「雨の埼スタ」では何かが起こる。
それがネガティブな結果だとは思いもよらなかった。
試合終了を告げる主審の動きを確認して、しばらく身動きできなかった。雨に打たれながら。
2019 Meiji Yausda J1 League #29
●浦和 0-1 大分
アウェイゲームで完敗した大分に対し、非常に整理された守備を展開したと思う。
GKが組み立てに参加しているときはプレッシャーをかけに行くが、外されたら深追いしない。しっかりとした5-4-1のブロックをコンパクトに、しかも引きすぎることなく形成し、大分のポゼッションを手詰まりにさせていた。前半に1つポストに助けられたシーンはあったけど、それ以外はほぼ完璧だったと思う。事実、大分のシュートはわずか4本。スカウティング含めて「悪くない」ゲームだった。
一方で攻撃面は、大分の守備がマンマーク気味にしつこくて、逆サイドの選手もフリーになるシーンがほとんどなかった。
こういうときは“気の利いた”中途半端なポジション取りが有効になるはずなんだが、後半早い時間に武藤が壊されて――主審のコントロールがなってなかったとしか(悲)――浦和も手詰まりになっていった。
それでもじわじわとゴールに迫るシーンが増え、ベンチも攻撃的な選手を投入。「もう少し」「あと少し」、雨に打たれてしわしわになった手で手拍子をし、声を出す。
だけど。
まさかのアディショナルタイムのカウンターで失点。
悪くなかっただけに、結果が「ゼロ」というのは厳しいしつらい。
でも、選手が挨拶に回ってきたときに、スタンドから起こった「拍手」。それは必ず次につながるものだったと、一晩経って今思う。
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