「あー!ここ!」
冒頭の1ページめ。主人公がのぼるのは、まさにこの間さんぽした「あの坂」だ!景色が鮮やかに見える!!
この瞬間のこの感触を誰かと共有できたら!!いや、ひとりで歩いてたからね、そりゃ無理だ(笑)。
とかように興奮しながら、ほしおさなえ「東京のぼる坂くだる坂」を読んだ。
引っ越しマニア(?)で坂のある町を転々と暮らしていた主人公の父。その父が遺した「坂リスト」を辿りながら、遠かったはずの心の距離を少しずつ縮めていく、という小説の形をした、“東京坂道さんぽガイド”でしょうかね(^^;
東京は坂の町だ。特に江戸城の西側は。という話を書いたのはこちらのさんぽの記録→リンク
歩いてみると、具体的に何がどうということではないんだけれど、風情とか歴史とかを感じることもあるし、坂の上と坂の下では町の空気が変わるような気がすることもある。
のぼりきった先はどんなだろうとわくわくすることも。
まさにそれが「坂道さんぽ」の楽しみ、かな。
この本に登場する坂は、有名なところもあるし、地元の人しか知らないような坂もある。
僕自身にとっても前述のように歩いたことのあるところもあれば、まさにご近所さんぽの範囲にある坂もあった。
時間を見つけてまた行ってみよう。そしてのぼって、くだってみよう――本を閉じたその瞬間からうずうずしてきちゃいましたよ。
くだり坂を描いたはずなのにのぼり坂にしか見えない。へたくそ。 |
坂歩きの好きなあなたにも、ぜひ。
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