2015年4月8日水曜日

「通訳日記」に残るザックの軌跡。

ハリルジャパンという言い方がなんか落ち着かないので、僕はハリホリさんと呼んでるわけですが(ハリホジさんよりもなんとなく呼びやすいけど、実は省略形としては正しくない)、彼のサッカー、ほぼ見てないでやんす。年度末に試合やんのやめてよぉ。

ただ漏れ聞こえてくる話では、縦に速いとか、堅守速攻であるとか、選手に対するコメントが意外にもやさしいとか。ふむふむ。

ま、公式戦見てからまた考えよう(^^;

で、そんなタイミングでやっとやっとやっと図書館の貸し出しの順番が回ってきた矢野大輔「通訳日記 ~ザックジャパン1397日の記録~」(そんなに読みたいんだったら買えよ>自分)。次の4年(3年?)に向けたリスタートのタイミングでこれを読むことになったのは運命のようなものでしょうか(たぶん違う)。

発売当初はamazonだったかで1位になったりとかしてたんだよなー。かなりの文字量なのだけど、もうイッキ読み!
ザックさんの通訳だった矢野さんの日記が淡々と記されていくだけ。でも、ふだん目にすることのない、会議室や宿舎やロッカールームや移動中の会話もそこには綴られているわけで、とにかく臨場感が半端じゃない。

こと選手と監督の間に入っているときは、矢野さんの言い回し(書き回し?)が徐々に監督と同化していっているようですごく興味深い。
ところがところどころに家族とのことが書かれていたりして、そうか書いてんのは矢野さんなんだと改めて気づいたり。

ザックさんが指揮をとった4年間、すべてを覚えているわけではもちろんないけれど、要所要所のことは覚えている。
そのときのチーム状況、戦術、目的、目標、結果、葛藤。書き残された言葉にはコミュニケーションのすべてが含まれる――あたりまえなんだけど、その「双方の言葉を話すこと」が通訳という作業。

そして見えてくるザックさんの日本チームと選手に対する愛情と信頼・・・。
涙しました、とは言わないけれど、結果は結果として、それでもこの監督でよかったんだろうなとしみじみしちゃったよ。

キャプテン長谷部誠に対する揺ぎなき信頼とそれに応えるだけの強さ。「マジメかっ!」
本田圭佑という上だけを見続ける真の個の力。
常にザッケローニと対話し続けた選手たちの凄味みたいなものもまた同時に見えたように思う。

・・・濃密な4年間を、たった数日で味わうもんじゃないな。疲れちゃうよ(^^;

追伸 アギーレさんのこと、忘れたわけじゃないのよ、もちろん。

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