2018年8月23日木曜日

夏休み邦画まつりです。

今回今さらながらに見てみた映画はは2017年公開の邦画「彼女が本気で編むときは、」「光」の2本立て。
特に意識してたわけではないんだけど、前者がLGBT、後者が障碍者といういわゆるマイノリティ(言葉の使い方が正確ではないかもですが)を扱っている。


「彼女が本気で編むときは、」
ネグレクトによってひとりになってしまった少女が身を寄せた叔父の家。そこにはトランスジェンダーの「彼女」が同居してて。3人での暮らしが始まり、その中でそれぞれの心情が動き始める――って感じのお話。

なかなかインパクトのある設定なのでどうしてもそこに注目してしまうよなぁ。彼女を演じる生田斗真がすごいってのもあるし。
本人の苦悩そのものも描かれるが、それ以上に苦悩の元になるのが周囲。「普通じゃない人」と断じてしまうセリフもあるしね。

ただこの映画は、それだけを描こうとしているのではなくて、家族の、そして人と人とのつながりの物語。
家族にはなれても、母にはなれない――せつない。苦しい。

*  *  *

「光」
河瀬直美監督作品は初めて。「意識高い系」かしらとなんとなく敬遠してた(^^;

視覚障碍者のための映画の音声ガイドを作る女性と、視力を失いつつある弱視のカメラマン。反目していた2人が、次第に心を寄せるようになる。

そこに共通するのが「世界をどのように認識するのか」という点なのかな。

ちょっとリアリティはないようにも思うんだけど、それでもラストシーンにすべてが収斂していくという描写はすごいなぁと。映像はひたすら美しいし。
こちらも障碍者を登場させてはいるし、そこに対する嫌らしい偏見も強烈に描いているけれど、それ以上に人と人との関わりの物語といってもいいのかもしれない。

ま、でもやっぱりちょっと意識高い系な気が(^^;

それにしても水崎綾女は美しい女優さんになったなぁ。ゴーバスターズのエスケイプ役が懐かしいよ(照)。

0 件のコメント: