今回今さらながらに見てみた映画は「水曜日が消えた」です。
幼少期の事故によって解離性障害を持ち、曜日ごとに7つの人格が現れるという主人公。というか、その7つの人格のうちの「火曜日」が主人公。
自由に楽しく生きている(ように見える)ほかの曜日の後始末をし続けている(と思っている)「火曜日」が、ある日目覚めると、その日は水曜日で・・・。
「火曜日」は自分の知らなかった水曜日の生活を満喫する。
だが、それは自らのバランスを崩すことにつながっていく――文字どおりバランスが崩れるんだよ!!(そこ、中村倫也すげーって思った)
崩れたバランスとどう折り合いをつけていくのか。
ネタバレになるのでこれ以上はちょっと書きにくいけど、クライマックスに向かって過去の記憶と向き合いつつ、“収束”していく様子は「おおっ」って感じだったし、「ん?」ってところは実はエンドロールの中で見せてくれたりする親切設計(笑)。
すっげーおもしろい!ってタイプの映画じゃないですけど、少し引いたポジションから遠巻きに楽しんだ、そんな感じだったかなーと。
カメレオン俳優とも言われる中村倫也が主演ですが、ほとんどは「火曜日」なのでその部分はあまり堪能できなかったかな。
他の曜日をもう少し描いてほしかったような気がするし、それによって消えてしまった「水曜日」のこと、消えてしまうのではないかという「他の曜日」のことに気持ちがそれぞれ揺さぶられることになったのでは、という気がしないでもない。
一方で描かないことで、ほかの曜日を知らないという「火曜日」と同じ目線での不安感を持てたような気もするし、そこは難しいかもなあ。
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「火曜日」が行動確認のために記録を書くシーン。
『明日の自分のために今日のことを書く』という言葉(正確ではないかな)がある。とても刺さった。
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