劇場に明るさが戻ってきても、席をなかなか立てない。僕だけでなく、他の観客も同じような挙動だったと思う。会話する声もなく、ただ静かにシートから背中をはがそうとしている、そんな上映後――。
話題の「シン・ゴジラ」を、でっかいスクリーンで見た。ふと気づくと拳を握り締め、肩に力が入ってた。恐怖とか興奮とか、そういう単純な言葉では表現できない、ただそこに「巻き込まれている」ような当事者感覚。ただの特撮怪獣ものじゃない映画を見た。それもものすごい映画を。
時代が、世相が、しっかりと並走している。
特撮が好きな人はもちろん、ふだんそういう映画を見ない人にも何かが伝わるんじゃないだろうか。
きっと人によって全然違う感想が出てくると思うし、僕自身、二度三度と見るたびに違う印象が生まれそうな気もしている。
まだまだ大ヒット上映中なんで、これ以上は書きません。が、これだけはもう一度書きます。「すごかったです」。
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