2024年9月9日月曜日

【Paris2024】ロスなのでロスを待つ。

パリパラリンピックが閉幕。

毎度のことながら、「そうか終わっちゃったか」という“ロス”の思いと、「規則正しい生活で睡眠不足を取り戻そう」という気持ちが両方あったりする。

すごく充実した12日間だった。

完璧だったとは言わないけれど、多くの競技の配信をストレスなく見ることができたことは大きかった。
必ずしも日本語実況が付いているほうがいい、みたいなことでもなかったしね。でも「愛ある解説者」の解説はもっと聞きたかった気もするけども(^^;

TOKYO2020のときにも書いたかもしれないけど、障がい者スポーツだってことを忘れちゃうんだよね。ただひたすらに、スーパーなアスリートたちの競技を堪能させてもらった。
感謝という言葉はちょっと違うかもしれないけれど、本当に楽しませてもらったことをうれしく思っている。

“ロス”まで4年。

選手個々の競技力はまた途方もなく進歩していくんだろう。
そしてそれを下支えするであろう、多様性と公平性を両立させる競技ルールもまたブラッシュアップされていくに違いない。
ルールとはかくも厳格なものであると痛感したのが女子マラソンT12の3着の選手のゴール前での失格処分。しっかりとした競技運営の対応だった。道下さん銅メダルおめでとう。

いちスポーツファンとして、その時を楽しみに待つことにしよう。


今回のパリパラで「やべぇ」と思ったのは観客。
どの競技でも、たとえフランスが出場していなくても、会場はいつも満席だった。

ブラインドサッカーとかゴールボールとか視覚障がいの競技は大丈夫なのかと心配するほどの盛り上がりだった。
オリンピックのときには「官製応援団」みたいな話もあったけれど、それでもいないよりはいるほうがいい。空席が目立つよりは満席がいい。

選手がインタビューで口々に「声援が」「今回は有観客で」と話していたのは、アスリートとしての本音だったと思う。

仮にTOKYO2020が有観客で実施できていたとして、あそこまでフルハウスになっただろうか。あそこまで盛り上がれただろうか。他国の選手が「応援に感謝」と言ってくれるような“応援の濃度”は示せただろうか。

パリの観客の濃密さが、パラリンピックの基準になるといいな。
それがレガシーとしてロスにもつながっていきますように。


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