6月の4試合、そしてE-1選手権を見て、やはり現監督は「システム上で配置するだけ」であると思った。
選手個々は優秀なので(だって代表選手だもん)、即興でも必要なプレーが選択できているけれど、誰がどのレーンを使ってどこを狙って最終的にフィニッシュまで持って行くか、あるいは守備の際にはどういう立ち位置でどこでボールを奪うことを意図するのか、選手の特徴を踏まえた「本来の配置」が指示されているとは思いにくい。
立ち戻るベースの部分とでも言うのかな。
シロートでも想像つくこと、です。
だとするならば、なんでE-1でのシステムは4-2-3-1だったんだろう。
最終予選からこっち、ずっと4-3-3だったわけじゃん。もうあのメンバーから招集するつもりはないってことかしらね。23人枠が26人に拡大されたぶんは選ぶのかもしれないけど。
シロートには想像もつかない深謀遠慮があるのでしょうか。
というわけで、最終メンバー、大雑把にはサプライズなし(断言)。
スペイン、ドイツが相手ということをいったん置いて攻撃を考えると、今最も機能していると思われる4-3-3のウイングは、どう考えても伊東純也と三笘。中でプレーしないと良さが出ない南野じゃない。
彼らで幅をとって、そこを起点にするのが最も可能性が高いのは誰が見たってそうだろう。
でペナ角をIHやSBに狙わせる。ならばSBは山根、伊藤洋輝(スキャンダルが・・)、中山。IHは鎌田、原口、田中。
仮にジョーカーとして三笘をベンチの残しておきたいのであれば、それこそ初期ポジションの配置は重要になる。例によっての戦術伊東のみになるとするなら、たとえば南野はフィニッシュに常に絡めるポジション取りをしてほしいし(2トップみたいな位置)、左SBが幅を取らないと伊東は生きない。左右の形が違う4-3-3をちゃんと準備してほしい(のだけどもどうでしょう)。
CFは、戦術伊東もしくは戦術三笘を発動したときに、速いクロスにピンポイントで走り込めるタイプ。古橋、浅野、前田。
そしてたとえば4-2-3-1に変形させるとするならば(あまり機能してない気がするけども)、トップ下というポジションができれば南野も久保も「活きる」場所がありそう。
久保と堂安についてはどうしてもまだ「異物」。ともに自信があるのだろうけど、スペースを狭く狭くしてしまっている気がする。ごちゃつくんだよね。なんか。
ただこの2人、そして南野をワールドカップメンバーから外す勇気は監督にはないと思う。
DFについては、6月の連戦で川島を1試合使ったのが問題だった。どうせ本大会で使わない(失礼)のなら、少しでもシュミットのプレータイムを長くするべきだった。DFラインとのコンビネーションが合ってなかったのがチュニジア戦の失点の大要因。もちろん吉田が以前ほどの力がなくなりつつあるのが明確になったということでもあるのだけれど。
まあ監督は間違いなく吉田を使うんでしょうね。本当は冨安のケガが問題なければ早くに冨安・板倉コンビを見てみたかったんだけども。起点になれるという意味では板倉の成長は楽しみ。
さて問題はここから。グループリーグ全敗は普通にあると思いますが、一応ベスト8を狙うわけで・・・。
スペインとドイツ、最低でもどちらかから勝点を上げることが求められる。もちろんコスタリカには勝利が。
皮算用としては、1位が3勝で、1勝1分1敗の勝点4で2チーム並んで、得失点差で2位通過。
で、あの相手に、中盤、アンカー1枚でイケる??
遠藤の能力は疑う余地はない。でも疲労だってあるだろうし、アンカー脇を相手が狙うのもまた常套。あるいはプレスのターゲットとしてアンカーを狙うこともまた常套。
となるとIHがかなり守備に追われるシーンは容易に想像がつく。鎌田、原口はそこそこできそうだけど、やはり本職DMFは欲しいかな。守田、あるいは板倉も。
いや、3ボランチに加えて3バック(5バック)で耐え忍ぶケースだってあるだろう。CBができる伊藤、DMFができる板倉、SBもできる冨安。酒井も両方できるからね、さてどうだろう。
5-3-2とかになったら前に残すのは運べる三笘と無駄に速い前田でどうだろう。
特に前田はDFラインがブロック作るような状態のときにも、相手に対して単独でプレス掛け続けられるから耐える時間帯には助かるはず。それが無駄になろうとも。
あとは戦術伊東が抑えられた(たぶん抑えられる)ときだよね・・・。どうしましょ。
とまあここまではシロートでも監督できそうな話で、きっとプロの方々はちゃんと答えを持って戦ってくれるんでしょう。
ただ・・・・少なくとも今のチームにはそれらの回答は示されていない(涙)。
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