シリーズ第3弾は峰隆一郎「寝台特急「出雲」消された婚約者」です。
山陰から東京に向かう特急出雲の個室で遺体が発見される。容疑者のアリバイは“調査員”自らが証明してしまう。
なせ出雲でなければならなかったのか。そして犯人の目的は何か。
・・・という感じかな。
タイトルからするといわゆる「トラベルミステリー」じゃないですか。
なのにね、列車のシーンはほぼないし、主人公の“調査員”は「出雲」に乗らないし(驚愕)、旅情誘わないという意味において、タイトル詐欺ですわ。
せっかく「サンライズ出雲」という有名な列車の元になった特急だというのに。
おまけに「出雲」車内での何かしらのトリックがあるわけじゃないし(なんですと!)、よーく考えると調査員は調査してないし。
最後まで読んじゃいましたけど、個人的には大はずれ。
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ハードボイルド風味な文体や表現をしようとしているのかなとは思うんだけど、結果ただのセクハラ野郎が大量発生してて正直気分があまりよろしくない。
ハードボイルドというのは本来とてもやさしいものだと思うんですが。
それだけでこの作者の次を読もうというモチベーションがなくなる。
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