『新しい朝がきた 希望の朝だ』――僕たちはそれを“Akatsuki”と呼ぶ。
すごい試合を目撃した。
シナジーとでも言うのだろうか。チームとアリーナが渾然一体となり生み出されたあの空気を奇跡と呼ぶのなら、間違いなく「沖縄の奇跡」の瞬間だった。
マルカネンはさすがにNBAオールスターというプレーを連発し、頼みの渡邊は(ケガの影響で)ほぼコートに出てるだけという状態で、逆転されて気がつけば2桁得点差。
そもそもの力量も考えれば、「かなり厳しい」そう思ってた。
個人的には渡邊がFTを2本外したとことかダンクをブロックされたとことか、3Qで得点を伸ばすも1桁まで詰められなかったとことか、「キツイなぁ」って正直思ってました。すいません。
でも。
比江島が流れを作り(あの「ステップ」ですが、緩急と言われますけど「緩緩」な気がしてて。たとえれば90キロのスローカーブに120キロのストレートみたいな。我が家ではなぜか笑いが起きます)、富永が相変わらずのヘンタイスリー(褒めてます)でつなぎ、FTを入れ続けて積み重ね、我慢して我慢して、走って走って、4Qにようやく引き寄せた「自分たちの時間帯」で開幕した“河村劇場”。
こうして書いてても、やはり奇跡のような展開だったと思ってしまう。
どこかで読んだ話だけど、ゲーム展開の「流れの総量」は両チームに同じだけあるけれど、負けてるほうは我慢しきれなくなってしまうのが普通のことだと。だけど日本には「あきらめたらそこで試合終了」という、バスケに関わるすべての人々の共通認識があって、それが「我慢に我慢を重ねる」ことにつながったんじゃないかと。
これは間違いなくフィクションを超えた奇跡の物語だ。
でも、ここが終着点じゃない。目標はまだ先だよ。だから「この試合にすべてを出し切った・・」みたいなことにはならないぜ!!
JPN 98-88 FIN
98点まで得点が伸びたのも凄い。
河村はもちろん、38分28得点19リバウンドEFF+44(!)という鬼スタッツを残したホーキンソンも素晴らしかったんだけど、この試合のMVPには吉井を推したい。
アドレナリン出まくりのプレーは攻守においてチームに大きなエナジーをもたらしたんじゃないかと思う。デカい相手だと燃えるタイプ?
相手にらみつけてテクニカル取られそうなやつもあったけどね(^^;
あと自分の足の事で、もう休んでとか来シーズンに集中してとかちょくちょく言われるんですが、アンゴラ戦やドイツ戦で痛めたとこはちゃんと検査して、重傷ではないのを確認して出場してます。本当にだめな時は出ないですし、僕が出ると言ってもトレーナー陣やチームドクターからストップがかかるので
— Yuta Watanabe 渡邊 雄太 (@wacchi1013) August 28, 2023
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