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2023年の暮れも押し迫ってきた。そろそろ来年の話が出てくるタイミングでもある。
12月23日、マサさんが入所しているさくら老健のケアマネ、コハマさんから電話が入った。
2月末で期限がやってくる介護保険認定の、新しい認定の手続きの時期になるとのこと。
『ご家族の方に立ち会っていただくこともできますが、遠方ということもあるので、こちらにお任せしていただいてもいいでしょうか』
「それはもう、ぜひともお任せします。介護保険関係の書類は、すべてこちらに届くように手続きしてありますので、新しい介護保険証は届き次第お送りします」
立ち会ったところで何かできるわけでもないし、そのために行くのも正直面倒だなと思った。
「あと、いただいた電話で恐縮ですが、毎月お送りいただいているお知らせの中で父の写真を見たのですが、かなり髪が伸びてるようで。次回の散髪のタイミングで、カットをお願いしてもいいでしょうか。本人が嫌がらなければ」
『わかりました。1月に散髪できるよう予約を入れておきます』
入所時、散髪は有料の予約制という話は聞いていた。なんとなくあっちゃんが面会に来たときに気になって依頼するのではないかと思っていたのだが、どうもそういうこともないようなので、わたしが依頼することにしたのだった。
その翌々日には看護師の方からの電話もあった。
『足に腫れがあって、ホウカシキエンを発症した可能性があります。年末年始になりますので、念のため抗生剤を投与しましたのでご報告のお電話です』
「ホウカシキエン、ですか?」
検索すると、蜂窩織炎という感染症のようだ。
『もともと外反母趾がある部分でもあるので、その影響かもしれません。今のところ発熱もありませんので、引き続き様子を見ていきます」
「わかりました。ありがとうございます」
相変わらず細かく報告をしていただけている。
後日の報告によれば、この腫れは、マサさんの体調的には何の問題もなかったとのこと。
一方であっちゃんの介護認定のほうは、ながいきセンターのセイコさんから12月28日にメールで報告を受けた。
『介護認定の調査を終えました。おそらく要支援1には認定されると思います』
『それから、腰痛があるようにおっしゃっていました』
『生活は変わらずできていますが、物忘れが進んでおり病院受診を忘れておられ、クリニックの方が心配しておられます』
『また、お部屋が雑然としており、特に不燃ゴミが溜まっているのが気になりました』
あっちゃんの住む町の不燃ゴミ回収は、月に1回。ただでさえ溜まりがちになる不燃ゴミなのだが、日付の感覚が鈍っているあっちゃんが、その月1回の機会を逃してしまうとどんどん溜まっていくことは容易に想像ができてしまう。
『ゴミ出しの支援に介護サービスを利用するよう声かけましたが利用の意向はないようです。難しいですね』
難しいですね、か。確かに嫌がるものを無理に受け入れてもらうのは良くないとは思う。
だが、ほかに何かいい方策が見つかってどうにかなるものだろうか。
答えのようなものを見つけられぬまま、わたしは年の瀬を迎えている。
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