後半アディショナルタイム。体ごとゴールにボールを押し込んだ汰木。ゴールネットに「捕まった鮭」みたいになってた彼の声を集音マイクが拾っていた。
「やっと、取れたーー・・」
それはもちろん、移籍2年目、ようやくゴールという結果が出たという正直な気持ちなんだろうけど、チームとしても、4試合ぶりの得点という意味でも「やっと」だった。もちろんサポーターにとっても。
鳥栖 0-1 浦和○
その汰木に駆け寄ったマルティノスは「Super Run!! Super Run!!」と声をかけていた。
いや、マルティノス自身がSuper Runだった。
アシストにつながった場面でDFを置き去りにしたシーン。90分を超えた時間帯でのあの速度はもちろん、この試合で記録したスプリント回数は38。この試合どころかJリーグ全体の中でもトップの数字。相手の脅威であり続けたし、守備タスクも忠実に遂行していたように思う。
彼に必要だったのは長いプレータイムだったのかもしれないな。
予定していたものかどうかわからないけど、後半途中から4-2-3-1のようなシステムになった。両ウイングは幅を取って相手DFを広げて、結果中央に「余裕」が生まれたように思う。決勝点も右ウイングから左ウイングという形。
どの程度想定していたシステムかはわからない。ただベンチにレオナルドを残したままだったということ、左SBはひとつ内のレーンを使えてたということなどを考えると、かなりイメージはあったものだろうし、結果としても正解だったのかなと思う。
ただ相手ありきだとは思うし、急にこれを基本にすることには危惧もある。現時点ではオプション、ということでいいのかな。
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