2024年8月31日土曜日

【Paris2024】61歳、真夏の大冒険。

パリパラリンピック3日目。

毎回思うことのひとつだけど、パラ競技にはレジェンドなどと呼びたくなるような経験豊富な選手が多い。たとえば2日目に金メダルを獲得した競泳50m平SB3の鈴木選手(day3でも100フリーで銀メダル!おめでとう!)など、37歳で「16年前の自己ベストを更新」しての優勝とか、“人間の限界”“人類の可能性”を考えちゃいますよね。

そしてその意味で今日いちばん嬉しかったのは陸上男子400mT52伊藤智也選手(61)の銅メダルだった。すでにあちこちに記事が出てるから詳しくは書かないけれど、TOKYO2020では「クラス分け」という悲運でメダルに届かなかった(当日の僕のブログにも少しだけ記述がある。あの日も「可能性」に言及してた→こちら
あれから3年。パラチームジャパンの最年長。ヘルメットを取るまではそれとはわからない鍛え上げられたフィジカル。何よりもインタビューの言葉の端々から感じる人間性――。
61歳、最高じゃないか!

スポーツの神様はちゃんと見ててくれた。もしも神様がいるならね(^^;


でもだからといって、ベテランばかりで競技をしてるわけではないのもまた面白いところ。

前述の競泳S3フリー、陸上T52で勝った選手はとももに23歳で、3年前とは明らかに勢力図が変わっている。
日本チームだって、たとえばこの日優勝候補のアメリカに快勝した、ベテラン揃いの車いすラグビーの日本代表で、圧倒的なスピードで約半数のトライを奪った橋本選手は22歳。

単純なベテランvs若手みたいな図式では語れない。ベテランもまだ老け込まず可能性を追い求めつつ成長を続けていて、さらにそれを知見として蓄えつつ越えてくる若手が現れて。そんなとこも面白いんだよね、パラスポーツ。

*  *  *

あ、そうそう。放送と配信がないないとさんざん文句言っておりましたが、大会公式がYouTubeでライブ配信していることにようやく気づきました。ありがとうありがとう。



2024年8月30日金曜日

翳りゆくひと。[053]


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そんな折、ながいきセンターのセイコさんからメールが届いた。

『3月26日にお母様のところに伺いましたが、先月よりも物忘れが進んでいるようです』
『家の中は散らかっていましたし、果物なども腐らせているようでした』
『買い物に行かれても同じものを繰り返し買ってしまうのか、ミニトマトが大量にありました』

2月に自分の目で見た様子よりも、さらに生活が荒れているということなのか。
それにしてもなんだろうミニトマトって。やたらに飲んでる野菜ジュースじゃないけど、食欲なくてもビタミンは、みたいな意識がどこかにあるんだろうか。

『ご本人は調理はしているとおっしゃっていますが、その様子はあまりなく、カステラやパンなどすぐに食べられるものがテーブルの上にありました』

買い物に行く、献立を考える、調理をする、食事をする、片付ける――そうしたサイクルが崩れると、生活のリズムそのものも一気に崩れてしまうんじゃないか。
セイコさんも『刺激のない生活で物忘れが進んでいる』、と。

それ以外にも、薬の飲み忘れで治療が継続できてないとか、通院そのものを忘れているといったこともあるようだ。セイコさんが改めてクリニックの予約を4月2日に取り直してくれたそうだ。

そしてセイコさんからのメールはこう結ばれていた。

『施設入所の方向でSS社のイワキさんとやり取りされていることは聞いています。自宅の売却には息子様のお力が必須であり、急がれたほうが良いと思います』

心配は尽きないが、心配だけしててもしかたがない。少なくとも施設に入るまでは健やかにいてもらわないとならない。
わたしはあっちゃんに電話をかけた。4月1日のことである。

「元気?」
『だらだらしてるばかりで。今日もマサさんのところ行かなかったし』

これはもしかしたら、ずっと行ってないのではないだろうか。

「薬はちゃんと飲んでる?」
『飲んでるわよ』
「セイコさんから飲み忘れてるって聞いてるけど?残り何日ぶんあるか数えてみて」
『10日分』
「明日病院だからね。10日分あるってことは飲み忘れてるんだよ。明日は忘れずに病院行ってね」

声だけの印象だけど、やはり弱ってる、という感じがする。とにかくちゃんと通院は続けてもらわないと。
前の日の電話だけじゃ心許ない。翌4月2日の昼にも電話をかけた。

「今日病院の日だからね」
『そうだったかしら?』
「先月の25日の予約を忘れてて、セイコさんが予約取り直してくれたんだよ」
『そうなの?行くの忘れてたことなんてあったかしら。どこの病院?』
「△△病院だよ。いつも通ってるところ。午後4時の予約だから、今から準備すれば間に合うでしょ」

通院、ちゃんと行けたかな。行けてるといいな。

そして数日後。

あっちゃん、マサさん、それぞれとSS社との面談の日がやってきた。

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2024年8月29日木曜日

【Paris2024】パリパラ開幕、全力応援宣言。

パリパラリンピック、始まりました!!

開会式見てると、何というか高ぶるものがありますね。いち観客でしかないですけど。
そして入場してきた選手たちの表情にも、充実感みたいなものも感じられて頼もしかったです。とにかく楽しそうだったのが一番!!

その開会式は全体として「静か」な印象でした。オリンピックと比べてね。
でもそれこそ「こういうのでいいんだよ」とも思いました。祝祭だから派手にしなきゃという理由はないからね。
あとはお偉いさんたちの挨拶が短くさえなれば(笑)。組織委員会の人、同じこと5回ぐらい言ったぞ。


というわけで今大会も全力応援します!!!

が、残念ながら今回も放送・配信が限定的です(涙)。
特に民放!TVerもないんかい!!
毎度言ってますけど、日テレは24時間テレビの中ぐらい放送しろよ、と思います。そういう番組でしょうに。

とにかく全部応援したい。たとえ映像がなくても速報を追いながら。


2024年8月28日水曜日

スパイも探偵も対峙するのはAI。

今回今さらながらに見てみた映画は「ミッション:インポッシブル デッドレコニング PART ONE」「名探偵コナン 黒鉄の魚影(サブマリン)」の2本立てです。
ハリウッド大作と日本アニメの大ヒット作という妙な取り合わせですが。

M:I-7はPART TWOが公開されてからまとめて見ようかな~なんて思ってはいたんですが、2本で300分オーバーになることを想像すると、とりあえず見とこうかな、という感じで(^^;
びっくりするような展開はしっかりとありましたが、今の段階では特に「感想はなし」ということにしておきたいと思います。

とか言いつつ少しだけ書くと、トム、さすがに(見た目が)老けたな、とか(失礼)、ミッション:インポッシブルというよりも最近の「ワイスピ」っぽかったな、とか。
全然スパイものっぽくないぞよ。

そう思った一番大きな理由はおそらく物語の中心に置かれた「AI」。これがワイスピのゴッドアイっぽく感じたのよね。


一方のコナン君のほうに登場する「パシフィック・ブイ」のシステムにもやはり高度なネットワークとAIが搭載されている。

スパイも探偵も、物語には今やAIはなくてはならない「敵役」なのかもしれないです。
でも正直、「自己増殖」みたいな設定にしないほうがリアルなんだけどな。本当の敵は人間ってのがリアルでしょ。

で、コナン映画はちゃんとコナン映画で、お約束はお約束としてちゃんと表現しつつの楽しいサスペンス(?)でした。蘭ちゃん無敵。そして哀ちゃん可愛かった(笑)。


2024年8月27日火曜日

相手の胸をめがけて投げる。

「返事がもらえないの、寂しいな。」

なんてことをふと思う。プライベートではなくて、仕事上のこと。
メールやメッセージをいろいろとやり取りしてて、既読スルーなのか未読無視なのか、あるいは本当に対応中なのか、相手の状況が見えなくなってしまって業務が止まってしまうということが同時多発的に起こってしまって、そのときに思ったのがこれだった。

「困った」が実態なのだけど、感覚的には「寂しい」だった。

同じことを相手に思わせないように、いつでも、できるだけ、キャッチボールのボールは投げ返すようにしているつもり。結果、相手にボールがあって「寂しく」なっちゃったりするわけだけど。

もし投げられないときには「ちょっと待ってねー」と声掛けするぐらいのアクションは取りたい。


メールやチャットなんてなかった時代のツールは電話一択だった。黒電話の線を自室や廊下に引っ張り出して家族に聞かれないように話す。内容なんてどうでもいい。それでしかコミュニケーションが取れなかったんだから。

問題は電話を切るタイミングだった。どちらから切るのか、切ったふりしてまた会話を再開させて。ああ青春のツール――。

仕事の返事待ちのわずかな時間で、発想はここまで過去に飛んでっちゃったよ。まったく。

今はいろんなツールがあるから簡単にコミュニケーションが取れる。だからこそおざなりにならないようにしなきゃね。

ボールはちゃんと相手の胸をねらって投げるんだよ。そう教わったもの。


2024年8月25日日曜日

雷雲のバカ。

前節から継続した安定した守備の上に、アグレッシブな姿勢を乗せて。

いいゲームだったな。相手もいい内容だったし。

最後まで見たかった。でもいい環境で続きが見られることを喜ぼう。




2024年8月23日金曜日

翳りゆくひと。[052]


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メールを送付してしばらくした後、それを補足する形で電話でもシルバーサポート社(SS社)のイワキさんと話をした。

もちろん本人たちの状態の確認が最重要な点にはなるのだが、それ以上に具体的な「資金」「資産」あたりの確認が多い。
カネの話は下世話だろうが何だろうが、それこそが現実なのだ。

ちなみに手持ちの金額について、わたしは実際よりも若干少なめに回答した。そのほうが正直なところ安心だったから。

その後SS社との調整を始めたことについて、ながいきセンターのセイコさん、さくら老健のオオヌキさんにメール連絡をしたのだが、それぞれすでにイワキさんから随時報告をもらっているとの回答がきた。
同時にふたりの入居ということになると、連絡・報告するだけでもひと仕事。当然の対応だと言ってしまえばそれまでだけど、こうして細かく連絡を取り合ってくれるだけで十分助かる。

そしてあっちゃんにその旨を連絡した。

「マサさんと一緒に暮らせる家のことだけど、間に入っていろいろ調整してくれる人と話をしてるから。セイコさんに紹介してもらった人だから大丈夫だよ」
『そうなのね。全部任せていいかしら』
「もちろん。いいところが見つかるようにするね」

この日は意外にもあっさりと、住み替えに対して前向きに答えてくれた。ちょっと拍子抜けでもある。

3月半ばになってSS社から「資料」がわたしの元に届いた。
が、中身はいくつかの老人ホームのパンフレットだった。

ひとつひとつめくってみるものの、正直ピンとこない。
だってどれも綺麗な写真ばかりだし、わかったのは送ってもらったのは「住宅型老人ホーム」と「介護付き老人ホーム」の2種類だった、ということぐらいだ。
マサさんのことがあるので、「住宅型」では厳しいだろうなというのは想像に難くない。

何より費用のこと。イニシャルコストとランニングコストの比較が、このパンフレットだけではなかなか読み取れない。もちろん知識不足が最大要因なのはわかっているのだが。

「いろいろな施設があるというのは理解いたしました。そしてなんとなく介護付きがいいのだろうとは思いますが、いかんせんパンフレットだけでは何とも言いようがないというか、判断ができません」
「費用面もちょっと比較ができないので、イニシャル、ランニング含めて、プロの目線でもう少し絞り込んでいただけとありがたいです」

資料の受領確認の電話で、少し厳しい物言いになってしまったかもしれないが、わたしもビジネスモード。複数の候補から選択するためには、それなりにやるべきだと思っていた。

「御社と話をさせていただいていることは母にも話しておりますので、必要に応じてご対応いただければと思います。ただ、直接コンタクトされる際は少々心配もあって」
『一度お母様のほうをご訪問させていただきたいのですが、ながいきセンターの方に同行いただくということでいかがでしょう』
「セイコさん同席ならば問題ないです。お願いします」
『承知しました。お父様のほうはマンションの売却の意思確認も含めて・・・』
「電話はさすがに無理だと思います」
『ではさくら老健さんと日程調整して、直接伺うようにいたします』

どういう面会になるのかは想像もできないけれど、スムーズに進んでほしい。

わたしは祈るような気持ちだった。
何せボールはこちらにはない。今できることは何もないのだから。

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2024年8月22日木曜日

沿線ぶらりさんぽ ~東急目蒲線編~

目蒲線が現存してないことはもちろん知ってますってば(笑)。
現在の目黒線+多摩川線の沿線さんぽをしてきましたっていう話を書きます。

いつものように地図は見ず、なんとなく線路の気配を感じるぐらいには近くを歩いて行く、そんな方針です。

スタートは目黒駅[MG01]
以前歩いた「南北線」が、この先目黒線に乗り入れま~す(^^;

洗足駅から大岡山駅の間の遊歩道

とか言いつつもですね、あのー、この路線沿線って日々のおさんぽエリアなんですよ。見知らぬとこがあんまりない。だもんでできるだけ知らない角を曲がってみたりするわけですが、それでも新鮮味はないっすね。いや、自分で選んだ道なんで誰に文句を言うわけじゃないけどもっ。

田園調布から多摩川駅[MG09][TM01]。電車の目黒線はここから多摩川を渡って神奈川県に進んでいくんですけど(今や海老名行きとか@_@)、今日のワタシは「めかませんっ」ですから、川は渡らず下流へ。

多摩川線に入るとね・・・比べるつもりはないけれど、なんというか・・・・「駅、ちっちゃ」です。見慣れてるから気にしてなかったけど、都内にこんなにのどかな路線ってある?ぐらいの感じ。ぜひ皆さんに来ていただきたい(笑)。


そんなこんなで蒲田駅[TM07]
歩き始めたときは蒲田で折り返して池上線を五反田まで、なんて考えてたんですけど、さすがにこの日は気温が体温並みでね。距離的には問題なさそうなんだけど、無理する理由はないか、と思って「今日はここまで」。
歩きながら「あそこでパスタ大盛で食べよ」とか思ってんだけど、店の前まで来たら「小」しか食えそうもなかった。それがつまり暑さと疲労ってことです。

池上線は次の機会にね。
あ、一応全駅で写真は収めました。証拠写真→コチラ

久々にロング(?)さんぽしたら、想像以上に帰ってから足に疲労が。というか足首から先のすべての関節が痛い・・・(^^;


2024年8月21日水曜日

ドミノ。

今回今さらながらに見てみた映画は「ドミノ」です。
同名作品はいくつかあるのかな。ベン・アフレック主演の2023年作品です。


娘を誘拐された刑事が、そのカギを握ると思われる男を追うのだが、その男は「Hypnotic:催眠術(のすごいやつ)」で他者を自在に操ってしまえるがゆえに捕まることはない――。

みたいな設定なんですけどね、序盤から「Hypnoticだけでは説明しきれない事象」が主人公の周辺で起こってきます。それに違和感さえしっかりと確認しながら見ていけば、どんでん返しも非常にわかりやすいものとなると思います。
あんまり細かくは書けませんけどね(^^; ヒント:カプリコン・1

言い換えると、わかったようなわかんなかったような世界観の中で、だがひねくれすぎてないのが絶妙、なのです。
まるで「インセプション」のような浮遊感だけど、あれほど複雑怪奇にはしてないのよって言い方で伝わるかしら。

説明的すぎてかえってつまらんという向きもあろうかと思いますが、僕はこの内容を90分にまとめてしまえたことも含めて、とってもおもしろかったです。
落としどころがちょっとばかり「?」でしたが(^^;


2024年8月20日火曜日

名探偵のままでいて。

冒頭の1行目である。

『今日は青い虎が入ってきたんだ、と楓の父親は言った』

意味がわからなさすぎて困ったww
だけど、これが見事に名探偵の「人となり」を表すのに十分な1行目だった。理解して、そして唸った。なるほど。

というわけで、小西マサテル「名探偵のままでいて」である。


「名探偵」であるおじいちゃんはレビー小体型認知症を患っている。私自身もよく知るアルツハイマー型とはタイプが違って、簡単に言えば「しゃきっとしている時間とそうでない時間の波がある」「幻視を見る」らしい。
その「しゃきっとしている時間」に日常の謎(に限らずかな)を解明していく、リアル安楽椅子探偵ってところか。

でも、よく進めていくと、それだけではないような気がして。

タイトルの「ままでいて」の部分に家族(特に語り部となる孫娘)の、大きな希望が込められているように感じた。
だから、単純な安楽椅子ミステリーというよりもむしろ、祖父と孫の物語、そんな気もして。

連作の中で読者に提示されていた小さな事実の積み重ねが大きなうねりとなっていく中で、ことさらにその部分が強調されていたようだ。まさかの大サスペンス!

謎解きの面白さ、ヒントの散りばめ方、魅力的なキャラクターと会話劇の楽しさ、伏線とどんでん返し――「やさしい」ミステリーだったなと思いました。いい読後感です。


2024年8月19日月曜日

再構築ではなく積み上げ。

この夏、メンバーがかなりIN・OUT(涙)した中で、どうしても戦い方が不安定になってしまってた浦和レッズさん。
でも「立ち戻る場所」がちゃんとあったな、というのがまず良かった。それが4-4-2ブロックの守備。ある意味「見慣れた」形だ。
サイドチェンジを多用する相手に対してスライドもとても早くて、このあたりはヘグモさんの仕込みだと思うし、やはり優秀な監督だなと改めて。

鹿島 0-0 浦和△

ただブロックを敷くと、加えて言えば相手のほうが地力があるという中で、どうしてもチャンスの数は減ってしまうのだけれども、それでもきれいなビルドアップ、あるいはドリブルをアクセントとして(安居のドリブル、豪快だったわー)前進することもできたし、決定機は浦和のほうが多かった。あれもこれも惜しかった(涙)。

わかりやすい結果にはつながらなかったけれど、「再構築」ではなく「積み上げて」いける、そう思えたゲームだった。
個人的にはわりとポジティブ。


ヘグモさんがインタビューで『大久保へのファウルにカードが出なかった』ことに憤りを露わにしてたってことだけど、まったくの同意見。選手にファイトさせることと危険なプレーを容認するのは別よ。
あれで調子に乗った相手の10番、何度後方から危険なタックル仕掛けてきた?
2回や3回じゃなかったよ(怒)。


2024年8月18日日曜日

翳りゆくひと。[051]


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自宅に戻ったわたしは、あれやこれやと「事務処理」に追われた。

まずはさくら老健で頼まれたマサさんの車椅子用クッションの購入だ。そんなものが必要だということすら知らなかったわけだけど、今現在は施設のものを借りている状態で「こういうのを買っていただけますか」と現場で言われていたのだった。
大手通販サイトにはちゃんと専門のショップもあって、そこで購入したものを直納とした。

次に滞納・督促で慌てた「住民税」の口座振替の手続き。申し込みそのものはネット上から非常に簡単だった。口座はマサさんの年金が振り込まれるF銀行のFA口座に設定した。
とはいえ、この件は次の課税時にきちんと引き落とされたことが確認するまで安心はできない。

続いて入院特約が付いていた生命保険の入院保険金の請求。こちらもネット上から簡単に申し込めた。本来は本人がやらなければならないのだが、そこはご容赦いただくとして。
こちらは中2日で保険金が支払われた。昨今は支払いが早いとは聞いていたが、少々驚きである。

あとは業界紙の購読停止や趣味の会などの退会申請を。ネットで簡単に済ませられることがほとんどだが、今どきまだ「紙で郵送」などという手間のかかることをしている組織もある。しかたがないのだが。

マサさんが会員権を維持していると思われるゴルフ場とは、電話で詳細を話すことができた。案の定会員資格は継続しており、この2月に新年度に更新されたという。タイミングが悪い。
退会、すなわち会員権の売却にはマサさんが持っているとされる「紙の会員証・会員権」とマサさんの印鑑証明が必要とのこと。次の機会にまたマサさんの部屋を家探ししなければ、と思う。仮に見つからない場合は次の更新時に再発行という形になるそうなので、時間的な猶予はあるのだが、はたして。
そして未納だった2年分の年会費は、当然だが支払う必要がある、と。

そしていよいよ、わたしは最大の案件に着手した。
ながいきセンターで紹介してもらった、介護施設の仲介業者へのコンタクトである。

ながいきセンターでもそしてさくら老健でも、評判がいいと言われた「シルバーサポート社」。パンフレットによれば地元での活動が主で、仲介だけでなく引っ越し・処分、不動産、葬儀、相続といった業務にも対応が可能とのことで、わたしのニーズにも合致している。
パンフレットに名刺が貼ってあった、イワキ氏のアドレス宛にメールを書いた。

『ながいきセンターで紹介をいただき、メールをさせていただいています』
『両親の暮らせる施設を探しています』

『父は昭和8年生まれ、90歳、要介護3。もともと認知症で要介護1の判定を受けていたところ、昨夏、脳梗塞を発症し倒れ、現在は老健に入所中。左半身に麻痺があり、基本的には車椅子で、立ち上がりも容易ではありません』
『母は昭和14年生まれ、84歳、要支援2。少し物忘れが出てきていたところに、昨夏からのひとり暮らしによってかなり進行した印象。特に短期記憶と日付の感覚が難しいようです。基本的には家事等はひとりでこなせるものの、徐々にQOLが低下しているように見受けられます。生活は自分でできる、他人にはあまり踏み入れてほしくない、というタイプ』

『父が手厚く介護を受けられる施設というのは確かにいいとは思うのですが、やはり母のこともあり、ふたりで暮らせるのがベターではないかと思っております。ながいきセンターの方も同意見です。その上でどういう「家」がふさわしいのか、当方には判断材料もなく、ご相談させていただく次第です』
『費用面のこともあろうかと思います。あまり大きな資産はありませんが現在の住居であるマンションの売却は当然視野にいれて考えております。そのあたりもご相談できれば幸いです』

わたしは文面を読み返し、そして送信ボタンを押した。さあ、始まったぞ。

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2024年8月17日土曜日

翳りゆくひと。[050]


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受付をすませ、エレベーターでさくら老健のフロアに上がる。
この日はオオヌキさんが不在だったため、ケアマネージャーのコハマさんとの面談になった。

「これ、新しい介護保険証です」
「あ、ありがとうございます。預かり証を発行しますね」

コハマさんからは今後のケアプランの説明を受けたが、これが事務的といったら失礼かもしれないが、実に淡々としたものだった。

「それで、今回要介護3の判定でしたので、今後は特養への入居も検討していただけます」

特別養護老人ホームには原則要介護3以上しか入居ができない。

体調面については、コハマさんによれば「今がベスト」。つまりこれ以上は回復しないだろうと判断されているということなので、リハビリのための施設である老健は、これ以上マサさんがいるべき場所ではない、そろそろお願いしますね、言外にそう言われているのだろう。

「なるほどわかりました。ただ、ながいきセンターのほうとも相談をさせてもらってるのですが、できれば母と同じところに入居させたいと考えています。母は要支援2なので特養というわけにはいかないですよね」
「そういうお話であれば、特養にこだわることはないと思います」
「それで、ながいきセンターで、この3社のパンフレットをもらってきたんですが、ぶっちゃけどの業者さんがいいとか、あったりしますか?」
「最近、ここはよく聞きます」

それは、くしくもながいきセンターでセイコさんが「評判を聞く」と言っていたところと同じ仲介業者だった。

コハマさんとの面談を終えたわたしは、マサさんとの面会に向かった。
入居者共用スペースの丸テーブルに車椅子を寄せて、静かに座っている姿が見えた。
散髪もしたみたいだ。

「こんにちは、ひさしぶり。わかる?」

わたしは一応名乗ったりもしてみたけれど、怪訝そうな表情がマサさんの顔から消えることはなかった。でも、半年前の入所時に比べたら明らかに生気が感じられる。

「元気ですか?」

質問に答えてくれているとは思わないけど、何やら言葉は返してくれている。
よくよく聞いてみると、座っている丸テーブルの一角を指して「ここ使っていいですよ」と言ってくれているみたいだった。

「ありがとう。一緒に写真撮ろう」

スマホのインカメラを起動すると、マサさん、しっかりと目線をくれた。

許されている面会時間は15分。コハマさんとの話もあったので、あっという間に時間切れになった。

「また来るから、元気で過ごしてね」

わたしの言葉に「はい」と答えてくれたと思ったのは気のせいだろうか。

空港の出発ロビーで、マサさんとのツーショットを家族のグループチャットに投稿する。「目に光が戻ってるね」と妻から返信が戻ってきた。

搭乗前にあっちゃんに電話を入れる。

「今日燃えるゴミの日だから、玄関に置いてある分だけはちゃんと捨ててね」

あっちゃんの住む町は、夕方から深夜の時間帯にゴミ出しをするルールになっている。少なくとも今日わたしが片付けたときに出たゴミだけは捨ててもらいたい。

そうしてわたしは「次」という大きな宿題を抱えて帰路についた――いや「岐路」か。

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2024年8月16日金曜日

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「ただいま」

出来上がったばかりのスペアキーを使って、あっちゃんのマンションに戻った。

「どこ行ってたの?」
「区役所行った後に、ながいきセンターのセイコさんに会ってきたんだよ」
「セイコさん?そうだったの?」
「うん、それでね、セイコさんとも相談したんだけど・・・」

わたしは、このマンションを出て新しい家に移るのがいいだろうというセイコさんとともに出した結論を、ひとつひとつ紙に書きながらあっちゃんに説明をしていった。

「やっぱりマサさんとひとつ屋根の下で暮らしたいでしょ」
「そうね、それはそうね」
「終の棲家にマサさんと一緒に暮らすことがひとつ目的だとして、でもマサさんがこの家に帰ってくるのは不可能なの」
「そうなのかしら」
「そうなんだよ。マサさんには要介護3っていう判定が出てて、介護が必要だよという中でも3番目に重い状態なのね。もう自力では歩けないし、とにかく介護のプロの助けがないと生活できないわけ。だからこのマンションでは絶対にダメで、介護の付いている施設や老人ホームでしか暮らせないの」
「ぜんぜん元気だと思うけど」
「で、あっちゃんにも要支援2っていう判定が出てて、それは誰かの助けを受けてください、そうしないと生活大変ですよ、ということなの。自分では家事もできていると思っていると思うけど、周囲から見たら誰かの助けを受けてほしい、そういう体調や状態になってきてるってことなのね。この間、財布落としたかもってこともあったじゃない。ああいうことがまた起きないともかぎらない」
「おまわりさんに届けに行ったんだけどね」
「あのときは見つかってよかったけど、だから、この今のふたりの状況を考えたら、そしてふたりが一緒に暮らすなら、どうしても『誰かが近くにいてくれる新しい家』を探さなくちゃならないんだ」
「うん・・・はい」
「その新しい家、どういうところがいいか、僕が探すから、任せてもらえるかな」
「そうなんだね」
「お金のこともちゃんとやるし、最終的にはこのマンションも売ることになるとは思うけど」
「そうね、お金ないものね」

あっちゃんが少し寂しそうな表情をしたけれど、わたしはそれを納得の表情だと思うことにした。

説明に使ったメモは、セイコさんと情報共有をしておくために写真に残しておきつつ、リビングテーブルの上に今回新たに置いた「新しく届いた郵便物はここに」と書いた書類トレイの一番上に入れた。

「最近仕事はしてるの?」

突然あっちゃんに聞かれた。

「え?何?もちろん毎日ちゃんと仕事してるよ」
「そうなのね。ときどき来てくれるから、もう仕事してないのかと」
「今日は休暇だよ」

やはりわたしが来ていることが少しばかり気にかかっていたのか。加えてわたしの年齢のことも考えたかな。
急に何だろうと思うと同時に、やはりこれも弱音のひとつなのではないか、わたしはそんなことを思っていた。

だが、もう少し話をしたほうがいいようにも思うけれど、そろそろ今日は行かないとならない。

「これからマサさんのとこに行ってくるから」
「そうなの?一緒に行かなくていい?」
「大丈夫だよ。もう夕方だし、雨が降るかもしれないって予報も出てるし」
「そうね、そうするわ」
「面会したらそのまま空港行って帰るから」

わたしは確認が間に合わなかった書類やら郵便物やらで膨れ上がったデイパックを背負った。

「また来るからさ。ごはんしっかり食べてね」

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2024年8月14日水曜日

ジグソーのスカイ・ハイ。

今回今さらながらに見てみた映画は1975年の作品「スカイ・ハイ」です。
スカイ・ハイって言ってもAAA日高くんでもなければ釈由美子のドラマでもなく、あの!ミルマスカラスの入場曲でおなじみのジグソーの曲がテーマソングになってる作品です。

って言うか、原題は「香港から来た男」なんで、完全に「曲ありき」の邦題ですわね(笑)。

オーストラリアで捕まった密売人(サモ・ハン・キンポーだった!びっくり)から情報を得るべく香港からシドニーにやってきた捜査官。
地元の黒幕(2代目007のレーゼンビーだった!びっくり)と対峙していくのだが・・・というお話。


冒頭、テーマソングに乗ってハンググライダーが香港の街を飛ぶ。「きっとハンググライダーを使ったアクションが展開されちゃうぞ」と期待してたんですが、特にそういうこともなく。グライダーはあと1回出てきますが、特に目立ったところはない(笑)

主人公はやたらモテますが、カンフーのキレは前の時代のブルース・リーや後の時代のジャッキー・チェンとは比ぶべくもなく・・・。それでも格闘シーンはやたらと長い。

なんだか007の焼き直しみたいなセット(まあ007本人出てるんだけど)でさ。
話も地元警察との軋轢みたいなところはまるでスルーで、どんなに刃物で切られても翌日には回復してるし、古い作品といえ、その設定のルーズさはいくらなんでも、って感じでした。

でも、それでもやっぱりこの「曲」はいい。爽快感っていうんですかね。素敵でした。
ノスタルジーって言うのかもしれませんが。


2024年8月13日火曜日

翳りゆくひと。[048]


[048]

区役所を出たところにあるコンビニに入って野菜ジュースと雑誌の代金の支払いを済ませ、都合よく並びにあったY銀行であっちゃん名義の口座の通帳記入を行った。
あっちゃんのもらっている年金は、これ単独で生活するにはとてもじゃないけど十分と言える額ではないということがわかった。だからどうということでもないけれど、今後のためにこの数字は一応頭に入れておこう。

続いてF銀行に立ち寄り、N銀行で下ろして諸々の支払い後に余った現金をFB口座に入金した。この口座からはまだ医療保険とかどが引き落とされてるから、ときどき補充をしておく必要があるが、今回の入金はおおよそ半年分にしかならないのかな。気をつけておかないと。また督促とか勘弁だからな。

あっちゃんち最寄りの駅まで戻って時計を見る。何をしたつもりでもないのに、もう昼過ぎなのか。

検索して場所を確認していた小さな店の扉を押す。

「すいません、この鍵のスペア、作れますか」
「はい、大丈夫ですよ」

あっちゃんちのマンションの鍵のスペア作りである。
すでに1本行方不明のようだし、それ以上にもし何かのときに鍵がかかっていたら――以前からの危惧を解消するために、この数千円の投資は惜しくない。以前から気になっていたのに、むしろなぜ今までそこに気が回らなかったのかと自分に問いたいぐらいだ。

スペアキーの完成を待つ間、ファストフードで簡単な昼食を取り、それからアポイントを取っていたながいきセンターに向かった。

「大変ごぶさたしております。いろいろとお心遣いいただきありがとうございます」

メールや電話ではやり取りを続けさせていただいていたが、セイコさんと直接会うのは1年ぶりになる。

わたしはセイコさんから指摘されていたあっちゃんの状況と、この日の午前中に見てきたものをすり合わせるように、話をした。

「ご連絡いただいてたように、やはりゴミのことと、それから料理もあまりしているようには見えなくて。そのせいか体調もかなり不安ですね」
「相変わらず郵便物の確認を含め、細かいところに気が配れなくなっているようにも思えます」
「メンタルだけでなくフィジカルも衰えたという印象です。とにかく全体にQOLが下がっている、という言い方ができるでしょうか」

ひととおりわたしが話をした内容をうけ、このままひとり暮らしを続けさせるのは難しい、セイコさんとわたしはその点で一致した。

「父の老健での生活も半年になります。今後はできればふたりが一緒に暮らせる場所のほうがいいと思っています。母にとっても父と生活できるというのは望みではないかと」
「そうですね。立場上この施設はいかがでしょうと我々が直接紹介することはできないのですが、仲介していただける業者の方をご案内することはできます」
「それは助かります。ぜひお願いします」

土地勘も含めて、誰かに頼らないと自力で施設を探すのは無理だ。
セイコさんは3社のパンフレットを見せてくれた。

「こういう業者の方に探していただくのがいいかと思います」
「あの、言いにくいかもしれませんが、この3社の中でどこがいい、みたいなことはありますか?」
「ここは引っ越しのサポートもしてくれるみたいですし、最近評判は聞きますね」
「ありがとうございます。できるだけ早く次のことが決められるよう、進めていきたいと思います。ところでお土産を持ってきたんですが・・・」
「すいません、立場上受け取れないんです。お気持ちだけ」
「そうですよね、そうだと思ってました。今日はありがとうございました」

3社のパンフレットを持ってわたしはながいきセンターを辞去した。
どこに仲介をお願いするか、どういう施設を選ぶか、ここから先はまたビジネスモードだな。きちんとやれば話は進んでいくはずだ。

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2024年8月12日月曜日

【Paris2024】笑顔の閉会式。

トム・クルーズがバイクに乗ってオリンピックフラッグをロスに運んで行ってしまって、眠くも楽しかったパリオリンピックが終わった。


何より選手団が笑顔で、満員の観客席に手を振りながら――3年前は見ることができなかった――入場してきてくれたのが、無責任な視聴者としての最高の喜びだった。
アナウンサーがフリークライミング安楽選手とレスリング清岡選手を見間違えたのはご愛敬。似たようなブロッコリー頭だしね。

レスリングとかアーティスティックスイミングとか大人数のとこは気にならなかったけど、飛び込みとか少人数の競技の選手がちょっと心配だったんだけど、他競技の人たちとも絡んでて、「こういう交流も閉会式ならではだよねぇ」などと変な親心でほっこりしたり。



でもパリはこれで終わりじゃない。
パラリンピックでまたすぐに寝不足になっちゃうなぁ。困っちゃうなぁ(大喜)。
わずかな間、早寝早起きを心がけて体調整えておきますね。


2024年8月11日日曜日

【Paris2024】大活躍の大渋滞を最後まで。

パリオリンピック16日目、また徹夜しちゃいました(大笑)。

深夜3時から4時ぐらいの時間帯が“種目大渋滞”状態でね、テレビとPCを並べて「次こっち始まる!」「うわ同時に決勝!」とか大騒ぎしながら楽しんでました。

それもこれもTEAM JAPANの大活躍があるからこそ、ですかね。


お家芸と言われるような競技だけでなく、「この種目は、世界は遠いからな」と半ばあきらめてたような競技で次々にすごい結果が出てくる。それを目撃できる喜びったらないし、ならば可能なかぎりリアルタイムで追っかけたいし、であれば徹夜も致し方なし、ってところです。

Athletics Women JavelinThrow Final
[1] JPN KITAGUCHI H 65.80SB


Athletics Men HighJump Final
[6] JPN AKAMATSU R 231PB


Athletics Men Marathon Final
[6] JPN AKASAKI A 2:07:32PB

Diving Men 10mPlatform Final
[2] JPN TAMAI R 507.65


Modern Pentathlon Men
[2] JPN SATO T 1542

さすがに近代五種まではノーマークでしたよ。応援できなくてごめんなさい。

そして「大運動会の最終種目」の4×400メートルリレー、通称マイルリレー。
決勝に出るだけでもすごいことなのに、選手たちはメダルを狙うと公言して挑んでいた。結果はそこには届かなかったけど、すばらしいチャレンジだったと思います。
来年の世界陸上が楽しみね。



マイルが終わるといよいよ大会も大詰め。もう寂しくなり始めてます。

・・
・・・

卓球女子団体、スポーツクライミング女子、ゴルフ女子、ブレイキン男子・・・おそらくは本人たちが一番期待していたであろう結果にわずかに届かなかった競技もあります。
でも僕は、結果が出る出ないにかかわらず、最後までできるだけ多くの選手の挑戦を目に焼き付けたいです。


2024年8月10日土曜日

【Paris2024】カルチャーとスポーツ。

パリオリンピック15日目、徹夜しました(笑)。

3つの金メダルのシーンをリアルタイムで見られたんだもん、その価値は十二分にありました(現金な感想)。


連続して見続けたおよそ10時間、どの競技のとてもとても楽しませてもらったけれど、最も日本選手関係なく目が離せなかったのはブレイキンだったような気がする。

およそ1年半前、ブレイキンという「競技」についてブログを書いたことがあった。コチラ
その中で、基準がわかりにくい勝敗について『単純に「すごかったほうの勝ち」』と書いた。そしてさすが世界のトップが集った、初めてのオリンピックの場だった。とにかくすごかった。そしてその中で一番すごかったのがAMIさんだった。
サイコーでした!!マジでカッコよかった!!
そのカッコよさを言葉で説明できないのが悔しいのですが。

Breaking B-Girl Final
AMI 3(16)-(11)0 NICKA

カルチャーとスポーツの融合というか、「違い」みたいな話は正式競技に採用される段階からずいぶんあったように記憶している。
でも考えてみたら、柔道だって日本文化から始まってJUDOになったわけだし、古くからオリンピック競技になってるフェンシングやレスリングだって「戦」から派生したものだ。そうした意味ではブレイキンだって何も特別なものじゃない。

スポーツとしてのブレイキンのオリンピック競技を見て、そうした思いを強くした。

楽しい競技がオリンピックにやってきた。もちろん日本選手が活躍したって要素も大きいけどね(現金な感想)。

さて今夜、もうひとつメダルいただきましょうか!!頼むぜB-Boys from Japan!!

*  *  *

レスリング勢みんな強いね。
フリークライミングも楽しかったね。
4継はどきどきしたね。
とにかく楽しい夜だったね。残りが少なくなってきたね。

(2024/08/19追記)
LA2028ではブレイキン種目が実施されないことを改めて知る。たった1回なんて「公開競技」以下の扱いじゃないか。そういうこやぞUSOC、と憤っている。


2024年8月9日金曜日

【Paris2024】決勝の舞台で。

パリオリンピック14日目。眠いっ。とまあそれはさておき。


陸上男子400メートルリレー、通称『4継』
予選は2組で、3着+2が決勝進出――今季の調子を考えれば問題ないだろうと思ってたら、日本を含む1組に強豪国が大集結。「何?何なん?日本を決勝に出したくない的な?」と憤慨しまくってましたが、結果は無事4着、38.06秒というそれなりのタイムで全体4位で決勝進出となりました。
リザルト見ると2組の1位は、1組に入れると7位っすからね。偏りヒドイ。


オリンピックを大運動会だとするなら、4継はさしずめクラス対抗リレーみたいな花形種目。応援にも熱が入りますよね。
加えてTOKYO2020の引継ぎミスのことも頭をよぎったりするからね。緊張増量中。あの日のブログ→コチラ

1走のサニがいいリズムを作ってるかな。彼がこんなにリレーチームに馴染んでんのが実に頼もしい。決勝(8月10日2時47分)も楽しく、全力で!!
もちろん僕らも全力応援だぜ!!

[4] JPN 28.06 q

陸上男子110mハードル決勝。
短距離の決勝種目のスタートラインに日の丸を付けた選手が立っている。そのことだけでこんなに感激しますかね。おっさんは涙腺が弱い。
それ以上に村竹自身がむっちゃ楽しそうに走ってたのがね、本当にうれしい。いいシーンを見せてもらいました。世界の決勝で5位、おめでとう!!
ときどき「たけむら」って言っちゃってごめんね。たけむらのほうが言いやすいんだもん。

[5] MURATAKE R 13.21

レスリング女子フリースタイル53kg級決勝。
藤波さん、強かった。もう口あんぐり。ちょっと笑っちゃうぐらい強かったっすわ。
とにかくしなやかでテクニカルで、おまけに佇まいに風格まである。入場シーンとかすんげぇカッコイイのよ。
かの霊長類最強女子とはまた違うタイプの圧倒的な存在だったなぁ。

Wrestling Women Freestyle -53kg Final
ECU YEPEZ G L 0-10 JPN FUJINAMI A

卓球女子団体準決勝。
MATCH2を落としたときは前日の男子のことが頭をよぎったものの、MATCH3の平野が落ち着いたプレーで流れを引き戻してくれた印象。無事決勝へ進むことになった。
張本にへんなものを背負わすことにならなくて良かったわ。

決勝(8月10日22:00)はどういうオーダーになるだろう。
中国に勝つなら早田をシングルで2回使いたいところだろうけど、コンディション的には難しいか。しかもダブルスの「みうひな」がいいコンビネーションなんで替えにくいかな。

策を弄せず真っ向勝負だな。待ってろ中国!!

TableTennis Women Team Semi-Final
GER 1-3 JPN

大会もいよいよ終盤。どこを見ても「決勝」ばかり。うれしい緊張です。


2024年8月8日木曜日

【Paris2024】金と同じとは言うものの。

『金と同じと書いて「銅」』

オリンピックのたびに耳にする言葉ではある。確かに比べるまでもなくそれぞれに同様に価値はあるはずだ。
とはいえ「金がいいです~」(©田島寧子さん@シドニー五輪)もまた真実だとも思う。

レスリング女子フリースタイル50kg級、3位決定戦。“絶対女王”と呼ばれる須﨑優衣選手は圧倒的な実力を見せつける形で銅メダルを獲得した。


Wrestring Women Freestyle -50kg REPF
JPN SUSAKI Y 10-0 UKR LIVACH O

呆然自失の1回戦敗退からこの場に戻ってきたメンタリティ含め、すばらしい内容での見事な銅メダル。応援している身としても本当にうれしい勝利だったし、まさに「金と同じ」だと思った。思ったのだが。

敗者復活緒戦がスキップされていきなりの3位決定戦になった経緯を考えると、ふつふつと「残念だ」という怒りにも似た感情が湧いてきたりもしている。

ざっくり経緯を書いてみる。1回戦で須﨑さんに勝ったINDの選手は2回戦・準決勝も勝ち決勝進出を決めた。この時点でIND選手に負けた須﨑さんと2回戦で負けた選手が敗者復活を戦い、その勝者が準決勝でIND選手に負けた選手と3位決定戦を戦うというトーナメントが組まれた。
と・こ・ろ・が。そのIND選手が2日目に体重超過で失格になり、準決勝で負けた選手が決勝に進むことになり、3位決定戦の相手が不在になった敗者復活戦がそのまま3位決定戦にスライドした、ということだ(文章にするとよーわからんな)。

問題はこの体重超過の部分。

レスリングは2日に分けて競技が行われて、初日も2日目にも計量がある。まあギリギリの減量をしているケースも多く、初日計量後には当然食事をとって増量することになる。それはわかる。でも逆に極端な増量をすると翌日の軽量に引っかかってしまうから「常識の範囲内」に抑えるのは当然のことだ。だから2日目の軽量でNGなんて話は聞いたこともない。

はたして須﨑さんとの1回戦のときはどのぐらい増量してたんだろう。
階級がひとつ違うぐらい増量してはいなかったか。

軽量後の増量自体はルール違反ではない。だが、翌日に戻せないほどの増量を意図せずしてしまった、というのはオリンピックに出てくるようなアスリートとしては考えにくいのも確か。

このあたり話は→『フモフモコラム』に詳しい。ぜひ。

体重による階級が定められている競技は、すなわちそのわずかな差が力量に大きく影響を及ぼす。
もし、もしも仮に、恣意的な意図がそこに働いていたとするならば、それは他の選手の公平なはずの機会を「強奪」する行為だ。
今回の件がそうだとは言わない――疑ってるけども。

ルールはルール。失格は失格。

すばらしい銅メダルのシーンを見ただけに、なんだかひどく「残念」なのだ。


残念と言えば、スポーツクライミングの楢崎、110mハードルの泉谷、卓球男子団体も「あとほんのわずか」という結果になってしまい、残念だったなぁ。
この「残念」はそれ以上でもそれ以下でもなくて、ただ選手にはお疲れ様、と言いたいだけのこと。

でもレスリング勢の快進撃のおかげで早起き(深夜2時起きを早起きと呼ぶかどうかは議論の余地がありそうだ)してよかったと思えた、そんなパリオリンピック13日目。


2024年8月7日水曜日

【Paris2024】ゆうべの私は。


仕事を切り上げて家に帰り、手洗いうがいを済ませたらまずはテレビとPCのモニターをチェックする。まずは現在進行形で行われている競技の状況を確認したい。

この日のテレビには陸上が、そしてPCにはスポーツクライミングのボルダー種目が映し出されていた。

陸上は競技が次々と進んでいくから目が離せないけど、一方ボルダーのほうはパッと見で全体像が把握できない。課題がものすごく難しそうだというのは直感したけども。
タブレットを立ち上げ、公式リザルトページも確認。
うん、野中選手は問題なさそう。


こちらの心配をよそに第4課題をきっちり完登してくれた。後半は得意のリードだから逆転での決勝進出は大丈夫(と信じてる)。

[6]JPN NONAKA M
[11]JPN MORI A

映像は見てなかったんだけど速報で状況を追っていた陸上男子やり投げ。Aグループで7位につけたディーン、結果待ちのBグループの最終投擲でビッグスローが連発「してしまった」。


シーズンベストも予選通過に43センチ及ばず・・・。

JPN DEAN R G 82.48SB

夕食を食べながら高飛び込み。さらにサブモニターとして使ってる2台目のPCでバスケットボール男子準々決勝ドイツ-ギリシャを。「ヤニスと愉快な仲間たち」は強豪ドイツの前に「ヤニスとパニックに陥った仲間たち」と化してしまった感じね。ドイツ強し。

GER 76-63 GRE

夕食後のテレビはスケートボード女子パークに。Heat1に日本選手が集中してしまったのが良かったのか悪かったのか。


ちっともうれしくない的中(涙)。

PCではバスケットのセルビアとオーストラリア。リードするオーストラリア、追いつき追い越すセルビア、そして。


スーパースターのスーパースターたる所以。バスケットボールの魅力たっぷりな一戦を楽しんだ。

SRB 95(OT1)90 AUS

続いては楽しむというよりも勝負の卓球男子団体。組み合わせを見て皮算用するもそんなに簡単じゃなかったね。でもとにかく勝ち抜けてよかった。
ベスト4、この先が本当の勝負。
TPEのKAO選手、誰かに似てるという問題についてわが家では「ジャイアンツの岡本和真」という結論。


JPN 3-1 TPE

卓球が終わったらちょうどパークの決勝が始まった。

3年前は540入れただけでメダル圏内だったのに、この進化は何。ずっと口あんぐりでしたよ。


[2]JPN HIRAKI K 92.63

開さんのスタイリッシュさったら!ヤバすぎでしょ?!
見ながら何度も「かっこいいいいい」と心の声がもれました(笑)。

「表彰台は全員母が日本人か。なんか理由あるんかな?」などと思うものの答えは出ず(←あたりまえだ)
ふと「実質メダル独占?」ともちょびっと思ったけど、それぞれ誇りを持って国の代表選手として出場しているのだからそれは失礼だな、と思い直す。
考えてみればTOKYO2020の表彰台だって母は全員日本人。

とチャンネルを変えたらいきなりレスリンググレコローマンで日下の決勝進出のシーンにジャストミート。メダル確定!はうれしいが、さすがに眠い。

文田選手、ごめんね、決勝戦まで起きてられないや。

そんな私のパリオリンピック12日目。


2024年8月6日火曜日

【Paris2024】一瞬と永遠と。

トスが上がる。
アタッカーが跳ぶ。
ブロックが待ち構える。

どうなる。どっちだ。永遠のような一瞬の静寂。
打ち抜くのか。止めるのか。弾くのか。食い止めるのか。

爆発するようなスパイクの音が響く――。

まるで最終回にヒーローが宿敵と必殺技を打ち合う、まさにあの場面が幾度となく繰り返される。

あの一瞬に選手たちは積み上げてきた技術を総動員し、相手との駆け引きを繰り返しているのだろうと思う。テレビ画面を見ている僕たちにはそのことはわからない。
でも、刹那の攻防の激しさは十分に感じ取ることができた。言葉を失うほどの壮絶な勝負だった。バレーボールがそういう競技だということを改めて感じさせてもらった。

勝ったイタリアにとってはもちろん、敗れた日本にとっても歴史的な名勝負だった。

ITA 3(20-25,23-25,27-25,26-24,17-15)2 JPN


後方伸身2回宙返り2回ひねり下り、いわゆる「伸身の新月面」。岡がひねりを終えて着地に向かうその一瞬、空中で止まったように見えた。おそらくは期待と興奮が作り出した錯覚なんだろうけれど、本当にそう感じたんだ。だから間違いなく着地は「止まる」と。
橋本大輝の地面に刺さるような着地や、内村航平の地面を足裏でつかむような着地とも違って、まさに月面に降り立つようだった。

出場8人中6人に大きな減点があったのは確かだけれど、あの出来栄えは奇跡じゃない。

[1]JPN OKA S

その瞬間、人間は宙を舞った。遥か6メートル25センチという高さを。
美しいものを見せてもらった。

[1]SWE DUPLANTIS A 6.25WR


2024年8月5日月曜日

【Paris2024】世界との距離。

パリオリンピック10日目。

『世界もまた先に進んでいる』

陸上100メートル準決勝を終えたサニブラウンの言葉。そうだよね、自分も進んでいるけど相手もまた進んでいる。
五輪での日本選手初の9秒台ともなる自己ベストを出しても決勝に進めなかったサニの言葉だけに重い。


まるで“ウサギとカメのパラドックス”ではあるんだけど、あのパラドックスを論破するように必ず追いつき追い越せる、そう信じて選手たちが準備してきたからこそ、たとえ叶わなくても「尊い」のだと思う。

[4] JPN SANI BROWN A H


バレー、バスケットだけでなく、競泳や陸上、水球やホッケーやハンドボールや、たくさんの競技で「叶わなかった」シーンを見た。
それが今の世界との距離だったのかもしれない。でもね、ウサギとのカメのように「時速何キロで進んでいます」みたいな一定の進み方ってしないわけじゃない。もしかしたらタイミング悪く速度不足になった瞬間だったなんてことだってあるのかもしれないから。

進んできたことだけはぜひ誇ってください。「がんばりました」、それだけで十分です。


2024年8月4日日曜日

【Paris2024】感情の起伏。

パリオリンピック9日目。

昼から夜中まで感情の起伏が激しすぎて体力が持ちませんよ。あー、楽しっ!!

感情だけじゃない。柔道団体決勝ではテレビ見ながらリアルに肩に力が入ったもんな。「耐えろ耐えろ」って思いながら。


もちろん楽しいだけじゃなくて、憤ったり悔しがったり、驚いたり絶句したり、そして絶叫したり。

アーチェリー、水球、バドミントン、競泳、陸上、ゴルフ、自転車ロードレース、卓球、サッカー、バレーボール、フェンシング。あと何かあったかな?
すごい週末を届けてくれた、選手のみなさんに感謝ですね。


さあ日曜日も楽しむぜ。


2024年8月3日土曜日

翳りゆくひと。[047]


[047]

ひとつはゴルフ場の年会費の請求書。去年聞いたとき、マサさんは「ゴルフはときどき行ってる」と適当なことを言っていたけど、あっちゃんは「会員権は売った」と言っていた。実際にはまだ持ち続けている会員権が存在しているということなのか。しかも会費は2年分の請求が来ている。金額もそこそこ大きいし、とにかくこれは持ち帰って改めてゴルフ場側に確認してみるしかないな。わたしにはこの請求書だけでは事情がわからない。

次が通信販売で購入したと思われる野菜ジュースの請求書。封筒には「督促」の文字がある。この野菜ジュースこそ、溜まりに溜まった空き缶のゴミの元だ。

「野菜ジュースの代金、払った?」
「払ってるはずよ」

督促の請求書が届いていると、もともとの請求書と合わせて2枚の同一の請求書が存在することになるから、実際にどうなっているかはこれだけではわからない。
問い合わせたほうが早そうだ。

「請求番号○○なんですが、お支払いはさせていただいていますか?」
『いえ、お支払いは確認できていません』

やはり。

「そうでしたか。遅れて申し訳ありません。請求書に書かれている支払期限を過ぎているようなのですが、この請求書で支払いは可能でしょうか」
『はい、その請求書でお支払いいただけます』
「ありがとうございます。本日支払い手続きいたしますので」

「やっぱり払ってなかったよ」
「そうなのね。いやだわ払ったつもりだったのに」
「大丈夫、後で支払っておくから」
「じゃあこれも」

あっちゃんが差し出してきたのは、趣味の茶道の雑誌の代金。定期購読してるのか。
通販、危ないな。モノが届いた時点で意識の上では「完結」になっちゃうからな。本当は「支払うまでが通販」なんだろうに。

そして一番まずそうな請求書が見つかった。それは「住民税」。
固定資産税がマサさん名義のF銀行のFB口座からの引落になってるのは確認してるんだけど、住民税はそうじゃないのか。
年間で4回の支払いが必要らしいんだけど、督促の請求もあるし――差し押さえなんて物騒な単語も書かれている――何が何やら。書類だけで判断するのは危険だ。これは区役所の窓口まで行って聞くしかないな。
今日が平日でよかった。

「税金の支払いができてないみたいだから、区役所まで行って聞いてくるね」
「そうなの?」
「時間かかるかもしれないから、お昼は食べておいてね」

マンションの近くのATMで、預かっているN銀行の口座から少し余裕をみた現金を引き出し、それを持って区役所に向かう。

時期的に税金関係の部署は混雑していたが、幸いなことに住民税の窓口はさほどでもなかった。

「実は本人が昨夏から介護施設に入っていて、郵便物の確認ができず支払いが滞っていたようです。どこまで未納なのかそれもわからず、お手数ですがご確認いただければと思って伺いました」
「確認してまいりますね。ちなみに今日来られた方は」
「息子です」

待っている間、窓口の周囲に貼られているポスターを眺めていると「便利な口座振替で」というものを発見。住民税もインターネット経由の登録で口座引落にできそうだ。
そのポスターをスマホで写真に収めた。

「令和5年度の2期から4期までの分が支払われていないですね」
「わかりました。今この場でお支払いさせていただきたいのですが」

滞納による追徴もなく、無事納税が完了した。

「人が生きてく上で逃れられないもの」に数えられる税金。まさかこんな形で実感することになるとは。いずれにしても住民税も口座引落に変更しないとな。

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【Paris2024】実力ってやつ。

パリオリンピック8日目。

メジャースポーツということもあるんだろうけど、事前の期待も大きかったし(もちろん僕も期待してた)、残念ながらフランスでの挑戦はここまでになった。

男子バスケットボール。
何もこんな日にブラジルの外がバカ当たりしなくてもいいじゃん、とか、あれやこれや思わないでもないんだけど・・・。
JPN 84-102 BRA

男子サッカー。
相手背負ってオフサイドとか人生で初めて見たわ、とか、あれやこれや思わないでもないんだけど・・・。
JPN 0-3 ESP

過度な期待だったとは思わないし思いたくもないけれど、実力は実力だったかな。
出し切れたかどうかはわからないけど、その部分も含めての「実力」だった気がしている。
だからと言って自らを卑下する必要はないと思うし(ましてや「申し訳ない」なんて言わないで)、僕たちが裏切られたように思うのも違う。
勝負は相手のあることでもあるのでね。

みんなでまた進みましょう。お疲れ様でした。


連覇を狙ったフェンシング男子エペ団体決勝。
実力どおりの決勝進出だけど、決勝の最後は目に見えない何かの力だったとしか思えない、そんな瞬間だったな。会場の雰囲気もあるかな?

だったらもう「最高」と言ってあげるしかないよ。実力を発揮しての銀メダル、おめでとうございます!
JPN 25-26 HUN


2024年8月2日金曜日

【Paris2024】競うべき相手は誰。

パリオリンピック7日目。

TOKYO2020のときも書いたかもしれないけど、選手にはできるだけシンプルに、ただひたすらに競技に向き合ってほしい。
大会期間中だけでなく、準備期間も含めて。

JOCが「声明」を出すなんて、僕の感覚からすると“異常事態”だと思う。

僕たちは選手の活躍に一喜一憂し“勝手にタダ乗り”して楽しませてもらってる。その中であーでもないこーでもないと言うことはあるだろう。でも、それを見えないところから直接選手に突き付けるなんてもってのほかだ。

勝手に楽しませてもらってるんだ。ならば選手と選手の積み上げてきたものに対してリスペクトを。
興味がないなら見ないで。嫌なら見ないで。


なんとなく僕たちが世界の強豪だと思い込んでるバドミントンだが、TOKYO2020に続いて苦しい戦いが続いている。もちろんまだ勝ち残ってる選手もいるんだが、大会7日目は男子シングルスがほぼ同時刻に2選手が敗退した。

大会前、『予算の都合で直前合宿が組めない』などという報道もあった。ソースはデイリー。もしかしたらすぐにリンク切れちゃうかもだけど→コチラ

直前合宿ができたならもっと成績がいいはずとは単純には言えないけれど、これも根っこは協会の不祥事で、本来は守るべき側の人間が選手の足を引っ張ったということは間違いないだろう。
そんなこととも選手は戦わなきゃならないのかい?
本当にやめてくれと。

↑このポストは準決勝のとき。

そんなことを思っていた中、結果を出してくれたフェンシング女子団体フルーレのメダル獲得は本当にうれしかった。
インタビューの中で『メダルなんて想像もできなかったのに、フランクコーチが来てくれて、強くなって』という言葉があった。

協会の組織改革があって、優秀な人材を集め、そして強化に注力した。

これ以上は言わずもがな、でしょ。

CAN 32-33 JPN


2024年8月1日木曜日

自宅トレーニング[シーズン3]#22

お暑うございますな。

こんだけ 熱い 暑いと日中外に出て「さんぽするか」という気にはなりません。
かといって室内でちょっと動いただけでもあごから汗が垂れるわ、汗で滑ってダンベル落としそうになるわ。

イケナイ太陽。


とそんなふうに言い訳を並べてみてますが、実際問題「週末にトレーニングすっぞー」って思っててもいざ当日はなんだか「何やってんだオレ」とばかりにずーっとバタバタしてて。本当に時間なかった(心の余裕もなかった)。

【2024年7月度】
加圧トレーニング:1回[自宅トレ通算235回]
寝起き素振り:21回
月間さんぽ歩数:約36万歩

計測
前月比:   体重-0.1kg 体脂肪率-0.2pts
前年同月比: 体重+0.3kg 体脂肪率-0.2pts
2013年7月比:体重-8.0kg 体脂肪率+3.7pts

前月のトレーニング→コチラ