2018年5月17日木曜日

ふたたびの春宵の響。

去年に続いて和楽器の野外コンサート、洗足池「春宵の響」に行ってきました。
基本的に感想は去年とおんなじ(笑)なのでわざわざ書くこともないかなとも思ったりもしたけど、それでもやっぱり素敵だったので書くことにします(^^;
ちなみに去年のブログは→コチラ

昨年の経験も踏まえ少し早めに会場に着いて舞台(ステージ)を正面から見える位置を確保した。とは言うものの、目の前にはそれはそれは見事な木立があるので決して見やすいというわけではないんだけどね。
空はまだ明るさを残している時間帯。

まさに“春宵”の空に篠笛の音が溶けていく。
やがて空は暗くなり、ライトアップされた空間が外界から切り離されたようで。


木々は風にざわめき。
池の水面は揺らめき。
そこに重なる笛、尺八、あるいは囃子、そして謡。

――幽玄。

そんな言葉を浮かべる。木々や森の中に何かが「いる」ような。
尺八によって奏でられる鳥の羽音。篠笛によって奏でられる虫の声。
繊細でいて強烈な音、音、音。

この空間を作り出せるのが一流奏者の証なのかな。
すぐ後ろを見れば民家があって、子どもは騒ぐし、犬はほえてるし、っていう環境なのにね。

去年も書いたけども、聴いたり見たりするのではなく「味わう」。あるいは「感じる」

すばらしい体験でした。今からもう来年が楽しみです。

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