2022年2月22日火曜日

騙し絵の牙。

今回今さらながらに見てみた映画は「騙し絵の牙」です。原作小説は未読です。

大泉洋が主演だからといってコメディではありません。
もちろん独特の飄々とした空気は漂わせていますが、本質としてはかなり骨太なビジネスものだと思います。TBSの日曜21時にやりそうな感じ、と言えば伝わる?

出版社を舞台に、その歴史と伝統としがらみといった企業風土、時代の変化により変革を余儀なくされる状況――そこに大胆な施策を打って出るカルチャー誌の編集長(が大泉洋ね)。


しがらみがある以上、そこここに軋轢があるわけです。
そのバトルひとつひとつがおもしろいし、それを演じる方々も非常に魅力的。特に松岡茉優池田エライザは「!!」とビックリマークをいくつも付けたくなる!!

何重にもいろいろな事象が絡んでいるにもかかわらず、テンポがいいからすごくスムーズに物語を受け入れられたし、2時間があっという間。
そしてちゃんと希望あるエンディングは実に後味もよくて、見事なエンタメ映画だったと思います。

*  *  *

もう1本。大泉洋→「新解釈・三國志」→福田雄一監督、と連想したわけではないですが、「HK/変態仮面」を。
鈴木亮平はすごかった(いろんな意味で)し、おもしろかったんだけど、楽しめたかと問われるとちょっと言葉を濁したい(笑)。

とりあえず「続編は見なくていいかな」と思いましたです。


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