今回今さらながらに見てみた映画は「3時10分、決断のとき」です。
悪名高き強盗犯ベンを、ひょんなことから駅まで護送することになったダン。彼らの行く手に待ち受けるものとは。そして3時10分の列車に乗せることができるのか――という、ザ・西部劇です。
いやー、面白かったっ!!
西部劇(のリメイクですが)ということもあって、ストーリーはいたくシンプルではあるんだけど、とにかく描かれる人物像がいい。
悪党役にラッセル・クロウ。
悪党は悪党なのだけど、とにかく魅力的な男で、その魅力は配下だけでなく、周辺の人々(女性や子供にも)へ伝播していく。実にハマリ役だ。
護送を引き受ける牧場主にはクリスチャン・ベール。
戦争で心身に傷を負い、生活もままならなず、ひねくれてしまった人物。こうした苦悩する人物を演じたらベールは最高だ(笑)。
そのふたりの心情の移ろいこそがこの映画の最大の見せ場だろうし、3時10分が近づくにつれて盛り上がる緊迫感とともに迫りくるものがあった。
男たちにとって大切なもののひとつが「帽子」。とても印象に残った。
そしてラストシーン!!
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人物という面では、ダンの息子もよかったな。
『子供は本人が思うほど大人ではないけれど、大人が思うほど子供ではない』という言葉をふと思い出したりするなど。
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