NHK大河ドラマってすごく見ているほうではないと思う。かと言ってまったく見てないほうでもなくて、それなりには見てたりもしてて。
そんな私でも「ハマった」作品はいくつかあるわけですが、今回の「鎌倉殿の13人」はちょっと別格でした。
とにかく1話見終わるたびに、なんだか身体がこわばってたことに気づくような感触があって、それほどまでに画面に吸い込まれてたんだなと思います。
第47話の「政子の演説」に涙し、そして最終話では画面が黒くなったその時、こちらも何か頭の中が停止してしまったような――。
1年間、すばらしい作品を堪能できたと思っています。
音楽も演出も演技もとにかくすごかったけど、やっぱり脚本!なんでしょうかね。
脚本と演出が全48話の間に何本もの線でつながっていて絡まってて、そしてほぐれていく。とにかくいろいろすごかったです(←語彙)。
最終話だけをとってみても・・・。
- 西との戦の最中、祈る実衣ちゃんの映像が全成のそれと完全一致だったり。
- その承久の乱、1話で終わるんか?という疑問は、もはや全視聴者に「当然のこと」として受け止められてるし。
- 「いつも誰かに守られて」の件。千鶴丸を川で失った八重さんが川で救った鶴丸が、八重さんの息子を川で助け、そして自らも川に浮かびながらも「誰かに守れて」生還する・・・。
- 「きのこ」の件。小四郎はやはり根は純粋だとか、平六は基本嘘つきで、でも小四郎もそれは知ってて。でもきのこを喜んでくれたのがのえさんで、そののえさんに・・・。平六は最後に小四郎に嘘をつかれて報いを受けたり。
- その平六の呂律が回らない演技もすごかったし、ところどころで義時が小四郎に戻ったりする瞬間もすごかったし。
- まさか義時が粛清してきたのが「鎌倉殿“の”13人」なんて誰が思う?とか呆然としたり。
- ついでにトウちゃんの弟子が13人!とか。
- そういえば「嘘はちゃんとつきとおせ」と八重さんに言われてたよな小四郎、とか思い出したり。
- 政子が寄り添う小四郎のラストシーンは、政子が寄り添った頼朝の最期のシーンの映像と重なり。
えとせとらえとせとら。
そういえば、「人間に最後まで残るのは聴覚」って話があったよな。ぞくぞくっ。
あと、今回1年間楽しめた理由のひとつがSNS(Twitter)だったかなと。
歴史は詳しくないので史実と創作の境目の確認とか、人間関係の認識とか、脚本の妙の再発見とか、いろいろな角度からの解釈とか共感とか・・・たくさんの人と時間を共有したような感触があったのは本当に楽しかった(スポーツとSNSの距離感にも似て)。上にリストアップしたのもそうした「解釈」によるものも多いです。
そんなTwitterで、今回追ってた絵師(というのか?)の方のツイートを、3つばかり勝手ながら紹介させていただきます。すいません。
鎌倉殿の13人、義時と旅した1年間、最高でした。ありがとうございました!?#鎌倉殿の13人 #鎌倉絵 #殿絵 pic.twitter.com/SSk7hRlaqA
— KEI-CO (@keico) December 18, 2022
傾きが限界に来た時が本当に最期だった。
— ロック (@PPMRock) December 18, 2022
「ごくろうさま」に尽きるね小四郎…#鎌倉殿の13人#鎌倉絵#殿絵 pic.twitter.com/VDzk6LkXhi
「でもね もっと似ている人がいます」
— 南天(出浦党 アンナチュラルなパセリ) (@nantengoh) December 19, 2022
「あなたよ」
「姉上」
北条義時
江間の小四郎を描きました
鎌倉殿の13人、ご苦労様でした
このドラマを作ってくれて、本当にありがとうございます
ずっと好きです#鎌倉殿の13人 #鎌倉絵 #殿絵 pic.twitter.com/RoAOLc46iW
この作品は全48話、1分たりとも省略するところはないようにも思いますが、それでも総集編の放送は楽しみです。※自分メモ:総合 29日13:05~、BS4K 31日11:45~
うぐいす色が真っ黒になっていく北条小四郎義時の生涯を改めて追ってみたいなと思っています。っていうか、濃縮するとおそろしいシーンばかりで埋め尽くされはしないか(^^;
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