パリオリンピックに向けた2次予選。なでしこちゃんたちは無事3連勝で最終予選進出を決めた。
Women's Olympic Football Tournament Paris 2024
○JPN 7-0 IND
○JPN 2-0 VIE
この2試合はテレビでも観戦したんだけど、問題はこの2試合の間にあった第2戦のウズベキスタン戦(僕はテレビでも見てないです)。
立ち上がり早々に2点を先制して、その後は延々75分間ボール回しに終始した、と。
なんでこんなことになったかというと、ズバリ最終予選でオーストラリアと当たりたくなかったから。ここで大量得点が勝利してしまうと、この2次予選のヘンテコなレギュレーション上、最終予選の相手がオーストラリアとなる可能性が高くなってしまう。
強豪オーストラリアとの決戦なんて、本大会のメダルマッチレベルの強度が求められるわけで、何を好き好んで。
確かに「オーストラリアを倒せないようじゃ本大会でも期待できない」という論もわからんでもないけど、それは本大会でやればいい話。オリンピックは本大会に出てナンボ。先日の男子バスケットの例を出すまでもなく、オリンピックは出るだけでも大変なのだよ。わずか12チームだからね。
そして2016のリオに出られなかったなでしこジャパンの苦闘と停滞の歴史を考えれば、「出場最優先」というのは当然のことと思うし、僕は太さんをはじめとするスタッフの選択を支持したいと思う。
文句を言うならレギュレーションを決めた側へどうぞ。
2月に豪州とH&Aって暑熱対策も必要だから、その意味でもやりたくない相手。
もちろんウズベキスタン側の思惑もあるわけだけど、この試合の得失点差のマイナスを最小限にしておくことでウズベキスタンにとっては最終予選進出という大きな成果が得られる可能性が高くなるので、0-2敗戦は願ったりだった。
ついでに言うと、ウズベキスタンの最終予選進出によって、韓国と中国の両方が2次予選で敗退となったのも日本にとっては◎。
それにしても今のなでしこは見てて毎回楽しい。
メンバーもどんどん入れ替えるし、新しいポジション(清水のCBは正直驚いた)や組み合わせも試してるし、それでいてしっかりとしたプレーを見せてくれる。個々の成長はもちろん。
2016リオを逃したころから、海外に出る若い選手も増えてきて、そして国内の選手もプロ化。当然選手を集めて長く合宿をするなんてことが難しくなってきた中、一番長く合宿ができるのがこういう大会の場だったりする。
その大会中にいろいろと試しながら、しかも勝ち続ける(それが大前提として)。チームはいい仕事してると思うよ。
なでしこジャパンがベースとして持っている4-2-3-1のシステム、先のワールドカップで使った3-4-2-1、そして今回のアジア予選用(?)に投入された4-1-2-3。アンカー熊谷って昔風に言うと「フォアリベロ」な感じ。
太さんは「バリエーションを増やす」とは言ってるけど、準備期間を考えたらものすごいことをやってる気がするのよ。4-2-3-1に選手を当てはめただけの前任者とは何だったのか。
2月にはそのバリエーションの中から「その試合に最適な解」を持って北朝鮮を破って堂々とパリに乗り込みましょう。
・・・あとは猶本がウイングポジションで覚醒するだけだな(←結局それかい)。
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