[017]
『介護保険証再発行の手続きを行ってください』
医療保険証に続いて介護保険証もなくなってるのか。
このあたりもわたしの知識のなさなのだと思う。医療保険証がない時点で介護保険証という存在を意識できなかったのだから。
いや、介護認定が下りた後に発行されてるんだから、あのタイミングではもともと存在しなかったのか?
医療保険証である「後期高齢者医療被保険者証」、介護保険証である「介護保険被保険者証」、そして「介護保険負担割合証」は、3点セット。そういうことを、わたしはまだ少しずつ覚え始めている段階だった。
『郵送での受け取りは息子さんのご自宅で受け取っていただけないでしょうか』
ありがたいことにメールには基本的な再発行の手続きが記載されていた。
わたしはそれをベースに、区役所の福祉・介護保険課へメールを出すことにした。必要書類の確認と、そして「送付先変更届」の書式の送付を依頼した。
もともとあまり電話が得意ではないのもあるのだが、文書で残しておかないとならないと強く思っていたのも確かだ。アドレスがHPに公開されていて助かった。
後から思ったのだが、区役所の担当窓口にはこういう問い合わせはきっと多いのだろう。介護される本人がなかなか書類を受け取れないというケースは容易に想像ができる。
なので、非常に話はスムーズだった。特に何かに引っ掛かるようなこともなく、必要書類へ記入をし、本人確認書類の控えを添えて区役所に再発行と送付先の変更を申請することができた。
そしておよそ10日ほどで介護保険証がわたしの手元に郵送されてきた。
今後、介護保険関係の書類はすべてわたしに送られることになる。それはなにより安心だと思ったのだが、一般論として独居老人なども多いだろうに、みなさんこうした書類はきちんとされているのだろうか。どうしてるんだろう。そんな疑問も湧く。
介護保険証が届いたことは、すぐに「いぬかい」に電話をし、本紙は郵送すると約束した。
施設長のヨコミツさんと話ができたのだが、マサさんに対してとても心を配ってもらってるみたいでありがたかった。マサさん自身も少しずつ施設に慣れてきているようなことだった。
セイコさんもいぬかいまでマサさんの様子を見に行ってくれて、「冗談も出てました」と教えてくれた。
なんか、良かったなあ。
わたしが噛みしめていたのは、改めて誰かを頼ることの大切さを、そしてそれよってもたらされる心の安寧だ。
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