今回今さらながらに見てみた映画は「パッセンジャー」です。
地球から別の星に向かう移民船。片道120年の行程のほとんどを冬眠状態で過ごすはずが、故障によって乗客(パッセンジャー)が、ただひとりだけ目覚めてしまう。映画の宣伝的には「ふたりぼっち」なので、実際は2人なんですけどね。ネタバレ。
目的の星まではあと90年。寿命を考えると到着することは事実上かなわない。圧倒的な孤独の中、人はどう過ごしていくのか――。
宇宙×孤独というモチーフでは、前半の「生きる」というテーマにおいては「オデッセイ」を髣髴とさせるし、後半の「選択する」というテーマにおいては「ゼロ・グラビティ」を思い出したり。
『理想に囚われてしまうと、すべきことを見失う』
この言葉は作品中に2度(たぶん)登場する。ということはこれが主題か。
置かれた状況の中でちゃんと模索をしなさい、と。確かに終盤の切迫した場面(ぼかします)では、すべきことをちゃんとやってるけどさ、理想に囚われる話とはちょっと別な気もするんでね。
ま、ただのサスペンスアクションとして十分エキサイティングだったと思います。
終盤のハラハラドキドキも悪くはないですが、物語序盤の1人が2人になるまでの話が個人的にはいちばん惹きつけられた。エゴがあるから人間。AIにはあるのだろうか。
ところで。映画の内容というよりも、設定として「故障するはずのない機械」というのがおかしい。機械は故障するものです。故障したら復旧する手立てがないとかありえん。
おまけ。超どうでもいいことなんですけど、ハリウッド女優さんは「ドレスアップする」シーンになると、どうしてあんなにメイクが濃くなっちゃうんでしょう。あれが欧米のセクシーというやつなのか。がっかりするんだよ。
その直前までの「普通メイク」のほうが圧倒的に美しいと思うんだがなぁ。
* * *
もう1本。「2020」。といっても東京オリパラは関係なくて、地球滅亡系パニックムービーです。原題は「SHOCKWAVE COUNTDOWN TO DISASTER」。邦題つけた方はローランド・エメリッヒの「2012」をイメージしたんでしょうが・・・。
テロリストによって起動された兵器が、地球のコアをぶち壊しながら進んでて、まもなく地球が破壊されてしまう。それを阻止すべく家族が立ち向かうってやつ。
いやースーパーB級でしたわ。腹立つほどに。なので以下勢いでネタバレします!
そもそも災害の原因の兵器にリアリティの欠片もないし。パリに大災害起こして、最終目的地がイエローストーン?そんな速度で移動してたらとっくに地球滅亡してるわ(笑)。
家族無敵すぎだろ。しかもほとんど移動もせずに地球規模の災害を計測するなんて!
しかもそんな対策じゃだめだろ、とシロートでも想像できるぞ。
ペンタゴンのいち役人が個人で核爆弾手配できるとかどうなの(怖)。
おまけにCGが安っぽくてくてねー。毎週日曜日の仮面ライダーのほうがはるかにかっこいいですよ。
あーおもしろかったー(爆笑)。
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