2019年7月31日水曜日

続・探偵は園長先生。

柴田よしき「フォー・ユア・プレジャー」を読了。
一昨年に読んだ「フォー・ディア・ライフ」の続編。なので、基本的な設定はリンク先を読んで・・・ってあまりに手抜きなのでちょろっと書くと、歌舞伎町の無認可保育園の園長先生は、その経営のためにヤバい仕事を請け負う探偵さんでもある、ということで。前作ラストで巨額の借金を抱えることになってました。

まあいろいろ起こります。たった1件の人探し(モノ探し?)を請け負っただけだというのに、次から次へとあれやこれやと事件が事件を呼ぶかのように。歌舞伎町というイメージどおりのごった煮です。

しかもどんどんピンチの度合いが深まっていく。ま、まずいですよ、園長っ!

この支離滅裂とも言えるような状況が、ラストに向かって見事に収れんしていく。
前作の感想でも書いたけど、それはもう「美しく」。

まさかこれだけのものが、続編で描かれるとは。期待以上!
園長がなぜあんなに強いのか。きっと愛し愛されているから。そんな心優しきハードボイルドを今回も堪能させていただきました。

それから、子供が可愛くて愛おしい存在であるということも再認識できます。

分厚い一冊だけどぐいぐい読めました。

それにしても相変わらず園長モテますねぇ。それぞれに素敵な女性ですから、若干嫉妬もさせてもらいましたよ(^^;

『辛いことのない大人の人生なんてものはないんだし、矛盾を感じないで金を稼ぐことなんて・・』

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