「マスク」ってやつは今や誰が何と言ったってあのマスクなんだけどさ、僕の中では“マスクする”っていいう動詞は、覆うとか隠すとか、文字どおりの意味も持っていた。
画像編集ソフトなんかでもマスクという言葉はよく使います。
夜、家に向かって歩く。
だーれもいないのにマスクをしてる自分に気づいて、外す。
「あ、におい」
夜のにおい。
湿度のにおい。
花や草木のにおい。
それは季節のにおい。
大切な五感のひとつを、こんなにも覆い隠していたのか。覆い隠されてしまっていたのか・・・・そういえば、秋の終わりにやってくる、冬のにおいもこの何年か、感じてなかったかもな。
夏が過ぎゆくのは名残惜しいけども、冬もまた待ち遠しい。
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