2021年11月7日日曜日

傘のさし方がわからない。

パラリンピック中継のスタジオゲストでその存在を知った人も多いんじゃないだろか。
岸田奈美「傘のさし方がわからない」を読む。


著者自身と障がいを持つ家族にまつわるエッセイ集。岸田さんのnoteで読んでた話もあったけど、やっぱり紙の本で読むのはいいなぁ、などと思いつつ、半ば「wwww」という気持ちと半ば「ぐううう」という感情がないまぜになりながら読み進めた。

なんだろう、文章そのものがすごく好きだなと思う。いや、内容よりも、ということじゃないよ(^^;
著者紹介に書かれている『100文字で済むことを2000文字で伝える作家』というスタイルが肌に合うという感じなのね。
逆に言うと、2000文字じゃないと成立してないと思うの。決して回りくどいわけじゃない。冗長なわけじゃない。人が頭ん中で考えることって、理路整然と100文字で済むようなことじゃないもの。

前述のようにnoteで読んでた話もあったけど、特に最終章の「これからのわたしに」のとこはまったくの初見だった。
岸田さんってTwitterでのアクティブさ(?)から“瞬発力の人”(ちょっと伝わりにくい)だと思ってたんだけど、どうもそれだけじゃなかったみたいで。

おもしろおかしく話せることばかりじゃない。だから指針のようなものが――その意味で“贈与”の話はおもしろかったな(←笑ったって意味じゃなくて)。

内容については細かくは書きません。読んだほうが絶対おもしろいと思うから。

・・・なんやかんやで最初の「ボルボV40」の話が好き(^^;


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