2018年5月22日火曜日

さんぽニスト、旧日光街道をゆく。その参

関所跡近くの八坂神社にお参りしてから、再び栗橋宿を起点に、今回は江戸方向ではなく日光方面に向かいます。

いきなり本日のエポック、利根川です。いやー、広ーい。そして当然橋も長ーい。これまでさんぽニストとしてたくさんの橋を渡ってきましたけど、一番長いんじゃないかな。なんか圧倒的です。
栗橋側の電柱には「昔の氾濫のときここまで水が来たよ」と赤い線で記録が残されてる(僕の身長より高いところに引かれている)。その印象があるので穏やかに穏やかに流れているのがかえって怖かったり。それはもちろん、高い橋がおっかないという個人的事情もあるのだが(^^;

渡った先は下総の国、茨城県
川のこちら側の中田宿にも関所があったそうな。それだけ利根川は江戸幕府にとって「キモ」だったんだろうね。残念ながら中田宿の面影はほぼ残ってない。

旧道は国道4号線と並行する県道なんだけど、幅も広いし見事にまーっすぐ。
憶測でしかないのだけど、日光街道が整備された段階で相当きちんと作られた道なんだという気がする。おそるべし徳川家。

ふと思う。行き交う人々(中学校でなんとかフェスティバルみたいなのやってたのでたくさんの人とすれ違った)の言葉に耳馴染みがある。
そうか、カミナリだ。鈴木奈々だ。全員あのイントネーションだ。なかなかの圧だぞ茨城弁(^^;

見事な松並木が“あった”とされる茶屋松原。それを復活させようとしているのか、まだ若い松がたくさん植えられてた。大きくなったら見事だろうなぁ。てなことを思いつつ古河宿に入る。

#古河宿 #こがにゃんこ #旧日光街道 #さんぽニスト

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城下町ということもあるのかな。古い街並みを大切にしつつ、観光にも力が入っている印象の古河。
【古河宿でのエピソード】観光客向けに歩道に設置された立て看板を読んでると、その横の古くて由緒ありげな建物の中からおじ(い)さんが出てきて、古河のことをあれやこれやと話を聞かせてくれた。超話好きって感じ。
「で、どこから来たの?」今日は栗橋です。
「ちょっと待ってて」・・・といったん建物の中に戻って持ってきて見せてくれたのは、古河市の旧跡をめぐるスタンプラリーのスタンプ帳。そういえば中田関所跡からいくつか設置されてたのは覚えてる。
「こういうのあるんだよ、でも栗橋から来たなら通り過ぎちゃったとこもあるね」そうですねー。
「これ100円なんだよ」。はっ!売りつけられるのか、と思ったらすでにスタンプ全部押されてた。つまりおじ(い)さんの私物。コンプリートの自慢だった(笑)。
路地から出てきた別のおじ(い)さんも話に加わった。
「この店は戦後は米屋だったんだ」へー。
なんだかんだでトータル10分ぐらい立ち話したかも。そろそろ先に進んでいいですか(笑)。
「どこまで行くの?」「車が飛ばしてるけど歩道がないところがあるから」「バイパスは通らないで右のほうへ」。はーい(^^;
リスタートしてしばらく進んでから、あの建物バックにおじ(い)さんの写真撮っとけばよかったなと思う。そのぐらいインパクト(?)のある出来事だったが、もはや手遅れ。そのためだけに戻る気にはなれませんが、ちょっと失敗したな(^^;

ところで、後で調べたら、おじ(い)さんが出てきた古い建物、観光案内所みたいなとこだと思ってたら、実はただの文房具屋さんだったみたい。ガチの話好きであったか(笑)。【エピソードここまで】
市街地で旧街道がクランクのように折れるのも城下町っぽいな(確か小田原もそうだった)。ちなみに「曲がる」「折れる」は今日の行程ではここがラストだった。この後はとにかくひたすら直進だ(^^;

古河宿を出て国道4号に合流する――確かこのあたりが県境で、栃木県に入るはずなんだけど・・・[栃木県]って書いてある標識がないなぁ。振り返ると、反対側には[茨城県]って表示があるじゃないか。なんだよぉ。写真撮って「とちぎきたぜ~」とか盛り上がりたかった(^^;
というわけで知らず知らずのうちに下野の国、栃木県でござる。あの標識の設置は県の担当なのかしら。

小さな小さな野木宿はすーっと通過・・・・と、唐突にでっけー屋敷が登場する。それもぽつぽつと、いくつもいくつも。
門に普通の表札がかかってること自体に違和感があるほどの立派な門構え。なんだろ、単に土地が広いだけ(失礼)とは思えないけど。
余談だが、こういう大きいお宅の名字は、街道沿いの病院とかお店とかあるいは議員さんのポスターとかで繰り返し目にすることになるんだよなー。どこ行ってもそんな感じ。

やがて地名が「小山市乙女」に。乙女ですよ、お・と・め
んなわきゃないと思いながらもきょろきょろしてしまうのはオトコのサガというやつなんでしょうが、これが見事に人っ子ひとりいやしない(自動車を除く)。歩道を歩くのは僕ひとり・・・寂しい。

それにしても「乙女八幡宮」「乙女幼稚園」とか、字面がなんかいいですなぁ。個人的にツボだったのは「乙女コイン洗車」。何でしょう、こう何とも言えないイメージが(爆)。

住所表示が乙女じゃなくなるあたりから間々田宿。ちなみに間々田宿は、宿場の数としても距離の面でも江戸と日光のちょうど真ん中なのです。

江戸より十八里、日光より十八里。 #逢いの榎 #間々田宿 #旧日光街道 #さんぽニスト

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半分かー。特に達成感があるわけではないけれど、東京、埼玉、茨城、そして今は栃木県を歩いてて、ゴールの日光も栃木県という事実が少しだけ嬉しかったり。

さてこのあたりでちらちらと東北新幹線の高架が見えたりなんかして、いよいよ小山宿が近いんだなと思います。新幹線はちっとも走ってこないけど。
古河のおじさんに言われたようにバイパスには入らずに国道を直進、小山の市街地へ進んでいきます。
市街地が近くなると、アパート、マンションといった共同住宅が増えてくるんですよね。それが一番「雰囲気」かもしれない。

小山に近づきつつ、頭の中でずーっと流れてたのは『♪アシカが、よろしく~ あしかがぎんこうへー』っていうコマーシャル。さすが栃木県、足利銀行の店舗いくつもあるし看板もあるし、自然にぐるぐるしてしまいました。え、小田茜ちゃんが出てたCM、覚えてないっすか?

今日はここまで。 #小山宿 #小山駅 #旧日光街道 #さんぽニスト

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それなりに早い時間に小山宿に到達したので、まだ先に進む時間的余裕はあったんだけど、次の宿場には最寄の駅がないってこともあったし、少しばかり足にキてたので今日はここまで。

あっ。そういえば栃木の方言はあんまり聞かなかった気がするなぁ。U字工事的なやつ。



今回の行程:栗橋宿~中田宿~古河宿~野木宿~間々田宿~小山宿。お昼ごはんは小山市街に入る少し手前の街道沿いのらーめん店で塩分補給(?)。特に別記事にするつもりは今のところないですけど、家系なら「とんこつらーめん」って書くのは違う気がするよな。おみやげは「レモン牛乳」のチョコ。
ここまでの行程:[1]日本橋~越ヶ谷宿[2]~栗橋宿[3]~小山宿


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