2020年10月20日火曜日

四季、折々。~ゆきわ~

先日チラリと書いた「令和3年の年賀状」(涙)のデザインの一環として――だけではないですが、つらつらとネットサーフィンしつつ、いろいろな「和」の文様を眺めてました。

そこで目にとまったのが「雪輪」というものでした。

雪輪は、雪の結晶を図案化したものなんですが、涼しげな印象から夏の着物なんかにも使われるんだとか。つまり冬に限らずどんな季節にも似合うってことなんだな~という理解をしまして。
細かく見ていくと、基本的な形はあるものの、デザイン的には多少余地というか自由度があるみたいなので、いつも使ってるソフト「Inkscape」の使用感覚が鈍らないように、練習も兼ねてちょっと描いてみようかと思いました。

試行錯誤しながら大きさの違う2種類の雪輪を作って、それを適当に(イイ感じに?)配置して、背景には涼しげな印象もあって雪にも似合う気がする、「淡い空色」を選びました。
自分で言うのもなんですが、けっこう綺麗だな、と。


んでインスタにアップしてみたところ、画像が正方形だったこともあって、「これ、風呂敷っぽいな」と思ったわけです。

レジ袋有料化の際、風呂敷の活用みたいなことが話題になってたことも頭の隅にあったかもしれません。風呂敷、デザインしてみようかな。

まずはどういう地の色にしましょうか。落ち着いた、いかにも伝統的な風呂敷の色です、というのではなくて、使うことが楽しくなるような、明るい色がいいなと思いました。あえて言うなれば「ポップな和」
そうか、雪輪はいろんな季節にも似合うってことなら「四季」そのものをベース色にしたい、そんなことを思ったのです。


迷走しました。正解がわからなくなりました(笑)。客観的に見ようとインスタにも上げてみたものの、迷走は迷走のままでした。

そこで背景色を考えるのをいったん中断して、雪輪文様の配置をやってみたんですが、意外にも全面にたくさん配置すると、強すぎる印象になってしまいました。吹雪状態とでも言うのか(笑)。

そこで気がつきました。雪輪の数は最初に「綺麗」と思った分量でいいのか。つまり雪がちらちらと舞い始めたときって雰囲気に。
となると自動的に背景も「淡い空色」の単色。ただせっかくなので、余ったスペースに四季の色も入れたい。そうか、雪だもんな、シンプルな六角形を使おう。

そうして完成したグラフィックを、いつもいろいろお願いしているとこで「ネットで印刷」してもらいました。

90センチ四方の大判で、素材は光沢のある鬼ちりめん(普通に洗えるみたいっす:ホントか?)。相当細かく「これでもか」と入れたグラデーションもいい感じに表現できました。
構想開始から納品までおおよそ2ヶ月強。時間はかかりましたが、仕上がりは満足満足。実際にどう使うかはまったく考えてないんですがね(汗)。


※こういう微妙な色って写真撮るの難しい。実際の色がなかなか表現できませんが、要するに本物はもっと綺麗、と言いたいわけです。

ちなみに144Factoryでは素材としての風呂敷がないので、販売はしてません。
欲しい人がものすごくたくさんいるのであれば別のネット販売ちょっと考えますけど、いないでしょ?(自虐)

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風呂敷だけに、って、って、四季折々(^^;


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