そこには「悪意」と「敵意」があるぶん、話に今までとは違う重みがあった。そのぶんミステリー色は薄めかもしれないけれど、だからといって魅力が下がることもなかったかと思う。
“あそこ”で「怪しい・・」と思った自分をほめてあげたい(^^;
そしていつものように読書中は「音楽」が頭の中に鳴り響く気がする・・・。
このブログに[Music]なんてカテゴリーを作ってるくせに、僕の音楽を語る言葉ってヘタクソだ。ほぼ「かっちょいい」で終了だから。
それに比べて、この著者の言葉はすごい。強すぎてイヤミに感じる人がいるかもしれないと心配になるほどだけど、その力に魅入られたように僕は演奏映像を検索している。
自らの不遇は厭いもせず、ただひたすらに奏でられる天真爛漫な少女に向けての鎮魂の曲。
タン、タン。タラララン、タタン、タン
耳なじみのある「ノクターン第二番変ホ長調」、くしくもソチ五輪で浅田真央がSPで舞う曲。こうして改めて聴くとすごく沁みてきた。
ミステリーの感想とは思えないけど、そんな感想文です。
* * *
「あれー、鵜飼さんが仕事してるー」
続いて読んでいるのは、大好きな東川篤哉の烏賊川市シリーズの最新文庫「はやく名探偵になりたい」。こちらも文庫になるまで首を長くして待ってました(^^;
主人公が珍しく(?)働いてることに驚いたりする中編集。
長編じゃないので、収集がつかなくなるほどの大ボケをかますわけではないけれど、探偵・鵜飼杜夫の軽妙で飄々としたスタイルが、テンポの速さと話の面白さと相まって大変楽しいっす。ページをどんどんめくりたくなる。
「謎解きはディナー~」よりも、やっぱりこのシリーズが一番好きだー!
知らんぷりしとこうかと思ったんですが・・・。この烏賊川市シリーズが今クールに連続ドラマ化されております。主演はまたおまえか。断じて断じて朱美さんはあんな女じゃない!(怒)
ていうか、そもそも朱美さんは主人公でもなんでもなくて、ただの大家さんなんだから。大人の事情ってやーね。
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