2024年4月12日金曜日

さんぽニスト、旧東海道をゆく。其の十三

「横に長すぎる」でおなじみ静岡県に入って7日目。ついに、歩ききりました!


もう三島のこととか忘れちゃうぐらい遠い昔のような気がしますよ(^^;
実際2年半前のことでしたね→「旧東海道をゆく。其の七

*  *  *

というわけで、今回は前回ゴールの浜松宿の本陣跡前から、愛知県を目指して出発です。

小一時間も進むと、進行方向左の空が広くなったように感じます。たぶんあれは「海の気配」。そしてまだ9時台だというのに「さわやか」の前には10人以上の行列(@_@)

ところで、行き交う軽自動車(スズキのお膝元だもんな)のダッシュボードにやたらとポケモンのぬいぐるみが置いてあるような気がしてなりません。リザードンとかデカすぎるだろう。
何かこの地域と関係あるんかしら?浜松町にはポケモンセンターがあったはずだけど、それは浜松違いよ。

薄曇りの中、朝はフーディにウインドブレーカーといういで立ちでスタートしたのですが、陽が高くなるとあっという間に気温が高くなってきました。ロンT1枚になり、それから念のため日焼け止めも――特に後方から陽が上ってくるので首の後ろは念入りに。

そうこうしているうちに国道を離れ、松並木を抜けると舞阪宿に到着です。
舞阪宿の写真いろいろはインスタで→コチラ

江戸時代ならここから浜名湖を渡し船で、だったのですが令和の人間は弁天島を経由しつつ歩いて浜名湖を横切っていきます。
きっと左右に湖が見えるんだろうな~と期待しつつ進むと、歩行者専用の橋からは、左に道路・右に線路で視界が遮られるという、かなり残念景色でした。
少し寄り道してみようかとも思ったのですが、その寄り道する道もなくてね(涙)。

浜名湖を横切った先が新居宿です。「荒井」という表示もいくつか見かけたんだけど・・・ちゃんと調べてません(汗)。たぶん丸子/鞠子宿(→「旧東海道をゆく。其の十」)みたいな単なる別表記でしょう(テキトー)。
新居宿の写真いろいろはインスタで→コチラ

ここには関所があって、交通の要衝だったというこうがうかがわれます(東海道に設置された関所は箱根関所とこの新居関所の2ヶ所だそうで)。
が、ワタシは中の見学はせずに先に進みます(^^;


新居宿を出ると、東海道はいったん南下し、カクカクと曲がって方向を変え再び西へ向かいます。

浜名旧街道と呼ばれるこの道は風情抜群。松並木、そして左には遠州灘の気配(見えないけど)、右は緑深き山。その山にところどころ見えるこの時期ならではの満開の桜のピンク色。さんぽサイコー!と実感できる瞬間です。

一方で『津波避難』の標識や、がけ崩れの注意喚起の表示も数多く見られて、風情だけではない、この土地のリアルも感じられました。地震のときは両方のリスクに対してどう逃げるんだ?と心配になったりも。

さて東海道は右に針路を取り、さっきから見えていた「山」のほうへ上っていきます。それが潮見坂です。この坂、ここまで歩いてきた坂の中でもトップレベルに急坂かと。そこそこ長いし。

ふうふうと息を切らして上りきったところが白須賀宿です。天空の宿場町です(ちょっと言い過ぎですが、周辺より高い位置にあるのは確か)。
白須賀宿の写真いろいろはインスタで→コチラ

宿場の入口にある潮見坂公園からは遠く遠州灘を望むことができます。スマホで写真を撮ったんですけど、折からの薄曇りと逆光のせいで何が何やら(涙)。
それよりも、この高さまで一気に上ってきたのか、ってほうが驚きね。

案内看板によれば、もともと宿場は潮見坂の下にあったそうで(なので今も「元町」という地名が残る)、津波対策として高台に移転したのだとか。移転したらしたで高台は風が強くて火事が多くていろいろ対策が必要になった――なるほど。

曲尺手(かねんて:宿場町の入口などに見られるカクカクと曲がったクランク状の道のこと。軍事的な意味合い以外にも役割が、という話はコチラに丸投げしておくw)を抜けて宿場の中心に入っていきます。

この白須賀宿、とても街並みが綺麗に整備されてます。
この後通る二川宿でも思うことになるですが、「古い街並みと古い家」って別だよな、と。ちょっと説明が難しいんだけど、きちんと街並みを遺していくためには、「今」の手を入れ続けなければならない。町の方々のご苦労を思います。

で白須賀宿を出たところが冒頭に書いた「県境」。愛知県豊橋市です!
そして合流した国道1号線を、じわじわと下っていきます――潮見坂で上ったぶんですね。なんかもったいない(笑)。
国道の両側は工場、特に産廃関係の業者がたくさん。休日のこの日、歩道は誰ひとり歩いてません。なのにクルマはバンバン走り抜けていく。頭の中で、愛知県=クルマの町の図式が出来上がっていきます(^^;

道がほぼフラットになり、国道1号線を折れて東海道新幹線のガードをくぐり、東海道本線の踏切を渡るとそこが二川宿
二川宿の写真いろいろはインスタで→コチラ

細い道路の両側に、往時をしのばせる「古い街並み」(残念ながら本陣跡は改装中らしく公開が休止されてました)。雰囲気ありますね。曲尺手っぽいところもあります。

ただそれをのんびりと散策させてくれないのが、意外にたくさん通るクルマ車くるま。小さな橋の上で写真撮ろうとしてたら、私のせいで車がすれ違えなくなっちゃった、というぐらいには狭い(^^;
国道1号と並行してるので、抜け道みたいに使われてるのかな。

で、何も考えずに二川宿から次の吉田宿に向かって進んでいくことになるのですが、ぜんぜん時計見てなかったのね。意外なほど時間が経ってて・・・。
ずーっと薄曇りだったせいで太陽の動きで感じるはずの時間経過があまり実感としてなかったこともあるんだろうけど、何よりも疲労感が少なかったことが最大要因ではなかったかと。
それはつまり、先日投入したおニューのシューズがものすごく「いい具合」ということではないかと思ってます。歩きやすい+疲れが出ない、ですもの。
ただ、ソールの船底形状のせいで、歩道橋の下りがバランス的にちょっと怖かったです(^^;

それでも帰りのことを考えて少しばかり早足になっちゃったかな?

国道1号線に戻ると、ロードサイド店舗の感じとか、集合住宅とか、だんだんと豊橋の市街地という雰囲気になってきます・・・あ、路面電車が来た!

そこから路地を曲がって豊橋の中心部、つまり吉田宿に入っていくのですが、城下町ということもあって、カクカクと曲がります・・・あ、住所表示が「豊橋市曲尺手町」だ!
吉田宿の写真いろいろはインスタで→コチラ

本陣跡を通り過ぎたところで、東海道は豊橋駅と逆方向に進んでいくので、今日はここまでにしましょう。もうすっかり夕方だし(^^;


今回の行程:浜松宿~舞阪宿~新居宿~白須賀宿~二川宿~吉田宿。ランチは新居関所の真向かいにあった居酒屋さんのランチ「しじみラーメン+しらす丼セット」。しじみの澄まし汁に中華麺ぶち込んだような感じでしたが、このスープが濃厚!しらすも大量だったし、これで880円とかバカなの?と思うぐらい豪勢(上の動画の中に写真が出てきます)。おみやげは友人にサジェストされていたとおり、豊橋駅でヤマサのちくわとブラックサンダー


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