2014年6月16日月曜日

おのぼりさんが新宿をゆく。

久しぶりに新宿の街を歩く。

自分の人生にはあまり関わりがなかった街なので、こうしてたまに来るとなぜだかちょっと緊張感がある。
こうしてマクドナルドのカウンターにPOMERAを広げてカタカタしながら人間観察するのも、ちょっと視線が固定されないように意識したりなんかして。“おのぼりさん”であることを悟られないように。

この街はとにかく猥雑だ。

単純に人の多さ、喧騒はもちろん。「女性の甘い言葉に引っかからないようにしましょう」と大音量でスピーカーから流れてくるのがそもそも女性の声だったり。実にカオス、実にアヤシイ(^^;
しかもその脇で真っ昼間から客引きが活躍している現実。スカウト君たちも絶賛営業中だ。イメージはまさに夜。人工の光。

高速バスでやってきたとおぼしき、ガイドブックを持った若いカップル(カップルって死語?)が僕の横でマックフルーリーをすすってる。

彼らの目にはこの猥雑さはどう映っているのだろう。

まぶしく輝く光か、妖しく揺らめく光か。絶対に近寄ってはいけない竜宮城――やっぱりちょっと緊張してるな、おれ。

「昼の代名詞」でもあったタモリさんがいなくなった新宿駅東口でそんなことを思う。

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