昼も夜も、街に暮らし、街と生きる。
そこに住まう個性的な人たちに囲まれ、そして街で起こった「出来事」に、本人の意思を超えて巻き込まれていく――
てな感じは、東直巳の「ススキノ探偵シリーズ」に近いものがあるか。日本有数の繁華街ではなく、住みたい街ナンバーワンが舞台だから、流れる空気に違いはあるが。
それにしても夜の街にはオカマがよく似合うぜ(笑)。
最初の事件は1年前に忽然と姿を消した少女の捜索。・・・あ、最初は家出猫探しか(^^;
展開はスピーディだし、意表も突かれつつ、ぐいぐいと読める。ストーリーもさることながら、やはり登場人物がいいんだと思う。
シングルファーザーでコンビニバイトの主人公。小学生の子供を置いて毎夜飲み歩く、カテゴリーとしてはダメ人間(ま、ちょいと憧れる生活だw)。
でもこの人を魅力的に見せているのは、おそらく「譲れない価値観」なのだと思う。ハードボイルドでありつつ、半端なトコもあったり(^^;
なんかいい感じです。
それにしても、ラストシーンの清々しいことといったら!
あまりにいい感じだったので、すぐさま第2弾「最後の嘘」を読み始めましたよ、と。こちらもイッキ読みしてしまいそうだ。
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