2011年9月17日土曜日

ジーン・ワルツ。

病院の待合室で読む。なかなかシュールな絵柄ではなかろうか。まあ僕が何読んでるかなんてほかの人にはわかんないだろうけども(^^;

テレビで「バチスタ3(アリアドネの弾丸)」を見てて、海堂尊作品が読みたくなった。で真っ先に浮かんだのがこの『ジーン・ワルツ』。珍しく指名買い。

読み進めると、産婦人科医療の窮状についてやたらにメッセージ性の強い話だな、と。その意味ではエンターテインメント性は少し希薄か。だがその「現実的なこと」が背景にあるからこそのリアリティ。
そしてそのリアリティと魔女が生み出す「狂気」。

徐々に謎が明らかになり、感動シーンを経ての衝撃のラスト。
全部謎が解けたつもりでいたら、さらに重ねられてた・・・参りました。ラストで打ち震える清川医師にシンパシー(^^;

読後感としては、この衝撃、すなわち「恐怖」だった。
医療現場でこうした事件が起こっている可能性があるという恐怖ではなく、「おんなってワカンネ~」「女ってこぇぇぇ!」という恐怖なのだが。
まあ「男がイメージする母性」なのかな、とも思いますが(^^;

・・・ちょっとだけ、自分の子供が誕生したときのことを思い出した。

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