今回今さらながらに見てみた映画は「search/サーチ」です。
行方不明になった愛娘を父親が捜索する(サーチ)する、というのが基本プロットなのですが、この映画が話題になったのは、“すべてパソコンの画面上を捉えた映像で進行”する、という点。
手がかりをつかむために娘のSNSを中心に検索(サーチ)するのはもちろんのこと、FaceTimeやネットニュース、PCに映し出される監視カメラ映像・・・あらゆるシーンがすべて「画面の中」なんです。
まずこれがかっちょいい!!
スタイリッシュとでもいうんですかね。没入感、すごいですよ。
いや、それ以上に、サスペンスミステリーとしてものすごくよく出来てると思うんですよ。
ハラハラどきどきする展開の中に、こそっと置かれた伏線。実に緻密。終盤に向けて「ぬあああああっ」って叫ばされること請け合いです。
でもって、さらには「ネット社会」の怖さ――簡単に信じちゃいけない――みたいなことも描ききってて。
これ以上は書きませんが、これはホントにおもしろかった!!!
僕たちは今、画面を見つめて生きている。今見つめるべきは明日の空なのに。ガラにもなくそんなことを思ったり。
* * *
もう1本、クライムサスペンスの「レディ・ガイ」。
LadyでGuyというタイトルはまさしくそのとおりで、ざっくり言うとですね、とある男が、過去の“仕事”の復讐を受ける形で、意識を失っている間に「性別適合手術」をされてしまい、目が覚めたら女性になってたという設定です。知らない間にショッカーに改造された、ぐらいのノリです。ほぼアホ設定です。
そのショッカー的なマッドサイエンティストをシガニー・ウィーバーが演じます。
文字で書くと「私たち入れ替わってる~?」的なコミカルな話に見えちゃいますけど、流れる空気はどこまでもダークです。復讐されたのに、それにまた復讐しようと画策するのです。性別不適合に悩んだりするヒマはないのです。。
そんなに激しいアクションはないですけど、ガンガンに血は流れます(R15)。
「とにかくめちゃめちゃ」な話だとは思うんですが、なんだか結構好きだったかも。
ひとつは主演のミシェル・ロドリゲスですかね(「ワイルド・スピード」のレティね。アクションはお手のもの)。
元の男性も特殊メイクで演じてたり、あれやこれや(意味深)と体当たりで。素敵です。
あと、突拍子もない設定なのに案外ストーリーがちゃんとしてたってとこかな。うん。
ジェンダーのことを作品の裏側で描こうと思ってたんじゃないかなとは想像しますが、それはまあ、あの、その・・・成功せず、ですかね(^^;
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