Googleマップの仕様が変わったことで、既存のGoogle Maps APIを使っていたサイトでは埋め込まれた地図がちゃんと表示されないケースが出てきた。僕が街道さんぽで使っているサイトでも。
とっても使いづらくなってしまったので、自ら旧街道マップルートをプロットした「マイマップ」を事前に準備することにした。ちと面倒だが歩くところを予習するみたいな気分でもあったり。使い慣れてない問題はあるんだけども。
小山の町ってすごく都会的なのになんか穏やかでいいなぁ。まあ朝早いからこともあるんだろうけど(^^;
ただ、気温表示が朝っぱらから31度を指しててちょっとビビる。
次の新田宿に向かう道は、東北新幹線の高架(高架の下は宇都宮線)の脇の細い道。
路地だなぁ、なんて思いながらも、周囲には意外と言ったら失礼かもしれないけれど、モダンで小洒落た、良く言えばまるでモデルハウスのような(やっかみ半分で言えば工業製品的な)家々が建ち並ぶ。
小山周辺のベッドタウンということなのか、車があれば小山まであっという間だし、小山まで出れば都心だって通勤圏で。これが新幹線の停まる街ってことかな、なんて勝手な想像かもしれないけどね。
新田宿からしばらくは国道4号を北上するルートだけど、小金井宿の少し手前では並行する旧道を歩く。
なんか歩いちゃいけないようなところ(車両通行止めとかあったぞ)もずんずんと進むと、それはそれはご立派な下野市役所の敷地内に。庁舎の前に置かれた看板によれば、この庁舎そのものが旧道の真上に建てられたもののようで、気持ち的には庁舎内をまっすぐ歩きたかったんだけど、なんとなくはばかられて、外側を回り込んだ。
このあたりで小金井宿は通過したはずなんだけど・・・特にそれらしいものはなかった・・・と思う。
国道と並行する旧道は、それはそれはまーーーっすぐな、いわゆる農道。両側には田んぼか畑。陽射しが厳しくなってきた。ところどころにこんもりとした林があって、ずいぶん助かる。聞こえてくるのはツクツクボウシの声、カエルが田んぼで跳ねる音。ときどきトンボが目の前をよぎる――ただそれだけの道。
確かに単調だったのかもしれない。でも再び合流した国道4号はその比ではなかった。
ひたすらまっすぐ。すれ違う人もなく、店らしい店もない。運送会社のトラック置き場みたいなとこしかない。旧道よりも圧倒的に照り返しが強い。
頭の中で突如『♪ぎーん~いーろーの~はるかなみーち~』と流れ始める。超季節外れだが、夏の日に光るアスファルトは確かに銀色だった、ということでどうだろう。『つらいだろうが頑張ろう』である。
「やべぇ、暑いぞ」
国道352号のオーバーパスの下の日陰でしばし休憩。持ち歩いていた水分もなくなってきたので、やっと見つけた自動販売機で補充。飲んだら飲んだ分だけ汗になる感じだ。
石橋宿に入るところのコンビニでも補給。再出発するときにはトイレの水道でタオルを濡らし、頭に乗せて歩く。
石橋宿も宿場的な風情は何もない。先に進むしかないよねぇ。
北関東自動車道の高架をくぐると宇都宮市に入る。
宇都宮と言えば「餃子でビール」。
頭の中はそれで一杯になるが、案外冷静だった。
“がんばらない。疲れたら休む。帰りたくなったら帰る。”この街道さんぽを始めたときに決めたマイ・ルールだ。
自分の身体に問いかける。
体内の温度が上がってきた気がする。足は元気だけど、歩幅が狭くなってきてる。と同時に、呼吸も浅くなってきたような。指先に痺れの前兆がある。
うん、間違いなく熱中症手前だわ。餃子とビールを目の前にしてやめるなんてある意味自分らしくないけれど、これも自分のやり方。
まだ昼過ぎだけど、たどり着いた雀宮宿の雀宮神社にお参りをして、今日はここまでにしよう。何事もなくここまでたどり着けたことにお礼を申し上げて。
神社の前で栃木ブレックスのTシャツを着た少年とすれ違う。BREX応援自販機も見かけた。花屋には幟があった。田臥おそるべし(違)。
ちなみに神社の前には国道4号線の100キロポストがちょうど立ってた。いい区切りじゃないですか。
家に帰ってから写真を見たら、その100キロポスト写真に100円ショップが写り込んでいることに気づいてちょっと笑う。
今回の行程:小山宿~新田宿~小金井宿~石橋宿~雀宮宿。お昼ごはんは石橋宿のコンビニのイートインコーナーでざるそば+いなり寿司。デザートに某ハンバーガーチェーンの桃のシェイク。Mサイズは大きすぎた(笑)。雀宮駅にはなぁんにもなかったのでおみやげはなし。
ここまでの行程:[1]日本橋~越ヶ谷宿[2]~栗橋宿[3]~小山宿[4]~雀宮宿
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