2025年4月11日金曜日

翳りゆくひと。[088]


[088]

6月13日、マサさんのマンションから送ったダンボール7箱がわたしの自宅に届いた。
少し時間がかかったのは、すぐに宅急便などで発送したわけではなく、いったん引っ越し業者――マンションの後片付け(原状復帰)を担当してくれる業者さん――を経由したため。特に急ぐものでもなかったので、なりゆきで対応してもらっていたのだった。

まずは光回線の機材を探して、指定の返送用キットを使って梱包そして発送した。これで電話関係の解約処理も終了だ。

あとは書類関係、食料品、日用雑貨、あっちゃんから押し付けられた実質的には不用品程度に雑に分類だけして、ゆっくりと片付けることにしよう。
7箱もあると家の中では邪魔でしかないけれど、正直なところがんばってすぐに整理しようという気にはどうしてもならなかったのだ。

翌日、仕事中のわたしにグッドライフのスタッフさんから電話が入る。

『お父様なんですが、今日ベッドから転落されて。でも外傷もありませんし、ご本人も痛みは訴えられていません。今は経過を見ています』
「ご連絡ありがとうございます。寝返りとかそういうことでしょうか」
『はい、寝返りをしようとしてバランスを崩したものと思います。今後はベッド柵など、配慮していきたいと思います』

前にも似たような話があったな。特に問題なかったようなので気にするほどでもない。

その週末、日曜日は父の日だった。
父の日には妻が欠かさずマサさんにプレゼントを贈っていてくれている。宛先の住所こそ変わったが、今年も服を贈ってくれたようだ。

そして次の月曜日。仕事中のわたしのもとに妻からのメッセージが届く。

『今、ポロシャツのお礼の電話が来た』
『お母さんからで、こちらは暑いですって言ったら、「暑いらしいわね、ここにいると快適だからわからないわ」って』
『住まいが快適ということじゃなくて、室温が快適ってことよね?』

そうだろうな。今の段階でこの老人ホームそのものが快適って言うわけないよな、残念ながら。

『お父さんとも電話代わった。「こっちは歳ばかりとって」ってみたいな会話した。誕生日じゃないのにね』

なんだかものすごくほっこりとしてしまった。

そのマサさん、その週にもベッドから落ちたそう。
ケガさえなければ元気な証拠。わたしはそう思っている。

ところで、マサさん宛の転送された郵便物の中にNHKからのものがあった。
なんだろうと思って読んでみると、要するにこれまでケーブルテレビの契約があったから、NHKの受信料もそのケーブルテレビ会社が支払っていたと。それを解約したものだから、ちゃんと個人で払ってね、という話のようだ。
あっちゃんの部屋にマンションからテレビを移設したことはこの際ちょっと横に置いておくとして、マサさんの部屋にもテレビは、ある。テレビを部屋に置く話をグッドライフ側とした際には受信料の話は出なかった。どうなんだろう。

ざっと調べてみると特養(特別養護老人ホーム)では免除されるみたいなこともあるようだが、一般の老人ホームははたして。

問い合わせ先に電話して事情を話し、いったん別の窓口に掛け直させられて再度同じ話を繰り返すことにはなったのだが、折り返しの連絡があって、結論としては施設側が払っているので個人契約は不要というところに落ち着いた。
だが、マサさん名義の契約が残っている形になっているので、指定書類による退会届を提出することとなった。

わたしは受信料について払うべきもの、という認識をしているが、いざやめるとなると手続きそれなりに手間なのだった。

087<[翳りゆくひと]>089


2025年4月10日木曜日

満鉄探偵。

山本巧次「満鉄探偵 欧亜急行のさつじんを読了。久しぶりの「読み鉄」です(^^;


(ちょっとネタバレしちゃってるね、ごめん)
舞台は昭和11年、満州。
満鉄本社から行方知れずになったとある書類。大連で発見された遺体。見え隠れする男の影。
真相を追うべく大陸をひた走る欧亜急行。
憲兵、特務機関、そして謎の美女――はたして犯人は誰か。そしてその目的は。

いやー、大好物ですわ(笑)。特に「謎の美女」がな。

内容についてはこれ以上は言及できませんけど、ベースにはもちろんちゃんと「歴史」「史実」がある。
それに加えてミステリー色はもちろんあって、きちんと最後に謎はすべてクリアになる。
さらにはやはり大陸というスケールの大きな場面設定と、そこにおけるスパイ活劇っぷりが圧倒的に楽しいしエキサイティング。

見どころならぬ読みどころ抜群です。
ワクワクドキドキしながら一気に読んじゃいました。

満州鉄道の路線図を見ながら読み進めることをお勧めします!


2025年4月9日水曜日

心当たりはありますか。

生活習慣な通院の25回目。前回の話は→コチラ

ドクター「今回は少し数値が悪くなりましたね」
ぼく「一進一退ですねぇ」
ドクター「今日の数値はここ1、2ヶ月の結果ですからね。何か心当たりありますか、普段の生活で」

前回のように改善したときでさえ心当たりがないのに、悪くなったからといって必ずしも原因が思い当たるあるわけじゃない。

ぼく「心当たりですか。ないっすね」

態度の悪い患者である。
が、むしろアクティブに動いてはいたし食事も多少気を遣ってたし。憤慨である(笑)。

ドクター「まあ数値そのものが悪い数値ではないんですけど、もう少し改善したいので、引き続きがんばりましょう」

はーい。
大人だからね、物事が目論みどおりに進まないことなんてイヤってほどよく知ってるのさ。



2025年4月8日火曜日

さんぽニスト、旧東海道をゆく。其の十四

足の故障もあったりでなかなか機会がなく、およそ1年ぶりに東海道に戻ってきました。

寒の戻りというのか、朝の豊橋駅前はとにかく寒いです。
デイパックに入れてあったフーディを着てその上からウィンドブレーカーを羽織ることにしました。ニットキャップに手袋も。完全防備です。

豊橋市街(吉田宿)を離れるところで豊川を渡ります。その橋の名前がズバリ「豊橋」。
「おおっ」って思ったりもしたのですが、この橋の名前が街の名前になったのかどうかは知りません(相変わらず何も調べてない)。が、もしそうならば豊川ありきの豊橋ということか、なんてことも思います。そうか元の名前は吉田だ。

そういえば愛知県にはこの「豊」のつく地名多いですよね。文字どおり豊かな土地だったんでしょうね。となれば領土争いも当然起こる、という図式でしょう。たぶん。知らんけど。
もしかして「豊臣」もその流れ?

それにしてもやはり車文化なんだなぁと実感します。
歩いている人は誰ひとりいないんですが(笑)、旧道だろうとなんだろうと車はびゅんびゅんやって来ます。つまりあまり歩道が整備されておらず、路側帯すらない場所もあって・・・正直おっかない。
進行方向からやってきた車のドライバーさんが赤いウィンドブレーカーの僕の姿を見かけて慌ててハンドル切るシーンを何度目撃したことか(前の車のせいで見にくいんだと思います)。積極的に歩行者である僕が避けることにしました。

豊川放水路の橋を渡ると(この橋も狭かった)、右手に大きな鳥居が見えます。「もしやかの豊川稲荷?」と思ってスマホで調べてみると、さにあらず、五社稲荷神社の大鳥居でした。
豊川稲荷まで寄り道を、とも考えましたが、行って帰って1時間はかかりそうだったので今回はパス。

しばらく国道1号線と並行する旧道を淡々と進んでいきます。プラントのような大きい工場や関連施設が多いエリアです。
名鉄の踏切も2度渡りました。ちょうど国府(こう)駅のあたりです。名前どおり三河の国府(こくふ)のあったところだそうで。確かに住宅も店舗も多いエリアでした。

御油宿入口付近

その隣町にあたるのが、御油宿です。が、こちらは静かな住宅地。宿場らしいものもあまり残されていないな、と思ってるうちに出てしまうぐらいコンパクトな宿場でした。

が、その先の「御油ノ松並木」は素晴らしく立派で。東海道ではこれまで松並木はいくつか歩いてきましたけど、トップレベルの威容じゃないかと思います。地元の人々が植樹などの保全活動もされていて、さすがの天然記念物って感じ。

と思ってたらもう次の赤坂宿。御油と赤坂の間は東海道の宿場の間隔としては最短なんだとか。
たぶん20分ぐらいで着いたもんな。京都までずっとそんな感じでお願いしたい(違)。

赤坂宿は本陣跡をはじめ、風情ある建物がいくつか遺されています。コンパクトながらもいい雰囲気ですねぇ。
御油宿・赤坂宿で撮った写真はインスタで→コチラ

赤坂宿を後に先に進んでいくと、ふと足がものすごく重いことに気づきます。「あれ?もう疲れが出てきた?久しぶりだしな」と思っていると、実は上り坂になってました(笑)。
きつい勾配ではないですけど、じわじわ淡々と上ります。地味にきついしそりゃ足も出ないって(大笑)。

その坂を上り切ったあたりに本宿という地域があります。東海道の宿場ではないですが、かつては旅籠なんかもあったらしい。というか、地域の雰囲気はよっぽど宿場町ですね(^^;

【本宿でのエピソード】
国道から分かれて本宿に入る旧道の入口で立て看板を読んでると、後方から元気のいい3人組の若者――おそらく春休みの中学3年ぐらいかなと想像する――が楽し気に会話をしながら僕を追い越していった。そもそも歩行者そのものがとっても少ないので、人がいるだけで少し驚いたんだけど、ましてや声を聞くとね、すごく印象に残った。そして彼らは国道、僕は旧道へ。
で本宿を出て再び国道に合流すると、その彼らがちょうど国道をはさんで反対側を相変わらず楽しくしゃべりながら歩いてた。なぜか歩くスピードがほとんど同じで、しばらく並行して進んでいくことになるんだけど、「楽しそうだな」「どういう仲間かな」だけでなく、仲間と歩く彼らがとてもうらやましく思えてしかたなかった。
どこまで行くのかな。まだまだ遠い岡崎市街ってこともないだろうけど。
やがて旧道に入る僕と彼らは別の道を。小田原でも同じようなことがあったななんて思い出しつつ「気を付けてね」と彼らに心の中で声をかけた。【エピソードここまで】

本宿の風情ある街並みを楽しんでいると、太陽が顔をのぞかせてくれました。ようやくフーディーとニットキャップを脱ぐことができました。でも風自体は冷たくてね、手袋は念のためにしたままで。歳のせいか手先、冷えるんだよね(失笑)。

そうこうしてる(?)うちに藤川宿。「ここより藤川宿」にあたる東棒鼻跡をはじめ曲尺手(桝形)といった往時をしのばせるものが現在の住宅街にうまく融合されているというか、そんな感じでした。簡単に言うと好きな感じの町です(笑)。
藤川宿の写真もインスタに→コチラ

ところでこの藤川宿であることに気づきます。住宅の玄関にいわゆる正月飾りが残されているのです。最初は「もしかして空き家で忘れられてるのかな」と思ったりもしたんですが、1軒や2軒じゃありませんでした。
僕の感覚だと松が明けると飾りは外すはずで、3月末に玄関に飾ってあるのは見たことがありません。さすがに松飾りはなかったですけどね。
その後岡崎でも、思い返せば本宿でも同じような光景がありましたが、何か地域のいわれのようなものがあるのでしょうか。調べろ>俺

それはそれとして、藤川を過ぎてちょっと疲れが出てきた気がします(今度こそ本当に)
なんとなく体が右に傾きながら歩いているような感触があって(実際そうかどうかもわからない)、足が疲れたというよりも体幹が疲れた、そんな感じ。やっぱり久しぶりの街道歩きなんだなぁ。
とか言いつつもぜんぜん歩けちゃうんでどんどん先には進んでいくのですが(笑)。

国道1号を縫うように北西へ。東名高速への入路をトンネルでくぐるといよいよ岡崎宿に入ってきます。
岡崎宿はとにかく「岡崎城下二十七曲り」。実に城下町らしくカクカクと旧道は曲がってくのですが、その数が半端ない(笑)。ホントに27回曲がるかどうか確認はしてませんが、印象としてはそのぐらいあってもおかしくない。
歩いてるとそのカクカクが、現在の繁華街と住宅街の境目になっているように感じて、それこそが歴史なんだろうな、なんて柄にもない感想を覚えたり(^^;

これまで東海道では駿府城、浜松城と家康公ゆかりのお城に寄り道してきました。生誕の地でもある岡崎城に寄らないわけにはいきませんよね。ということで街道をはずれ場内へ。
くしくも桜まつりを開催中で、まだ五分咲きにもかかわらず多くの人が花見という名の宴会を楽しんでました(^^;
岡崎宿のカクカクと岡崎城の写真もインスタへ→コチラ

そして旧道に戻ったところがちょうど愛知環状鉄道(中岡崎駅)と名鉄名古屋本線(岡崎公園駅)が交差しているところ。疲れも感じていたことだし、今日はここまでにしましょう。
ちなみに2つの駅は隣接してますが、つながってはいません!


今回の行程:吉田宿~御油宿~赤坂宿~藤川宿~岡崎宿。ランチは本宿の出口のところにあったコンビニでの補給。この手前10キロほど飲食店どころかコンビニの1軒もなくていろいろ難儀してしまった。今回は名鉄で岡崎から豊橋に戻って帰ったので、お土産はなし。


[13 浜松~吉田]]<[14 吉田~岡崎]>[NEXT]


2025年4月7日月曜日

鬼門博多。

今シーズンの初参戦は遠距離アウェイ。

個人的には90分+α、戦えたと思ってる。選手を鼓舞し続けられたと思っている。
だからその意味においては「勝たせられなかった」という後悔が残る。ただそれだけだ。

2025 Meiji Yasuda J1 League #9
福岡 1-0 浦和●

ただでさえ傾斜がなくて見にくい博多の森のゴール裏は、当然のようにフラッグの波の中で、とてもじゃないけど細かい展開まではコメントすることができない。
でも、相手に何もさせなかった時間も長くて、逆に先に決定機もいくつか迎えていただけに、その時間帯に得点できなかったことがすべてなんだろうと思う。

残念ながら交代選手たちもわかりやすく機能することもなかったし、ベンチの失着という面もあるのかもしれないが、少なくとも僕にとっては「悪くなかったよ」だし「でも点を取れないとだめだよね」というだけのゲームに見えていた。

つまりは「勝てたよね(≒勝たなきゃならなかったよね)」ってことなんだけど。

無念なり。

ゴール裏、傾斜がないのだ涙

・・・・それにしても、九州で勝てないなぁ。チームとしても、個人としても。


2025年4月6日日曜日

結果が欲しい。

この期に及んで内容云々の話はどうでもいい。と個人的には思う。
結果が欲しい。

山口 77-71 東京Z●

集中力と執着心をもって、リードしたら手放すな。結果にこだわれ。勝ち切れ。
だって、まだ何も得ていないのだから。


と、かように上から目線の言葉を連ねましたが、私自身はGame2もリアタイ応援できません。ごめんなさい。
選手・スタッフのみなさん、壁のみなさん、がんばってください。心から祈ってます。


2025年4月4日金曜日

翳りゆくひと。[087]


[087]

6月9日、この日は朝からナカジマ不動産のイノマタさんとのオンラインミーティング。
事前に送ってもらっていたマンションの売却の契約書類について、読み合わせながら手続きをしていく。

考えてみれば、不動産売買なんてこれまでなら間違いなく対面でしか手続きできなかっただろう。物理的な距離を超えて互いの顔と書類を見比べながら話を進められる、こうした環境が整ったということが本当にありがたいことだと改めて思う。

『売買の手続きを行っている間に、私どもとしては先にサイトなどで物件を紹介していきたいと思います。その中で登記の移転が完了する前に、新しい買主様が現れた場合は登記を直接そちらに移す、というための確認書類がこちらですね』
「なるほど、費用の問題もあるでしょうからそれはそれでかまいません」

後日、こっそりナカジマ不動産のホームページを見てみたところ、マサさんのマンションと思われる物件が掲載されていた。詳細は「会員限定公開」だったので実際にいくらの値段なのかまではわからなかったのだが。

「・・・えーと、これで問題ないと思います」
『では押印をお願いします。ひとつめが4枚目の・・・』

契約書類はすべてスキャンデータとして残し、原本はその日のうちに投函をした。
この後は登記を行う司法書士とマサさんの面談、そして残金の入金をもってマンションの売却の手続きは完了となる予定だ。
まだ終わったわけではないが、わたしにとってはひとつの小さな山を越えた日でもある。この日の夜はなんだか久しぶりによく眠れたような気がした。

そして翌々日、わたしは昼休みに銀行まで出向いてマサさんの口座の通帳記入を行い、には早速手付金が入金されたことを確認した。
心配なのはマサさんと司法書士の面談だが、間にグッドライフの皆さんが入ってくれるだろうから、まあ大丈夫だろう。

そのグッドライフからの着信がある。

『今日、お母様の以前から通われているクリニックに付き添って行ってきました。ご自身は「ひとりで行けるわよ」とおっしゃっていましたけど』

もちろん、ひとりで行けるわけはない。何しろ自分がどこにいるかもはっきりとはわかってないのだから。所持金もないし。

「ありがとうございます。今後もお手数をかけますが引き続きよろしくお願いします」

こうしたひとつひとつに対しても、わたしからすればやはり感謝の念が湧く。いつかあっちゃんも自分の置かれている状況を認識した上でスタッフの方に「ありがとう」と言ってくれる日が来てくれるといいのだけれど。

ところで、わたしが仕事を終えて家に帰ると、毎日のようにマサさんあっちゃん宛の郵便物が転送されて届いている。
曰く今年度の会費を納めてくださいというものが意外と多く、ひとつひとつに対して返事を書いたりメールを打ったりの対応をしている。

『本人は介護施設に入居しておりますので、退会ならびに名簿からの削除をお願いします。(長男)』

この文言もすっかり書き慣れてしまった。

086<[翳りゆくひと]>088


2025年4月3日木曜日

複数得点。

終盤、なかなかにダサいゲーム運びだったね。細かいミスの連鎖からの決定機と失点という場面よりも、とにかくゴール前に釘付けになってしまったことが。

でもそれでも勝ち切ることができたのは、複数得点を取ってリードを広げていたからなのです。

○浦和 2-1 清水

内容には文句つけてしまう部分は多々ある。あれもこれも。
でも、戻ってきた凌磨の2試合連続ゴール(ゴラッソ!!!)と、待望のサヴィオのゴール(ゴラッソ!+1A)のほうを喜びたい。

何より相手が相手だし、勝利こそ至上命題だったのだから。



2025年4月2日水曜日

機械化と寛容。

デスク飯を買いにオフィス近くのコンビニエンスストアへ。

このコンビニはあまり大きい店舗ではなくて、ランチタイムの混雑時でも、オーナーさんとおぼしき年配のご夫婦だけで2つのレジを賄っている。少なくとも日中はアルバイトなどの姿を見かけたことはない。

「レジ袋はいらないです。おはしもいりません」

サラダとドレッシングとプロテインドリンク(健康的だww)をレジに通してもらって、さて支払い、となったその瞬間、レジから警告音が発せられた。

ぴーぴーぴー

昨今多くのコンビニで自動釣銭機(って名前かどうかは知らんけど)が導入されているが、その1台がトラブルのようだ。
すでにマイバッグに商品を放り込んでいた僕は、支払いができずいる。

トラブルのときの手順はわかってるけど機械が苦手な奥さん。
逆に手順がよくわかってないご主人。

残った1つのレジで次々にやってくるランチタイムの客をさばきながら、僕の支払いを待っているはずのレジの機械を開けて再起動をかけている。
どうやら原因は、僕の前のお客さんが端の曲がった硬貨を使ったことのよう。1円玉が途中に引っ掛かってたみたい。

再起動、結局10分以上かかった。
ご主人によれば、現金を精査するのに時間がかかってる、とか。まあ確かに相手は「現金」だからな。売り上げがいくらで、レジの中がいくら残ってて、おつりはいくら出して、みたいな機械側のチェックは当然必要になるんだろう。

まあ別に急いでいるわけではないので「すいません時間かかって」「ぜんぜん大丈夫っす」とのその時間をやり過ごしたわけだけどさ、手打ちのレジなら僕の会計なんて逆に簡単だったんだろうな、などとも思う。
がちゃ、ちーん、で一発だもん。

人手不足と機械化。多様な支払い方法。コンビニエンス。

客にも「寛容」は求められているのかもしれないな。



2025年4月1日火曜日

自宅トレーニング[シーズン3]#30

絶対ウソだと思ったもん。4月1日だし。

そんなに体重が動くわけないじゃん。減量してるわけでもないのに。
さては体組成計、壊れたか?

【2025年3月度】
加圧トレーニング:1回[自宅トレ通算249回]
寝起き素振り:20回
月間さんぽ歩数:約37万歩

計測
前月比:  体重-3.4kg 体脂肪率-3.9pts
前年同月比: 体重-2.1kg 体脂肪率-2.3pts
2013年7月比:体重-10.2kg 体脂肪率+1.8pts


前月のトレーニング→コチラ


2025年3月31日月曜日

ニューヒーロー躍進。

Xにもポストしたのだけれど、この試合の個人的MVPは下田平翔 a.k.a. シモ!

○東京Z 90-82 岡山

まずは最初のプレーでスティールを記録。その後の速攻のレイアップ決めきれなかったのともらったFTが1本だけだったのは目をつぶるとして(^^;

その「いい入り」を40分間継続できたんじゃないかな。
ルーズボール、特にリバウンドがことごとくシモの前に落ちてきて、それを確保するだけでなく落ち着いて次の展開につなげられたのが大きい。申し訳ないけどいつもならもう少し慌てちゃうところもあったような気もするのね。

28分間で17ポイント、8リバウンド、3スティールは文句なし。どころかエース級の活躍だった。

シーズン終盤、そしてプレーオフに向けてこうしたニューヒーローが誕生するのは本当にデカいと思いますですよ、ワタシ。


一方ちょっと心配なのがジェイシー。1Q・2Qで得点なしってのは初めて見たかも。フリースローが9/14ってのもらしくない。
でも間違いなく彼もチームの中心。柱。必ず復調してくれると信じてます!

・・
・・・

それはそうと、Game2見られるかなぁ。何せ今日は年度末(涙)。
順位表、よくよく見たらひとつ下とかなり熾烈じゃないの。Game2、落とせませんよ。


2025年3月30日日曜日

反攻の兆し。

渡邊凌磨が戻ってきた!すぐに結果も出た!

2025 Meiji Yasuda J1 League #7
C大阪 1-1 浦和△

とか言いつつ、また勝てなかったわけだけども。
むしろ「よく追いついた」というべきなのかな。

開始早々の失点は、とにかく「安かった」。
ラインは高いけどスペースはスカスカに空いてたし、そらそうよね、という感じ。
前節ATから続けて数分で2失点ってことか・・・。

でも、特に後半、追いかけなければならなくなってから状況が好転したわけで、なら最初からガツガツやる手もあるんじゃないかなって。

その意味でも中心にいるべき凌磨が戻ってきたのは大きい、と思う。

さあ反攻だ。



2025年3月28日金曜日

翳りゆくひと。[086]


[086]

老人ホームへの入居直後ということもあって、わたしのスマートフォンにはいつもよりもかなり多くの着信がある。
多くは事務的な話ではあるのだが、特にあっちゃんからの「帰りたい」という電話があった以降は、正直電話が鳴るのが怖いとさえ思っていた。
そんなときにかぎって詐欺まがいの着信とかワン切りとかがあるのだから困ってしまう。

それはさておき、やるべきことは山積みだ。

マサさんが通っていた、脳梗塞を発症した際にもお世話になった「小規模多機能ホームいぬかい」への老人ホーム入居の報告をメールした。
さっそくケアマネのサダカタさんから返信があった。

『ごていねいにお知らせいただきありがとうございます。ご夫婦で入居されたとのことで、当方も安心いたしました。介護付きとのことですので今後も安心してお任せできると思います』

定型文だとは思うけれど、プロの人にそう言ってもらえることが今のわたしにとって何よりの安心材料である。

6月4日にはさくら老健への最後の支払いを実施し、確認書類にサインそして郵送し、マサさんの老健での生活は完全にひと区切りとなった。

翌日はあっちゃんが長きにわたって愛読している茶道の雑誌の営業部に電話をし、送付先の変更を届けた。通常は雑誌の送付時に年間購読の請求書が同封されているようなのだが、それだと支払いが滞るので、事情を説明して請求書だけはわたしのほうに郵送していただけるようお願いをした。

マンションの管理会社から電話があり、わたしの住所を教えてほしいとの問い合わせだ。住んではいないがまだ名義はマサさんのものなので、諸々書類などがあるようだ。
また、マンションの1階に店舗を構えるクリーニング店からも管理会社に問い合わせがあったということなので、わたしから折り返しの連絡をした。
幸い預けてある洋服などはなかったようだが、40年近くの付き合いもあったのだろうから、挨拶せずに転居させたことを詫びた。同じように不義理をしてしまった方々もいるのだろうな。申し訳ないが、それは諦めよう。

さらにグッドライフからも電話が入る。
あっちゃんがこれまで通っていたクリニックへは継続して通うこととしたい、ついては付き添いの費用が発生するが、とのことだった。いいも悪いもない。「よろしくお願いします」だ。

たった1日でもこれだけのことが起こる。かなり混乱というか落ち着かない。
けれどもホームへ入居する前のキリキリした感じではない。一生懸命にていねいにこなすのみ、わたしはそう思っていた。

転送をしてもらっている郵便物も次々に届く。
その中に『毎年ご注文いただいているお蕎麦、まもなくお送りします』と書かれたハガキを見つけた。これはまずいかも。すぐにスマホを手に取った。

「発送のご連絡のハガキをいただいたのですが、こちらもう手配済みでしょうか」
『いえ、まだですね』
「実は転居をいたしまして、そちらが老人ホームなので可能であれば送付を止めていただきたいのですが』
『承知しました。まだ大丈夫です』
「ありがとうございます。それでお代のほうは・・・」
『到着後にお支払いいただく形なので問題ありません』
「そうでしたか。それで、念のためお伺いするのですが、これまでお送りいただいたものの代金はすべてお支払いさせていただいているでしょうか。未払いになっているものはありませんか」
『確認しますね・・・はい、すべていただいています』

毎度思うことだが、老人の通販は本当に怖い。
「この郵便物はダイレクトメールだから放置」と単純に捨てるわけにもいかない。内容によっては「未払いがありませんか」と確認していかなくてはならないのだ。

085<[翳りゆくひと]>087


2025年3月27日木曜日

クロちゃん5歳。

早いもので“クロちゃん”こと愛車eKクロスの新車登録からもう5年になりました。
3年目に続いて七五三のお祝いという名の車検を通するため、先日入庫してきました。

この写真は今回の車検の様子ではありません。

入庫時の走行距離はおよそ1万キロ。前回車検から2年間で5000キロは走りましたが、相変わらず少ないっすね。ふだんの生活だとついつい歩いちゃうからね、僕。

だもんでコンディションとしては気になるところはまるでないものの、経年劣化は当然あるので、バッテリーは交換しました。もちろんオイル類とかワイパーとかも。
それでも諸費用と合わせて総額は「ヒトケタ万円」ですからね、相変わらず「ビバ軽自動車」であります(^^;
整備工場のシャチョー、いつもありがとうございますぅ。

あ、あとリモコンキー(正確にはキーレスオペレーションキーって言うらしい)の電池残量警告もちょうど出たので、こちらは自力交換。なぜ自宅にCR2023の在庫があったのかは不思議。

この5年での変化と言えば、カタログからクロちゃんの「イエロー」がなくなった、ということでしょうか。当初はメイン色としてカタログのトップを飾っていた色だっただけにちょっと驚きではありますが――人気なかったんだろうなぁ(苦笑)――逆に「貴重品」になったということで喜んだりもしています。

7歳の誕生日も元気で迎えてね。


2025年3月26日水曜日

したかんだ。


舌噛んだ。
実際にはちょっとニュアンスが違うのよね。
上の歯と下の歯の間に舌が挟まった瞬間に、上下の歯で舌を横に「ぎりぎり」ってすり潰したみたいな感触。。
だもんだから、傷口が広範囲。切り傷というより擦り傷が大量、な感じ?

なかなか治んなくてさ、ようやくようやく忘れかけたころにまた違う場所を同じように噛んだ。下神田正輝(←意味不明)。
口内大量出血。鏡を見たら、何が起こった?ってぐらいに歯と歯茎まで血に染まって赤い(涙)。飲んでる酒がしみる。心に沁みるんならいいけどそうじゃない。


理由はなんとなくわかるのよ。
実は今、右の上の奥の歯が1本足りなくてさ、口の中のバランスが悪い。

しばらくぶりに歯医者に通わなくていい2025年かしらと思ってたら、おつまみのピーナツとともにポロっ。右上の被せてたところが、土台(元の歯に接着してただけの土台だけど)ごと取れた。

歯医者さん曰くやはり応急処置ではダメだったね、ということで今回土台をきちんとやり直すことになった。
ちなみに昨年は右下でした(涙)。そのとき『来年は何事もないことを祈ってます』って書いたんですが、ダメでした(号泣)。

ビフォーアフター(笑)でよく聞く「不安定な土台に新しい柱を入れて耐震補強」みたいなことね。
削ったり神経の対応をしたりでそれなりに時間と通院回数がかかってるので、ずっと右側で噛めなくてさ、んで酒飲んでてぼーっとしてるとバランス崩れてるのに気づかなくて「がりっ・ぐりっ」となって。

誰に文句も言えないし・・・ただ小声で「いてぇ」って言うだけな日々。

・・・・3回目は噛まないように。やらないように。やりませんように。


2025年3月25日火曜日

卒業、卒園おめでとう。

この季節、ふらふらとさんぽしてるとあちこちで卒業式に出くわす。
背すじが伸びてるような、ちょっと照れくさいような、少しの寂しさと明日へのワクワクが交錯するような彼ら彼女らを見るとらこちらも思わず笑みがこぼれる。

卒業、卒園おめでとう
次のステップが素晴らしい日々になりますように

心の中でそう祈る。
だって、彼らこそが未来、そのものだから。


とまあそういうちゃんとした話は別にして。

今どきは小学生も袴+ブーツのはいからさんスタイルなのね。
かわいいし素敵だし本人たちの思い出にもなるし、でもさ、そうは言ってもさ、親御さんも大変だ(笑)

ウチは坊主どもでよかったなあ。4月に向けて用意した中学の制服で卒業式に出てた記憶がある。衣装代、実質無料!

ところで。
同世代の知人がセカンドキャリアとして「用務員」を始めたそうな。楽しそうすぎてうらやましすぎる。


2025年3月24日月曜日

最後は気持ち。

100点ゲームでの快勝のGame2。
終わり良ければ、みたいな感じでたいへん気分よく地下闘技場(笑)から帰ったわけですが、家に着いて風呂入ってビール飲んでて、ふと思ったわけです。

「100点取らなくてもいいから2つ勝て」と(^^;


●東京Z 76-80 埼玉

とにかくクヤシイクヤシイ逆転負けのGame1。
前半終わって49-37で、内容も完全に上回ってたから、さすがにこれなら負けな・・・・って思っちゃったのがいけなかったかなぁ。ごめんなさい。

それにしても3Q以降のさいたまのシューティングパーセンテージ、ヤバくなかったか?

ああいうことがあるから、最後まで気を抜いてはいけないのだった(自戒も込めて)
ただ2階自由席もすんごく声が出てて、雰囲気はすごく良かったんだよなー、Game1。

◎東京Z 101-72 埼玉

そしてGame2。前日の勢いそのままに外がバンバン入ってたさいたまだったけど、逆に守備がどうもピリッとしてないように感じた(ありがたや)。前日苦しんだゾーンもなんだか「隙間」が空いてるように見えたし、そこに入り込んでいくジェイシーの勢いはまったく止まらなかったし。

そして「反省」なのかな。リードを奪ってからも集中力を途切れさせることなく、展開を早く、ポストプレーも多用しながら隙を見せなかった。
ラストプレー、セットした田中のスリーが入っていたら満点フィニッシュだったね(^^;

ああこれがGame1もできてたら。たらればたらればたられば。


最低限の1勝1敗という結果。
でも貯金はわずかに「2」。たった1節で溶けてしまう勝ち越し数しか持ってないんだ。
残りは3節。

つまり、何と言いましょうか・・・がんばっていきましょう!!(最後は気持ち、よね)


2025年3月21日金曜日

翳りゆくひと。[085]


[085]

穏やかな日々はひどく短かった。

入居から5日。あっちゃんからの電話である。

『あのね』

そう切り出すと、あとは堰を切ったようだった。

『なんでこんなとこにいることになったの』
『こんなとこにはいられない』
『帰る』

もう帰るところはないんだよ。そこが住まいなんだよ。

『なんでこんなところにいなきゃならないのよ』

一緒に見学してここにしようって決めたんだよ。

『家に帰ろうと思うの』

マンションは売ることにしたでしょ。一緒に手続きしたじゃない。

『なんで勝手にそんなことを』

こうなるともう何を言ってもだめなんだろうな。話の腰を折ることにした。

「大丈夫だよ。困ったことがあればスタッフさんに相談すればいいから」

会話にはなっていないが、なだめるようにそう言って、半ば無理やり電話を切った。
そしてすぐ、施設のミズマキさんに電話をする。

「今しがた母から電話がありまして、自宅に帰るなどと強く言っていまして」
『わかりました。スタッフをお部屋に向かわせますので。大丈夫ですよ』

わたしがなだめられてしまった。
ミズマキさんの口調は実に穏やかだった。こういう話はよくあることで、想定内ということなんだろうな。

新生活に慣れるまではそれなりに時間がかかるだろうが、プロが付いていてくれるのだから、できるだけ心配はしないでおこう。いちいちキリキリしていたらこちらが持たない。

『ご対応よろしくお願いします』
「かしこまりました。それからお父様のほうですが、心臓のペースメーカーは訪問医療を対応してくれているヨシダ内科の循環器内科で、それから脳梗塞のほうは脳神経内科で診てもらうことになりましたのでご報告しておきます』
「ありがとうございます」

マサさんのほうは新しい環境にどんどん移行してる感じだ。もちろん本人にはそういう意識はないだろうが、マサさんが穏やかにいてくれているのは何よりだ。

084<[翳りゆくひと]>086


2025年3月19日水曜日

しあわせの書。

泡坂妻夫「しあわせの書 ~迷探偵ヨギ ガンジーの心霊術~を読了。
泡坂作品は以前からずっと読んでみたかったもののひとつ。


なるほどー。こんな感じだったかー。

タイトルや装幀からもなんとなく伝わってくる「妖しげ」なムード。それは間違いなく作中にも存在してて、ミステリーはミステリーなんだけど、むしろ「魔術」とかそういう言葉で表現したいような一冊だった。
泡坂さんって手品師という面もお持ちだそうで。

読心術を起点に巨大に成長する宗教団体。
亡くなってるはずの人物が目撃される。
次期トップを目指す者たち。

十分に怪しげで妖しげでしょ?

こういうのも実に楽しい。

・・
・・・

余談だけど、『結構人』という新しい日本語を覚えた(^^;


2025年3月18日火曜日

シーズンラストかしらね。

シーズンラストになってようやく体が動くようになったよ。おせぇよ(涙)。

前日までの悪天候(雨)と気温上昇があって、ゲレンデはすっかりアイスバーン。
始終「足裏から低周波マッサージを全身に浴びてる」ような状態だけど、スキーの上で運動ができているので、ちゃんと板の動きがコントロールできてる感じ。いいぞいいぞ。遅いけど。

ずっと暗い曇り空で雪面状況がわかりにくかったんだけど、きちんと整備をしてくれていた関係者のみなさんに感謝ですね。非常にいい練習になりました。滑走量も速度も個人的にはびっくりするぐらいがんばれたし。筋肉痛ひどい。

(来シーズンのために)個人的備忘録。
  • 重心位置が少し高かったのかも。意識してほんの少し下げたことで動けるようになったのは確か。
  • それに伴って、ストックの長さを-2cmに設定した。
  • スタート時の基本姿勢、特に肩甲骨まわりの意識を再確認。
  • 外スキーの動かし方、横、後ろ、前。ちゃんとやろうね。
  • 急斜面での横方向へのラインの取り方の意識の持ち方!

ここ数シーズン、ずっと課題にしていた「いつも目標にしている急斜面」でのショートターン。4本のトライでついにある程度納得できる内容で降りられた。
うれしいねぇ。ご褒美は斜面下でソフトクリーム。

がもうひとつ課題にしているコブ斜面。
気温が上がって雪が緩む→めっちゃ掘れる→そのままアイスバーンで固まる、というコンディションで「さすがに深すぎんか」「さすがに固すぎんか」のコンボでね。なんとかコントロールして降りるのが精いっぱいでした。整備の入ってない荒れたバーンも同様で、これは来シーズンへの宿題、ね。だって怖いんだもん。

コンディションということでいうと、現地の方々とも少しお話しさせていただいたんですが、結局「お前が来るから天気が」ということになってしまいました(汗)。
まだ積雪量そのものは残ってますけど、「そろそろおしまいかな」という意見で一致をみました。実際急斜面、そこらじゅうで雪崩起きてましたし。

野沢のスカイラインも全部アイスバーン。

そんなシーズン最終盤の1日、ゲレンデに立ってる時間よりも運転席にいた時間のほうが圧倒的に長かったし、そもそもひとりで滑るのってあんまり得意ではないんだけど、それでも心底行ってよかったな、と。


2025年3月17日月曜日

勝敗を超えて。

悔しい惜しいもったいない。

でも。

すばらしい集中力。戦う姿勢。そして内容。

鹿島 1-1 浦和△

あえて言葉にするならば、シーズンを戦う1つの試合として落とせないホームチームと、こいつらには絶対に負けてはならないんだというスピリットの差が、ピッチの上で表現されたような90分だった。
それこそ選手ひとりひとりに「責任」のようなものを感じたよ。

でも、決めきるときに決めないと、という古くからのフットボールの故事に則ったような、90分+αで起こってしまった結果。さすがに相手はホームゲームでは強者だった。

きっとただそれだけ。

浦和は前に進んでいるし、それを喜びたいよ、僕は。
だって最高に楽しい試合だったじゃないか。



2025年3月16日日曜日

プレーオフ争い佳境。

なんというか・・・負けなくてよかったよぉ・・・

八王子 71-72 東京Z○

残り40秒、ヒルズマンの逆転スリーで劇的勝利!!・・・・ってことでなくて。

非常にいい立ち上がりだった。ペイントタッチができていて、着実にスコアを重ねていけていた。得点差が開いて「いい流れ」だったはずで、「あともうひと押し」できれば相手の気持ちを折れるぐらいの点差を・・・と思ったところでイージーなミスが出て相手に流れを渡してしまう。

この試合、そんなシーンが何度あったことか。

ミスが出るのはしかたない。それが挑んだ結果のものであるなら。でもそれだけじゃないよね。さらに言えばミスの後のリカバー(特に心理的な部分)が足りてないように見えてしかたなかった。
4Qなんて「出張蒲田の壁」の活躍がなければ逆転負けしてるのよ。

勝ったけれども反省は反省として、Game2に臨んでほしい。
プレーオフ争い、本気で厳しいんだから。


(Game2、追記予しました)

Game1と違ってずっと追う展開になったGame2。でも、実はあんまり心配してなかった。
「ひと桁差ならぜんぜん問題ない」と。いや、ほんとに。

だって、Game1のような安いミスが出てなかったから。
やるべきことをやってるんだもん。いずれ積み上げてきたものが形になる違いないという確信のようなものがあった。
その積み上げてきたもの、たとえばオフェンス・ディフェンス両面での「機動力」。

それが明確に発露されたのが3Qだった。特に守備面ね。
クリーンをかけられても、ドリブルで抜かれそうになっても、フリーのシュート体制を作られても。1歩でも、半歩でも、数センチでも寄せる、寄せ切る。誰かに任せない。
今季積み上げてきたシーンそのものだったと思う。
24秒のブザーを何度聞いたことか。

グッドウィン!

八王子 63-75 東京Z○

Game1のあとに「反省」とか上から目線ですいませんでしたっ!(陳謝)


2025年3月14日金曜日

翳りゆくひと。[084]


[084]

5月29日水曜日。月火と休暇をもらったので、さすがに朝からバタバタと忙しい。
昼前、そんなわたしのところに電話が入る。グッドライフのミズマキさんだ。

『お父様のほうですが、先ほど無事入居されました』
「ご連絡ありがとうございます。すべてお任せしてしまってすいませんでした」
『いえいえ。それで、今はお父様のお部屋でご夫婦でお話しされています』

マサさんとあっちゃんが会うのって意外に久しぶりなんじゃないだろうか。
あっちゃん、最近はさくら老健に面会に行ってなかったように思うから。
こうしてふたりの時間を過ごせるようになるのだとしたら、同じ老人ホームに入ってもらった意味がある。

『それで、お母様なんですがお部屋で新聞を読みたいとおっしゃっていて』
「はい、お支払いはさせていただきますので、ご手配お願いできますか」

なんだ、引っ越し前に解約しないで転居扱いにすればよかったのか。でもお金の流れもあるし、新規に契約し直したほうがわかりがいい。

『お父様のほうはお部屋に物がほとんどないので、ゴミ箱と時計、それから奥様がいらっしゃったときに座る椅子などがあったほうがいいかと思います。こちらで購入させていただいてもよろしいでしょうか。あとは部屋着も少し足りないので』
「まとめてお願いしてもいいですか。あれこれ申し訳ないです」
『それでは費用などは改めてご連絡します』

特に身のまわりのものは、わたしたちの側が「これがいい」と思うものと、介護側が「これがいい」と思うものに乖離がある可能性がある。コストや好みうんぬんの話ではないとわたしは思う。

ミズマキさんとの電話を終えて30分、今度はあっちゃんからの電話だ。

『マサさん、さっき来たわ』
「よかったね。話できた?」
『そうね。これからお昼ご飯だから』

マサさんとあっちゃん、別々の部屋だけれどもふたり一緒の暮らし。
おそらくは終の棲家での暮らし。

とても穏やかに始まったように思える。そしてこの穏やかな日々が続いていくことを祈るばかり、なのだが。

083<[翳りゆくひと]>085


2025年3月12日水曜日

【ら~めん】銀座紫龍改@戸越銀座

ご近所新店探訪、戸越銀座の「銀座紫龍改」へ。
ここってもともと日高屋があったとこで、八徳がわりと短期で閉じて、その居抜きだわね。


イチ押しメニューとおぼしき「濃厚黒背脂らーめん」(890円也)の食券を買う。
店内満席で並んでる間に、背脂の量と麺の固さの希望を聞かれるも、初めてだからね、「普通でお願いします」。

ややあってカウンターに通されると、「極太麺なので時間かかるよ」という注意書き。うん期待して待とう。

10分弱待ったかなぁ。提供された丼を見て、ちょっと驚く。
何より目をひくのがど真ん中置かれた卵黄!
徳島らーめんじゃないよね?
写真はインスタに上がってます→コチラ

ではいただきます。まずはスープ。

ん?・・・たぶん豚骨なんだと思うんだけど、豚骨っぽくないな。少なくとも「濃厚」ではない
背脂の味がくっきりとあるので、美味しくないわけではないんだけど、なんだろ、不思議。

麺は太いストレート。が、極太というほどでもないか。
食感はわりとワシワシと噛み応えのあるタイプで、具材のモヤシとあいまって少し二郎系が頭をよぎるが、「いや、そんなでもないか」などと思う。
固めで注文したらもっとワシワシ楽しいかも。

さて問題の卵黄。このスープなんで、卵黄を潰しちゃうと全部が卵の味になっちゃいそうだったんで、レンゲですくってひと口でごくっと食べちゃいました(汗)。
他の具材は特記事項なし(^^;

背脂とか濃厚とか極太とか、言葉にはインパクトあるんだけど、全体的には尖ってる感じのらーめんではなくて、バランス重視、そんなことも思う・・・ダメだ、僕のバカ舌じゃ説明できないや

でもまたきっと来ちゃう(笑)。

二国(国道一号線)戸越銀座信号(都営地下鉄戸越駅上)から、戸越銀座駅方向に入って右側3軒めの建物1F。


2025年3月11日火曜日

心の中から取り出して。

誰かを、何かを思いやることって、自分自身に余裕がないとなかなか難しい。目の前のことについつい追われるような日々だ。

それでも、いや、だからこそ、しっかりと意識して思い出したい。心の中にしまってあることを、大切に取り出して確認することは、翻って自分自身にとっても大切なことになるはずだから。

今日は3月11日。

大切な気持ちが曇らないように、取り出して磨いておきたい、そんな日。



2025年3月10日月曜日

安堵。

ほっとした、意外の言葉がなかなか見つからない。

○浦和 1-0 岡山

5節にしてのようやくの勝ち点3。これを安堵と言わずして何と言うのか。


試合間隔が1週間空いたのが大きかったと思う。
メンタル面の回復はもちろん、チームとしての意思統一の再確認、そしてこの試合に向けた「微調整」を施すことができる時間になったと思うから。

なんというかな、細かいとこは説明できないけども、たとえば相手の3バックの1枚をつり出しておいてからの奥のスペースを長いボールで狙うとか、サイドバックの立ち位置を調整して相手のプレスを分散させるとか、単純に「視野が広がった」ように感じたのよね。それは余裕ということでもあるのだろうし、自信ということでもあるのだと思う。

小さなブラッシュアップを繰り返し、積み重ねながら、前に進みたい。


2025年3月9日日曜日

戦うんだという意志。

これは想像(妄想)でしかないのだけれど、Game1の後、ロッカールームでは相当のことがあったんじゃないだろうか、と。

『てめぇら、ビビってんじゃねぇよ!』(妄想ですもちろん)

そしてこのゲーム、選手たちは見違えるように戦ってた。立ち向かってた。
そういう気持ちだけでどうこうなるほどバスケットは簡単ではないとは思うけども、でもまずそこは「あるべき」メンタリティだと思う。

試合そのものは勝てそうな流れで推移しながら、4Qで逆転負けをしてしまった、非常悔しい結果ではあったけども、少なくとも僕の中では、この「戦ってくれた」ということそのものが、残りシーズンへの期待、そしてエナジーだ。

岐阜 84-80 東京Z●

この試合のケントさんの選んだ戦い方はシンプルだった。
岐阜に対してストロングになる「オリビエの幅」を最大限有効活用するべくポスト、それからハイローを多用してインサイドで得点を取る。
もちろん新兵器・下山も最大限活用する。
特に前半はその傾向が顕著だったと思う。

それはもしかすると、アスフレが今季積み上げてきた、機動力で戦うスタイルとは「真逆」の選択だったのかもしれない。

こだわりよりも結果にこだわるみたいな(何言ってんだおれ)、そんな試合を見て、心震えるような気持ちだった。


大丈夫。アースフレンズ東京Zはこれからも戦える。
みんなで行こうぜ、プレーオフ。


ひとつは勝とうぜ。

何が驚いたって、“あの”下山大地の加入である。


被害者(笑)として彼の凄さには自覚がめちゃめちゃあったのだけど、味方になってよりその凄味がわかる。なにせシュートにためらいがない――おそらくアスフレに足りなかった部分だろう。そしてそれを高確率で決めてきてしまうのだから。
ようこそ蒲田へ。

で。

岐阜 81-62 東京Z●

1Q最初のオフェンスでバックコートバイオレーションでターンオーバーしたときにやな予感はしたんだよね。相手の守備の圧力(ファウルだと思うんですけど)に屈した形だったから。

もちろん敗因は自チームにある。ハンドラーの出来はひどかったし、フリーのシュートもまったく入らないし、イージーかつテキトーなパスは届かないし。

上位相手でも連敗はしたくない。してはならない。Game2、期待してるよ。


2025年3月8日土曜日

翳りゆくひと。[083]


[083]

「しばらくはお母さんからしょっちゅう電話かかってくるかもね」

空港に向かう電車の中でそんな話をしているそばから、みぃさんのスマホが震え出した。

「本当にかかってきた」

空港まであと3駅。みぃさんは赤のアイコンをタップした。が、直後にまた着信。
繰り返すその様子を見て、申し訳ないがわたしは自分のスマホを機内モードに設定をした。次はわたしにかかってくるのは火を見るよりも明らかだ。

何度かの着信を経てようやく空港に到着、下車したホームからみぃさんが折り返した。

「ごめんなさい、電車の中だったの」
「うんうん」
「それはチェストの2段目にしまったよ」
「あった?よかった」
「はい。じゃあお元気で」

ちなみに機内モードを解除したわたしのスマホにも4回の着信が記録されていた。

「何だって?」
「パジャマがないって。3着も一緒にしまったんだけどね」
「たったあれだけの荷物なのに探せなかったのか」
「今までと環境が違うからかな」

よく考えれば、さっきまでみぃさんと一緒に部屋にいたことは覚えてたということだ。今日のところはそれで十分だ。

出発ロビーで最終案内を待つ間、あっちゃんの末妹のりつさんに電話を入れた。

「今日、父と母を老人ホームに入居させました。あとで住所などはお知らせしますけれど、新しい生活に慣れるまではしばらく静かにしておいていただけるとありがたいです。里心じゃないですけど、帰りたいなどと言われても困るので。はい、電話などは」

こちらとしてはていねいに伝えたつもりだが、やはり老人ホームに入居させたこと自体に納得がいっていないような話しぶりだと感じた。それはそうかもしれないが、こちらの決断を尊重するという意識はないのだろうか。

「親戚なんてそんなもんだよ。気にしてもしかたない」

憤るわたしにみぃさんが言う。そうなんだろうな。

暴風雨の中、わたしたちの乗った飛行機は予定どおりに着陸した。
空港内のレストランで遅い夕食を取りながら、ここまでのことをわたしは思い出していた。

あの日電話が通じなかったことも。
あの日マサさんが倒れたことも。
今にして思えば今日この日を迎えるための「いいきっかけ」だったんじゃないか。

そして。

感謝。
助けてくれた人たちに。
感謝。
そばにいてくれた家族に。

082<[翳りゆくひと]>084


2025年3月7日金曜日

3時10分、決断のとき。

今回今さらながらに見てみた映画は「3時10分、決断のとき」です。

悪名高き強盗犯ベンを、ひょんなことから駅まで護送することになったダン。彼らの行く手に待ち受けるものとは。そして3時10分の列車に乗せることができるのか――という、ザ・西部劇です。


いやー、面白かったっ!!

西部劇(のリメイクですが)ということもあって、ストーリーはいたくシンプルではあるんだけど、とにかく描かれる人物像がいい。

悪党役にラッセル・クロウ。
悪党は悪党なのだけど、とにかく魅力的な男で、その魅力は配下だけでなく、周辺の人々(女性や子供にも)へ伝播していく。実にハマリ役だ。

護送を引き受ける牧場主にはクリスチャン・ベール。
戦争で心身に傷を負い、生活もままならなず、ひねくれてしまった人物。こうした苦悩する人物を演じたらベールは最高だ(笑)。

そのふたりの心情の移ろいこそがこの映画の最大の見せ場だろうし、3時10分が近づくにつれて盛り上がる緊迫感とともに迫りくるものがあった。
男たちにとって大切なもののひとつが「帽子」。とても印象に残った。

そしてラストシーン!!

・・
・・・

人物という面では、ダンの息子もよかったな。

『子供は本人が思うほど大人ではないけれど、大人が思うほど子供ではない』という言葉をふと思い出したりするなど。


2025年3月6日木曜日

今年も八ヶ岳ブルー。

去年に続いて今年も行ってきたよ、八ヶ岳ブルーのサンメドウズ清里へ。

「嵐を呼ぶ男」がレースにエントリーしないと、毎年いい天気だわ。感謝してね(笑)。
まあちょっと気温が高くってレースバーンのコンディション的には良くなかったけどね。

と言いつつも、ウチのチームからはエントリーがゼロだったんで、完全に冷やかしですけど(^^;


応援の合間にフリーを楽しませてもらったわけですが、まあ本数は少ないです。せいぜい「1日券のもとを取った」ぐらいですけどね。
それでも全コースは滑走したし、特に人工的に作られた固く締まったコブ斜面はいい練習になりました。

備忘。
ここ数年狙ってるライン――外足をコブの腹に通すを継続。おそらくこのやり方はある程度正解だと思われる。切り替えのところの「アップダウン」で次の外のトップを下げる形を意識するとそこを通しやすい。
あと、スタンスの意識は忘れずに。

・・
・・・

今シーズン、あともう1回は行きたいものです。


2025年3月4日火曜日

自宅トレーニング[シーズン3]#29

われらがアースフレンズ東京Zのスポンサー様、uFit様の Twitter Xのキャンペーンがありましてね、軽い気持ちで応募したらなんと当選しちゃったんですよ。びっくりー。

景品はヨガマット。


でも僕よりもちゃんとトレーニングしてる人に使ってもらったほうがいいよね、ということで息子2号にプレゼントすることにしました。
ヤツは親に似ずちゃんと積み上げることのできるタイプで、昨今は日々筋トレに勤しんでいるのでよっぽど有効活用してくれるのでは、と。

え、僕?

日々とは言いませんが、まあちょっとだけね。


【2025年2月度】
加圧トレーニング:2回[自宅トレ通算248回]
寝起き素振り:18回
月間さんぽ歩数:約30万歩

計測
前月比:  体重+0.2kg 体脂肪率+0.2pts
前年同月比: 体重+0.9kg 体脂肪率+1.7pts
2013年7月比:体重-6.8kg 体脂肪率+5.7pts

前月のトレーニング→コチラ


2025年3月3日月曜日

浦和レッズつらい。

過去にも同じタイトルでブログ書いたことがあるけども、比較できないほど本当に「つらい」。

●浦和 0-2 柏

浦和から移籍した選手や監督が躍動しているのを見るのはつらい。でもそれは今回に始まったことじゃないからまだいい。

今季ここまで4試合、見るたびにどんどん内容が悪くなってるように感じるのがつらい。
いや、この試合は前の試合よりもいいところもないではなかったとは思うけど、5万人入ったホーム開幕という面でも印象は悪い。

内容というよりも「状態」は、すごく悪くなってる。チームだけじゃなくてサポーターも含めて。つらい。

解説に『浦和はビルドアップの設計をしてない』と言われるのもつらい。
だがそれ以上に、なぜか実況席にいる某社の営業マンに『もっとやらないと』と発破をかけられてる(あるいは呆れられてる?)のを聞くのもつらい。


だからと言って僕に解決するにはどうこうみたいな意見はないし、もちろんどうこうできる力もない。それもまたつらい。

次節、昇格チームとのホームゲームで上向きの兆しが見えることを期待したいが、逆の結果になってチームが瓦解してしまう悪い想像をしてしまうことが何よりつらい。

つらい。


2025年3月2日日曜日

貯金は減らさないように。

シーズン開幕当初の3節で1勝1敗だった立川とケリをつける、というよりも何よりもプレーオフに向けて連敗を止めなきゃならない。というか、連敗止まって(祈)

●東京Z 75-80 立川

そんなGame1だったが、残念ながら連敗は止まらなかった。
結果としては前半につけられた点差が残ったということなんだろうが、後半の追い上げ、特に4Qで一時ゲームをひっくり返すところまで至ったところは十分期待感の残る内容だった。
いや、すんげぇ惜しかった。大逆転ゲームを見られるかと思ったわ。

Game2は、前日の流れをそのまま継続できた。逆に前半から走った。
余裕すら感じるゲーム運びでそのまま勝ち切った。連敗ストップ!!

○東京Z 85-73 立川

まず「85点」取れたというのが大きいかな。オフェンスがうまく回ったということだと思う。
やはり新加入のオリビエだよね。チームのやり方を落とし込むところまでは至ってないとは思うんだけど、まずはポストでボールが入りさえすればしっかりスコアしてくれる。新しいアスフレの武器になってくれた。

とにかくここからはちゃんと勝率5割以上を確保しながら、連敗せずにレギュラーシーズンを戦わなければならない。オリビエの活躍は必須。がんばれがんばれ。


プレーオフの話ができるぐらいのチームとしてここまでのシーズンを戦ってきたアスフレ。
大きなファクターは、マリク・ベンレヴィという選手の存在だったと個人的には思っている。
エナジーというのだろうか。シックスマンとしてのスタッツはもちろんのこと、チームとファンを盛り上げるその姿こそが今季のアスフレの象徴だった。僕はそう思っている。
彼のおかげで観戦体験がどれだけより楽しくなったことか。

彼とともにプレーオフへ。


2025年2月28日金曜日

翳りゆくひと。[082]


[082]

もうひとり、挨拶をしておきたい人がいる。マサさんとあっちゃんのことを誰よりも気にかけてくれていた、ながいきセンターのセイコさん。
昼食を終えたわたしはアポの電話を入れた。

「お時間があれば今からご挨拶にうかがいたいのですが」
『大丈夫です。今日はセンターにおりますので』

ここに来るのはもう何度目だろう。
家の電話が通じないと騒ぎになったあのときから、今日でようやくひと区切りになる。

「おかげさまで今日、ようやく母を老人ホームに入居させることができました。明日は父がさくら老健から移ることになっています」
「何度もこちらまで足を運ばれて大変でしたよね。でも早々に入居できて本当によかったです」
「今回妻も片付けと準備のために来たんですが、やはり生活の乱れというか、目の当たりにして驚いたようです。特にキッチンはかなりひどかったので。プチトマトとか」
「プチトマト!そうでしたね」

キッチンの惨状をわたしに連絡してくれて、「急いだほうがいい」とアドバイスしてくれたのがセイコさんだった。

「今日は素直に入居してくれましたが、日々『行きたくない』『もう少しここにいたい』などと言ってましたので、今後もそのあたりが心配ではあります」
「確かにホームに入居される方でそのようにおっしゃる方は多いです。でも施設の方もプロですからうまく対応してくれるはずですし、ご本人も次第に慣れていくでしょうから、あまりご心配されなくても大丈夫だと思います」
「そう期待したいと思います。いずれにしても、今日までいろいろとご支援いただきありがとうございました」

「立っている者は親でも使え」とは言うが、その親が使えなくなってしまったとき、あらゆる人を頼り、そして使った。その筆頭がこのながいきセンターでありセイコさんだった。「仕事ですから」と言うのだろうが、実際のところ本当に助かった。

わたしたちはお礼の言葉を残しつつセンターを後にし、みぃさんとわたしはいったんマンションに戻った。

何を探すわけでもないのだが、もう一度家の中を見て回る。
そしてわたしの自宅に送る荷物はちゃんと一ヶ所にまとめ直した。

「やっぱり冷蔵庫を開ける勇気は出ないね」とみぃさんが言う。

室内の片付け、処分その他諸々の原状復帰はすべてSS社に任せてあるとはいうものの、せめてこのぐらいはと、多少なりともまとめてあった燃えるゴミをゴミ捨て場まで運ぶことにした。
この時間、正式には「ゴミを出していい時間帯」にはまだなってはいなかったのだが、マンション内の挨拶まわりも済ませているし、今日だけということで許してもらおう。

「お疲れ様。さてと、帰ろうか」

081<[翳りゆくひと]>083


2025年2月27日木曜日

綺麗だけでなくてもいい。

PKっぽいのを2つ流されたのは納得は行かないものの、特に前半の戦いを見るかぎりにおいては「妥当な敗戦」だったと思う。つらい。
ってか主審、すごく自分の判定に自信持ってたなぁ。VARとの交信の内容まではわからんが、なんとなく「サジェストを拒否した」ぐらいの印象。踵踏まれて靴が脱げるぐらいならファウルだと思うがな(ぷんすか)。

湘南 2-1 浦和●

結果にはつながらなかったけど、ある種「夢のようだった」開幕節と何が違うんだろう。

ひとつは相手の問題(あったりまえのことを書いてる気がするけど)。
クリーンだった神戸に対しては綺麗にプレーができていたけど、ガツガツ来る相手に対してはちょっと弱気の虫も出てくるという感じかな。

そして一番の違いは「渡邊凌磨」の存在そのものではないかと。京都戦前半で削られて負傷交代(号泣)。

今季ボランチ松本を補強したにもかかわらず、その松本をトップ下に配してまでセントラルに凌磨を置いていた、その意味だよね。

CBから組み立てるというよりも凌磨に預けてそこからスタートしたいとか、スクランブルなセカンドボールを収めて時間を作ってくれるとか、2列目の動き出しに連動できるとか(パスもポジション取りも)。
凌磨の運動量、視野、スキルを最大限に生かす、おそらくキャンプから取り組んできた今季の「根幹」なのかもしれないと想像している。
グスタはグスタの良さがあるのよ。ただコンディションが上がってない気がする。

それがなくなっちゃったんだもん。場合によっては「作り直し」を余儀なくされてしまうかもしれない。なのにミッドウィークに試合があったのは不運でもあったかと。


ただ一方で、後半の後半、相手を押し込んで主導権を握る時間はエキサイティングだったし(ああいうときの原口は頼りになる)、それができるんなら最初からやる、という方策もあるのではとも思う。
押し込んで狭い局面でも打開できる前線のタレントは揃ってるはずなので。

「綺麗」だけにこだわることはない。こだわってガタガタになるのが一番見たくない。


2025年2月26日水曜日

新劇、終劇。

今回今さらながらに見てみた映画は「シン・エヴァンゲリオン」です。
正確には「シン・エヴァンゲリオン劇場版(ここにコロンと終止記号が入る) EVANGELION:3.0+1.0 THRICE UPON A TIME」ですかね。細かい修正版、ということのようです。

新劇場版4部作の最終章という位置づけなんですが、実は1作目の:序を見たときに『私は「序」で終わろうと思います』ってこのブログに書いてるんですね。
その時点では「シン」は未公開で、それが評判を呼んだということもあって、改めて重い腰を上げて(重い腰をテレビの前に置いて)「:破」「:Q」も含めて3本一気見に挑んだのでありました。


人類は補完されませんでした。たぶん。たぶん。以上。

「結局、なんだかよくわかんないまま全部見たよ」と言う私に、「うん、そういうもんだよ」と息子1号が言ってくれました。
本作を劇場まで2回も見に行った彼が言うのですが、その感想には間違いはないんでしょう。

なんだろう、最後まで見たよという「達成感」が一番強い。

・・
・・・

それにしても神木隆之介っ!!またお前か!!(←驚きつつ褒めてる)


2025年2月24日月曜日

ネガティブ不要のドローゲーム。

第1節が勝てそうで勝てなかっただとすれば、今節は負けそうだったけど引き分けた、か。


ちょっとDFラインが低くなっちゃったかな。
原因はいろいろありそうだけど。相手の「やり方」や審判のコントロール含めて。
結果ストロングである2列目と距離が空いてしまったかな。リンク役を担う渡邊の負傷交代も大きかったと思う(グスタが良くなかったみたいなことではなく、役割が違うと思うし)。

押し込められて失点してしまったのは反省材料としても、まずは1得点ができたのは良かったと心から思う。「片目が開いた」ってことだから。
この1試合の内容でネガティブになる必要はどこにもない。


それはそれとして。

球際は足元を狙う。
仮に交わされたらファウルで止める。
見事なチーム戦術ですね(怒)。

審判のコントロールも納得感がまるでないし、Actual Playing Timeよりも選手を守るほうを優先していただきたいっ(怒)。
流すこととカード出さないことはイコールじゃないし。


2025年2月23日日曜日

この敗戦をきっかけに。

あー、負けた負けた。負けましたよっ。

●東京Z 66-83 横浜EX

Game1ほどの絶望的なリザルトではないにせよ、その内容は変わらず完敗でした。
失点が減ったのはこちらのディフェンスが良くなったというよりも、単に横浜EX側のシュート確率が落ちただけのこと(特にボイドIIIね)。

2日間ここまで完膚なきまでにやられると、自チーム云々じゃなくて、相手を褒めるしかないね。うんそうしよう。そのほうが精神衛生上いいわ。

得点力に目が行きがちだけど、守備、すごかったなー。

『フェイクんときのボールが無防備だ』

何度も何度も言われた気がする(笑)。フェイントでバランス崩さなかったりボールにだけすっと手を出せるスキルとか、そうした個人能力がまあ高い。

それに加えて組織。
井手をソウがマークしてたりして、ウチのガード陣を機能不全に陥らせるだけでなく、その後のローテーションを前提にした初期配置・・・レベルたけぇよ。


ただね、その強烈なディフェンス相手に70点近く取れたのはある程度評価していいと思うし、もう少し言えばプレーオフはこういう相手とやらなきゃならないってことを体感したのはまたひとつ歩みを進めるいいきっかけになったのでは。

・・・なったよね。なっててほしい。


2025年2月22日土曜日

アスフレつらい。

つらいねぇ。つらい。

●東京Z 61-112 横浜EX

首位相手とはいえもう少し勝負になるんじゃないかと期待してたよ。
選手が戦ってなかったとか、そんなことはぜんぜん思わない。でも結果が結果だから。


この難敵相手にメンバーが揃わなかったのは厳しかったかな。
しかもさらにケガ人も出てしまったし。

ただ、さまざまな状況が作り出したPGをコートに置かない「ノーガード戦法」は意外に面白かったな。いつも機能するとは思えないけどね。

さてGame2である。どうするアスフレ。


2025年2月21日金曜日

翳りゆくひと。[081]


[081]

「お父さんにも会いたい」

みぃさんはたびたびそう言っていた。さくら老健にマサさんがいるのは今日までだから、それができるのは今このタイミングしかない。

グッドライフでの契約手続きなどで時間がかかったことで、ちょうど面会のできる時間帯になってる。わたしたちはグッドライフの前でタクシーを拾った。

受付を済ませてマサさんがいるフロアに上がると、いつもいるあたりに姿が見えない。居室のほうも覗いてみたが空。スタッフの方に尋ねようときょろきょろしていると、車いすを押されてマサさんが現れた。どうやらただトイレに行っていただけのようだ。

「お父さん、こんにちは。お久しぶりです」

みぃさんが声を掛けるが、マサさんはきょとんとした表情だ。

「わかりますか、みぃです。あなたの、息子の、お嫁さんですよ」
「みぃ?知らんな」

マサさん、そこははっきりきっぱりと答えた。わたしたちもスタッフさんも苦笑いである。
一応わたしも話しかけてみた。

「こんにちは、息子はわかる?」
「知らんな」

マサさんは共用スペースのいつもの席に車いすを寄せてもらい、ちょうど提供されたおやつに手を伸ばした。食欲が相変わらずなのは何よりだ。

横に座ったみぃさんがマサさんに話しかける。知らない人だろうが話しかけられれば何らかの反応は示してくれる。言葉は発しつつもそれが会話になっているとは正直思えないが、これも大事な時間なのだろう。

マサさんの相手はみぃさんに任せて、わたしは老健入居にあたりお世話になった地域連携室のオオヌキさんに挨拶させてもらうことにした。

「長々とお世話になりました。おかげさまでようやく明日老人ホームに移れます」
「こちらこそありがとうございました。ホーム、決まってよかったです」
「それで、明日はこちらに伺えないので、引っ越しはすべてグッドライフさんとSS社のイワキさんにお任せをしてしまっています。最後までお手数ですがよろしくお願いします」
「お話は聞いています。対応いたしますのでご心配なく」

ふと見ると、マサさんが他の入居者とやり取りをしている。コミュニケーションになっているのかどうかも怪しいけれど、明日からの次の場所でもこうして同じように、年齢も性別も、持っている症状も違う人たちとのコミュニティの中で暮らしていけたらいいな、そんなことを思う。

そうこうしているうちに面会時間の終わりが迫ってきた。

「マサさん、こっち見て」

少し笑ってくれたようなマサさんとみぃさんとのツーショット写真を撮影して、「またね」とわたしたちはさくら老健を辞去した。

あっちゃんの入居、マサさんとの面会。2つのイベントを終え、一気に疲れが出たような、すっきりしたような不思議な感触を覚えていた。

「そういえばお腹減ったね」

ランチタイムはすっかり過ぎてしまっていた。
何か食べようと歩いていると、見覚えのある顔が向かいから歩いてきた。SS社のウチコシ社長だ。
そういえばSS社の所在地はさくら老健の近所だった。

「一昨日はありがとうございました」
「おかげさまで母は先ほど入居できました。明日は父の引っ越しで、今さくら老健で面会をしてきました」
「それはよかったです」
「引き続きイワキさんにはお手数をおかけすると思いますが、よろしくお願いします」
「かしこまりました」

オオヌキさん、そしてウチコシさん。お世話になった方々にお礼と報告ができたのはよかった。改めて多くの人の力を借りたのだと実感していた。

080<[翳りゆくひと]>082