これまで散歩してきた旧東海道、旧甲州街道、旧中山道とも「峠の手前」までたどり着いています。峠を歩くことは別にやぶさかではないですけども、「それははたして“散歩”の範疇なのか?」(笑)などとも思いつつ、いずれやりたい課題として取っておくことにしました。
というわけで4度目の日本橋です。見慣れた光景とはいえ、ここに立つと「さあ出発」な感じでワクワクしてきますね。
旧日光街道、まずは日本橋三井タワーの先から隅田川のほうへ向かっていきます。
小伝馬町、横山町、浅草橋、蔵前、駒形、そして浅草。
地名を並べるだけで歴史と伝統と格式を感じます。街並みには風情と重厚感があって。あまり縁のない土地柄なのでなおさらそう感じるのかな。
道はやがて雷門前に出ます。
お正月ですし、ちょっと寄り道。仲見世を通って浅草寺にお参りしましょう。
朝っぱらから浅草寺は大混雑。ただし日本人は少ない(外国人観光客のみなさんがやたらに目立つからそう感じるだけでしょうが)。
参拝した後は、手厳しいことで有名(?)なおみくじを。
これを引き当てたことで運を使い切ったような気がしないでもないですが、「願い事は三つ叶う」だそうですよ。ドラゴンボールよりすごいですよ!
なんだかとっても晴れやかな気持ち(笑)で浅草をあとにします。
それにしても、東京スカイツリーは浅草界隈のどっからでも見えてそのたびに写真撮りたくなるんだよなー。美しいかどうかは別として存在感はすごいです(写真撮るとその迫力がなくなっちゃうんだけどね)。
ずーっとまっすぐ北上してくと、最初の宿場、千住宿に入ります。
千住って町はうまく言葉にできないけど、なんだかすごくおもしろい。
もともと大きい宿場町(大まかには現在の北千住駅を中心に、隅田川の千住大橋から荒川の千住新橋までって感じなのかな)ということもあるのかもしれないけど、やっちゃ場から脈々と続く活気、地元を盛り上げようとする気概みたいなもんが湧き出てくるような印象で。きっとこの町に一日いても楽しいに違いない、そんなことも思う。
ま、今日は先に進むわけだけど(^^;
あとは「奥の細道」がらみで松尾芭蕉を猛烈プッシュしてましたね。
そういえば千住近辺って線路がやたらに多かったな。南千住で交差しただけでもJRの貨物線(隅田川駅)、日比谷線、つくばエクスプレス、常磐線。ほかにも京成本線、千代田線、東武スカイツリーラインも走ってるから相当だ。鉄分補給にはもってこいです。たーのしー。
一方で川も多いんだよ。これはちょっとやなんだよ。だって橋渡るの怖いんだもん(←高所恐怖症)。
千住からしばらくは、「僕の脳内イメージの下町」にピッタリはまるような住宅街を進んでいくんだけど、埼玉県に入ったとたん、その下町が「ベッドタウン」に変貌したような気がした。大型マンションとか建売住宅とかね。まあ気のせいかもしれないけど。
そしてそこはもう草加宿。忘れないうちにおみやげの草加せんべいを買いますかね。お店オススメの炭火固焼き・天日干し、というのを購入。逆に言うとスペシャルな特徴があるわけではなかったり(^^;
神明庵っていう旧家を改装した観光案内所の前で立て看板を読んでたら、中から地元の方とおぼしき和装の
北風ぴゅーぴゅーだったので見も心もほっこりしました。
草加宿を出たところで、街道は綾瀬川のほとりを進むことになるのですが、ここが今回の散歩の最大のハイライト!!
恥ずかしながら全然知らなかったんですが、約1.5キロも続く「草加松原」。その緑がとにかく鮮やかでまさに目の保養です。そして川の青との対比も美しく、おまけに防風林の効果もあるだろうか、冬の寒さも和らいだような。散歩よし、ジョギングよし、まさに市民の憩いの場所っていうんでしょうかね。
すごく素敵なエリアでした。
草加松原が終わっちゃうと・・・実に淡々とした道が続く――中山道でも見たことあるぜーみたいな風景だ。まあ当然だろうけども。
ちょっと飽きてきた(?)かなというところで、ようやく武蔵野線のガードをくぐって越ヶ谷宿に。
ちなみに宿場の名称は「越ヶ谷」のようですが、市の名前や駅名は「越谷」。ただし、越谷市「越ヶ谷」という地名もあった。こういうのって難しいよなー。四谷と四ツ谷とか、霞ヶ関と霞が関とか。
越ヶ谷宿には古い屋号を残した建物が点在してて、それが宿場の風情を醸しているとも言えるけど、言葉悪いですがちょっとボロくてさ、寂しさもあったり。
そんなわけで今日はここまで。
それはそうと、冬のお散歩はお肌かっさかさです。保湿大事、ね。
今回の行程:日本橋~千住宿~草加宿~越ヶ谷宿。お昼ごはんは梅島駅前の中華料理屋でチャーハン。もちろんビールはなし。
ここまでの行程:[1]日本橋~越ヶ谷宿
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