2018年8月6日月曜日

誘拐ラプソディー。

あーもーーおもしろーい。いやむしろ、たーのしー!ってほうが近かったかも。そんな荻原浩「誘拐ラプソディー」を読了しました。
浩は「ひろし」です。「ひろ」じゃないです(^^;

主人公・秀吉。借金抱えて仕事も何もかも失って、もはや死のうと思ってて。でも死ねない。そのくだりが延々と続くのがまずもって大笑い(^^;

で起死回生の一手として“思いつき”で誘拐してしまったのが、ちょうど小学校に上がる年齢の伝助。実はボーリョクダン(カタカナにしたのは理由があります)のひとり息子・・。

秀吉は身代金を受け取ることができるのか。そして伝助の運命は。さてさてどうなるどうする。

なんかね、“映画を読んでる”ような気分だった。
コメディ風味のクライムサスペンスってとこかな。ボーリョクダン側の追跡劇。敵対する勢力。そして警察の動向。めまぐるしく動く展開。おまけに強烈に上下する秀吉の感情(笑)。

そして、秀吉と伝助のロードムービー的な要素も入ってる。
キーワードとしては「キズナ」と「約束」。クズ野郎だけどどこか優しい秀吉と高度な教育を受けているけどまだまだ子供な伝助。自然に互いにいろいろなことを教え合う関係になり、そしてそこに生まれる友情のようなもの。
最高潮のクライマックスの向こうにはちょっとした人情の物語もあって。この関係性が実にイイっ!

いやーたーのしー!
イッキ読み、請け負いますぜ。

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