2018年5月24日木曜日

湯を沸かすほどの熱い愛。

今回今さらながらに見てみた映画は「湯を沸かすほどの熱い愛」です。

以下ネタバレしないで感想おそらく書けないので、最初に書いておきます。感情が震えるよりも先に涙がどばーって出てしまったということを(T^T)
それを踏まえて先を読むかここでやめるかご判断いただければ幸いです(^^;

亭主が蒸発してしまったことで銭湯の営業が続けられず、パートに出てたおかあちゃん(宮沢りえ)。ある日突然末期がんであることを宣告されます。

余命わずかの期間に何ができるか。
おかあちゃんはすぐさま行動に移ります。

細かいエピソードは割愛しますが、家族を元の姿(プラスアルファ)の形に成立させ、それぞれに勇気を与え、銭湯という「中心」を再開させ。

さらに大切な大切な「告白」も。

それに向かうおかあちゃんの姿が凜としてて美しい。突拍子もない行動もないではないが、それでもその言葉はひたすらに真っ直ぐで――。

正論すぎる。真っ当すぎる。それは必ずしも正しくないことなのかもしれない。死を前にしたエゴなのかもしれない。

でもそのストレートな言葉は確実に刺さる。だから涙が出る。それでいいと思います。

本当はおかあちゃんもつらかった。だからこそ、みんなのつらさも理解できる。特に親子の関係性ということについては(←ああ、あれ伏線だったかと後で驚く)。

大仕事を終えたおかあちゃんは、次第に弱ってくる身体に寄り添うように、最後は自らの心と向かい合う。
今度はそれを家族が支える番だ・・・・泣けた。泣けましたよ。

ラストシーンのめっちゃホラーな演出は、ちょい“やりすぎ”な気もしないでもないですけど、そんなわけあるかいと突っ込みつつ(一応「ぼかした=見ている側に判断を委ねる」エンディングでもあるので)、銭湯を沸かすほどの熱い愛を堪能したのであります。

もともと細い人だけど、どんどんやせ細っていくという宮沢りえの変化は強烈です。逆に杉咲花の、徐々に血が通うようになっていくとう演技も素晴らしかった。

ネタバレキーワード。カニ、手話。エジプト。赤。

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