2018年6月6日水曜日

恋する人工知能。

今回今さらながらに見てみた映画は「エクス・マキナ」です。"ex_machina"とは"by machine"のような意味だそうで。

巨大IT企業の社員ケイレブくん(そんなに色男じゃない←ちょっとポイントかも)が、山奥でひとり研究をしている天才社長ネイサン氏(ああそうよね、こういうイメージよね、という見た目)に招かれる。
そこで開発されたAVA(エヴァ)というロボット/アンドロイド(美人あんどセクシー)のチューニングテスト、つまり「AIと会話をしてAIだとわからなかければOK」というテストを担当させられる。
もともとAIだと理解した状態からのテストなのでテストの判定基準が不明瞭なのもちょっとしたアヤである。

ストーリー展開そのものはある意味予想を裏切らない。

美しく、聡明で(あたりまえだ)、しかも透明感のある(それは透けてるだけw)エヴァに対して魅力を感じていくケイレブ――その意味ではチューニングテストは合格だ。
一方エヴァもケイレブに思いを寄せ始める――ように見える。

「AIになぜ性別を与えたのか」。

少しずつネイサンによって明かされるエヴァの正体――機能って言えばいいのか?
hardware、softwareに対してwetwareって単語が出てきたが、これはオリジナルなんだろうか。なんだか、おおっって思った。

ネイサンの“目的”が判明すると同時に、ケイレブもひとつの決断を下す。
そして予想どおり、やってきてしまう不幸な結末。

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AIが反乱するっていう映画はたーくさんあるんだけど、AIとの会話劇ってのはあまり記憶がない――あ、「ブレードランナー」の冒頭がそれっぽいな。反乱というか、凌駕という感じかしら。
特に派手な演出があるわけではないのに、映画が終わってからもジワジワと怖さが増してくる。あの会話は、あの動きは・・・ひいいいいっ。

このAIの「学習」に寄与しているのが検索エンジンだとネイサンは言う。世界中のあらゆるネットワークからあらゆる情報を取り込んでいる。
ということはエヴァはケイレブのことも、さらにはネイサンのこともすべてお見通しってことだ。

怖いのはAIそのものではなくAIの持つデータ。ひいいいいっ。

「いや待てよ。社長は本当は?」とか、深読みすればナンボでも深読みできそう。
怖い怖い面白い。

そのほか映画の魅力として、ネイサンの研究施設は中も外も相当に美しい点はポイント高い。とっても魅力的な意匠だし、そこには制作者もしくは登場人物の執着すら感じちゃう。
その意味ではエヴァの造形(CGね)も含め、とってもとってもキレイな映画でもあったりもします。

ちなみにR-15ですが、それはたぶんハダカのせいかな(^^;

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