“超絶技巧の騙し本(ミステリ)”とカバー(帯じゃないのよ)に印刷された似鳥鶏「叙述トリック短編集」を読了――タイトルの吸引力抜群!!(笑)
叙述トリックってのは、著者の微妙?な言い回しによって読者に先入観を植え付け最終的にミスリードさせる手法のこと(雑ですまん)。「そんなことはどこにも書いてないもーん」みたいなことなんで、しばしば「ずるい」「汚い」「卑怯」「アンフェア」ってことになりがち。
そこで今作では冒頭の「読者への挑戦状」で、フェアを期して『叙述トリックを使っています』と明言し、かつ大胆にもそれぞれの短編における解決のためのヒントまで書き連ねてある。
まずそのやり口が実に変態的(褒めてる)というか(^^;
あたりまえのように「だまされんぞ」「解決するぞ」という意気込みで読む。
ところがどっこい、文章が滑らかすぎて、気がつくと流れるように読んでる。どこにも引っ掛かってない。それじゃ叙述トリックは読み解けない。
何ページか戻ってもう一度読み直したり、冒頭のヒントを確認してみたり・・・。
あれ?ん?おやっ??
あーくそっ、だーまーさーれーたーーーー!!
いろいろおかしいなと思うとこ、あったんだよなー。
こっそり書くけど「読者への挑戦状」からね、おかしかったんだよ。
まあいいか。似鶏さんも冒頭の読者への挑戦状で「なんとなく読んでも楽しい」(意訳)って言ってますし。
あーくそっ(笑)。
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