんですよね(私だけ?)。どっち見ても同じ感じの景色なんだもん(^^;

というわけで淡々と、本当に淡々と北上を続け、広大だったさいたま市からようやく白岡市に、そして宮代町、杉戸町。
スポーツの名門校・昌平高校の脇を抜けて、いよいよ幸手市に入ります。
前も似たようなこと書いたけど、「Satte City」って字面、なんだか本当に海外みたいでカッコイイ。

と思ったら、もう「日光道中合流点」です。日光御成道、無事完歩!!


ここに至り、最初に思ったのは「また日光まで行きたいなぁ」です(^^;
いや、歩くとは言ってませんよ(笑)。

というわけで今日はここまで。次はどこ行こうかな。


今回の行程:浦和美園駅(大門宿)~岩槻宿~幸手宿(GoogleMapのマイマップ→リンク)。ランチは、幸手の町で探して、結局駅前のそば屋さんで冷酒+板わさ+もりそば(ほかに選択肢が・・涙)。


2024年1月4日木曜日

自宅トレーニング[シーズン3]#15

 いやー、そんな気はしてたんですよ。
12月、運動不足ってことはなかったと思うんだけど、師走の暴飲暴食はそこそこ自覚あってさ。

特に酒量、まずかったかなと。
風呂上がりに鏡に映る自分の姿がね・・・(みなまで言わせるな)

またがんばります。ま、これを書いてるこの正月、すでに「がんばってない」わけだけども(涙)。


【2023年12月度】
加圧トレーニング:1回[自宅トレ通算228回目]
寝起き素振り:20回
月間さんぽ歩数:約43万歩

計測
前月比:   体重+1.2kg 体脂肪率+1.2pts
前年同月比: 体重+0.3kg 体脂肪率+0.9pts
2013年7月比:体重-7.4kg 体脂肪率+4.7pts

前月のトレーニング→コチラ


2024年1月2日火曜日

能登は。

新年早々まったくなんてこと。

とにかくエリアのみなさんのご無事と、これ以上被害が広がらないように祈るのみです。


少しメンタルがつらいので、あまり報道も見れてないです。まだ。

(2023/01/04追記)
代弁してくださってるみなさん。「ホントこれ」ですよ。うん。



2024年1月1日月曜日

足元見つめて。耳をすませて。

新年あけましておめでとうございます。

振り返ってみると1年なんてまさに矢の如く過ぎ去っていってしまってますけども、それでも何もなかったわけではありません。

楽しいことやうれしいこともたくさんあったけど、でも、そうではないことのほうが強く心には残っているような気がします。

人生なかなか簡単じゃない――この歳になって改めてそう思っています。


だからこそ、2024年は「足元を見つめて」「耳をすませて」を自分の中のキーワードにしようと思っています。自分の立ち位置と周囲を意識することで、きちんと、そしてていねいに生きていけるかな、そんなふうに考えているのです。

「がんばる」ではなく「ていねいに」です。

そしてその道程を、記憶を、文章にしてここに書き残していこうと思います。
2024年も弊ブログ、何卒ご愛顧のほどを。