パリオリンピック3日目。
たくさんの競技を映像で見たけれど、中でも目標に届かなかった2人の選手の涙のシーンが強く心に刻まれた。確かに「勝てなかった」のかもしれないけれど、そこに敗者はいなかった。なぜだかすごくそう思った。
1人は柔道の詩さん。『人目をはばからず』『声を上げて』『慟哭』とか言葉にすることはあるけれど、本当の意味でのそれを見たのは初めてだったかもしれない。
次の試合開始が遅れるほどの状況の中、沸き起こったスタンディングオベーション。五輪の場に絶対は、ない。それでも詩さんが積み上げてきたものを、その大きさ重さを、柔道大国フランスの観客は知っていた。僕にはそんなふうに思えた。
敗者はいなかった、と。
その中で兄が、これぞ柔道家という試合内容で見事な五輪連覇。物語としても美しい結末だった。
詩ちゃん、良かったね。阿部家に金メダル来たよ!!#Judo #Paris2024
— 144factory [kaz144] (@144factory) July 28, 2024
Judo Men -66kg Final
JPN ABE H. 10-0 BRA LIMA W.
もう1人はスケボーのLizさん。
たぶんだけど、この日は絶好調だったんじゃないかと思う。試合展開を常にリードしながらベストトリックの最終盤まで来てた。ところがCocoさんが4本目で『やべぇ』やつを繰り出して96.49のウルトラ高得点。
急に追う立場になってしまったラストの5本目。試合を見ながら正確な計算まではできてなかったけど、たぶん「やり切れば届く」可能性のあった差だったはずだ。しかし。
いわゆるアーバンスポーツのカルチャーって、なんとなく挑戦と笑顔というイメージだったのだけど、その直後Lizさんは間違いなく涙を流していた。
『失敗したけど、私はちゃんとトライしたよ、だから笑顔で胸を張って』ではなかった。そのことが僕にとってはちょっとした驚きでもあった。
ただ、その後そこにあったのは、いつもの、互いをリスペクトするいつものカルチャーだった。やはり敗者はいなかった。
こんな素敵な戦いを見せてくれるスポーツが、オリンピックにやってきてくれてよかったよ。2大会続けて見て、本当にそう思う。
Skateboarding Women Street Final
[1] JPN YOSHIZAWA Coco
[2] JPN AKAMA Liz
フェンシング男子エペは準々決勝まで追ってた。
競泳男子400個人メドレーの予選は見てた。
なでしこジャパンは後半途中まで見てた。
テレビ、PC×2台、タブレット、スマホの5台体制(笑)。スマホはほぼX専用機。
ちゃんと勝利を信じて、そして寝た。
サラリーマンにとっての月曜日はそういう日なんだよ(涙)。
すばらしいリザルト、みんなおめでとう!!
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