映画「シン・仮面ライダー」、実は少し前に劇場で鑑賞してました。
でも公式にネタバレ禁止と言われてましたし、ウチの零細ブログ程度のことでも読んでる方がゼロではないし、ネタバレせずに感想を書ける自信もまったくなかったので、こうして感想を書くこと、そして公開することに「時差」を設定してました、です。
でも書きたかった。誰かとあれやこれやそれや話したかった。
その意味では帰宅したとき、僕より先に鑑賞してた息子1号が在宅だったのは幸運でした(^^;
ネタバレということで言うと、劇場に行くその日まで自分自身もあまり情報に触れないようにしてて、たとえばTwitterの公式アカウントをフォローしてたにもかかわらず、できるだけスルーするように心がけてたりしてました。今になってようやくいろいろ読んでるんですが、鑑賞時に気づきもしなかったことが出てたりしてるものの、情報入れ過ぎなかったのは俺グッジョブだと思いましたね。
公式以外でもみなさん、ネタバレにならないようにていねいに感想綴られてますね。俺にはできん(笑)。
というわけでここから感想書きますよ!
多少は気をつけながら書きますけど、ネタバレご容赦くださいね。
劇場入口のルリルリ。 |
今こうして時間が経っても、その余韻は消えてません。そのぐらい強く心に残像が残った作品だったように思います。
なんだろうな、この感触は。
その要因はきっと、「庵野さん、大変だっただろうけど楽しかったろうなぁ」と思えたってとこにあるんだと思います。
僕たちが大好きな仮面ライダーが、最もマニアックな人に再構築されて、すばらしい形で提示されたのですから。
映画監督としてのプロットの構築作業から脚本への落とし込み。オタクとしての細かいネタの注入。その両方に対するこだわり――その熱量が本当に楽しかったです。まさに「用意周到」(笑)。
濃密さ、と言い換えてもいいかもしれないです。2時間という時間を感じさせない濃密さと、数年ぶんのテレビ放送を一気に見たような濃密さと。
来場者特典。出演者サインってことかな? |
仮面ライダーといってもそこは「シン」ですから、単純な勧善懲悪ではありません。一般人が巻き込まれるシーンもごくごくわずかです(ない、と言ってもいいぐらい)。
ショッカー、すなわち “Sustainable Happiness Organization with Computational Knowledge Embedded Remodeling” は、ショッカーなりの正しいと信じる目的の下、活動しているし、でもそれは仮面ライダー側(緑川博士側あるいは政府側)とは相容れないものだったりするわけで、それぞれの幸福の追求、そこに争いが起こるのです。
これが設定の妙なのでしょうね。これこそがたぶん心に残ったインパクトの“芯”のような部分なのだと思っています。
宇佐美でガソリン入れたらもらえたクリアホルダー。 |
庵野さんがこれでもかと注ぎ込んだ「細かいネタ」については、いくつか「おおおっ」って思ったところもありました――あんな流れで新1号登場とわ!!――が、ぜーんぜん気づかなかったこともいっぱいいっぱいあったと思います(僕、そこまでマニアじゃないもん。でも怪奇蜘蛛男さんとクモオーグさんのダムが同じ場所、ぐらいは知ってます)。
ですがそのこだわりはキャラクター設定と配役にも表れているものと思います。
ふるふるしちゃう1号とか、比してカッコイイ2号とかね。1号2号の中の人はもともと評価の高い2人ですよね。
なので役者さんの話を少し。
エンドロールを見ても「どこにいた?」と気づかないビッグネームの数々にも驚きましたが、まずはヒゲの2人(笑)でしょうか。2人とも「シン」3作ともご出演、さすがです(^^;
「名乗るほどでの者ではない」の後のセリフでびっくりしすぎて腰が浮きそうになりましたです。
そういえばイチローの中の人、コンテンポラリーダンサーとしても著名でしたね。
なるほどそういうことかと唸りました。
サソリオーグには責められたい(←ヘンタイ)。
ハチオーグには苛められたい(←ヘンタイ)。
で、僕が「この人が主役だったのでは」と思うほどの活躍を見せてくれたルリルリの中の人、浜辺美波さん。いや~、「ザ・映画女優」って思いました。
あんなに華奢なのにスクリーンの中の存在感たるや!!
そしてあの「ひとり語り」の吸引力!!
あえて言うなら「美しい」、です。
安いコマーシャルとかで消費されずに、これからもぜひ映画の中で見たい女優さんです。
* * *
なんだか脈略のない感想文になっちゃいましたけど、要するに「いいから見なさいおもしろいから!」ってことです。うん。
最後にもうひと言。
初代の造形のすばらしさ。シンプルでかつ完成されたあの造形、マスターピース。
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